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肝臓病

C型肝炎のお薬がすごい効果を発揮して治癒しているようです。一方費用対効果が問われ薬価改定が2年間を置かず行われたのは記憶に新しい。ウイルス性肝疾患の次はNASHやNAFLDということになりそうです。またSGLT2阻害薬が乱立してこれまたNASHやNAFLDへの応用が期待されます。脂肪肝はHCCには至らないのが1989年の常識でした。しかし今は脂肪肝から肝細胞がんが生じることは常識です。NASHは肝硬変から肝臓がんに至ります。ウイルス性の肝疾患から脂肪肝へと肝臓病は変わっていくバズです。NASHの予後はFIBROSISが関与するそうです。SGLT2阻害の登場でNASHとの関係が注目される糖尿病ですがDMの死因第4位がHCCそして第8位はLCです。OXIDATIVE STRESSにより炎症が起こりFibrosisが起こりLCそしてHCCに至るようです。脂肪肝は癌にはならないは今では誤りです。糖尿病の方は死亡原因の一番が癌です、2番は感染症、3番が血管エベントのようです。BMIが25以上でNAFLDは50パーセント以上だそうです。男は8歳以上、女は11歳以上糖尿病では寿命が短いそうです。

名講義

最近の大学ではベストレクチュー賞なるものがあるそうです。講義の励みになるのは間違いないと思います。福岡大学医学部付属病院糖尿病内分泌代謝科の野見山准教授の講演を拝聴しました。あちこちで同じ演題で講演されているようですがパワーポイントのスライドをご覧になることがない。我々聴衆のほうを向いてうなづきながらご講演されるつまり語り掛ける感じです。ただし講演が早すぎてメモを取り損なうことが多かった。{一病息災」さらには残心というお言葉を差後に語られました。患者さんが診察室を出ていかれる時にお互いに一礼するそうです。私は自分ではしているつもりです。患者さんはどう思われていますか。東京医科歯科大学臨床准教授仙頭征四郎先生の講演もどんどん進化している。私は2000年つまり今高校一年生の子がおぎゃあというときから東京へ系統中医学講座を学ぶために通い始めた。何度聞いても飽きない講義です。しかし今は頭の中で完成しているみたいで仙頭節が炸裂するようになっています。生徒の私には何度聞いても新鮮です。成長しません。オリジナルつまり日本人のために作られたあるいは日本人が作成したオリジナルの東洋医学が系統中医学です。楽しく勉強できた週末です、来週末はパシフィコ横浜で第三回アレルギー総合講習会です。また素晴らしい講演と演者の先生にお会いできそうです。

関西系統中医学講座

朝6時に起床して関西系統中医学講座を受講するため大阪まで行きました。梅田周辺は外は賞与が支給され多くの人が出てました。後ろのモニター近くはにぎやかなので前のほうに座らせていただきました。午前中は前代未聞で30分速く終了しました。ヨドバシカメラでお昼は過ごしました。八綱弁証についての講義でした。書物には書いていない目から鱗の話です。昼からは血の生薬と方剤の話です。昔からお昼ご飯は睡眠学習防止のため食べません。テレビでも紹介されるお隣のMUSの行列はいつもに比べて短いようでした。疎経活血湯は下半身の薬、血瘀の薬ではなく上半身特に眼科で使えるとのことです。以前からおっしゃってっています。骨格は四物湯加桃仁牛膝でありそれほど活血作用はないのは自明であります。三谷和夫先生も同じお話をされていまコタロー漢方製薬の方が録音・写真撮影はおやめくださいとおっしゃったのでぱちぱちという音は聞こえませんでした。今日は充実した一日でした。あすからの診療の中で患者さんに還元したいと思います。

