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デイレグラとプソイドエフェドリン

デイレグラにはプソイドエフェドリンが120MG踏まれているそうです。デイレグラはアレグラとプソイドエフェドリンですかたこりう。漢方薬の麻黄にはトウルーエフェドリンとプソイドエフェドリンが含まれています。アレグラとプソイドエフェドリンを合わせてデイレグラです。あるメーカーの資料です。麻黄湯は麻黄が5グラムでエフェドリンが17.3MGプソイドエフェドリンが6.0MG配合されています。合計で23.3MGです。葛根湯で麻黄が4グラムエフェドリンが16.4MG、プソイドエフェドリン5.7MG合計22.1MG小青竜湯では麻黄は3グラムトウルーエフェドリン14.4MGプソイドエフェドリン4.8MGで19.2MGです。つまりデレグラには大変多くのエフェドリンが配合されています。プソイドエフェドリンは抗炎症、利尿、気管支拡張作用を有しています。エフェドリン、メチルエフェドリン、ノルエフェドリンは気管支拡張作用を有しています、OTCののバファリンかぜEXではエフェドリンは60mgです。デイレグラはプソイドエフェドリンがかなり多い。肩こりに使う葛根湯はプソイドエフェドリンがよいと聞いています。

シダトレン適正使用管理体制

シダトレンを使用するために秋のアレルギー学会で講習を受講しましたが更にe-learningの受講が必要なことがわかりました。e-learningを受講するためにはアレルギー学会か耳鼻咽喉科学会が施行する受講番号が2月中旬つまり今ですよ。近日中に学会から受講番号が届く様です。受講番号が送られてくるとアレルゲン免疫療法.jpにアクセスしelearningを受けることが必要となります。受講終了そしてシダトレン適正使用e-learning受講後に終了後に試験がある、シダトレン適正使用eテストに合格して初めて受講終了登録に至るそうです。何と院外処方の場合は薬剤師さんには処方元の医師が受講終了医師であることを確認することが必要です。コールセンターへ確認する必要があるそうです。受講終了医師であることを確認できない場合調剤を拒むことは薬事法上の正当な理由に該当しないそうです。ノルスパンテープのe-learningの時よりも一歩進んでいます。

シダトレンスギ花粉舌下液

スギ花粉症の減感作療法薬シダトレンの適応は12歳以上です。最初の一から二週間は増量期です。シダトレンは3から5年服用して初めて効果が分かります。シダトレン開始前にはスギ花粉症であることを皮下テストまたは採血で調べることが条件の一つです。一日一回舌下投与し2分保持した後飲み込むその後5分は飲食を控える。これを3から5年続けるとスギ花粉症から解放されるかもしれない。抗アレルギー薬を継続して服用することはかまわないそうです。ステロイドは免疫が抑制されるため効果を発揮できないことがあるようです。他のアレルゲンに反応性が高いスギ花粉患者さんへの投与は経験がなく安全性が確立されていません。妊婦さんもアレルギー反応で遊離されるヒスタミンが子宮を収縮させることがあるそうですよ。シダトレンは冷所保存です。スギ花粉飛散期は過敏性が高くなっているため6月からですよ。12歳未満と65歳以上は治験をしてないからシダトレンは投与できません。喘息がひどい人も要注意です。3から5年継続それでもシダトレンためしてみますか?

シダトレンスギ花粉液

新しいタイプのスギ花粉症治療薬シダトレンスギ花粉舌下液承認です。シダトレンスギ花粉舌下液つまり舌下免疫療法で杉花粉エキスを口に含む花粉症薬が承認されました。従来の皮下注射によるアレルゲン免疫療法なら5歳から可能であったものが舌下免疫療法のシダトレンでは12歳からに変わります。一日一回自宅で舌の下に液をたらします。従来の皮下注射型のスギ花粉エキスに比べショックのリスクは少ない。しかし、薬は最初の一年間は2週間しか処方できない。薬を家族が取りに来るのは無診療投薬になります。講習会でも話題になりましたが臨床治験でも成績が良かった方ほどきめ細やかな受診をされたそうです。結局、最初は大騒ぎになるが続けられる方は少ないかもしれません。しかし6月から一気に行われると子宮頸がんワクチンのように品薄になる気がするのはわたしだけでしょうか?すでに注射の減感作療法を受けている人はどうしたらよいのでしょうか。楽になったらなったでサボるのが一般的です。今年もスギ花粉飛散が一気にくるゲリラ花粉に日が来るのでしょうか。最近花粉症の薬という人が増えています、ゲリラ花粉飛散恐るべし。

