記事一覧

鼻噴霧用ステロイドが不人気

ナゾネックス、アラミスト、エリザス点鼻液今年は意外と不人気です。昨日も二人の方がお使いではないとのことでした。2年前のシーズンではブレイクしさらに次の年には私が処方した薬を教えて欲しいと電話をいただきました。推測ですがよく効いたので転居先で同じ薬を処方してもらおうと考えられたのかと思います。点鼻液が今年は意外と不人気です。使っていませんと言われます。全身投与のステロイド注射の方がよほど危険だと思うのですが更には点眼液のステロイドの方がよほど危険だと思います。更には鎮静性抗ヒスタミン剤のほうが自覚がないインペアードパーフォーマンス更には眠い。妊娠していて安全な薬など存在するわけない。授乳だってどんなリスクがあるかは不明なことが圧倒的に多い。エリザスの添付文書を読むとALT上昇が1から5パーセントに見られる。これは普通採血しなので分からない副作用です。妊婦は動物実験で催奇形性が出たそうです。授乳中は同じく動物実験で乳汁への移行を確認したそうです。しかし、LTRAと抗アレルギー薬の併用療法をおこなうよりも鼻噴霧用ステロイドが有用性で勝つと九州のK教授が講演会電お話されていました。ステロイド注射に比べると安全とおもいませんか。

眼圧30mmHgのこどもさん

眼圧の正常値は21mmHg未満です。しかし、ヨーロッパで決められた値ですので日本人に合ってるかどうか不明です。眼圧を何度測定しても21mmHg未満の緑内障を正常眼圧緑内障と言います。日本人にとって21mmHgにどのような意義があるのか不明です。お母さんが自分のステロイド点眼液をお子さんに用いて眼圧30mmHgという話が今年もありました。ステロイド点眼液とは知っていてもステロイドのクラスや眼内移行性などははっきり言って分かりません。かゆいといわれたら自分の点眼がよく聞くからとお使いになるのが世間の標準です。小児ほど眼圧上昇は起こりやすい。軟膏でも点眼でも眼圧上昇は起こります。アトピー性皮膚炎の方でステロイドの外用薬を常用されている方は時々眼圧を測る方がよいとされています。時々、皮膚科で測るように言われたという患者さんがお越しになりますが少数派でしょう。また、まぶたのステロイド外用剤が目に吸収されると眼圧の上昇を引き起こします。ステロイド薬は説明が大変難しい。こわいと理解されると折角の処方が無駄になります。よく効くといって毎日使用すると副作用の出現率が高まる。文献検索すると10歳以下は眼圧上昇リスクがあるそうです。フルオロメソロン製剤では眼圧上昇リスクが下がりますがゼロではありません。今どきの非常に若いお母さんに納得いく説明になったでしょうか。鼻噴霧用ステロイドの方が安全と思いますがなぜか鼻噴霧用ステロイドに抵抗がある人は多いようです。

花粉症に効く注射

花粉症の注射を希望する人が最近多い。鼻アレルギーガイドラインでは推奨される治療法があるわけではなく新薬が出たわけではない。花粉のシーズンに一回か2回うつだけで楽になる注射をしてほしいといわれる。効きすぎる花粉治療は危険です、ヒスタグロビンをうちの子にうつとともに情報収集してみた。鼻アレルギーガイドラインに記載があるノイロトロピンやヒスタグロビンそしてやはりケナコルトのようなデポ化ステロイドを使用している医療機関はどこでもあるようです。ヒスタグロビンも6回接種して効果の有無を見るそうです。血液製剤で感染リスクをゼロにできないことが問題点です。ガイドラインではっきりと使用しないよう記載のあるデポ化ステロイドは長期にわたり有効ですが副作用も長期にわたります。デポ化ステロイドは肩に筋肉注射や肘に皮下注射したりされているそうです。整形外科で膝関節にうったり耳鼻科で下鼻甲介にうったりされているようです。ステロい懸濁液は長期で見ると骨がボロボロつまり骨粗鬆症、ステロイド糖尿病、高血圧、ニキビ、胃潰瘍何でもございます。副作用の百貨店です。しかし、ヒスタグロビンも献血から作られる為必要最小限に用いるようにとされています。未知のウイルスに感染する危険性があるそうです。今まで1967年以来40年以上何もなかったそうです。1980年代後半までC型肝炎はチェックできなかったのにすごい。鼻アレルギーガイドラインではそんなに推奨されない治療です。然し効く人には効くそうです。ヒスタミン防御やヒスタミン遊離抑制作用があるそうです。非特異的免疫療法がヒスタグロビン、特異的免疫療法が鳥居のスギ花粉エキスです。スギ花粉エキスは一年間うちの子に接種しましたが効果ありませんでした。三年間続けるのは家庭で親がうっても大変です。鳥居のスギ花粉エキスはスギ花粉の季節はお休みです。積算温度400度や480度になっても花粉の飛散が遅れた理由は日照時間が今年は少なかったことのようです。元旦からの積算温度がすべてではありません。