患者さんに寄り添う医療

患者さんに寄り添う医療とは患者さんに医療費が高いと思われない医療だそうです。との記載があった。ちょっと違うような気がする。姫路市で中学生以下所得制限有の医療費無料化が実現した。そしてこの秋、太子町でも医療費が無料になりました。播州地域はみな所得制限の有無は別にして無料となりました。今後25年で4000万人の人口減が起こるとされており人口減に歯止めをかけたいのは誰でも同じです。しかし医療費無料化は人口の移動を起こすだけだと思うのは私だけでしょうか。医療費無料化よりも妊婦健診無料化のほうが人口増加には役立つように思います。打たれ弱い人間にはなりたくない。みんな、心がタフなひとになりたい。弱音をすぐはくことはいけないことでしょうか。弱音を吐かず頑張りすぎるとうつ病になるかもしれない。精神力をつけるとは自分でできないと思ったことは捨てることだそうです。弱音を吐ける人こそタフだそうです。さいたま市では医療費無料化で子ども医療費が5倍になったとか聞きました。そして元に戻そうとしたが反対運動で無料化が継続しているそうです。いっそ医療費無料化をすべて白紙に戻し生活保護も含め無料を憲法で禁止してはどうだろうか。

舌診・脈診

舌診は望診に属します。四診とは望診・聞診・問診・切診です。脈診と腹診は切診です。体に触れる行為は医師か鍼灸師しかできないようです。薬剤師は切診はできないようで関西系統中医学講座でも脈診の講義の時は携帯でパシャパシャうるさい音がしなかった。どうせできないということか。西洋医学の講演で携帯パシャパシャする意思はいない。漢方薬の講演では結構多い。演者の著作権の侵害という意識が参加者に希薄な証拠です。さらにはパシャパシャやられると集中力が出ないので迷惑です。主催者側が設置している後方のスクリーンを携帯で映している、一人がすればみんながする。主催者も気づいているがそうですねと言って放置している。東京では見ないが大阪では多い携帯でのスライド撮影には困ったものです。DVDを購入できるのに。そして聞診は鼻や耳を使います。今年の東洋医学界のクラシエのランチョンセミナーもうるさかった。学会であんなにぱちぱちとるのは見たことない、眼科ではありえない世界でした。眼科の生涯教育講座もDVDを販売している。講演の間のスライドには録音と撮影をすれば見つけたらその場で消していただきますとはっきり記載している。マナーが大切です。

慢性疼痛

慢性疼痛で苦しむ方が多い。侵害受容体性疼痛と神経障害性痛にリリカはなかなか難しい。もともとてんかんのお薬ですから確かに使い方も難しい。リリカを使うときは必ず25mgから導入しています。そして今も毎日25mgを服用している患者さんがいます。75mgではふらつく患者さんがいます。25mgでよく効きます。SNRIの抗うつ薬には4つの適応があります。うつ病、糖尿病性神経障害、腰痛症、繊維筋痛症です。痛みの漢方治療を求める方は多い。不通則痛、不栄側痛、付柔側痛と中国の四文字熟語にもいろいろあります。線維筋痛症の方を訪問診療開始いたしました。訪問診療の患者さんは私が漢方専門医、アレルギー専門医、眼科専門医であることはご存じありません。線維筋痛症は原因がわからない病気です。リリカ、トラマドール合アセトアミノフェンのトラムセット、SNRIが薬として認められています。漢方薬では痛みは冷えが多く凝集していると考える流派もあります。ただし炎症と考えると温めるだけでは無理そうです。やはりマグらせることが大切だと思います。

150万円の壁

2017年度の生成改革大綱がそろいました。夫婦控除は見送りです。150万円という数字だけが踊ります。職員募集をしているが電話連絡さえない時代です。できるだけ何でも自分で夫婦控除を創設すれば結婚が進み少子化対策につながったかもしれません。できるように心がけています。焦ってはいけません。女性の就労を妨げるとして103万円の壁から150万円の壁ができるようです。しかし130万円の壁が残ります。この新しい壁はどれほどの効力があるか。つまり130万円とは年金と保険の壁が残っている。130万円を超えると配偶者が厚生年金ならじぶんで国民年金を収めることになる。WLBの時代ですので私は130万の壁で就労制限しますという方増えると思いませんか。10月から最低賃金はどんどん上がり719円まで兵庫県の最低賃金も上がっています。労働者の賃金が上がれば今の世の中のようにモノの値段に反映される。結局、配偶者控除に対する大きな改革はなかった。

