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アレルギー学会と思ったら

今日は父の日でした。今週末は国際フォーラムのアレルギー学会とアレルギー専門医講習会に参加するつもりが東京から有名な漢方薬の講師の先生が姫路にお越しになると聞き日曜日だけ参加しました。アレルギー学会やアレルギー講習会も東京偏在でさぼっていると専門医の更新ができません。みうちの49日ですがアレルギー専門医講習会にお金を振り込んでいたので残念ですが参加できません。昨日姫路に見えた有名な漢方薬の講師とは新井信先生です。薬剤師で医師免許もお持ちの先生で現在は東海大学医学部准教授です。日本漢方ですが体力の虚実とは別に邪実があるという話です。中医学では全く当たり前の話です。しかし日本東洋医学会の先生の話としてはuniqueでした。とても分かりやすいまとまったお話でした。漢方薬処方はできるだけ一剤でという日本東洋医学会の専門医の更新には有用なお話でした。普段学んでいる系統中医学は漢方エキス製剤は道具であるというのに対して合方するにはよほどの理由がいる。自分で作ってはいけないという論理でした。答えは患者さんどちらが良いか決めるものです。

舌下免疫療法のワクチン

インフルエンザの予防接種に用いるのはワクチン、舌下免疫療法に用いる薬もワクチン。インフルエンザワクチンのシリンジ型チメロサールフリーを今年はどこも作らないそうです。WHOはチメロサールフリーを推奨するが生産本数を重視するそうです。インフルエンザの予防接種にお越しになるのは成人が多いがそのおかたがおっしゃるには一度かかったらものすごくしんどかったから予防接種を受けに来たとおっしゃる方が多い。今年はスギ・ヒノキ以外のブナやオオアワガエリ・カモガヤ花粉も姫路は少ない。そもそも花子さんで上郡のスギの飛散が阪神間の飛散を下回るとはいったいどうなっているのか?ものすごく楽なようで初診の方に漢方薬と西洋薬をフルに処方すると薬局で要らんといわれる。漢方薬だけでよいといわれる。あるいはMSDからバイエルに販売移管したクラリチンを処方するとそれで満足だとおっしゃる。これではシダトレンのフレッシュな患者さんはいない。苦しくないんだから仕方ない。日本東洋医学会総会にもシダトレンのブースがあった。お話していると四国と近畿は花粉飛散が少なかったそうです。遠くない時期に錠剤の高用量シダトレンが販売される。しかしアシテアとミテイキュアでは効果が同じなら浮く作用を考え低用量のミテイキュアを巣動きがある、一方スギ花粉症ではシダトレンを錠剤にして高用量にする。矛盾を感じる。

両眼開放オートレフラクトメーター

近視や遠視を調べる器械がオートレフラクトメーターです。最近の両眼開放オートレフラクトメーターはとても有用ですが3歳児検診用に保健所にはあっても眼科ではほとんど置いてないようです。調節が入らないから若い人ほど有効です。私のクリニックにはトノレフ、レチノマックス、普通のレフケラの三台がある、両眼開放オートレフまで必要かどうか?あった方が絶対若い人には良いと思います。西川病院から持ってきた機械は総入れ替えしました。医療機関に出入りする業者さんには薬と機械がある。あまり価格が変わらないなら餅は餅屋から購入した方がい。薬屋さんで機械を買うとメインテナンスが全くダメです。機械屋さんでも眼科は特殊な代理店です。両眼開放オートレフには手持ちと姫路の保健所に配置されている固定のものがある。NIDEKのTONOREFと両眼開放オートレフの値を比べると子供はもちろん大人でも大きくずれる。1Dぐらいは簡単にずれる私は斜視とか子供を見るのは得意ではありません。姫路市内には両眼開放オートレフは少ないそうです。苦手な斜視は視能訓練士のいるところで見てもらうのが今の姫路の保護者の流れです。オートレフに子供用があると知っているのはわずかな保護者です。メガネの処方箋をかくには両眼開放オートレフは大いに役立ちますTONOREFはご老人や動けない人に大いに役立ちます。誰でもできないアトロピン負荷やサイプレジン負荷です。両眼開放オートレフで過矯正眼鏡を防ぎたいと思っています。器械は高い、しかしその差は大きい。