花粉症と花粉温度ナウ

MSD株式会社のWebサイト「花温度ナウ」をご存知ですか?積算温度から全国132か所の花粉情報を予測するそうです。花粉温度ナウは姫路周辺のデータはありません。これに対して環境省花粉観測システムでは赤穂郡上郡のデータがみれます。全国的に正月からの積算温度が400度になると花粉が飛散するのが一般常識ですが今年は2月20日頃花粉飛散の目安となる積算温度400度を超えています。本格飛散は積算温度480度だそうです。兵庫県西部では3月2日頃480度を超えたそうです。3月7日から花粉の飛散は急増しました。タイムラグがあるのはなぜでしょう。私にはわかりません。今年の花粉治療の話題といえば一日一回の鼻噴霧用ステロイドが小児にも使えることではないでしょうか。鼻噴霧用ステロイドのナゾネックス、アラミスト、エリザスの3種類があります。ジェネリック医薬品はまだありません。一番人気はナゾネックス点鼻薬かと思います。エリザスもパウダーで化粧崩れを気にする人向けですがデバイスが不人気でした。ナゾネックスは効果とともにデバイスが人気です。MSD社がナゾネックスを発売しています。発売以来ナゾネックスを使用していますが味覚異常がお一人おられましたが他は副作用は経験していません。

アレルギー学会専門医

私は3つの専門医です。専門医評価認定機構がいろいろ条件を付けて専門医の統一化を図ってまいりましたが専門医評価認定機構とは別の機関を作り新たな専門医を認定するそうです。学会認定の認定専門医では学会のレベルが様々ということです。私の場合眼科専門医そしてサブスぺシャリティとしてアレルギー学会認定専門医もいがありさらには東洋医学会認定漢方専門医があります。
広告ができる専門医ができてから電話帳に広告可能になりましたがいまや電話帳を見て御来院いただける患者さんはすっかり減少いたしました。電話帳ではなく[スマートフォン対応ホームページ]の時代です。専門医を有するかどうかで今後は標榜科目を決めようという発想です。いまや開業すれば外科医も内科医です。外科専門医が内科を診ているのが今の医療です。しかし、在宅医療になれば外科の方がよい場面もあると聞きます。大きな学会認定専門医はこのままだそうですがサブスペシャリティの専門医は学会とは違うさらには専門医評価機構とは違う新たな機関が決めるということが決まったそうです。苦労して勉強して合格した専門医試験ですがただの紙切れでしょうか?[視力に始まり視力に終わる」眼科専門医の基本だそうです。

年一回の受診

西川クリニックが開設されもうすぐ3年になります。方向性として大人或いは中学生以上の方が増えました。最近は花粉症の患者さんが増えていますが2年ぶりつまり去年は来院なく今年戻ってこられ「お帰りなさい」と心の中で叫んでいる患者さんが大変多いです。花粉が大量に富んだため昨年は他院にいかれた方が戻ってこられたようです。おかげで診察券を増刷していますが年度末で3月22日まで刷り上らないようです。ヒヤヒヤしています。さらに病院時代にお越しの方がぱらぱら戻ってこられてます。人の動きが激しい時代です。さらに姫路は人の動きが激しい土地柄です。新しいものができれば最初は混雑するようです。一年に一回来られる方も多い。例えばインターネットでコンタクトレンズを購入されている方、花粉症の方、糖尿病の方など御縁があるからありがたい方です。インターネットで検索してお越しの方は一回きりという方も大変多い。特に市外からお越しの方は一回きりということが多々ある。継続してお越しになるのは地元の方です。きのうはアトピー性皮膚炎の方が市外からお越しでしたが公費の保険証をお持ちで0円でした。姫路で0円などしたら急病センターがパンクしてしまいます。一期一会つまり一回きりかもしれないです。