アレルゲン免疫療法

2014年の6月からスギ花粉のアレルゲン免疫療法に今までの皮下注射に加え舌下投与が加わります。日本アレルギー学会の「スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き」日本鼻科学会の「舌下免疫療法の実際と対応」という二冊のテキストを日々愛読しております。アレルゲン免疫療法は皮下注の方が効果が高いかもしれない。しかし以前もブログに記載したが舌下のアレルゲン免疫療法は普通の薬並みに安全な治療です。一年間は新薬なので2週間に一回の投薬つまり通院が必要です。諸外国のデータでも3から5年の継続通院が必要です。しかし6月に一気に国民がスギ花粉のアレルギー免疫療法を行うと薬がなくならないのだろうか?今の時代すぐ効かなかったら来院しなくなる。6月というのはスギ花粉の飛散が終わったことを意味します。うちのこにも最後だよとヒスタグロビンを皮下注射しました。そろそろスギ花粉の飛散とまではいかないが敏感型のスギ花粉症の人は飛んでますか?と言われ薬を持ち帰っておられます。今の鼻アレルギーガイドライン2013では花粉症が軽く発症してから第二世代抗アレルギー薬や鼻噴霧ステロイドを使えばよいことになっています。漢方薬を併用すればなお有効です。

スギ花粉症の初期治療

スギ花粉の初期治療について鼻アレルギーガイドラインが変更になっています。スギ花粉の初期治療とは花粉飛散の2週間前から抗アレルギー薬を服用することです。スギ花粉の初期治療には賛否両論があります。しかしガイドラインでは第二世代の抗アレルギー薬は強力かつ
持続時間が長いため初期治療は不要との多施設共同研究を根拠になっていることをご存知ですか?3年間にわたり第二世代抗アレルギー薬を花粉飛散一か月前から服用した群と花粉飛散開始時に服用を開始した群では効果に差がみられませんでした。薬飲みたい人は一人もいない。そもそも第二世代抗アレルギー薬は立ち上がりが早く強力であることを売り物にしていました。またロイコトリエン受容体拮抗薬も同じく初期療法してもしなくても同じでした。つまり一番新しい鼻アレルギーガイドラインでは初期治療の有用性を認めていません。私も今日初めて知りました。薬を売る立場になれば初期治療が有用であって欲しい。しかし医療経済学的には第二世代抗アレルギー薬は初期治療してもしなくても有効な薬のようです。私はよほどの希望がないと今までも初期治療はしておりませんでした。

ドライシンドローム学会

昨日第三回のドライシンドローム学会に参加しました。ドライシンドーム学会はドライアイ、ドライマウス、ドライスキン、ドライヴァジャイナつまり眼科、歯科、皮膚科、産婦人科の演題が集まる学会です。DORAI VAGINAつまりドライヴァジャイナと膣が乾燥する状態です。一昨年に続き2回目の参加です。東京駅から歩いて直ぐの大手町ファーストカンファレンスは第二回からの会場です。今年はドライなジャイナの単独の話はなかったが楽しかった。坪田教授の運動・食事そしてごきげんの講演を聞くたびに元気をいただきます。そして横井准教授のドライアイの話も常に進化しています。ドライシンドローム学会と合わせて午前・午後2回講演が効くことができた。来週も東京で坪田教授午前・午後二回の講演を拝聴できる。タイトルも違います。すごいなあ。ドライシンドローム学会のランチョンセミナーでブルーライトのめがねについての講演を聞いた。JINSのPCめがねは慶應大学の眼科との共同開発だそうです。何が違うのかわからないけどJINSのがよいそうです。JINSにはモイスチャーめがねもあるそうですが昔のモイスチャーエイドが懐かしい。どうして坪田教授あんなに笑顔でおれるのでしょうか。しかし、愛車はオープンカーだそうです。私は車は運転しません。ペーパードライバーです。車に価値観を求めません。予備校大学そして勤務医とずっと阪神間でしたので車は全く不要でした。姫路では車の話題が多いが阪神間では金食い虫です。ポートライナーも12時まであったし困らなかった。自転車乗ってる方が健康です。知らないうちに運動しています。自家用車の保有台数は生活習慣病と反比例です。

