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コタロー漢方製薬の暖簾

漢方をよりよくより多くの人へという暖簾を関西系統中医学講座でもらわれた方も多いと思います。消防が査察に来られてコタロー漢方製薬の漢方薬をよりよくより多くの人へという緑ののれんにはPマークがついていませんねと注意されました、私の机の前の黄色のカーテンはPマークがついています。Pマークとは不燃材を使ってあり消防署は不特定多数が出入りするところにはPマークを要求します。以前入院がある病院で消防の査察に立ち会った時もレースのカーテンにPマークがついていなかった、おそらくPマークが外れたんでしょう。ということで消防査察に立ち会った私はレースのカーテンを外しました。今回もコタロー漢方製薬の暖簾は外すことにします。10年後コタロー漢方製薬70周年記念にはPマークの素材で消防が認めてくれる素材でもう一度暖簾を作っていただきたい。せっかくいただいた漢方薬ののれんも今日でさらばです、仕方がない。今週日曜日は名古屋でコタロー漢方製薬の講演会があります、交通費2万円は痛いが勉強に行きます。

中医臨床

昨日届いた定期購読している中医臨床が届いた。記事としては東洋学術出版社が行った3月12日の金匱要略をを読もうという高山宏世先生と大分の織部和弘先生の対談はユニークな試みでした。楽しかった。昨日届いた東洋学術出版社の中医臨床に系統中医学講座でおなじみ仙頭正四郎先生がTOPを飾っておられる。今日はホテルサンルート梅田で一日仙頭節を聞かせていただきます。私の元気の源は系統中医学講座での仙頭正四郎先生のお話です。系統中医学講座は何回きいても飽きない、それだけ系統中医学はオリジナルな理論を作られ標準東洋医学という本をお書きになられています。日本の中医臨床というところで仙頭正四郎先生が登場しておられます、中医学は柱に過ぎない、基本概念をおさえて自分自身で思考する。日本東洋医学会の漢方専門医の更新での症例報告は逆です。条文にない処方はしてはいけない、よほどの根拠がなければ合法はしてはいけない。漢方は一枚板ではない。系統中医学は中医学でも日本漢方でもない。最近スライドの右下に出典を記載しないと論文を引用していけない、メーカーのスライドチェックが西洋薬では入ります。仙頭先生の系統中医学のオリジナリテイも守られるべきものです。早く休まないと系統中医学の講義中寝てしまいそうです。

インターバル規制

残業そして長時間対策切り札としてインターバル規制がある。日本では経営者に浸透していません。前日の退社時間から次の日の出社時間までの間の時間をインターバルといいます。ここまで踏み込まないと過労自殺は予防できないのではないかと考えられています。電通の二回目の時間を見るとインターバルが空いていません。一日の労働時間が8時間を超えると割増料金になります。一週間に一日の休日も義務です。医師の場合月一回の休日労働と週一回の宿直が限度です。新潟で研修医が自殺しました、せっかく医師免許をとって微力ながら何よりも患者さんのために頑張ろうというときに。そこで基幹病院は時間外診療をストップさせました。医師も管理監督者とそうでない人とで時間の管理が大きくことなります。関西医科大学の耳鼻科研修医の事件で研修医は労働者になりました、私の時は微妙、残業代は出なかった、研修医の先生は給与が安いから厚生年金に加入しなくてもよいですよとまで言われたがこれが命取り私の厚生年金は230カ月しかない後10カ月ないと私が死んだとき妻に遺族年金がない。神戸市ですら厚生年金の半額を負担するのを逃げていた。きっとこんな話は時効でしょう、弁護士さんや社労士さんに相談する気もしません。私のクリニックは残業ゼロを目指している、子育て支援つまり学童へのお迎えに遅れないために。