ヒスタグロビンの注射

今日からうちの子にヒスタグロブリンの注射をします。皮下注です。予防接種と同じです。花粉症の注射はステロイドのケナコルトや減感作療法だけではありません。静脈注射ではありません。ヒスタグロビンは月経前、喘息発作妊娠の可能性のある人等には禁忌であります。ヒスタグロブリンは医療従事者専用のWEBで話題になっていました。ヒスタグロビンが血液製剤でなければすぐに誰でも開始したいところです。ヒスタグロブリンはヒスタミン加グロブリン製剤です。つまり、日本人の献血国内献血から製造されている血液製剤です。未知のウイルスによる薬害が起こるかもしれません。薬害箱江合が好酸球浸潤を抑制するアレルギー治療薬です。先生のところでは花粉症の注射してないの?と聞かれますがガイドラインにも隅っこにかかれていおるだけです。しかし、わたくしには2年前の3月のこの時期に花粉症がひどく重症でクラス全員から何をされたか知らないがある日突然学校へ行けなくなった子供がいます。有名なアレルギーの専門医は水しかお飲みではありません。お茶が飲めないのです。スギ花粉の減感作療法も3年はかかるといわれています。学校へ行かなかった一年足らずの期間週に2から3回うちましたが全く無効でした。いま、つまり花粉の時期は減感作療法はお休みです。ヒスタグロブリンは週一回から2回の間隔で3回または6回施行します。維持療法として有効であれば3から4か月ごとに注射します。中学入学までには何とかしてやりたいなとリスク覚悟で開始です。

学習能力と花粉症

子供さんの花粉症の薬はどんな基準で選んでますか?私は「眠くないか?だるくないか?」を重視しています。インペアードパーフォーマンス二ついて以前記載したことがあります。眠くならずだるい位の状態です。つまり花粉症でだるいか薬でだるいかわからない状態です。例えば第二世代抗アレルギー薬の中でオロパタジンの細粒も2回飲むところを一回にしたり0.5グラムのところ0.3グラムにしたり工夫しています。オロパタジン0.5グラムは錠剤にすると5グラムです。つまり1錠です。オロパタジンの点眼液がパタノール点眼液です。オロパタジンは非鎮静抗アレルギー薬に分類されていますが眠くなる人は多いと思います。第二世代抗アレルギー薬の中でセチリジンは非鎮静には分類されていません。第一世代のポララミンやぺりアクチンなどはREM睡眠を傷害します。学習にとってインぺアードパーフォーマンスは大きな障害です。子供は一生懸命勉強しようと思っても妨げるのがインペアードパーフォーマンすです。眠たくないだけでなく本人が自覚できないインペアードパーフォーマンスから子供を守りましょう。第一世代の抗アレルギー薬は血液脳関門を通過しますすると頭に影響します。中枢神経抑制でパーフォーマンスが低下します。第一世代の抗アレルギー薬は安いが抗ヒスタミン効果は第2世代と同等です。然し運転にも適しません。以前鉄道関係の運転手さんが眠くなるから鼻炎は辛抱するといわれていました。子供の学習に大きな影響を持つのが第一世代抗ヒスタミン剤です。ヒスタミンは脳の神経伝達物質です。

花粉症いかがですか

スギ花粉の飛散で開院以来の大盛況でしたがようやく落ち着きました。思えば年に一度だけお越しいただいている方の多いこと多いことびっくり致しました。漢方薬と鼻噴霧ステロイドそして第二世代抗アレルギー薬の組み合わせでいかに抗コリン作用の副作用である口渇とだるさを感じない治療をめざし患者さんの満足度が高いか納得し自画自賛しています。「眠くならないと薬が効かない」というのはうそです、なぜならヒスタミンというケミカルメデイエータ―は鼻汁分泌や目ではかゆみを引き起こしますが頭の中は覚醒させます。抗ヒスタミン作用は悪く言うと肥満過食、倦怠、運動の低下、認知機能障害、眠気や痙攣誘発など数々の悪さを引き起こします、漢方薬を用いると安くて眠気や口渇を予防できます。しかし、行き過ぎると不眠を引き起こします。カプセルが弱いといわれ顆粒や細粒にすると効果があがる人も多いですが飲めない人も多いです。第一世代の抗ヒスタミン剤は確かに安いが抗コリン作用が強い。いきなり花粉が襲来したため普段に比べ随分診察が荒くなっていたように思いますがもう大丈夫でしょう。

薬の副作用

アスピリン喘息という言葉を聞かれた方は多いと思います。成人気管支喘息の10パーセントがアスピリン喘息です。アスピリン喘息というのはアスピリンだけでなくNSAIDsの使用により喘息発作が起こる状態です。内服薬だけではなく座薬、貼付薬、軟膏、すべての剤型で喘息が発症する、誘発する状態です。一方、たかが目薬されど目薬です。ベータ遮断薬の点眼で心不全や喘息が誘発されることも有名です。