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目がかゆい・鼻がむずむずする

目がかゆい、鼻がむずむずする。2週間ほど前から具体的に申しますと一月二十六日の土曜日です。。目がかゆい・鼻がむずむずするという人は多くなかったですか?全国で増えているそうです。空いている私のクリニックにもそれなりに目がかゆい・鼻むずむずのかたが来られました。これは今、はやりの公害ということはないでしょうか?「スギ花粉の敏感型」というには寒い気がします。積算温度が低い。スギ花粉というには季節がはやい・はやすぎる?姫路でも少しだけハンノキが観測されているようです。シラカバの仲間のハンノキは北海道でも2月中旬から飛散するそうです。兵庫県では4月中旬以降が多いように思います。スギ花粉は11月に飛散するのは桜の花が11月に咲くのと同じです。よくあることです。これだけ寒い一月にかゆい・鼻むずむずの人がおられることに違和感を覚えます。スギ花粉敏感型・ハンノキ・中国から飛んで来た公害どれでしょうか?今日も朝一番はステロイド注射やってませんかと入ってきたのは若い男性です。ステロイドの全身投与は怖い。ガイドラインからも外れている。いったん全身にいきわたったステロイドは抜くことはできません。しかし、アトピーでも花粉でも一度ステロイドの筋肉注射をすると抜けられないようです。ステロイド注射やってませんというと2度とその人は来ない。ステロイド注射の副作用は満月様顔貌、骨粗しょう症、胃潰瘍、ざ瘡、電解質異常、糖尿病、高血圧など怖いものはいっぱい。鼻噴霧ステロイドやステロイド点眼液までに抑えるべきです。セレスタミンも要注意。ステロいが含まれています。しかし、ポララミンと同じ抗ヒスタミン薬と説明されています。ステロイドが入ればよく効きます。

アレルギー性鼻炎の漢方治療と保険適応

アレルギ性鼻炎に小青龍湯は誰でも知っている。効かなかったらどうするか?わからなかったら麻黄が入っている方剤を選ぶと良いと思います。何等かの効果はあると思います。生きづまったら保険適応外で勝負することになります。アレルギ性鼻炎の漢方治療で有名なものは小青龍湯がありますがパワーアップするためには麻黄附子細辛湯や麻杏甘石湯を加えることがあります。傷寒論にでてくる小青龍湯加杏仁石膏とか小青竜湯加附子です。鼻づまりに効くのが漢方の特徴でしたがディレグラが発売されたアレグラと漢方の組み合わせは不要となるのでしょうか?麻黄は代わりになる生薬がありません。しかし敏感な方が服用すると麻黄があれる方がおられます。麻黄が入っていないものに辛夷清肺湯や苓甘姜味辛夏仁湯があります。麻黄が入っていると一定の割合で胃腸障害を起こす人がいます。漢方薬といえども副作用はいっぱいあります。食物アレルギーのアナフィラキシーを考えるとよいでしょう。保険適応ではありませんが使ってよいものは越婢加朮湯や麻杏甘石湯等あります。麻黄と石膏で消炎効果が有り麻黄と石膏の比率であたためるか冷やすか決まります。五虎湯は麻杏甘石湯と桑白皮です。錠剤があり便利です。

アレルギーの薬

アレグラ、ゼぺリン、アレギサール、ぺミラストン、アレジオン、ゼスラン、ニポラジン、これらのくすりは何を意味するでしょう?アレルギーの薬と分かればなかなかです。もっと深い意味があります。お分かりの方はすごい。これらはスイッチOTCのくすりです。しかも2011年以降にスイッチOTC化された薬です。OTCの名前はアレグラFX,アイフリーコーワAL,アレギサール鼻炎、アレジオン10、ストナリニ、ガードなどのくすりの名前で売られています。OTC薬でセルフメデイケーションの時代が来ています。さらに一般用医薬品部会ではジルテックが候補になっているそうです。第一三共のHPでも処方箋が必要であるとういうところが決してありました。ジルテックは眠くなる薬です。医師が処方しても薬剤師が処方しても眠気は変わりません。しかし、薬局の薬は優しいというイメージが定着しています。しかし、ジルテックで紅皮症になられた方を経験しております。無害な薬など存在しません。