漢方医の顔も3度まで

仏の顔も3度までといいますがわたくしのようなはやらない漢方専門医には3度目はありません、流行っている漢方専門医の方も3度目はないなあとおっしゃっていました。2回目までによい何かがないと終わりです。逆にどんな症状も一回でよくなる非常に相性が良い人がいる、梅雨になって湿気が多くなると芳香化湿薬や理気薬が非常に多くなる。なかに麻黄が入るものはいらないものがあるが麻黄が入るとよく効く半面眠れなくなる胃腸障害が起こる敏感な方もある。梅雨を乗り切るには漢方薬で体に中の湿気と空気中の湿気をつまり内湿と外湿をともに取り除かないといけません。外の湿気はダニを増殖させアレルギーを増悪させます。体内の湿気は胃腸虚弱で下痢軟便・全身倦怠感を感じて辛いものです。私はもともと虚弱で体力がありません、しかし比叡山で鍛えた気力と漢方薬の助けで姫路で20年働いていますが病気で休診は今のところ回避できています。次第に湿度が上がり毎日、帯状疱疹や単純疱疹や麦粒腫など免疫力が落ちた患者さんが増えています。皆さん、刺身などは外から湿邪を持ち込みます、食中毒予防の観点からもご注意ください。

抄読会

医師会の抄読会の用意をしています、抄読会とは海外文献を読み日本語訳をしてみんなの前で読むことです。しかし海外文献を検索したり用意するのは以前なら簡単に用意していただけましたが今はとても難しい時代です。アレルギー専門医の前で読むわけだからみんながなるほどとガッテンする内容が求められる。昨年は父親の葬儀がありひと月先送りしていただき迷惑をかけましたので今から準備しています。昨年はセツキシマブアナフィラキシーについてNEW ENGLAND JOUNAL OF MEDECINEからでした。最近同時通訳の講演会がライブもWEBも増えています。日韓合同でなされたオマリズマブの難治性じんましんの臨床研究の論文も読んでみたいと思っていますがまず、ルパタジンとデスロラタジンのA RANDAMIZED、DOUBLEBLIND、PLACEBO-CONTROLLED STUDYの論文を見つけました。CONCLUSIONはルパタジンとデザレックスには差がないようです。まだ発売していない薬について書くのは今は時代が変わっているので難しくなっています。今日から姫路はゆかたまつりです。私はゆかたは持ってません、大島紬の作務衣はいっぱい持っています。

ゾレア

ヨーポッパのアレルギーのグループであるGA2LENに参加するために海浜幕張まで行き、そして大学病院の皮膚科の医師が多く参加して5名が不合格だった試験に土曜日診療のため2時間も遅刻して参加して第二日のPASSAN EXAMつまり合格証と参加証の両方をいただくことができました。次はゾレアがお役に立てる患者さんが私のクリニックにおられるか?見渡している。じんましん診療の1ST LINEはH1ブロッカーです、次は保険適応があるのは漢方薬、グリチルリチン、キプレス・シングレアなどCYSLTRAはじんましんは保険適応外です。そしてステロイド内服やサイクロスポリン内服も適応外で使われることもあるようです。そこへ適正使用に非常にうるさいNOVA社がゾレアをじんましんに使えるよう日本と韓国で臨床試験をおこないました。毎月一回28日ごとに3回300mgを投与しました。PLACEBOと比べかなり有効性を発揮しています。治ってしまう人もいるが12カ月以上の試験はなされていません。眼科の抗VEGF抗体ほどは高くないがゾレアを300mg使うと保険の平均点数が上がり集団指導を受ける恐れがある。本当にゾレアが必要な方はだれか今のところ分からない。

慢性じんましん

GA2LENに参加して蕁麻疹の患者さん以外と漢方薬が効いていることに気づきました。GA2LENで分かったのは慢性じんましんは日本では4週間ですが欧州のガイドラインでは6週間を超えると慢性じんましんとなります。一年で90パーセント以上治るが10パーセント弱の方は治らない。ゾレアは気管支ぜんそくのお薬ですが3月に抗ヒスタミン薬が聞かない難治性の慢性じんましんにも使えるようになりました。日本は国民皆保険で使うかどうかは保険の適応かどうかですが欧州では民間の保険会社です。日本は2倍が抗ヒスタミン薬の上限です、デザレックスやビラノアそしてじんましんの適応はないがデイレグラには適宜増減の文言すら入っておらず2倍を使うことは日本では不可能です。欧州では抗ヒスタミン薬は4倍まで保険会社の許可を得れば使用できます。それでだめならそして民間の保険会社の許可があればゾレアが使用できます。日本は国民皆保険のため多くの患者さんを診療すれば利益が出る。消費税20パーセントの国は医療費ただもありうる、しかし風邪薬やシップはドラッグストアで購入するようです。今日総合感冒薬、酎ハイ、抗生剤いろいろな薬で発疹が出ると患者さんがお越しになりました。私のような開業医ではらちが上がらないので市外の有名な先生にご紹介いたしました。たかがじんましんされどじんましん。

