記事一覧

COI

医学の雑誌を読むとCOIという言葉がよく出てくる。COIは利益相反のことです。子供が不登校になったとき金融機関に土地を探していただいていた時も支店長さんがこれ以上は利益相反のなりますので直接仲介業者とお話ししてくださいといわれました。この度の春季アレルギー学会総会でも利益相反のことが最初のスライドにでていました。特定の企業と癒着のない研究内容であるということを前面に打ち出すことは大変すばらしい。さて今日の日本経済新聞をご覧になりましたか?貿易赤字の原因が皆さん飲んでいる薬だというのです。昨日の荒れる疑学会でも協和発酵キリンのアレロックは何処の区で開発された薬かという問題が答えは「日本」です。今ワクチンも高価なものはみんな輸入品です。生物製剤や抗ガン剤も同じです。輸入品ばかり使ているから貿易赤字が陰ながら拡大しているというのす。

じんましんの原因

じんましんが治らないといってお越しの方は多い。検査しても何も原因が分からないことが大きな要因と考えます。薬を飲むしかない自律神経失調症のような状態です。このようなお薬が無害であればよいが肝障害などを起こす可能性も否定できない。まずはアレルギーの薬を飲むことです。つぎは増量することです。じんましんは以前にも述べましたがアレルギーとは限りません。物理的刺激のみが原因の場合もあります。ところで原因を知りたいと思うのはきっといつまで薬を飲めばよいか先が見えないことに対するいら立ちかと思います。ではクラリチンやエバステルの屯用はどうでしょうか?これはだめらしいです。なぜなら、最高血中濃度到達時間が長いのです。すぐ効かないのがクラリチンとエバステルです。タリオンが即効性では勝ります。検査が有用な物には自己抗体が原因のものがあります。更に薬ですが膨疹の持続時間が長いのはシステイニルロイコトリエン受容体拮抗薬が補助役としておすすめらしいですよ。

第42回アレルギー学会春季臨床大会

5月12日から13日にかけ大阪国際会議場で第42回日本アレルギー学会春季臨床大会行われます。アレルギー学会春季臨床大会に参加すればアレルギー学会専門医の更新資格を満たします。昨年は東日本大震災の影響のおおきなデイズニーランドの隣の駅つまり幕張まで行きました。幕張メッセまで行きました。今年は近くでうれしいです。アレルギー学会春季臨床大会はいつも日曜日に参加できうれしいです。5月14日以降ブログの内容がアレルギーにへんざいするかも?しかし、全国からブログをのぞいていただき感謝しております。ブログを書き始めてもうすぐ一年です。

ダニの舌下減感作療法

日本ではまだスギ花粉症の舌下減感作療法が施行されていません。米国では舌下減感作療法よりも皮下注射の減感作療法が推奨されています。効果の違いです原因です。日本では不活化ポリオワクチンが支持されています。不活化ポリオワクチンと同じで舌下減感作療法の方が安全と考えているのが一つ、さらには家庭でできると考えているのがもう一つです。韓国は脱感作療法の先進国です。日本は後進国です。それとも発展途上国と呼ぶべきでしょうか。日本は眼科領域の屈折矯正手術も後進国です。ダニアレルギーを脱感作療法で克服すると喘息のみならず花粉症もよくなるとのデータが存在します。子宮頸がんワクチンとおなじで一斉に始めるとダニエキスが不足するとの懸念があります。あーあ今日も難しいアレルギーの方が来られました。しかも姫路市外から。疲れました。昨日は明石焼きを食べクルミ屋さんのケーキを土産に帰ってきました。明石焼きは美味しいが塩分が多そうです。診察に来られたり仕事で出入りされる方おいしい店教えてください。明日も頑張らないと。

プロトピック軟膏0.03パーセント

プロトピック軟膏0.1パーセントは16歳以上、プロトピック軟膏0.03パーセントは2歳から15歳までが保険適応です。他医で大人の方にプロトピック軟膏0.03パーセントを処方してるので欲しいといわれたのでお断りしました。今の縦覧突合は大変厳しい。コンピューターがすぐ査定するでしょう。査定されると2月以降大変な厳しさが待っています。プロトピック軟膏もジェネリック医薬品が出るそうです。すべて医療機関が損することになります。調剤薬局の損にはなりません。

