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レルベアエリプタ

GSKの新しい喘息の吸入薬レルベアエリプタを今日処方しました。レルベアは点鼻ステロイド薬のアラミストと同じステロイドが入っています。レルベアは吸入器具が使いやすい。他院で漢方薬を処方されていたが効かないとの受診動機です。元々服用して聞かなかった薬つまり漢方薬は参蘇飲と麻黄附子細辛湯更に加味帰脾湯です。漢方薬散財とは査定覚悟の処方でしょうか?よく漢方薬をお使いの先生の処方です。私の漢方薬の処方には企業秘密があるので内緒です。レルベアは気管支喘息を起こさない様にするための薬と書いてある。今までのアドエアは今後は小児の領域の薬となっていくのではないでしょうか?アドエアは小児適応を取得しているところが強みです。しかしレルベアは甲地という音がするまであける。マウスピ-スを加え強く深くスーツと息を吸い込む。吸入後は嗄声を防ぐためうがいが必須です。シムビコートのようにSMART両方の適応はありません。純粋に一日一回です。開封後六週で使用しようとなってるのなぜだろうか?病院の薬審でアドエアを切ってレルベアが主流になる日が近い。アレルギー学会のブースも新しい配合剤の吸入薬3つとシムビコートで大きなスペースをとってましたよ。吸入薬の老舗GSKが一歩リードでしょう。今まで吸入薬を取り扱っていなかったところは説明会で質問しても答えられません。明日はイナビルについてのお話です。

スギ花粉症の舌下免疫療法は

今のアレルギーのトピックスはアレルギー総合専門医、新しいLABA/ICSの配合剤、根本治療となるか?スギ花粉症の舌下免疫療法です。アレルギー免疫療法は皮下注射から舌下免疫療法に期待がかかるがワンクール3年ですよ。続くんだろうか?先日の講習会でも薬を自分で取りに来なかったり月に一回の受診が出来ないような人は続かないから最低月一度は受診するようにすすめることとの話が出ていました。正月前とか正月かかるから目薬一本余分にとおっしゃる方がいらっしゃいますが実は月一度の受診していない方に限ってそうおっしゃっています。やる気のある人は何かを「TAKE HOME MESSAGE」しようとしてこられます。アレルギー免疫療法が皮下注射から舌下になり身近なものとなりますが私の子は一年間皮下注射の免疫療法を週3回行いましたが効果がでずマルチアレルゲンなのでヒスタグロビンを接種しています。今治験レベルではダニの舌下減感作療法がなされています。2005年の厚生労働省の花粉症に対する治療は舌下免疫療法を最優先するとの方針が示されています。実際に効果が出るまでに時間がかかります。今の患者さん待ってくれるでしょうか.

蛾は昆虫アレルゲン

蛾は重要な昆虫アレルゲンです。以前気管支喘息のコメントを求められた時、蛾について書いたら何の関係があるといわれてしかられました。蛾はダニに次いで重要な室内アレルゲンです。屋内で食品に発生するメイガ衣類に発生する衣蛾などがあるそうです。認知度は低いが実はRASTを測定するときダニに加えて蛾やゴキブリを測定することは気管支喘息やアレルギー性鼻炎の重要な原因検索にになります。秋は昆虫アレルギーの重要な季節です。春から秋は蛾のアレルゲン量が増えるそうです。例えば蓋付きのごみ箱冷蔵庫の隙間の掃除などの対策があります。キッチンならゴキブリやメイガです。寝室は衣蛾、カーテンや布団を定期的に洗う。リビングはユスリカや蛾です。照明機器の定期的な掃除や窓に網戸をつける。など対策があります。蛾のRASTを採血で調べるとかなり多くの方が陽性になります。RASTでは何とHDとダニ次がスギそして蛾の陽性率がその次にでてきます。私も西川病院時代RASTを調べるすべての方に蛾を追加したところ凄い陽性率でした。