エクオール検査(ソイチェック)

日本人女性は更年期が軽い、骨粗鬆症が少ないのは大豆食品を食べるからとされています。その原因がエクオールです。エクオールを調べるキットはインターネットで販売して居るようです。大豆イソフラボンが腸内細菌と出会ってエクオールができるそうです。先日、21時ごろ駅前で講演会を聞いて帰り自宅で食事をとろうとしたらテレビでエクオールの話をしていました。今年は東洋医学会へ参加できず残念でした。昨年、高松の東洋医学会で頂戴したキットつまりSOY CHECKでエクオールを測定した。エクオールの働きはエストロゲン様作用、抗酸化作用、抗エストロゲン様作用、抗アンドロゲン様作用があるそうです。エクオールが私は5段階の4でした、優良な結果でした。だから私はお髭は生えていますがお肌がつるつるなのです。エクオールの産生は日本人では2人に一人だそうです。大豆を食べない欧米では20から30パーセントだそうです。エクオールは目の前のドラッグストアに併設の調剤薬局大塚ホールでイングスの製品を販売して居ます。エクオールを作るのは腸内細菌です。男性にとってエクオールは前立腺がんを予防する可能性があるそうです。美肌にはエクオールです。

アシテアダニの舌下免疫療法

先週はアシテアダニの舌下免疫療法のWEB講演会とONDEMAND放送ををSIONOGI TVでなめるように見ました。ダニの舌下免疫療法は軽症ながら副反応が多い。冷所保存品ではないのにつまり舌下錠なのになぜ返品不可商品なのか不思議です。講演を聞きコツをいろいろ考えてみました。まずは3日で増量してしまうのではなくモデイフィアイしてゆっくり増量することです。12週たっても4人に一人は副反応がある。また、副反応は副作用とは違う。舌下免疫療法のワクチンの副反応は多い。WHOは舌下免疫療法のお薬をワクチンとよんでます。はさみで患者さんの前で切って半分に割っています。ミテイキュアダニ舌下錠は増量期で今まで多くの方が口腔内の掻痒感を訴え断念した。特に気管支ぜんそくの既往がある人は厳しい。SCITは気管支ぜんそくの適応がある、SLITはアレルギー性鼻炎のみ適応です。全国的にダニはスギに比べて少ない、困ってないからか副反応が多いからなのかわかりません。アレルギー学会に参加したかったが疲れ果てていました。7月に日本医大の大久保教授が姫路来られるからまあいいか。最近睡眠負債の状態でした。一時間早く寝て明日から仕事を頑張りたい。

眼科の往診

私はペーパードライバーなので往診を頼まれたら送り迎えをしていただくことが条件です。往診でよくなりましたとご連絡いただきました。片道4500円から5000円もする遠くの方から往診の依頼を受けた。交通費の自費徴収は認められていますから何も問題はありませんが5000円といえばどこまでいけるのでしょうか。眼科には訪問診療の概念はありません。なぜなら主治医にはなれないからです、眼科は手術に力を入れていたので手術は進歩した、その代わり管理料が何もない。眼科には説明の時間が長い私のような医師には向いていません。眼科がなぜ往診から取り残されてしまったか。これは白内障の手術という魔物が降ってわき保険適応されてたからと思います。時の厚生大臣丹羽先生が白内障手術を受けられこんな良いものは健康保険の適応にすべきであるとのご意見で一気に白内障手術は爆発し白内障手術を行う眼科医が長者番付に名前が載った。顕微鏡手術で機会が高いと言って白内障手術はもうかる利益を生む眼科医が急に増えた。いまは眼科を志願する若い医師がいない。在宅医療をしないと昭和20年代のように家で死亡する時代は来ない。