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レルベア

気管支喘息はアレルギー性炎症です。炎症に良く効く薬はステロイドです。難治性喘息ではステロイドによる抗炎症作用が弱いとされています。ネオフィリンを一日100mg位の低用量使用するとステロイドの感受性があがるという話があります。夜間の増悪は起動感受性の亢進、昼間の症状は外部からアレルゲンの刺激です。FPをFFに側鎖を変えるとなぜ一日二回の薬が一日一回になるのか?気管支喘息とアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎の類似点として粘膜の炎症というのがある。アレルギー性炎症で粘膜に好酸球が浸潤している。違うのは起動の攣縮という点である。そしたらいま眼科で時めいているムコスタ点眼液も抗炎症効果でうっているが気管支喘息に応用できないものであろうか?しかし抗炎症効果はフランカルボン酸エステルとプロピオン酸エステルでそんなに違うものなのでしょうか?一度破壊された気道上皮は泣か名k修復されない、予防するにはICSを平素から用いることです。しかし、ICSを吸入してよいことはなかなか実感できない。β刺激薬との配合薬なら効いていると実感できます。覆水盆に返らず、レモデリングを予防することが大切です。

春季カタル

タリムス点眼液は免疫抑制剤を点眼液にしたものです、春季カタルにのみ保険適応を有する点眼液です。他の眼科を数軒回って7カ月治らなかった春季カタルがタリムス点眼液で2週間で治ってしまった。寛解して球結膜が真っ白になった。更には眼瞼下垂のお子さんがタリムスで春季カタルを治療したら眼瞼下垂が改善した。春季カタルには眼瞼型と輪部型がある。5か月間、目が赤い状態が持続するお子さんが受診した。使っている点眼液はステロイドと抗アレルギー薬でした。何か所か行かれたみたいですが真っ赤でした。春季カタルの輪部型でした。両眼の結膜輪部にゼリー状の隆起がみられた。眼圧がなかなか測定できない。タリムス点眼液を処方しました。タリムス点眼液は春季カタルの薬です。ステロイド点眼ではステロイドレスポンダーのお子さんが多いという裏事情がある。効果はさほど変わらない、しかし、副作用が違う。春季カタルにはもう一つは塩化ベンザルコニウムフリーの薬パピロックミニ点眼液がありますがパワーはタリムス点眼液の方があるそうです。春季カタルは発症機序不明な部分が多い。今回の患者さんも採血をしても特異的・非特異的IgEがすべて正常でした。しかし、リンべたPFを使うのとタリムス点眼液を使うのでは費用が大きく違う。9歳未満にはステロイドレスポンダーが多く眼圧上昇が怖くてリンベタPFは使えない。

ハウスダスト関連抗原

ハウスダスト関連抗原という考え方があるそうです。ハウスダストは湿気が多い日本の風土と大きな関係があります。ハウスダスト中のDelp10gと交差抗原性があるトロポミオシンという蛋白が甲殻類・軟体類・アワビ・ホタテと交差抗原性を示し口腔アレルギー症候群つまりOASを示すそうです。OASといえば花粉症との関係を聞いていましたので目からうろこの話です。OASつまりORAL ALLERGY SYNDROMEと食物アレルギーつまりFOOD ALLERGYや花粉症は常識ですが昨日アレルギーについて昨日は夜遅くまで小児科の医師とデイスカッションしていてOASとダニアレルギーについて教えていただきました。OASとダニアレルギーは30年前から関与が疑われていたそうです。食物アレルギーの特殊型にはOASとFDEIAがあります。OASはさらにLATEX-FRUITS ALLERGYや花粉症との関係が知られています。私の子供はカバノキ科のシラカバやハンノキの花粉症がありLATEXも検査すると陽性です。今日は終業式です。暇ですよキット。