給食以外の学校での食物アレルギー

給食で食物アレルギーが起こる。誤食がおこる。しかし、家庭での誤食の方がもっと多いそうです。これはある種の不可抗力な部分があるかもしれません。給食以外にどんな配慮ができるでしょうか?保健室の枕や修学旅行の枕。そばがら枕というのはいまどき少ないでしょうけど。リサイクル活動で集めた牛乳パック。なかを洗っていなかったり、不十分の洗浄等。給食でこぼれた牛乳その他のアレルゲンにふれる。工作の小麦粘土。数えたらきりがありません。産業医学の世界で行われる指さし呼称は給食で誤食防止に使えないだろうかと講演会でお話しされていました?JRの車掌さんも指さし呼称しています。児童がそして教員のかたが指さし呼称することで誤食は減らないでしょうか?これも一つのKYトレーニングです。ハインリッヒの法則の原則はヒューマンエラーは避けられませんという前提から始まります。AED講習会は一般の方向けにも行われています。エピペン講習会も一般の方向けに行われる日が来ればよいと思います。エピペンも日本での販売会社が大手に代わりました。医師でもエピペンを知らない人が少なからずおられるようです。エピペンを処方させていただいているかたが何か主治医に見せる為の資料がほしいといわれたこともあります。一般のお方には針が飛び出すエピペンをに抵抗があるのも致したなと思います。

エピペンとヒヤリハット

エピペンは私のクリニックでは食物アレルギーではなく八チアレルギーの方に圧倒的に多く処方しています。最近は私のブログやHPにエピペンのうつタイミングや保管方法で検索いただく事も少なくない。食物アレルギーのヒヤリハットは圧倒的に家庭で起こります。しかし、エビがだめならカニ、カニがだめならエビを食べたことがないというご家庭が多い。甲殻類のアレルギーはなかなか寛解しないといわれています。キライなのか?アレルギーなのか?食物負荷試験ができる施設は限られています。エピペンシンポジウムで「食物アレルギーひやりはっと事例集2012」というのが存在し藤田保健衛生大学小児科アレルギーリウマチ研究会のアレルギー支援ネットワークのHPからダウンロードできるそうです。
目の前にいる人がアナフィラキシーになったときあなたはどうしますか?そして相手が子供ならどうしますか?予防接種でアナフィラキシーになったら保護者同伴のはずです。数十万分の一から数百万分の一の確率で予防接種後30分以内ににアナフィラキシーが起こる。保護者でない人が子供に筋肉注射をすることは大変勇気がいる。教職員の方とて同じ思いでしょう。学校に看護師免許を有する養護教諭が配置されているとは限らない。ましてやエピペンを児童がうつのを拒んだ場合どうするか?ここまでの想定はなかなかできていないのが現状です。くしゃみをして口の中のヨーグルトがアレル―を有する子供の顔にかかり顔が腫れたらどうするか?実際にあったようです。誤食ばかりが問題ではありません。

スイッチOTC

アレルギー領域のスイッチOTC化が急速に進んでいます。しかし、問題点はアレルギー分野では眠気で交通事故を起こしたときの責任問題です。薬剤師が責任を負うことになれば薬剤師はスイッチOTCに反対の立場になります。生活習慣病ではエパデールの「高中性脂肪血症」に対しT社等がスイッチOTCを計画しています。しかし中性脂肪が高いか低いかは検診機関か医療機関で採決をしなくてはならない。原案では中性脂肪150mgから300mgも人で糖尿病や高血圧がない人に薬剤師が販売することになっている。背景因子としては6年制の薬剤師が2012年からいよいよ出てきていることさらには医療費抑制への試金石との考え方もある。スイッチOTCへの流れは確実に進行している。日本薬学会はαーGIもスイッチOTCの候補として挙げているようです。少子高齢化の中生活保護の方が先発品の高い薬を服用し働き盛りの方は時間がないからOTC薬を服用する。何かおかしい世の中である。OTCのエパデールを飲んで胃潰瘍で吐血した時もまた大きな問題です。だれの責任になるのか?

アナフィラキシーとエピペン

アナフィラキシーは重症型アレルギーです。アナフィラキシーショックはは生命の危機にかかわる状態です。気管が閉塞したり末梢血管が虚脱したりすることです。インフルエンザの予防接種後30分以内にアナフィラキシーショックを起こす確率は何十万分の位置から何百万分の一であることが知られています。予防接種でも修学旅行や給食の誤食でも何でも起こる。予防接種によるアナフィラキシーは何十万分の一とか何百万分の一とか言われる頻度で発症します。接種後30分以内に起こることが多いとされています。アナフィラキシーの薬といえばアドレナリンつまりエピペンです。エピペンはドイツメルク社からマイラン製薬この度ファイザー社が発売元になりました。この間八チアレルギーから食物アレルギーに適応拡大しさらには保険適応になり大変身近なものになりました。「最初は救急救命士がうつと医療行為か」「学校の教職員がうつと医療行為か」「山の中で蜂に刺された同僚にエピペンを使うと医療行為か」?という次元の低い問題から発展しました。今は姫路市教育委員会的には全職員がエピペンに対応できるよう取り組まれているそうです。蜂アレルギーの林業の方も多くお持ちになっています。給食や修学旅行での誤食をゼロにすることは無理といわわれています。