産業医あるいは労働衛生コンサルタント

国家資格の労働衛生コンサルタントを姫路で取得している数少ない1人なので産業医の更新は不要ですがどうしようと悩んでいます。労働衛生コンサルタント会は年会費25000円そして兵庫支部にも上納金が必要です。産業医の更新に必要な20単位の取得にかかる費用や産業医の更新手数料も5年ごとに必要です。50人以上の事業所には産業医選任義務があります。今度から50人以上の医療機関では管理監督者の院長や理事長は産業医として選任して労働基準監督署に届けることができなくなります。当たり前ですが管理監督者つまり経営者が医師にはいくら守秘義務があるといっても産業医を務めることはありえない話です。ストレスチェックテストの指導は今の報酬でするのかしないのか?話題です。もうすぐ医師会館でストレスチェックテストの講習会が産業医向けに行われる予定です。今のところ医師の指導を受ける人が少ない、しかし自らストレスチェックテストを受けた精神科の院長である医師はおっしゃっていました、これは自分の気持ちで答えを変えることができるものですね。梅雨でうっとおしい日々が続きます。昨日は関西系統中医学講座でした。帰りは芦屋あたりから凄く雨が降りました。生薬の話は盛りだくさん過ぎました。方剤のお話は茯苓飲や平胃散そして温胆湯など仙頭先生は今日はわからなくてよいですよというのも資料をくださった。補気と理気の生薬だけでもふんだんな内容でした。陰陽のお話は具体的でわかったような気になりました。今週末はアレルギー学会で国際フォーラムです。今週は毎日に昼も夜も予定がいっぱいです。

梅雨の時期の過ごし方について

梅雨の時期における過ごし方についてというタイトルで講和する用意をしています。梅雨になり体がだるい気分が憂鬱という方が多い。私の専門アレルギーではダニのアレルギーの時期です。さらには食あたりの時期です。私のクリニックにも期限切れの刺身が原因の食あたりの方がお越しになりました。うちも子供が弁当を持参しています、食中毒防止には梅干しがよいそうです、さらに酢やカレー粉もよいそうです。最近、産業医の契約先が増えました。産業医は兵庫県西部では一人5社ぐらい担当しないといけないそうです。産業医の上級資格である国家資格の労働衛生コンサルタント(保健衛生)を苦労して取得した。大手企業の専属の産業医になりたいと思ったこともある。しかし20年の姫路で働くとせっかくお越しいただける患者さんがおられるから断念した。産業医の業務は多岐にわたります。療養型の当直よりも産業医報酬のほうが多い。拘束時間が少ない産業医が私には向いている。当直は精神的に疲れが残る。ただし兵庫ではないが産業医が訴えられるという画期的なことがあるいは特異なことが起こった。

体内時計

体内時計は網膜にあります。夜高値になるのは免疫系の数値、ヒスタミン活性、メラトニン、成長ホルモンなどがあります。体温は就寝前に高値です。心拍数は夕方に上がります。血圧は午前中に高置です。光・メラトニン・食事この3つが体内時計の柱です。体内時計は人間だけでは朝顔にもあるそうです。3日くらいで体内時計に変化が出るそうです。たとえば夜日に当てて昼くらいところに置いたとき。時間栄養学は時間遺伝子と食事のリズムについて記載した書籍です。時間栄養学ではメタボは飽食ではなくリズムの乱れであると記載されています。体にカルシウムが蓄積するのは夕方以降だから夕方に牛乳を飲むそうです。時間医学は面白い。緑内障の眼圧にも日内変動がある。ふつうは診察時間内特に午前中高い。平城京STUDYや藤原京STUDYというのが奈良県立医科大学で行われました。白内障についての調査が一部にあります。白内障の主鬱は早い方が良いか?ひょっとした白内障がBLUELIGHT CUTを行っている可能性があるそうです。スマホの普及でBLUE LIGHTが不眠症も誘発している、ガラケーかけ放題プランが一番良いと思います。

