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アレジオン点眼液参上

アレジオン点眼液が12月に発売されます。間違いなく売れます。アレジオン点眼液はH1ブロッカーとメイデイエータ―遊離抑制作用の両方を有しています。アレジオン点眼液はカナダですでに発売されていると聞きます。人の涙液はPH7.4です。アレジオン点眼液のPHは6.7から7.3、浸透圧は1です。点眼液がしみるかしみないかは服薬アドヒアランスにおいて大切です。それは発売元の製薬会社の企業力です。水に強い会社といえばこの会社とオロナミンCの会社です。水に溶かして高濃度の薬を肝代謝など関係なく目に直接ふりかける。内服薬と異なりCYPが関係ないから内服薬とは全く違う薬の効果が期待できる。今は別の薬が大きなシェアを占めているようです。私も使いますが眼科以外の診療科で多く処方されています。BAKの濃度も大切です。アレルギーの人が使うのですから本来BAKを含むすべての添加物が入っていないことが大切です。しかし最近毎日私のクリニックにたくさん電話がありますがチメロサールフリーのインフルエンザワクチンにもいろいろな添加物が入っています。PFやNPという点眼液もBAKが入っていないだけのことです。浸透圧やPHを調節する緩衝剤は必ず入っています。当直で尿路感染症の患者さんが来られて起こされてしまったのでブログがかけました。

更年期とプレ更年期

更年期とプレ更年期の違いは分かりますか?更年期は45歳から55歳でホルモン分泌の急激な減少による息切れ、ほてり、不眠などがみられること、プレ更年期は30歳代で自律神経のアンバランスにより生活のみだれがみられます。自律神経により表面の血管の収縮や拡張が起こります。代表的なものに冷えのぼせがあります。瘀血は血流異常です。交感神経過緊張による火照る・冷える等は血流が滞ることから生じます。先日顔が真っ赤な40歳代の女性を見た。コタロー黄連解毒湯カプセルを服用していただいたところたちどころに顔をの赤いのが改善しました。漢方薬なかなかやるなあと見直しました。コタローにカプセルがある。黄色の生薬は飲みにくい。苦いんです。カプセルならだれでも飲める。黄連解毒湯に更年期の適応はありませんがのぼせ不眠という言葉が使用目標にはあります。更年期障害で保険が使える処方いろいろありますが保険適応があるというのは一例です。もっと広く漢方薬を使いたいと思っています。実は漢方薬はインチキであるという根拠の一つには製薬メーカーにより同じ名前の漢方薬の保険適応が違うことあげられます。同じ漢方薬でも会社により病名が違う症状名が違う。皆さんご存知でしたか?医療関係の方すみません。患者さんに語りかけています。

パンケーキ症候群

パンケーキ症候群をご存知ですか?oralmitesyndromeと呼ばれています。お好み焼きを食べたらアナフィラキシーを起こすこわい病気です。私は岡山で行われた中四国臨床アレルギー研究会でパンケーキ症候群について学びました。つまり、じょぷおん保存の開封したお好み焼きの粉とダニアレルギーの関係についてのアレルギーについて講演を拝聴しました。冷所保存していない開封したお好み焼きの粉が危険であるとの報告です。なんと開封後常温保存お好み焼きのミックスこの中で粉ダニやヒョウダニが増殖してしまうのです。今まで小麦アレルギーと診断されていた群にはパンケーキ症候群が多く含まれていた可能性が示唆されています。お好み焼きやたこ焼きを食べてショックを起こす状態です。管理状態が悪いお好み焼き粉からからチリダニやヒョウダニが検出される例が増えています。こわいなお好み焼きのミックス粉をダニアレルギーを有する人が食べることでアナフィラキシーショックを起こす。パンケーキ症候群を引き起こします原因が小麦ではなくダニの仲間であることが問題です。