認知症

認知症の薬メマリーが訪問診療していると眠くなるのに朝の薬にはいっている。おそらく昔は大声をあげておられたんだろうなと思いご家族様や施設の方に尋ねると皆さん異口同音でそうなんですと言われる。リバウンドがあるわけではないしすぐ辞めたいと思いますが今までなんだろうとなるからやめられない。精神病薬のセロクエルやリスパダールも同じです。むしろ嚥下には悪いから早く辞めたい薬です。薬をたくさん投与すると儲かると思っている人がいる。7剤以上は減算です。睡眠薬3剤の減算。認知症の代表アルツハイマー病にカマンベールチーズが良い、ワインも3から4杯ならよいとマスコミではいってます。認知症のお薬を予防投与で来たらさらには予防効果がれば私も服用したい。しかし飲めば飲むほど効果が減弱するとされる。私の夢は年金生活になったらどこか過疎地へ行きたい。僻地は無理です。そのためになんでお前がこんなところにおるんやと講演会でパワハラを受けても馬耳東風で勉強している。はっきり言ってうちの子供の5倍勉強しています。高校へ行くと今はどこも留年がある。私の時代は良かった。表では医師会の決まりや急病センターの出務という義務があるから漢方眼科ですが実質は漢方内科、漢方小児科・漢方婦人科・漢方心療内科です。ということは西洋医学でもその領域を勉強しています。

ワクチン接種

今日も多くの方がインフルエンザワクチンの接種にお越しになった。10月はインフルエンザの予防接種にはまだ早いと考える。10月によそ様では多くの方が接種している。3カ月先を見据えると効果が切れると考えてしまう。11月になったらいよいよインフルエンザワクチンの接種が始まりました。今は12月ですがインフルエンザワクチン50人分頼もうとしたら先生のとこはあと20本で今年は終わりといわれてしまった。どこかのワクチンMRさんがうちのを使ってくださいとおっしゃてくださらないかと思ったがうちの化血研を使ってくださいとの申し出しかなかった。このBLOGを読むどこかのMRさん来年以降を思うと化血研以外を提供していただけるところはないでしょうか。ホルマリンフリーのMSDは18本で終わった。化血研ならどこかに残っているのでしょうか。今年はインフルエンザウイルスの流行が早いといわれたが姫路は思ったほどではない。10月4日また厚生労働相が化血研の日本脳炎ワクチンで製造品には問題ないが製造過程に問題ありと発表した。化血研以外のワクチンがとても人気だそうです。おかげで日本脳炎ワクチンを長らく見ていません、入荷しないのです。MRワクチンが1万円どころか2万円と言われたという方がお越しになった。聞けば婦人科でのお話でした。以前は風疹単独ワクチンとおっしゃる挙児希望の方が圧倒的でしたが挙児希望で風疹単独ワクチン希望者がいない。以前ははしかワクチンは無用の長物とされましたが今は必須となっています。来年2月に風疹単独ワクチン2本期限切れを迎えます。何件かお問い合わせがありましたがHibワクチンとインフルエンザB型は全く関係がありません。インフルエンザ菌は当初インフルエンザウイルスと間違われて発見されました。ウイルスのほうが小さいため発見できないのは当たり前です。認知症のワクチン治療が有望だそうです。しかしオプジーボよりも高薬価になるという噂です。つまり、だれでも接種できない可能性が高い。舌下免疫療法のWEBを見ました。舌下免疫療法の液をVACCINEというのはWHOの呼び方で予防に使うからだそうです。

舌下免疫療法をお勧めの人

アレルゲン免疫療法は別名舌下免疫療法とか減感作療法というNAMEで呼ばれていました。WHOに従い今はアレルゲン免疫療法と呼ばれています。一番早く保険適応を取得したのはスギのシダトレンです。次はアシテダニ舌下錠です。最後がミテイキュアです。少ないながらアシテアもミテイキュアも実施していますどんな人が舌下免疫療法を行うとよいかが見えてきました。12歳以上が保険適応今は12歳以上なので、女の子でスギ花粉やダニアレルギーの人は全員、何故なら将来妊娠する可能性があるからです。妊娠中そして授乳中はアレルギーのお薬服用してよいですか?という質問が多いからです。スギは12月中に導入しないと6月1日までお待ちいただくことになります。。全国を旅行するときどこでスギ花粉が飛散しているかわからないからです。さらに男の子は妊娠はしませんが大学進学で下宿をすると受診が確実に行われるかどうかはなはな疑問です。だから姫路市民の中学生がおおよそ8割無料化した今中学生の導入をお勧めしています。もちろん今までのアレルギーの薬で満足な人はアレルゲン免疫療法は不要です。