普通の副鼻腔炎は好中球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態です。アレルギー性のものは好酸球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態があります。何が違うか?治療が違います。好酸球性副鼻腔炎はステロイドの内服です。好中球性副鼻腔炎はクラリスロマイシンなどマクロライドの抗菌薬が適応となります。鼻汁中の好酸球の数は参考になりません。オノンやキプレス、シングレアなどのLTRAや鼻噴霧ステロイドがまず使われます。血液中の好酸球が高くなることがあります。なかなか診断が難しい病気です。
姫路の眼科 西川クリニック院長の日々雑感及びお知らせ
普通の副鼻腔炎は好中球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態です。アレルギー性のものは好酸球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態があります。何が違うか?治療が違います。好酸球性副鼻腔炎はステロイドの内服です。好中球性副鼻腔炎はクラリスロマイシンなどマクロライドの抗菌薬が適応となります。鼻汁中の好酸球の数は参考になりません。オノンやキプレス、シングレアなどのLTRAや鼻噴霧ステロイドがまず使われます。血液中の好酸球が高くなることがあります。なかなか診断が難しい病気です。
ザイザル錠は「長期処方」が可能かと検索した方へ。ザイザル錠はジルテック錠の悪いところをすべてとった薬というキャッチフレーズで登場しました。発売後一年たった今「長期処方」は可能です。「姫路 西川クリニック」に来られている方で一番「ザイザル」が有効な方はアレジオンから変更したじんましんの方です。2日に1錠でよいそうです。ザイザル錠は眠たくならないというのは言いすぎです。今年は十人に1人が眠くなるというアレグラ錠で眠くなる人が多くいました。だから漢方薬です。東洋医学の出番です。暖かくなると小青龍湯が効きにくくなる恐れがあります。石膏の入った処方つまり桔梗石膏や麻杏甘石湯さらには越婢加朮湯まで処方範囲が広がります。漢方にはテキストには載っていない部分が多くあります。漢方薬を深く学ぶとみんなに秘密の部分があります。ただ最近は明細書や院外処方箋の発行で秘密が秘密でなくなりつつあります。そうすると誤解を持つあるいは不信感をもつひとがおられます。
今日は雨です。昨日、22時ごろ医師会館から帰宅中降り始めました。今年の花粉症の漢方薬は寒いせいか小青龍湯が意外と効くが飲みにくいという声は多い。小青龍湯は薬味が多くシャープではありません。麻黄附子細辛湯は三味でシャープです。そこで、邪道だが錠剤に手を染めています。本当は漢方はアロマです。香りを味会うことが大切です。そこでもっと邪道ですが麻黄附子細辛湯カプセルと小青龍湯錠で小青龍湯加附子にしてわが子に飲ませている。かなりあたたなってきましたので、もっと邪道なら五虎湯と小青龍湯で小青龍湯加杏仁石膏もありますよ。しかし、やっと暖かくなってまいりました。
先日来られた方の中で1歳児のアトピー性皮膚炎の方がおられました。目の周りがひどいからと「姫路 西川クリニック」にお越しいただきました。ステロイド外用のみならずアズノールやゲンタシン軟膏も処方されていました。目の周りがパンダのように赤くなっていました。そこで眼科へ来られたそうです。ほっぺも真っ赤でした。採血もしてありましたが食物が5項目でしたのでHDなどを追加採血しました。その方からワセリンは安全かときかれた。ワセリンは石油からできているからよくないという話もあります。今度お越しになったらどうなっているんでしょうか?
花粉症が続いています。昨日の荒れた天気は大変でした。昨日はコンタクトレンズ診療で予約を入れていた為悪天候の中お越しいただきさらにはお待ちいただいた方もおられます。花粉症の漢方薬による治療を希望される方には2タイプおられます。ひとつは苦くてまずくても症状改善のためなら頑張る。もう一つはカプセルや錠剤を希望する。そのようなかたが続けてこられています。漢方薬のカプセルは永遠の課題です。しかし保険診療だと漢方薬は大変安い。更には目薬では他科で処方された抗アレルギー薬が無効のためステロイドの点眼薬を眼圧のチエックができる眼科で処方してもらおうと来られます。のどのイガイガこれがなかなか難しい。神秘湯を処方して吐き気がするといわれたこともある。しかし神秘湯には半夏が入っている、これは吐き気止めです。匂いに吐き気がされるんでしょうね。さすがに昨日は花粉症のかたは少なかった。
昨日は誠にたくさんのアクセスありがとうございます。じんましんに飲み薬ではなく外用薬を希望される方は多い。しかし、これはもぐらたたきになる。患者さんと温度差がある部分です。じんましんには2つの効果が期待される。一つはかゆみ止め、もう一つは今そこに見えている症状をおさえることです。しかしオイラックスとレスタミン、ベナパスタの2系統しか保険適応はない。しかし意外と体内に取り込まれ28時間後まで尿に排泄されます。
ザイザル錠は平成24年1月から長期処方が可能になり大変使いやすなりました。ザイザル錠はジルテックの改良型ということでザイザル錠はジルテックの悪いところつまり口渇・倦怠感がないように聞いていたが、少なくとも担当のMRはそういった。みんな倦怠感がある。抗アレルギー薬が効かないのは自分が悪い。眠たくなるのは医者が悪いというキャッチコピーの会社もあった。アレルギーには特に花粉症には眠くならない漢方薬が一番良い。口渇もない。麻黄と石膏の入った処方で利水・消炎するのがよいと思います。麻黄と石膏の比率は傷寒と温病で異なると焦樹徳先生の中国語の本に書いてあった。NOVAで中国語を学んだ時が懐かしく思われる。アレジオンのジエネリック医薬品を毎日飲んでいた人がザイザル錠隔日投薬でよくなった。人生何がよいかむずかしいですね。
エピペンの正式な名称はエピネフリン自己注射キットと言います。もともと八チ刺されの薬でした。今はむしろ食物アレルギーのくすりです。はちもミツバチ、アシナガバチ、スズメバチといろいろいます。ミツバチ刺傷よりも山林従事者に多いスズメバチやアシナガバチ刺傷が危険です。つまり、山奥で仕事しておられ蜂に刺されると助けが来るのに時間がかかります。そこで自分で打つあるいは周りの人がうつデバイスを持った物がエピペンです。保険適応になり使いやすくなりました。
アスピリン喘息の方にはコハク酸エステル製剤つまり研修医の時代によく用いたソルメドロールは今は使えない。ソルメドロールは電解質を乱すことが少ないステロイドとしてはやった。しかし、点滴ではソルメドロール、内服ではプレドニン何か違和感があった。今は藤田学園の榊原先生がかなり以前に講演されたときにアスピリン喘息は考えているより多く、たくあんの黄色2号やパラベンも使ってはいけないことを教えていただいた。今喘息に使ってよいのはリン酸エステル型のステロイドです。デカドロンとリンでロンです。昔は半減期が長いので禁じ手だった。
ノルスパンテープをはったところが真っ赤になられた。パッチテストしたのと同じだった。きっとダメだと説明して20mgから10mgに減量した。すると案外うまくいっているようだ。ナウゼリンOD錠も全く不要だ。それを聞いた人が2匹目のどじょうを狙って3週間目に突入している。ふつうかぶれは基剤によることが多く薬物濃度依存性ではないはずです。不思議な話です。手元に届いた紙に高齢者の慢性疼痛の第一選択薬はアセトアミノフェンつまりカロナールと書いてある。わたくしが研修医時代救急外来でお子さんに良く処方したピリナジンはどこに消えたのでしょうか?姫路の急病センターも確かピリナジンだったと思うのですが。