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鼻づまりと受験生

デイレグラはアレグラに鼻閉の効果をパワーアップした薬です。抗アレルギー薬で世界で通用するのはアレグラとクラリチンといわれています。アレグラとクラリチン以上に症状が改善すれば新薬として世の中へ出ます。わたくしのクリニックには「漢方薬で」という患者さんが一定数来られます。漢方薬でわたくしが有用と考えるのは眠たくない治療が実践できることさらには鼻づまりに有効であることを実感します。こどもでもおとなでも鼻づまりの薬といえばオノンつまりプランルカスト水和化合物とムコダインの組み合わせぐらいでしょうか?デイレグラはプソイドエフェドリンとアレグラを合わせた薬です。エフェドリンは麻黄に含まれています。アレグラと漢方エキス製剤の併用かディレグラかどちらが人気が出るでしょう。安いのは圧倒的に漢方薬です。アメリカではアレグラD錠という名称で発売されています。マオウ配合の漢方薬は医療用漢方エキス製剤として多く用いられています。3月14日の兵庫県の高校受験まであとわずかです。カプセルや錠剤もあります。漢方薬飲んでマオウで覚醒するのはディレグラのプソイドエフェドリンと同じです。鼻噴霧ステロイドと漢方薬なら眠くなりません。受験生にお勧めの漢方薬と鼻噴霧ステロイド薬の併用療法です。

今年の花粉症のくすり

今年はスギ花粉症にとって表年です。しかし、あまり重傷な花粉症の人はうちにはお越しではありません。うちがやぶだからか?医療機関が増えたからでしょうか?PM2.5や黄砂など花粉症の増悪因子が増える中、静かな3月です。それとも気温が低かったせいでしょうか。目や顔が真っ赤な小学生の数も昨年と比べ減少しています。昨年と異なりナゾネックス点鼻薬が15歳未満での適応を取得したこと、ディレグラ錠が発売されたことそしてアレグラのジェネリック医薬品フェキソフェナジン錠が発売されたことなどが昨年と異なることです、さらには医療機関を受診しなくてもOTCで第一類医薬品としてアレグラ錠が比較的安価に手に入るようになったこと、さらにアレロック錠も手に入るようになったことなどアレルギーの世界もいろいろ変わっています。しかし、面白いのはうちの子は4年▽組にいます。そして親戚になる子が隣の小学校の4年▽組にいます。うちの子と親族の子を間違えている方が時々診察にお越しです。きのうも瘀子供が同級生なんですと言われましたが人違いでした。うちの子がそして親戚の子がそれだけ注目されている証拠です。本人たちは何とも思っていません。30年前ですがその昔、うちの妹も同じ苗字の医療機関のお嬢さんと間違えられていました。プライベートでもアレルギーでもうわさはこわい。若い人は若い患者さんはどんどん医療機関を変えていきます。、

デイレグラ配合錠の説明聞きましたが

ディレグラはアレグラにプソイドエフェドリンを加えたアレルギーの薬です。東洋医学的にみるとアレグラ錠をはじめとするアレルギーの薬と漢方薬を合方するとデイレグらの方意はある。医薬品情報担当者からディレグラ配合上の説明効きましたがあまり売る気がないようだ。つまりアレグラをジェネリックから守りたいあるいは皮膚科でも耳鼻咽喉科でも使えるアレグラを残したいという意図がうかがえた。アレグラは特許権の侵害を訴え訴訟になっているようです。タリオンは特許権を巡り訴訟に勝ったので特許が伸びたようです。デイレグラはまず無茶苦茶一錠がでかい。さらに一日4錠も飲まないといけない。アドヒアランスがよくないと思います。節がある。アレグラ30mgに相当する製品が存在しない。つまりこどもにはディレグラは処方出来ません。OTCのアレグラがでたが意外と安い。今日麻黄配合の漢方で不眠になったといわれました。麻黄の成分であるプソイドエフェドリンでも不眠は起こりえます。アレグラは無難なお薬です。聞くことも大事だが副作用がでないことはもっと大事です。

