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鼻噴霧ステロイド

一日一回の鼻噴霧ステロイドは3社から出ています。ジェネリック医薬品はありません。鼻噴霧ステロイドは下から上に向かって噴射します。しだいに年齢層が拡大されています。アラミスとは2から14歳は一日一回、一回一噴霧、ナゾネックスは3から12歳は一日一回、一回一噴霧、エリザスは一日一回、一回一噴霧で15歳以上となっています。エリザスはパウダーを売りにしています。アラミストがデバイスを変更して始めは堅いといわれていたものがよこおしのため噴霧量が少ないためふわっとして今は噴霧量が多いためのどにたれることが少ないそうです。シェア50パーセントのナゾネックスはたておしです。のどにたれるのが絶対嫌ならエリザスだが入った感じがしない。アラミストでは残量確認ができるのがよい。なんせ鼻噴霧テロイドの出現でアレルギー性鼻炎治療は大きく変化したガイドラインでも初期治療をしなくてもアレルギー性鼻炎の出現後の治療で間に合うとガイドラインをかえた。アラミストはノズルが短く鼻を突くこともありません。或いは鼻を突きにくい。デバイスの差は大きい。

ザイザルシロップ

ザイザルシロップは生後六か月から服用可能な第二世代抗アレルギー薬です。海外ではザイザルドライシロップもあります。私の個人の見解ですがザイザルは鼻炎というより皮膚に効くというイメージがある。私自身はザイザルは発売以来使っている。ジルテックの悪いところを改良したつまりL体だけを残しD体と削除したいうが口渇や眠気は完全に消えていません。ただザイザルは脳内のレセプターとの結合は少ない。一昨年から痙攣リスクが上がるというので第一世代の抗ヒスタミン薬であるポララミンやぺりアクチンは使いにくくなっている。アレロック顆粒もさとう味です。小児科の医師もぺりアクチンとポララミンの使用は3年前から変わっているそうです。ザイザルは第2世代ですが適応病名はアレルギー性鼻炎です。風邪には保険適応がありません。適応外で薬を用いると医賠責の適応から外れてしまいます。初めてアレルギー鼻炎で6か月から使える薬ができたのに残念です。ザイザルは英国のGSK社の製品です。確かにアトピー性皮膚炎や尋麻疹には良く効く。最近海外の製薬会社はM&Aが進んでいる。なぜファイザーはアストラゼネカを選んだのか?

ソルメドロール40mgと添加物

ソルメドロール40mgは乳糖が入っているそうです、ソルメドロール40mgは牛乳アレルギーにはよくないのですが禁忌とは書いていないそうです。1990年ぐらいにソルメドソールは登場しました。当時は喘息発作が多く血清電解質を乱さないというのでソルソーテフやハイドロコートンに比べて外来で使いやすいとの触れ込みでした、ソルメドロールには40mg、125mg、500mgの3つの剤型があります。しかし乳糖を配合しているのはソルメドロール40mgだけだそうです。125や500には乳糖が入っていないそうです。乳頭が入っているということはショックの薬としてソルメドロール40を牛乳アレルギーの方に使用すると大変なことになる可能性を秘めています。知らなかったなあ、最近ソルメドロールを使用することは減っているようです。昔は半減期がながいという理由で使用されなかったデカドロンやリンンデロンがよく使われているみたいですね。アスピリン喘息を誘発するコハク酸エステルなどのステロイドの使用も減っています。添加物は怖い。他の科で点眼薬処方されているのを見る結構アレルギーの点が液に添加物や防腐剤が配合されています。一回添加物や防腐剤でまぶたがかぶれると元には戻らない。