ロラタジンとセチリジン

「眠たくなるのは医者が悪い」といった製薬会社が日本にある。抗アレルギー薬で世界的に通用する薬はロラタジンとセチリジンです。タリオンとポララミンを同時に出すとかは比較対象試験がなされていません。比較対象試験するのもロラタジンやセチリジンと比較して有効性が高いかどうかということになります。オノンやシングレアさらにキプレスがきくかどうかはセチリジンやロラタジンとの比較対象試験になります。危険運転致死傷害罪をご存知でしょうか?糖尿病の低血糖や京都の祇園の事故で再び脚光をあびたてんかんさらには睡眠薬を服用中に交通事故が起これば危険運転致死障害罪に問われます。そもそもロラタジンことクラリチンは「運転禁止」「運転注意の文言」が入っていません。セチリジンことジルテックには運転禁止という文言がある。オロパタジンやセチリジンを服用して運転してはいけない。現実は抗アレルギー薬のアレクラとクラリチン以外のものを服用し運転している人は多い。アレルギー薬は眠たくなった方が有効性が高いというのは全くのウソですよ。そんなEBMはどこにもありませんよ。あっかんべーと言わないでくださいね。眠くならないアレルギー治療を目指そう。

舌下減感作療法

体質改善といえば漢方薬というのが一般的ですがそうとは限りません。花粉症の舌下減感作療法は韓国が先進国です。逆に日本は北朝鮮などとともに後進国に該当するそうです。舌下減感作療法はスギ花粉の根治療法つまり体質改善の薬としてスギ花粉をパンにしゅませてなめるという治療法です。日本でも一部で行われています。しかし、もし舌下減感作療法が大々的に行われた場合、花粉エキスの不足が危惧されますが大丈夫だそうです。それよりも後に発売されるダニ抗原に対する治療が期待されます。ダニ抗原に対する減感作療法を行った群では他の花粉症の改善もみられたそうです。韓国では効果を上げているそうです。花粉症を含むアレルギーの根本的治療はダニ抗原をやっつけることです。正義の味方はダニの舌下減感作療法かもわかりません。受診者はOPVよりも不活化ポリオワクチンといわれますが減感作療法も似ています。一見安全な物は不活化ポリオワクチンです。全感作療法も舌下の方が安全にみえます。3年続けるのは大変です。石の上にも3年です。

鼻噴霧ステロイド

鼻噴霧ステロイドは怖いという人が多い。鼻粘膜からの吸収が極めて低いことから安全でかつ眠くならない治療としておすすめしているが患者さんの思いは違うようです。鼻噴霧ステロイドの新しいものを用いるようになり始めて副作用が発生しました。過去の4シーズンでは何も起こっていないように思っています。古ナーゼは古い。GSK社もアラミストを販売しています。日本新薬のエリザス、MSD社のナゾネックスと3つの薬が発売されています。ナゾネックスが一番良いと思うのはシェリングプラウ社時代から使っていることです。血液中のACTHを用いて検査しても副腎抑制のEBMはありません。しかし、粘膜にステロイドを噴霧するとなるとみんな怖いんだと思います。粘膜から血液中に移行するからです。鼻閉にも鼻漏にも有効です。最近になりナゾネックスでひとりだけ味覚異常が発症しました。しかし、可逆性で回復しております。花粉症の方の生活の質の低下を防ぐためには漢方薬と鼻点鼻ステロイドが一番の組み合わせと信じています。ステロイドという言葉に抵抗があれば漢方単独もかなり効きます。

大量の花粉飛散

4月13日姫路に大量の花粉の飛散がみられたそうです。4月13日夕方から患者さんは急激に増えました。さらに、そのうえ運動会の練習や花見などが重なり大量の花粉症患者さんが発生したと考えます。うちのこどもなんてジルテックの10mg飲んでやっとおさまりました。しかし、今日の朝は起きるのが辛そうそうでした。ポララミン2mgがさっぱり効きませんでした。ジルテック5mgもいまいち。漢方薬を持参したうえ登校しました。夜は息ができないほどつらい人が4月14日は多かった。今日は朝8時30分には初めての花粉症の方で診察が始まりました。この時期の屋外スポーツは大変です。学校の登下校も花粉暴露の元ですね。たまっていたものが飛び出したんでしょう。ここ数日楽な方はヒノキやカバノキ科に花粉症がないということでしょう。うちの子はカバノキ科とヒノキ科の両方に反応してます。

米国のアレルギー科

日本のアレルギー科と米国のアレルギー科は何が違うか?日本では単独のアレルギー科はありえません。わたくしのこと「わたこ」は眼科専門医を取得しました。米国ではいきなりプロフェッショナルなアレルギー専門医が誕生し「アレルギー患者」を一人の医師がみるのではないそうです。日本では眼科を志す医師が減少しています。厚生労働省は命にあまりかかわらない眼科を軽視しているからです。専門医認定機構は米国型のアレルギー専門医の誕生をめざしています。しかし、既得権益の強い日本では癌に強い呼吸器内科医とかアレルギーつまり喘息に強い呼吸器内科医という範疇を抜け出すことはできません。一番米国型アレルギー専門医に近いのは小児科医のように思いますが。耳鏡を使える他科の医師はそういない。そんなトレーニングさせて頂ける施設はそうはない。米国ではアレルギー科を選ぶ医師は多いそうだ。専門医認定機構の思うようなアレルギー専門医が誕生する日は来るのだろうか?