花粉症に用いる錠剤やカプセルの漢方薬

花粉症の季節です。アレグラの会社が新たに日本で発売予定のディレグラがなぜ「大きな錠剤か」というとプソイドエフェドリン配合のためです。デイレグラには漢方薬の麻黄の成分であるプソイドエフェドリンが配合されています。デイレグラにはOTC薬の2倍のエフェドリンが配合されています。医療用の漢方薬にも錠剤やカプセルがあることをご存知ですか?医療用漢方薬には顆粒や細粒しかないとお考えの方、粉薬が飲めなくとも保険適応の医療用漢方製剤はありますよ。例えば小青竜湯には錠剤があります。そのほかにも花粉症に使えるつまり保険適応のある漢方薬は少なくない。顆粒や細粒は飲める人は飲めるし飲めない人は飲めない。しかし、もっと効く漢方という方は細粒または顆粒が有効です。煎じる方がもっと有効です。然し飲めていくらのものです。そろそろ花粉症の方がおみえです。しかし、漢方に対する期待は大きい。ディレグラの大きな錠剤を呑むなら漢方の方が体にやさしい気がする。お近くに漢方薬を子供さんにガンガン出す先生がおられる。踏絵のようなものです。子供に薬を飲ますのは困難を伴う。うちの子は花粉症と鼻出血の時だけは漢方を飲んでくれる。

COPDと気管支喘息の合併

気管支喘息喘息とCOPDがどうことなりますか?症状は似ています。COPDは労作時、気管支喘息は明け方に息苦しくなる。中枢気道から末梢気道にかけてちょうどよく吸入される粒子径は2から3マイクロメートルです。つまりPM2.5の大きさとシムビコートの粒子径はほぼ同じです。シムビコートがきくということはPM2.5も末梢気道まで入りやすいということにつながります。BUDが2.4マイクロメ―トルホロモテロールが粒子径2.5μmとPM2.5とぴったりです。喘息とCOPDの何が違うか?COPDはタバコの喫煙歴が大きく関与します。さらにCOPDでは破壊された肺胞は戻らない。気管支喘息は可逆性というところも違います。息苦しさではCOPDは労作時優位の呼吸困難、気管支喘息では安静時も苦しい。子供の時は純粋な気管支喘息というものが存在しますが大人になるとさらにタバコを吸うと喘息とCOPDがOVELAPしてきます。ぜんそくではHDやダニのRAST、喀痰好酸球、COPDでは喫煙、CTの画像、肺の拡散機能などが参考になります。たばこはPAD、肺がん、肺炎いろいろ体に悪い。室内のPM2.5です。

小児に抗アレルギー薬をどう用いるか

抗アレルギー薬とはアトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎などに用いる内服薬をさします。第二世代以降で私が使ったことがある薬ではアレグラ錠は7歳以上12歳未満は一回30mgを朝夕二回に分けて服用します。クラリチンは3歳から7歳未満に5mg一日一回7歳以上は10mg一日一回服用です。ジルテック顆粒は2歳以上7歳未満2.5mgを一日二回7歳以上15歳未満は5mgを一日二回服用することになっています。ロイコトリエン受容体拮抗薬ではプランルカスト水和化合物つまりオノンドライシロップもあります。モンテルカストは小児にはアレルギー性鼻炎の適応病名はありません。第一世代の抗アレルギー薬つまり抗ヒスタミン薬は口渇や倦怠感がありすすめられておりません。漢方は飲める子は飲めるし全く飲めない子も存在します。新しく出るアレグラの強力な薬ディレグラですが小児適応は取得していません。クラビット500位大きな錠剤です。子供には飲めないでしょう。しかも一日量が4錠分2です。ディレグラは鼻炎のみの適応です。売れるでしょうか?目がさえるという点ではよいが血圧をあげたり心臓に負担がかかります。高齢者向けではありません。

COPD

COPDは私が学生時代はCOLDとよんでいました。COPDは慢性閉塞性肺疾患です。lとpはLUNGとpulmonaryの違いです。官報でH24年7月10日公示され「COPD]といえば国民が80パーセント以上わかるように努めることが通知されました。要するぬメタボのようにCOPDが国民の24パーセントから80パーセント以上に使われる日が来るよう広報されることが決まっています。健康21の中で癌、糖尿病、循環器疾患、COPDと第二次健康日本21ではCOPDでは追加されました。原因として煙草が悪い。健康日本COPD21にCOPDがくわえられました。COPDが世界の死亡原因で第3位に入ってきました。1位が虚血性心疾患、第二位が脳血管障害そして3位がCOPDです。30年前は三位は下部呼吸器感染症でした。日本ではCOPDは9位です。なぜCOPDをケアしなければいけないか?COPDは全身疾患で併存症が多い疾患です。然し併存賞の有無は治療に変化を与えません。COPDには心不全が合併すると心不全が悪化します。COPDはうつの有病率を上げます。うつはCOPDの予後を悪化させます。COPDを有すると消化器疾患が合併する確率も上がります。COPDと喘息,心不全は症状が似ています。はいの音も同じような音がします。また主訴が息切れという点も共通です。心不全がCOPDを合併するのは35パーセント、COPDが心不全を合併するのは20パーセントです。COPDがあると心不全は予後がよくなります、COPDはプライマリケア疾患合併リスクを高めます。肺炎は既述のごとく16倍、骨粗しょう症は3.14倍、心筋梗塞は1.75倍です。