ゾレア

昨日から京都ではアレルギー学会が行われています。京都のアレルギー学会へ行きたいが働かないと生きてゆけない。重症気管支ぜんそくの全く新しい?治療薬があるゾレアです、ゾレアはIgEと結合してMAST細胞と結合できなくなります。アレルギー性炎症をもとから立ちます。IgE喘息治療薬のゾレアをご存知ですか?ゾレアは皮下注です。ゾレアは抗IgE抗体です注射用75mgと150mgがあります。ゾレアの投与は2週間から4週間開けて用いる。血清中IgE濃度および体重をもとに投与換算表を用いて使用します。重大な副作用としてアナフィラキシーがあります。SAMPSON分類の皮膚粘膜症状・呼吸症状、血圧低下などが起こりうるため2時間以上の経過観察を要する。主な副作用としては注射部位反応がある。その他の注意するべき副作用としてめまい、寄生虫感染、悪性腫瘍、アレルギー性肉芽腫性血管炎、脳血管事象などの記載があります。注射部位は上腕外側、大腿部全面です。月に1から2回の通院が必要です。体重が20から150㎏、総IgEはある30から1500IU/ml、毎日ぜんそく症状がある。吸入ステロイドに加え複数のぜんそく薬を使っている。などの一定の基準がある。

妊娠とアレルギー

先日妊娠8か月のアレルギーの女性がお越しなった。アレルギーで目がかゆいとのことで催奇形性の時期が終わっているので普通に薬を処方することとしました。最後に言われたのが「まさかステロイドなんか入ってないでしょうね」ということでした。妊娠4週から12週は器官形成期であると同時に催奇形性の時期である。転が約といえども鼻粘膜から吸収されます。β遮断薬の点眼では一時間後の血液中の濃度は内服薬と同じです。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の中で添付文書上の妊娠中禁忌薬はケトチフェン、トラニラスト、ぺミロラストカリウムの3つがあります。ステロイドは人間が作っている物質です。PSL換算で5MGは作っています。だからかつしかも点眼液という局所投与なので比較的安全であると思うが患者さんには危険と思うようである、この人がもうすぐ母になるということは生まれてくる子供にステロイドといったときもっと拒否反応があることが予想される。授乳中も多くの質問があるが絶対大丈夫というのはない。分子量600以下の物質は胎盤移行性がある、特に非イオン・脂溶性の薬物には移行性がある。BBBとはblood brain barrierつまり血液脳関門のことです。血液脳関門つまりBBBを薬が通過するかどうかは脂溶性かどうかというのが大切です。抗ヒスタミン薬の場合はBBBを通過すると眠たくなる、過食による体重増加がおこる。昔は拮抗薬と受容体がアレルギーの場合、結合するかどうかの問題でしたが今は以前ブログに何度か記載したインバースアゴニストの考え方です。ヒスタミン受容体にも活性型と非活性型があります。抗アレルギー薬は非活性型受容体をブロックして活性型受容体になることを防ぎます。

花粉症と気管支喘息

昔は花粉症と気管支喘息は無関係と言われていました。最近は関係ありという論文もあるようです。最近診療していて花粉症かなと思うことがあります。論文的にも気管支喘息と花粉症は関係するというものと関係ないものに分かれます。最近聞くところによればのどが痛いと言っても耳鼻科では抗アレルギー薬が処方される。思うに大気汚染の影響が大きく関与しているようです。昨日は席についての講演会に参加いたしました、子供たちが咳に苦しみICS/LABAの吸入を始めました。SMART療法です。完全自由診療なので高くつきます。医師国保には自家診療禁止という不自由な決まりがあります。つまり家族を見るのは保険適応ではありません。先週ほとんど休んでばかりいることがあり参加しました。咳のガイドラインがあり席でもCVAが私のところにも普通の治療つまり鎮咳薬やシールで効かず漢方薬ではいかがでしょうか?うまくいった人が口コミを流して鎖お越しになります。ICS・LABAの吸入と漢方薬で改善することが多い。私のクリニックは子度さんは漢方がらみやアレルギーがらみが多い。このあたりには眼科は山ほどある。公園の中で席にはCVAを含む気管支喘息が約半分ンアレルギーが20パーセントと多く買う浮湖で谷付す子で等を用いるなら漢方の方が効く等TAKE HOME MESSAGEをいただき昨日は大変有意義な日でした。昨日は思想史から漢方診療を求めてお越しいただきました。