ストレス社会でのうつ病の発見と治療

キャッスルホテルで弁当をいただきながら充実したテキストを見ながら「ストレス社会でのうつ病発見と治療」という良いお話を聞きました。充実した1時間が90分に大きく延長となったがみんな参加者は満足を持ち帰ったことだと思います。ストレスは本来は物理学から来た用語だそうです。精神科領域は漢方薬の世界と同じで用語が難しいと常に思っています。コーピングとか心気とか何度も耳にするがわかったようなわからぬような。ストレスは心からだそして行動に影響します。認知行動療法は気分障害の話では必ず触れる話です。認知とは物事の受け取り方のことです。人間の行動や気分が認知によって影響を受けるという考えに基づき認知を修正し問題を処理することにより気分障害を改善することだそうです。質問も活発でした。老年期のうつ病は食欲の低下如何みられることが多い。整形外科の領域でも痛みとうつ病は密接に関係するがSNRIではなくSSRIが効いた例がないか?精神症状と身体症状はどちらが先に来るのか?精神症状と身体症状は同時に存在するそうです。身体症状がはっきりしないときはDSM5の診断基準を参考にするとよいそうです。帰宅したらSGLT2阻害薬と腎臓の話が始まったところでした。微量アルブミン尿を予防できるのはSGLT2阻害薬しかないとのことでした。

ノンコメドジェニック

ニキビの話の中でノンコメドジェニックという言葉を耳にする様になりました。ノンコメドジェニックのコメドとは毛穴に角質や皮質がたまった状態です。つまりノンコメドジェニックとは面皰を誘発しにくいとの意味です。乾燥したニキビの下地はヘパリン類似物質をお勧めしていますが保険適応外で選ぶならノンコメドジェニックと記載があるものを選ぶとよいそうです。漢方薬のご縁で尋常性ざ瘡を見せていただくことが多くなりました。尋常性ざ瘡ガイドライン2016が登場し新しい薬の使い方が示されています。JUNEBRIDEの関係でニキビ治療を積極的に行う時期のようです。毛穴が詰まるのは角化・乾燥・皮脂分泌過剰など原因だそうです。ゼビアックスローションが登場しましたが3ヶ月以上は使わないことが推奨されています。私もゼビアックスは2本使用したらベピオやデイフェリンゲルに変えています。最近はクリンダマイシンは4割耐性というのでデユアック配合ゲルは使っていません。アダパレンやBPOは使いにくい2.5パーセントで接触性皮膚炎を起こすからです。3日ぐらいは顔の一部に塗ることをお勧めしています。顔が赤く腫れあがるのが怖いからです。雨が降ってきました今日も暇ですね。オンライン請求も終わり眼科検診も終わりMRさんにもご遠慮いただいてますので木曜日はゆっくり仕事ができます。

ウコン

ウコンにも3つのウコンがある。秋ウコン、春ウコン、、紫ウコンです。主なものは秋ウコンです。日本東洋医学会の医療安全講習が終わって朝10時会場から出るとブースから私を見ている人がいる、名古屋の生薬メーカー松浦薬業のうちの担当者です。私のところの寺の花まつりで使う甘茶やお屠蘇をお世話いただいています。ウコンのはなしが松浦薬業さんの東洋医学会のブースで大きく記載されていました。ウコンは生姜科の多年生植物秋に花が咲くものを秋ウコン根茎はクルクミンが多くお酒のおともに同族種の春に花が咲く春ウコンはクルクミンが少なく精油成分が多いそうです。松浦薬業さんも漢方薬の保険はずしに対抗し新しい剤型を開発しておられる。コタローさじクラブのラインナップもすごいが松浦薬業も生薬を扱っているだけあって面白いOTCのものを開発されています。テイコクはかつては業界3位だった思いますが今は日医工さんに販売を任せているそうです。厳しい漢方業界そして漢方薬が保険から外れたら私は漢方をやめるいう医師は多い。

往診日記

内科の往診を行っています、自院の眼科の往診は車での送迎を条件にしています。他の医療機関からいただいた仕事です。10分程度で終わるように計画されていますがなかなかついつい話し込みます。眼科では往診しかできません、内科なら主治医になれて診療報酬が全く違います。往診で何ができるといわれればなかなか満足のいくことはできません。往診で必要なものは今日の治療薬だと思います。ジェネリック全盛時代においてクエチアピンがセルクエルかわかりませんでした、おそらく25mgであることから想定してお話しました。セロクエル25mgなら眠前3錠くらい行かないとグループホームへ入居できる方ですので無理だと感じました。全身に褥瘡があるのにPSLが5mgで継続されていました。ゲンタシンは耐性が多く良くないと思いますが?創傷遅延効果があるPSLを5mg入れる意味は不明です。患者さんは痛みを訴えることはないそうです。お手拭きも持参するとよいことが分かりました。身内にいつ不幸があるかわからぬ身ですので新規の仕事はできるだけスルーしています。