アレルギー学会専門医の更新

アレルギー学会専門医の更新の時期がきました。申請用紙が今までと様式がかなり異なっています、もうすぐ学会が認定する専門医ではなくなってしまいます。それに伴い各学会どんどん改革されています。シダトレンの講習会が行われた昨年秋のアレルギー学会の参加記録が印刷されていない、MAILで問い合わせるという決まりになっているので問い合わせたところ印刷されていないところだけ記載してネームプレートを添付すればよいとのことでした。アレルギー学会も年2回から1回に成り代わりの講習会が行われるようにと変わっている。呼吸器学会や皮膚科学会などとアレルギー学会の違いは何か?ここにアレルギー学会の存在意義はある。今日はシダトレンの会社の方がお二人お越しになられました。舌下減感作療法についてダニは鼻炎に対しては有効だが気管支喘息に対しては?というプレスリリースがあった。シダトレンはもし10月発売ならすぐ開始したら来年の2から3月に有効かもしれない。全国でシダトレンの処方医は今6000人まで増えている、今月東京国際フォーラムで講習してもっと増える予定ですがアレルギー学会は氏名を公開していないので詳細不明など教えていただきました。

効く薬

昨日ひどいアトピー性皮膚炎のお子さんが来られました.よく効くと思ったらステロイドでステロイドできれいになりやめたらリバウンドが来る。又か?の繰り返しだそうです。漢方薬をあまり期待せず私のところへ来られたようです。粉も飲めるといわれましたが錠剤にしました、アドヒアランス向上を考えました。アレルギーで効く薬といえばステロイドです。ステロイドにもさまざまなランクがあります、患者さんにはステロイドは怖い薬とのイメージがしみ込んでいる。外用薬・飲み薬すべて怖い。更には抗生物質の広域スペクトラムのものを使うとしばらく耐性になっている。マイコプラズマ肺炎のアジスロマイシンつまりジスロマックも6か月くらいは次回投与時期まできにくくなっています。また、抗生物質の使い過ぎがアレルギーを増やしたという説もあります。そこで皆さん期待されるのが漢方薬です。しかし、西洋薬にない味があるのが漢方薬です。ただそれだけのことです。例えば風邪をひくのは肩からとか首からだというと発想はすごいと思います。普通西洋医学ではのどから風邪をひくと考えています。西洋医学と東洋医学では発想が異なります。ただ発想が違うと考え方が合うかどうかという問題です。

ゆかた祭り

ゆかた祭りの初日、MSD社から参天製薬に販売が変わるコソプト点眼液のシンポジウムが神戸のホテルで行われました。コソプトシンポジウムの講師の先生方は豪華キャストです。今回で最後のMSDさんのコソプトシンポジウムです。本当は私などは対象外なのでしょうが参加できてうれしいです。MSD製品でお世話になっているのはB型肝炎ワクチン、肺炎球菌ワクチン、ジャヌビア、ナゾネックス点鼻、シングレア、ちょっと前は子宮頸がんワクチンなどがありました。コソプトシンポジウムでは過去に色々な緑内障の素晴らしい話を拝聴しました。前日はANAホテルでも緑内障の話がありましたがしんどかったのでサボってしまいました。あさは6時起きでした。なんとメールで父親が目を覚まさないとメールが来ている。車の運転できない私は取りあえずタクシーに飛び乗りました。私が行ったのが8時前だったのもありまだ反応がない。すやすや寝ている漢字でした。シンポジウムの帰りの姫路駅は案外人が少なかった。昨年は土曜日が初日だったからでしょうかタイムズあたりは昨年は車が渋滞で動かなかった。

チリダ二舌下免疫療法

鳥居薬品のチリダニアレルギーの臨床治験でアレルギー性鼻炎は安全性と認容性では優位差がなかったがプラセボとの比較試験で有意差がついたがアレルギー性喘息ではプラセボとの有意差がつかなかったそうです。製造承認申請を6から10カ月で出すそうです。ダニはアトピー性皮膚炎や気管支喘息のアレルゲンとして有名です。ダニは粒子が小さいため呼吸器に吸い込みます。ゾレアもよいが舌下免疫療法にも期待がかかっていました。話は変わりますが舌下免疫療法は妊娠が分かった時点で開始することを控えるべき治療です。確かに舌下免疫療法はアナフィラキシーショックが少ない優しい治療です。最近続々と舌下免疫療法の講習会についての案内が入ってくる。いろいろな舌下免疫療法が発売されるとしたら製薬メーカーは薬価を譲ることは難しい。安い薬価がつくと次から出てくるものももっと安くしなさいとされるかもしれない。今の薬価制度は開発費を回収できるまでは勝負です。最近目がかゆい、皮膚がかゆいという方が急に増えている。蒸し暑いのでHDやヒョウダニあたりが犯人ではないかとひそかに思っている。わたしだけなのでしょうか。

