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薬用

薬用せっけんとか薬用シャンプーとか薬用とかいてやくようと読みますが、薬用という言葉はあふれている。薬用は医薬品と化粧品のあいだに位置する。一部の方の過剰な清潔志向がさらに抗菌、除菌、殺菌という言葉があふれる状態を招いているとされる。抗菌、除菌、殺菌に統一された定義はあるのか?あるらしい。例えば、抗菌とは菌を増殖させないことだそうだ。除菌はフィルター濾過で菌を取り除くことです。殺菌は生きている微生物を死滅させることです。むやみに高価な薬用石鹸を使うことは必要ないことも多いのではないか?

「2012年花粉予測」

先日、MBSナウで活躍された筒井幸雄さんの話を書いた。現在は日本気象協会関西支社情報事業課メディアグループに属されています。昨日の新聞の厚生労働省の花粉予測と全く違う。おかしいなあ。

スギ花粉予測のずれ

スギ花粉予測の誤差はなぜ生じるか?一番は来年つまり2012年2から3月の気候がわからないことです。お釈迦様でもわかりません。想定外のことは常に起こると思わねばならない。好事魔多し。2012年はスギ花粉とヒノキ花粉の裏年です。予想はスギが例年並み、ヒノキがやや少ない。2月から3月に雨が多ければ間違いなく花粉症の方は楽できる。

花粉症2012

今年も残すところ2週間。スギ花粉症の予測が報道されるようになってきた。私も毎年12月には気象予報協会の方の講演を聞きに行く。MBSナウに出演されていた方です。来年も平年並みにスギ花粉は飛ぶであろうとのことだった。そこから予想があたるかはずれるか?これは誰にもわからない。なぜなら3月の気候が大いに影響するからである。温度が上がり快晴なら花粉の飛散量は増えるであろう。また、大学時代に耳鼻科の助教授をされていた小笠原寛先生がエベレスト登山中に亡くなられスギの花や花粉のつきかたの調査をする人がいないということがあり不確定要素がおおきい。学校の行きかえり、学校の中で何が起こったかわからないのと同様不確定要素は多い。2011年は東日本大震災、新潟福島豪雨、9月の台風と自然に人間が翻弄された年でした。わが子に施行しした減感作療法の効果はいかに。注射ばかりした1年でした。鳥居薬品の舌下減感作療法が早く発売されたらよいのになあ。

花粉症2011

2011年のスギ花粉の飛散はすごいと思ったが日本海側に比べ大したことなかったんですね。舞鶴は4倍だったらしいが芦屋はたいしたことなかったらしい。つまり姫路もたいしたことなかったということになる。向こう十年スギ花粉の飛散が減ることはないと考えられている。ヒノキに至っては例年以下だった。かなりとんだ気がしましたがねー。私は眠たくない治療をめざしています・。それには鼻噴霧ステロイドが圧倒的に有効です。抗ロイコトリエン薬と抗ヒスタミン薬や第2世代抗アレルギー薬の併用よりも有効と第一三共が協賛している会でいっていたので間違いありません。スィッチOTC薬の点鼻には血管収縮薬のプリヒナがはいっているのだ。絶対やめた方がよい。慢性の鼻閉のもとである。調剤薬局は鼻噴霧点鼻薬が効きすぎると儲からない。抗LT受容体拮抗薬と第二世代抗アレルギ―薬の併用がよい。第一世代と第二世代の抗アレルギー薬の併用をする耳鼻科もあるが口渇や倦怠感による作業効率の低下を招くのでやめたほうがよい。花粉症2012年は後日お知らせします。

ヒスタミン遊離試験

鶏卵アレルギーには卵白、オバルブミン、オボムコイド、リゾチーム、卵黄が測定できる。たまごの成分は火の入れ方で変わる.火を入れるとタンパク質が壊れるものがある、一方壊れないものもある。今週、ほとんど卵を食べたことがないお子さんが相談にこられた。アナフィラキシーショックを起こすといけないのでK小児科で負荷試験をしてもらうことをすすめた。魚卵はもっとむずかしい。クルクル寿司の影響は大きい。いくらのように赤い食べ物を子供は好む。しかもにがいとかいうこともない。いくらはせめて5歳になってから食べさせたいものです。

ヒト汗

ヒト汗が検査できるようになったことをご存知ですか?アトピー性皮膚炎の患者さんがするべき項目です。アトピー性皮膚炎とヒト汗の研究で有名なのが広島大学医学部皮膚科の秀教授です。保健科学研究所でしかできません。西川クリニックでは保険科学研究所と契約書を結びました。ヒト汗はアトピー性皮膚炎の8割に過敏性を示します。採血をすればヒト汗との反応がわかります。アレルギーの薬は3日間休薬の上御来院ください。重篤な即時反応から1か月間をあけて検査を受けてください。

FDEIA

FDEIAで日本人に多い原因は小麦が60パーセント、甲殻類が30パーセントです。給食の後の運動は要観察つまり隠れた場所で教員がたばこを吸ってる場合ではありません。しかし、誘発試験の陽性率は70パーセントにすぎない。一つには運動負荷はトレッドミルになることである。実際の運動とは違うことです。アスピリン不可にしてもアスピリン喘息誘発の危険があることです。摂取量が用量依存であることです。誘発試験はこわい。今日、初診で卵と牛乳を生れてから食べたことがない子が来た。相談を受けたがこのあたりで誘発試験ができる医療機関をお知らせした。

WDEIA

WDEIAは小麦依存性運動誘発アナフィラキシーのことです。茶のしずく石鹸で一躍有名になっています。ω―5グリアジン特異的IgEは茶のしずく石鹸では陰性になっています。茶のしずく石鹸を用いることをやめるのが一番の治療です。加水分解小麦抗原を用いてプリックテストすることです。小麦のRASTを見るよりグルテンのRASTをみるのがよいとされています。

茶のしずく

茶のしずく石鹸のことをよくたずねられます。茶のしずく石鹸による経皮感作は一種の食物依存性運動誘発アナフィラキシーです。今日も茶のしずく石鹸について尋ねられました。正確に診断するには神戸大学附属病院か加古川県立病院に行くことになっているとご説明申し上げた。加水分解小麦を調べる必要があるからです。今日来られた方は食物依存性運動誘発アレルギーの可能性がある。茶のしずく石鹸に感作された後小麦を食べて走ると苦しいといわれていた。横浜の児童に対する調査で思いのほか多かった食物依存性運動誘発アナフィラキシーですが世間ではまだまだ認識が低い。特に大人の方ではそうではないでしょうか?