Authorized GENERICとフェキソフェナジン塩酸塩

Authorized Genericとは先発メーカーから許可を得てつまり特許権をの許諾を受けて発売されるGENERIC医薬品です。一方Auto Genericは先発製剤と原薬、添加物、製造方法が全くどういつのGeneric医薬品です。日医工が発売しているフェキソフェナジン塩酸塩錠はAuthorized Genericです。フェキソフェナジン塩酸塩錠「sanik」はサノフィアベンティスをはじめとするサノフィグループから日本でのアレグラ錠の特許権を日医工が取得し原薬、添加物、製造方法が全く同じである製品です。つまり、OEMのようなものであり先発メーカーが特許権を許諾した唯一の製品です。抗アレルギー薬のアレグラ飲むならフェキソフェナジン「SANIK」は全く同じものを安く飲むことができるのです。薬剤師さんも安心してお勧めできるのがフェキソフェナジン塩酸塩「SANIK」です。調剤薬局さんもジェネリック率35パーセントの大きな味方がフェキソフェナジン塩酸塩「SANIK」です。つまりサノフィから日医工が購入しているようです。アレグラのジェナリック医薬品はフェキソフェナジン塩酸塩飲むなら全く同じもですよ。

スギ花粉の舌下減感作療法講習会での質問など

現在SCITをしている人はSLITにかえてほしいとおっしゃると思います。必ず出る意見です。現在のSCITの方がSLITより効果があるはずです。SCITからSLIT変換は治験で行われていないため不明だそうです。SLITのリスクは普通の薬と変わらないからエピペンは処方しないのが原則です。RASTが陰性のスギ花粉を疑う患者さんへの適応はどうするか?まず初めはRAST陽性の患者さんから舌下免疫療法を行います。SLITの治験を受けた人は約1000人。12歳の子供には掃出し法か嚥下法どちらを進めるかという質問です。欧米では嚥下方だそうです。わざわざ吐き出す必要はないという考えです。ダニの舌下免疫療法の治験では国内で食道炎の報告があります。掃出し法の方が安全かもしれない。ここからは質問とは関係ありません。アナフィラキシーショックに対する基本治療はアドレナリン・輸液・酸素吸入です。SLITの初回は院内で30分経過観察します。アナフィラキシーの症状は皮膚粘膜症状は90パーセント呼吸器症状は50パーセント、循環器症状は30パーセントの順になっています、ダニの舌下免疫療法は治験中、韓国は以前体にもやってると何処かでいってましたよ。禁忌はβブロッカー使用中?点眼薬はどうなるのでしょう。ACEinhibitor使用中、妊娠中、全身へのステロイド薬の使用、急性感染症、気管支喘息、重篤な疾患などとなっています。最後に継続して治療を続けるコツは受診することだそうです。面倒くさいから家族が来るとかもちろんこれは無診療投薬ですよ。たくさん出してという人は続かなかったそうです。

日本アレルギー学会大盛況でした

昨日日本アレルギー学会に出席いたしました。当直が入っていたため10時まで診療。8時30分スタートで診療を始めました。保険診療以外に20人近くインフルエンザの予防接種の方が見えました。先週と同じく10時46分ののぞみでしたが新幹線の自由席混んでました。先週と同じく新大阪まで自由席で立っていました。皆さん何処に行かれるのでしょう。さて学会場に到着して!ネームプレートがない?たくさん参加されたようでネームプレートがないので後日郵送しますとのことでした。こんなにたくさん参加者がおられたことには二つ理由があります。ひとつはスギ花粉の舌下免疫療法の薬を入手するには耳鼻科学会かアレルギー学会の講習会に参加しないといけないことが決まっていること。二つ目は秋のアレルギー学会が今年で最後になります。来年からはパシフィコ横浜で行われる1000人規模の講習会に2日休診にして参加しなければアレルギー学会専門医が更新できなることこの二つの理由から参加者が殺到したと私は考えています。18時には舌下免疫療法の講習会が終わりました。またまたタクシー乗り場が大混雑でした。これで杉花粉の舌下免疫療法が始まれば私のクリニックでもスギ花粉の舌下免疫療法が行えます。アレルギー学会は五年間で10回行われる総会に3回以上の参加かつ春と秋の両方に参加しなければなりません。