シダトレンの発売延期

3月31日にシダトレンの発売延期が決まった。シダトレンつまり舌下免疫療法を姫路市内で自費でされているところのホームページを読むとパンにしゅませるとかいてあるが保険では飲み込み方だそうです。どこでどう変わったんでしょうか。パンにしゅませてもパンをはきだすか飲み込むかという違いです。シダトレンって昔はパンにしみこませるとか言ってた気がします。しかし、今は飲み込み方だそうです。飲み込み方は掃出し法に対する用語です。ネット上ではそんなに良い治療なら低薬価でみんなが治療を継続しやすくすることを目指したらよいとの声がある。開発した会社にとっては臨床治験に費やしたお金を回収するのは当然でダニのアレルゲンに対する治療がフェーズ2で行われているとか。つまりスギで低薬価になると企業としては一連の研究開発に影響がある。オブリ―ンもなかなか発売されません。なかなか新しい薬の発売は難しい、漢方薬はモット危機的です。今の薬価の決め方が開発費を回収できたかどうかに重きが置かれているそうです。漢方薬なんて中国の物価や政策に依存している、一方薬価が下がることを防ぐ策があるとしたらこの度の様に消費税の転嫁や薬価差なしで売ることぐらいでしょうか。昨日500件を超えるアクセスをいただきありがとうございました。

エピペン研修

中学校でエピペン研修をさせていただきました。新年度に当たり市内各所で熱心に研修が行われています。大阪の〇○市ではまずは教頭先生が給食センターから来た給食を確認次は給食職員と本人最後はクラス担任が確認しているそうです、一年間蜂毒や薬物によるアナフィラキシーで落とす命は50人から100人です、エピペンを折角保険適応にしたのは命の尊さを尊重したものだと思います。新学期に向け色々なところでエピペン研修会が行われています。熱心な教員の方が多数集まられ予想以上の反響でした。新学期に向けて忙しい中、修学旅行に向けて熱心に話を聞いてくださいました。感動いたしました。市内の中学校で給食が開始されるまであと数年です、アナフィラキシーショックは避けては通れない問題です、誤食が起こらないということは不可能です。リスクを減らすにはお変わり禁止は致し方ないことでしょう。エピペンは常温保存です。冷蔵庫に入れないでください、早く聞かせるためには筋肉注射です、つまり、側面を握り垂直に大腿部の外側にうつことが大切です。センター方式の学校給食開始に向けエピペンをいかに適切に使用するかが大切です。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギー

食物アレルギーについて大きく考えに変化がるのは以前も記載しました。食べて治すアレルギー治療というのがあります。入院が必要ですが。乳幼児のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーは密接な関係というのが今の考え方です。今食物アレルギーは経皮感作という考え方で固まっています。赤ちゃんのよだれがアレルゲンとなり食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を起こしている可能性がある。つまりバリアが壊れた皮膚から食物という蛋白が侵入すると皮膚炎を起こすという考え方です。どんなにお母さんが妊娠中や授乳中に制限食を施行しても子供のアレルギー発症には役立たない。というのが長い間の通説でした。今も変わりません、茶のしづく石鹸の事件は記憶に新しいところです、加水分解小麦配合石鹸を使って洗顔した人が小麦例えばパンを食べるとアナフィラキシーを起こした、そして時間がたつと発症しなくなったというのは記憶に新しいところです。皮膚科では皮膚を大切にするから抗生物質を内服して概要を控えることがある。経皮感作は怖い。保護者はまさかと思っている。アセチルフラジオマイシンは怖い。

シダトレン発売の延期

シダトレンは従来から存在したcryj1の皮下注射のエキスを用いる為、新薬かどうか厚生労働省と製薬会社の考えが合わず薬価が安く設定された為に発売延期になりました。以下に理解不十分なところがありました、訂正します。その内容とは初回投与時期は1月から5月は避けることになるそうです。一シーズン乗り切ったら次のシーズンからは花粉飛散期も継続投与するそうです。誤まって理解しておりました。最近は画期的新薬には高薬価をつけるように制度改革されているようです。つまり今年の12月までに初回投与した患者さんには来年のスギ花粉飛散シーズンは継続投与するそうです診察時に誤ったご説明をしていました。最初の2週間は投与量がややこしい、デバイスもややこしい3週目からは簡単な容器になります。一シーズンに一回だけ注射をしておられる方が少なからずおられますがステロイドの懸濁液である可能性が高い。ステロイドと知らずにうっている患者さんが大変多い。骨粗鬆症や胃潰瘍、高血圧、糖尿病いろいろよくない副作用があります。