ムコスタ点眼液と抗アレルギー効果そして実用視力

ムコスタ点眼液は好む人と好まぬ人がはっきりしています。私のクリニックにためしてガッテンで有名になったムコスタ点眼液とともに有名になった実用視力計が入ります。実用視力計の正しい名称はコーワASー28といい特殊視力装置です。実用視力計は検査時間一分です。実用視力計で視力を図ってみたいと思われる方は10月になったらお越しください。ムコスタ点眼をさして効果を見たい方もぜひお越しください。最近大変空いています。生涯教育講座で順天堂大学浦安病院教授の海老原先生の話を聞きました。ムコスタ点眼液がアレルギー性結膜炎に有効との話でした。ムチンとアレルギー性結膜炎は密接な関係があるそうです。上眼瞼の乳頭や濾胞ができる結膜炎にはGPCとアトピ-性角結膜炎さらに春季カタルがあります。GPCつまり巨大乳頭状結膜炎は眼瞼結膜とコンタクトレンズなどの異物の擦過です。だからムチンとは関係ありません。上皮細胞とアレルゲンが接触しアレルギーが始まるという考え方です。IL33,IL25、TSLPが関与して肥満細胞から脱顆粒やTh2細胞が優位となりアレルギーが起こるそうです。アトピー性角結膜炎になると摩擦ではなくムチン産生が低下してさらにはバリアー機能が低下し慢性炎症が起こるそうです。ここでムコスタ点眼液の出番です。

リンデロンA点眼液のA

リンデロン点眼液は最も強力なステロイド点眼液です。リンデロン液にアセチルフラジオマイシンを加えたものがリンデロンA点眼液です。アセチルのAです。アセチルフラジオマイシンはアミノグリコシド系の抗生物質です。リンデロンにAがつく商品があります。AはネオメドロールEE軟膏にも配合されるアセチルフラジオマイシンのAです。リンデロン液の方がリンデロンAよりも安全です。アミノグリコシド系のアセチルフラジオマイシンは耐性菌だらけで無効の上に接触性皮膚炎をよくおこします。私は長い間アセチルフラジオマイシンの入った製剤は避けています。昔火傷の時大切に使用したソフラチュールもアセチルフラジオマイシン製剤です。強力なステロイドホルモンが入ったリンデロン液にアセチルフラジオマイシンが入るとステロイドが抗炎症作用で勝ちそうだがかぶれる人は大変多い。ちなみにPFやNPそしてUD製剤でもかぶれる人はかぶれます。点眼液にはPH調節薬や添加物が防腐剤とともに配合されています。リンデロン点眼液は炎症をとるには有効です。しかし、ステロイドのレスポンダー特に子供に用いると眼圧が上昇する確率が上昇します。アレルギー性結膜炎の炎症を取りかゆみをとります。私はリンベタPFの方が好きです。

食べて治す食物アレルギー治療

経母乳感作や経胎盤感作食べるから食物アレルギーになる。じゅらいの常識でした。しかし完全人工乳でも卵アレルギーは起こる。そこに茶のしづく石鹸事件が起きました。経皮感作という考えです。」そこでまだガイドラインに掲載されるほどではありませんが食べて治すアレルギー治療とか新しいアレルギー治療とかいう記事や講演を聞かれた方はおられますか。食物負荷テストを行いながらしだいに増量するというこれまでと逆の治療法です。今まではできるだけ食べないことが食物アレルギーの発症につながるというものでした。講師の栗原和幸先生は急速経口耐性誘導つまり経口免疫療法を考案し2007年から実践されているとのことでした。アレルギー学会専門医のための講演会でしたが一般の方も入場できたようでした。栗原先生の講演時には人が増えていました。今まで食物アレルギーの講演といえば除去と誤食予防とされていましたが食物負荷テストを行い卵牛乳小麦ピーナッツを食べるというチャレンジでした、日本では茶のしづく石鹸で経皮感作が一気に注目を浴びました。卵、牛乳、ピーナッツ、小麦において栗原先生は急速経口耐性を誘導することに成功されておられるそうです。遠く神奈川での話です。