ディレグラ配合錠

デイレグラ配合錠は新しいアレルギーの薬です。フェキソフェナジン塩酸塩とプソイドエフェドリンを合剤にしたものがディレグラ配合剤です。フェキソフェナジンはスイッチOTCとなったアレグラ錠のことです。世界に通用する2つの抗アレルギー薬にはアレグラとクラリチンレデイタブ錠があります。アレグラ錠は眠気が少ない抗アレルギー薬です。しかし、アレグラ錠でも10人に1人は眠くなるようです。ディレグら配合錠のエフェドリンにはトゥルーエフェドリンとプソイドエフェドリンが存在します。葛根湯の生薬のなかの麻黄はメーカーによりトゥルーエフェドリンとプソイドエフェドリンが存在します。風邪に効くのがトゥルーエフェドリン、肩こりに効くのがプソイドエフェドリンとされています。アレグラにエフェドリンを加えるのはねむくならないために最良の選択だと思います。元々眠くなりにくいアレグラ錠にプソイドエフェドリンを加えたディレグラ錠はひょっとして結構売れるかもしれません。

アレルギー鼻炎の漢方治療

アレルギー性鼻炎に小青龍湯をお考えの方は多い。はじめから小青龍湯って処方してもらえますか?といわれる方もいる。小青竜湯が効かなかったら漢方薬は効かないと感がる方は多い。漢方薬はまずいとかくさいと思っておられる方は多い。せんじ薬に至ってはにおいに敏感な鳥が寄ってくるくらいです。錠剤やカプセルの漢方は邪道という医師もいる。しかし、お子さんには錠剤やカプセルの漢方薬は大変有効です。一方漢方で治療してほしいという人もいる。西洋医学的に弁病するとくしゃみ・鼻水・鼻づまりのどの症状があるか?花粉症の始まりは最初は5月に変な風邪が流行るというところからである。花粉症という病気は風邪の一種としてはじまった。西洋医学では鼻づまりと鼻水の二つに分かれる。そしてくすりがきまる。漢方でも似ているが体全体の冷えと熱は見分けたいと考えている。今の日本では江戸時代の「葛根湯医者」と異なり「小青竜湯医者」が増えていると思う。代表的な病気としてアレルギー性鼻炎だが小青竜湯は利水薬としているいろいろな病気に応用できる。ただし、保険適応のない方剤は多い。重篤な健康被害が出たときが問題です。肺の粛降作用を持つ方剤には鼻の症状に有効なものは多い。具体的に書くと保険適応外で何かと問題ですのでひかえますが気管支喘息の適応症を有する処方が多いようです。

薬膳とムチン

目の表面にはムチンがあり、膜型ムチンにはMUC、1MUC4,MUC16分泌型ムチンにははMUC5ACがあることをこの一年間学びました。私の養生の基礎は八丁掘りの東京医療福祉専門学校で和田先生に学びました。実習は若い栄養士さん?ばかりなので一回もしたことありません。きっと目指すところが違うと思いました。薬のN堂漢方ブテイックが大きな百貨店で大成功するように薬膳に対する関心は高いと思われます。梅田のH百貨店の薬の日本堂漢方ブテイックは日曜日はいっぱいでした。NHKの通信教育で「薬膳」学んだこともありました。基礎的なので私には簡単でした。あんまり理論重視ですとおいしくありません。ねばねばぬるぬるはムチンですが植物性ムチンと動物性ムチンは異なるようです。mucinとは何でしょうか?糖蛋白です。植物性ムチンはねばねばぬるぬるの食べ物です。植物性ムチンはオクラや納豆です。高タンパク多糖類に短い蛋白が結合したものです。生体内の動物性ムチンは粘膜を潤すものですクラゲのイメージです。。ムチンは糖鎖でいっぱいです。ムチンは高分子の親水性糖蛋白です。つまりアポムチンと糖鎖がくっついたものです。「姫路 ムチン」で検索いただいた方のために書かせていただきました。