花粉症の初期治療

花粉症に対して花粉飛散予測の2週間くらい前から抗アレルギー薬を投与することを初期治療とか初期療法といいます。一方最近の第2世代や第三世代の抗アレルギー薬は内服・点眼・点鼻の剤型は問わず効果発現までの立ち上がりが早い。だから初期療法は不要であるという論文が半分初期両方が有効であったという論文が半分どちらか結論は出ていないと私は認識しています。アレジオン点眼液が売れるのは間違いない。企業力と製品力さらに防腐剤などの添加物等目に見えない効果が期待できます。ただ少しお値段が詰まり薬価が気になります。第3相試験でオロパタジン塩酸塩に足して非劣性であった。第三層試験で非劣性でなぜ薬価がオロパタジン塩酸塩に対して高薬価なのでしょう。添加物にたいする評価あるいは臨床試験の仕方が誘発試験であったことに対する評価いろいろ考えられます。まあステロイド点眼液が嫌いな方は初期療法を行い、点眼が大嫌いな方或いは薬の服用がお嫌いな方はステロイドで急場はしのぎ落ち着いたら抗アレルギー薬を用いるとよい。色々な方がおられます。

防腐剤と点眼液

緑内障は唯一一生さし続ける必要がある点眼液です。失明原因の一番は緑内障障です。例えばドライアイの目薬はご本人が気持ちがよくなることが目標であり必要です。ドライアイのヒアレインミニやムコスタ点眼液はBAKフリーです。絶対やめたらあかん目薬は緑内障の点眼液です。NPやPFですがNPはわかもとそしてPFは日本点眼薬が製造しています。以前にも書いてので省略しますがNPはIVHなどのフィルターを作成しているメーカーとわかもとのコラボです。BAKつまり塩化ベンザルコニウムが入っていない点眼液はすべてに作れるわけではありません。懸濁液はBAKフリーは無理です。FILTERを懸濁液が通過しません。インフルエンザワクチンも化血研がチメロサールの代わりの添加物を入れた製品を3年位前作ったが今はチメロサールが入っている。今チメロサールが入っていないインフルエンザワクチンはMSDと第一三共北里のみです。シリンジタイプです。本来妊婦用ですが授乳中の方からもニーズが多い。タプロスミニ点眼液が発売されました。ラタノプロストNPやラタノプロストPFでダメな人に用いましたがやはりだめでした。つまりプロスタグランディン関連薬はは炎症惹起物質なので防腐剤の問題ではないようです。PGそのものがアレルギー性眼瞼炎を惹起するということです。もうすぐ姫路に帰って診察です。寒いから暇かな。

フルテイフォーム

フルテイフォームはフルチカゾンプロピオン酸エステルとホルモテロールフマル酸水和物の配合剤です。フルテイフォームはシムビコートと同じLABAであるホルモテロールを採用しています。フルティフォームには二つの秘密があります。一つのクロムリグ酸配合もう一つは企業秘密です。フルティホオームは吸入ステロイドと気管支拡張薬の配合薬です。フルティフォームは杏林製薬から発売されました。キプレスとムコダインの会社です。添加物にはクロモグリクサンNAつまりインタールが入っています。このインタールによりとかしてフルチカゾンプロピオン酸エステルが配合されたようです。フルティフォームpMDIです。しかし、使い慣れているのはシムビコートです。売れているのもシムビコートだと聞いています。シムビコートにはSMART両方といい頓服薬的に使用することが可能です。アドヒアランスを考えると一日一回でよいGSKの新薬が魅力的です。これらのICS/LABAには急性発作には用いないこととの注意書きがあります。急性発作とは重積発作のことだそうです。炎症を強力に抑えるフルチカゾンと気管支を速やかに広げるホルモテロールの配合剤です。発作時はシムビコートかSABAを吸入することになります。緑内障の点眼液にも配合剤が多く使われていますが別々に点眼した方が効果が高いつまり眼圧が下がることが知られています。吸入薬はどうなんでしょう。アドヒアランスを考えたら一日一回のGSKのもう一つの新薬です。私はGSKのもう一つの吸入薬お二人に使いました。最近夜間明け方の咳が止まらない人多かった。採血するとRASTでHDやコナヒョウダニヤケヒョウダニが陽性です。CVAつまりCOUGH VARIANT ASTHMAと思い漢方薬と併用しています。