アレルギー学会専門医

アレルギー学会認定アレルギー専門医が大きく変わるようです。アレルギー学会の総会は二回から年一回に来年から変わるそうです。代わりに講習会が行われるそうです。だから今年は休診にして東京まで行く必要があります。来年からは総会が一回になり代わりの講習会が行われます。すでに講習会はありますがそれとは異なるものです。今年の秋の総会で今後のことについて承認を得て決まるそうです。要するに眼科のアレルギー疾患を見るだけの専門医ではなくアレルギー疾患を一つの疾患として診るようなアメリカのような専門医の養成を目指していくようです。つまり患者さんにわかりやすいアレルギー専門医の育成を目指すようです。約2年後に専門医全体が変わるようです。学会認定の専門医ではなくなります。広告のできる専門医すべてが残るかどうかも不明瞭です。アレルギー学会は眼科学会や東洋医学会と異なり5年間で3回総会に参加することが義務化されていた厳しい学会です。更にすべてのアレルギー疾患を見ることができる医師の養成という課題を突き付けられました。アメリカ型アレルギー専門医どうでしょう。

アレルギー学会認定アレルギー専門医の更新

アレルギ学会認定アレルギー専門医の更新には5年間で3回の総会出席が条件であった。更には50単位を5年間で取得する必要があります。私は春に3回厳しいと思います。更にこの度春と秋最低一回の出席が義務化されたそうです。大変厳しくなってます。秋は木曜から土曜に決まっているからです。一日休診にしないとだめです。もうすぐ第三の専門医が施行されます。今までもように学会認定ではなく第三者認定つまりよりレベルの高い専門医です。第一とは過渡的措置です。第二とは試験を受けて通った場合です。第三は今検討中です。どこの学会も厳しいがアレルギー学会は小児科の先生や私のように喘息、アトピー鼻炎、結膜炎何でも見ましょうということを課題とされているようです。5年ごとの専門医更新に当たりアレルギー学会ではかつて不正がありました。東京に偏在していたからです。11月末に休診をして東京のホテルニューオオタニでのアレルギー学会に参加しなければなりません。降ってわいた話です。アレルギー学会専門医でも知らない人が多いようです。ああ大変。

喘息の吸入療法と漢方薬

他院でレントゲンととっても異常なし。気管支拡張薬とステロイドの吸入をしも咳が止まらない。吸入薬と漢方薬を合わせると石が思いのほかよく止まり喜ばれています。気管支喘息の治療の基本は吸入療法です。喘息の吸入療法に用いる配合剤にはアドエアとシムビコートがあります。シムビコートはβ刺激薬と吸入ステロイド薬の配合剤です。シムビコートアシスタンス&療法つまり苦しいときには適宜増量してよいということです。春からアドエアやシムビコートの吸入をしているがよくならないという方が口コミで最近急にふえています。それがまたよく効く様で口コミで大人の方ばかりですが効果があがっています。漢方薬の場合匂いが嫌で飲めない方も多くいらっしゃいます。効いたけどまずかったという方もおられました。「ONE AIRWAY  ONE DISEASE」鼻炎と喘息合併例にも漢方薬の併用は大変有効です。気管支喘息の抗原はHDが多い。高温多湿の今の時期ダニは繁殖しハウスダストも増えていると思います。一人から多くの方へ特に生命保険の関係の仕事の方が口コミで来られています。基本は吸入薬ですが以外と漢方薬もよく効く。

ハウスダスト

毎日蒸し暑い日が続きます。最近ハウスダスト陽性がRASTで続きます。ハウスダストは単なる家の埃ではありません。ハウスダストアレルギー陽性の患者さんが最近とても多い。5月中旬以降大変多く花粉症と思って採血しても全員ハウスダスト陽性です。咳が止まらない、全身の皮膚がかゆい、目がかゆいみんなハウスダストアレルギーと採血で判明します。ハウスダストが陽性ですねとお話しますとうち掃除してませんとか掃除しているという話になります。もっとミクロな話です。花粉よりもさらに小さな話です。ハウスダストは単なる家の誇りではありません。ダニの屍骸や糞や尿など一定の成分を含む成分をハウスダストとしています。ダニが生育するのはまさしく今です。高温多湿です。ダニの発育に適した状態は25度から30度で湿度60から80パーセントでムシムシした状態です。効果的な掃除や洗濯でアレルゲンに適した環境を作らないことが大切です。クーラーで体を冷やすのは東洋医学の教えに反するが熱中症になったら大変です。対策は適度なクーラーと拭き掃除でしょうか?RASTを採血の意義はここにあります。今日もおひとりハウスダストでした。