PM2.5

PM2.5がマスコミで毎日取り上げられています。姫路市には7か所のPM2.5の測定所があるようです。県下で最も多く、力がもともと入っているそうです。マスコミによると測定機器は一台数百万円購入にかかりさらに定期的に用紙を変えることや保守点検が必要です。今年の1月は2回ぐらい国の設定した基準を超えているようです。PM2.5は粒子径が2.5以下という物質の総称です。1立方メートル当たり○○マイクログラムという単位です。35という基準値はアメリカの値を流用しているそうです。35以下だと安全なわけではありません。PM2.5の値は昨年と今年で大きく変わったかというとさほど変化はないそうです。偏西風に乗った黄砂と一緒に飛ぶこれからがどうか見守る必要がありそうです。黄砂は6マイクログラム程度とされています・黄砂によりPM2.5は少しだけあがるそうです。PM2.5はふゆに多くなるそうです。考査の方がはるかに大きいことがわかります。対策として室内に避難することが言われていますが喫煙空間にいるとPM2.5が高い可能性があります。日本人ができることは何か?やはり禁煙は大切です。COPDや動脈硬化などたばこの有害性は明らかです。あまり華美になっても仕方がない様で短期的には特別なことは不要、長期的には外出を控えるくらいだそうです。なぜならわからないことだらけだからです。

おとなのFDEIA

FDEIAは食物依存性運動誘発アナフィラキシ―のことです。食物依存性運動誘発アナフィラキシーは抗原物質を食べるだけでは発症しません。FDEIAは[食べた後に運動が加わる]と発症します。通常ではFDEIAは吸収されない未消化な物質の吸収によるとされています。従来、子供のアナフィラキシーのことばかり問題となっていましたが大人にも食物依存性運動誘発アナフィラキシーの報告が増えているようです。子供の食物依存性運誘発アナフィラキシーの誘因は球技など比較的激しいスポーツですが大人の食物依存性運動誘発アナフィラキシーは徒歩、清掃、入浴など軽い動作で起こるのが特徴だそうです。また運動負荷だけではなくNSAIDsを服用していた方が多いのも特徴とされています。血小板凝集抑制目的で低用量アスピリン療法を施行中に発症していた例もあるそうで容量依存性はないようです。さらには茶のしずく石鹸使用者につまり大人の女性に多くのFDEIAが多くみられたのは記憶に新しい。加水分解グローバル19Sが添加されていた小麦による経皮感作が原因です。茶のしずく石鹸によるアレルギーはω―5グリアジンに対する特異的IgE抗体陰性で眼瞼つまりまぶたが腫れることが特徴的でした。

抗アレルギー薬と相性

抗アレルギー薬でも白癬菌感染症でも薬には相性があります。抗アレルギー薬は三環系とピペラジン系があります。三環系には「アレアレ、アゼん、ザ・ジーさんはクラスメート」アレジオン・アレロック・アゼプチン・ザジテン・クラリチンの記憶術です。N医大のK先生の記憶術です。つまり三環系のアレルギー薬は似ています。この中の処方が効かなければピペラジン系に変更するべきだと講演で話されていました。三環系のアレルギー薬はベンゼン環を4つ有しています。ピペラジン系はアレグラ、タリオン、セルテクト、エバステル、ジルテック、ザイザルでしょうか?「アレグラい、 エパったジーさん、セがたりん」と記憶するそうです。あなたがお飲みの薬が効かない場合K先生は三環系とピペラジン系をかえようと唱えておられました。公害かスギ花粉かハンノキかは不明ですがつらい人が増えるこの時期ご自分の服用されている抗アレルギー薬を考え直す時期かもしれません。ところで、ザイザルがごろ合わせに入ってません。ジルテックが2月1日からOTC薬となりました。怖いなあ、交通事故。ジルテックの改良型がザイザルですから覚える必要ありませんね。