MMPとCCP

MMP-3と抗CCP抗体は新しい関節リウマチのマーカーです。昔は関節リウマチではなく慢性関節リウマチと呼んでいました、慢性がとれたのは一生治らないかのいめーを抱かせるからです。今もリウマチは完全に治癒するのではなく寛解という概念です。関節リウマチもアレルギーです。厚生局は眼科でリウマチの血液検査はおかしいというがではアレルギー科では如何ですかというとそうですねということになった。眼科では保険病名であると医官は言いたげだった。しかしリウマチは眼科と縁がある。関節リウマチを原疾患とする二次性シェーグレン症候群の方が眼科を受診すると角膜の傷でシェーグレン症候群ではないかと思うことが多い。抗CCP抗体はRAに特異的な自己抗体です。MMP-3はマトリックスメタロプロテアーゼ3は関節内の滑膜破壊により滑膜細胞から作られる酵素です。MMP-3とCCP抗体は同時算定はできません。MMP-3は活動が収まるとともに減少します。関節リウマチが怪しい人には繰り返し検査し様子を見ることです。

ゾレアの副作用

ゾレアは大変高価です。ゾレアは既存の治療が無効な方にピッタリの薬です。専用の液に溶解することが難しい。ゾレアは高容量吸入ステロイドに加え複数の治療薬を併用している方向けの気管支喘息の薬です。具体的症状としては週一回以上日常生活が障害される。毎日ぜんそく症状が観察される。又は週一回以上の夜間発作がある。ゾレアは長期間管理薬であり発作治療薬ではない。主な副作用は注射部位に高頻度の紅班や発赤腫脹があります。1めまい、疲労、傾眠、失神2寄生虫感染3悪性腫瘍4アレルギ性肉芽腫性血管炎5脳血管事象、6抗オ真リズマブ抗体の発現が注意するべき副作用として挙げられます。重大な副作用としてはアナフィラキシーショックがあります。治療効果の判定は16週です。効果が認められたら継続高価な薬なので漫然と投与しないことです。重症喘息の薬だが自由診療でうちの子供の花粉症治療に応用しようとしています。ゾレア投与によりIgEを測定する必要がある。いつまでつづけるか?長期管理薬ですからしかし高価な薬です。今話題のノバルテイス社の薬です。認容性と有効性が維持される限り継続可能です。医師国保は自家診療不可だからわが子の重症花粉症にチャレンジしてみようと思う。ノバルテイスをなぜそんなにいじめるのでしょう。姫路でゾレアを使っている人はほとんどいないそうです。私には無理でした。

抗アレルギー薬で太る

セレスタミンやべゲタミンをやめたい人は多い。セレスタミンとかベゲタミンという薬で肥るのは当たり前です。ステロイドと第一世代抗ヒスタミン薬の配合剤です。水分を蓄積させる副腎皮質ステロイドホルモンが入っている。セレスタミンをやめたら顔が変わったという女性は少なくない。ムーンフェイスだった人がほっそりしてしまった。薬の説明書にも坑ヒスタミン薬としか記載していない薬局が多い。しかしステロイド入っていない抗アレルギー薬で太るという患者さん時々いる。セレスタミンにはステロイドが入っているのでよくあることです。多いのはオロパたジン塩酸塩で太るというのがある。循環器センターに紹介した人がひりだけいる。弁膜症で手術をしていたからです。紹介状は不要とおっしゃったのでその後は不明です。確かに昔,ぺりアクチンを食欲増進薬として使った。抗うつ薬も太る薬の一つです。オロパタジン塩酸塩やアレロックで太るのは一説では三環系の抗うつ薬に似ているからだと聞きました。なぜかわからないが男性の患者さんが肥った言う話は皆無である。ひょっとしてホルモン依存性があるのでしょうか。抗うつ薬でなぜ太るのかはレメロンの話で述べました。5-HT2c遮断、5-HT3受容体遮断、H1受容体遮断により食欲減退を改善する。つまり、逆に太る。