ラテックスフルーツアレルギーとOAS

ラテックスフルーツアレルギーはクリやマンゴーなどのフルーツを食べるとラテックスのアレルギーが発生するものです。OASはシラカバなどの花粉症の人がもも、リンゴなどを食べると口の周りが赤くなるというものです。どちらにも交差抗原の考えが入ります。うちの子はOASを持っています。ハンノキ科のアレルギーがあります。私のクリニックがある安室校区の子供さんハンノキ科のアレルギーが多い。ハンノキはシラカバの仲間ですがシラカバと違い全国何処にでもあるそうです。トマトを食べると口の中がかゆいらしい。更に点滴をすると息苦しくなるということがある。ラテツクスフリーの回路を作っても結局点滴の下の部分はゴムです。だからラテックスフリーの実現は難しい。点滴のゴム管は側注に便利なんですけどラテックスの塊です。先日お好み薬とロキソニンを服用すると呼吸困難が出現すると電話があった。先日記載しましたように古いお好み焼きの粉は要注意です。もったいないけど捨てましょう。ダニアレルギーの関与があります。茶のしずく石鹸以降経皮感作の考えが広がっています。何も経口摂取していないベビーが食物アレルギーになぜなるかなぞでした。然し皮膚から吸収する茶のしずく石鹸のようなことが起これば何も食べてないベビーがアレルギーになるのも当たり前です。

スギ花粉の舌下免疫療法

アレルギー学会秋季臨床大会の最後にスギ花粉の舌下免疫療法の講習会がいつの間にか開催されることになっている。スギ花粉の舌下免疫療法は土曜日の16時30分からです遅刻途中退席は認めないそうです。先日スギ花粉の舌下免疫療法は耳鼻咽喉科学会でも行われたらしい。これに参加しないと何と舌下免疫療法に用いるエキスが入らないそうです。内科や眼科の学会では講習会は行われずアレルギー学会と耳鼻咽喉科学会のみだそうです。講習受講者はホームページで張り出すつまり掲示されるそうです。厚労省のご意向が働いているようです。鳥居薬品の神戸営業所に昨日問い合わせたがわからいようでした。効果は皮下注射に比べて弱いようです。但し一年目はよく聞きます。舌下免疫療法の魅力はアナフィラキシーショックの少なさだと思います。しかし急に決められたら休診にしないといけない。土曜日はやめてほしい。アレルギー免疫療法はかなり安全で10年間で一人の入院という程度だそうです。薬を飲まずに過ごせた肩は28パーセントとのデータがあります。15歳以下で特に有効だそうです。皮下注射は40年間で46人の死亡者が出ています。アナフィラキシーショックの確率は200万分の一だそうです。

ステロイドの点鼻と鼻出血の因果関係

ステロイドの点鼻薬すなわち鼻噴霧ステロイドの一日一回型のものが日本では三種類使用されています。その副作用には鼻出血と記載されています。なぜ鼻出血が起こるか?果たして鼻噴霧用ステロイドが悪いのか?反復性鼻出血を除くのデータもあるそうです。その解説について調べてみました。ステロイドの一般的作用として粘膜の脆弱さらには創傷治癒の遅延がある。つまり、アレルギー性鼻炎で傷ついた鼻粘膜が創傷治癒しないだから鼻出血する。あるいは鼻汁を噛みすぎる為鼻粘膜を傷つけるという機序が考えられているようです。まあ妥当なところでしょう。納得がやっと行きました。わたくしが体験した重傷な副作用は味覚異常です。何年前かおひとり経験しました。その原因を今度は調べないといけません。

コチニール色素

コチニールは赤い色素です。代表はカンパリです。コチニールがアナフィラキシーショックを起こす可能性があるとされています。赤いものはアレルゲンつまりアレルギー誘発物質になることをご存知ですか?わかりやすいものでくるっくる回っている寿司ネタです。魚卵です。赤くて甘くもない代わりに臭くも苦くもないのが魚卵です。コチニール色素ををご存知ですかカンパリに入っており以前から意識消失の症例報告を研究会でしておられたのでカンパリの入ったカクテルは遠慮しています。化粧品では口紅、アイシャドウがあります。お化粧をされる年代の女性ご注意下さい。ハムやいちごミルク赤ワインの赤い食品にはコチニール色素配合の可能があります。コチニール色素はH24年5月11日に厚生労働省や消費者庁から注意喚起された物質です。魚卵は一度かんされると寛解しない食べ物です。うちの子供たちもクルクルへ行っても魚卵を食べようとしない。小さなときいくらを食べて口の周りが赤くなった。きっと感作されていると思います。最近の食物アレルギーは食べなくともおこる。その陰には経皮感作があるとされています。代表はちゃのしづく石鹸です。