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小児科の講演会

姫路は今日からお城まつりです、お城まつりの前日、アルモニーアッシュでの小児科医会の講演会に参加しました。講師は3回くらい講演を拝聴した新進気鋭のアレルギー専門医でした。アレルゲン免疫療法は塾や公文のようなものだそうです。毎日続けると効果が出る、そして小さなときに始めたら効果が良い。アレルゲン免疫療法はまさに公文式のようです。アレルゲン免疫療法がスギには絶大な効果があるといわれていました。アレルゲン免疫療法は治療が終わってからどれだけ有効かという治療です.フロワーからの意見として今年のアンケートでスギ花粉の舌下免疫療法に満足であるとの声が多かったことに対して今年はスギ花粉症の方にとって花粉の飛散が極端に少なかったとの意見が出た。ごもっともと思います、姫路のスギ花粉の飛散は異常に少なかった。小さなお子さんほどアレルゲン免疫療法が有用だということでしたので早く年齢が拡大になるとよいと思います。来週は神戸でアレルゲン免疫療法の講演会です。日々充実しております。

腎と膀胱

漢方薬のは世界では腎と膀胱分けると考えやすいが薬を出すにはあまり差がないから勉強しない人が多い。尿のはなしは基本的に腎です。患者さんが整形外科で夜間に眠れないというとデパスとアモバンが処方されました。トイレに行くとき夜間ふらつくそうです。心と肝の関与の関与をかんえます。中医学では気虚と考えます。心ー小腸ー膀胱系の異常です。膀胱気虚というもの存在するなら膀胱に尿がたまらず出てしまう状態です。腎が津液を生成する。膀胱は尿を貯蔵して排泄する。膀胱の症状は癃閉・尿急・尿頻などです。腎精不足とは脳・骨・骨髄に影響します。腎性不足とは薬としては腎陰虚の薬です。腎性不足は虚弱体質ともいえます。腎之気化作用は尿を化生する、腎の異常は夜間尿と尿量の増加です。膀胱の症状は尿漏れ、尿が出ない、頻尿です。尿崩症は腎の問題です。太陽病には太陽腑病という病態が存在します。太陽病といえば日本では太陽経病の問題を考えることが多いです。

ウチダの八味丸M

ウチダの八味丸Mは一日60丸です、患者さんが前のステイックの八味丸が欲しいとおっしゃった。いくら近くの調剤薬局が1500種類以上の薬を取り揃えているといっても同じクラシエが売るウチダの八味丸Mとステイックの両方置くのは無駄です。いくら今回の診療報酬改定で平日毎日営業している調剤薬局が評価されるようになったといっても漢方薬はもうすでに150製剤に至る見込みです。ウチダの八味丸Mだけが熟地黄が使われています。地黄を蒸したものが熟地黄です。補精益髄、腎溶血の働きがあります。乾地黄は清熱涼血、養陰生津。守っては知らず、走って守らず。まるで野球センスのキャッチコピーのようなこの特徴を持つ生薬が桂皮と附子です。温経通脈は附子の方が桂皮よりも強い。また桂皮が桂枝よりも強い。ウチダの八味丸Mをクラシエが扱うようになり売り上げが3倍になったそうです。ALL KANPOとしては良いことなのでしょうか。原料の高騰、円安いろいろな逆風があります。八味地黄丸料との違いは熟地黄がウリなのかと思いましたが違いました。附子は陽虚にも外感にも有効です。辛温の方剤は寒帯経脈に使える。神戸まつりが終わり今週末は姫路のお城まつりです。

皮膚の外用薬は300グラム

皮膚科領域の製薬メーカーのMRさんの話ではひと月にアトピー性皮膚炎の外用薬は300グラムが限度であるそうです。ところがとんでもない患者さんが来たヒルドイドを15本くれ。本人は?海外や。わしの保険証で出してくれるか?外用薬300gを超えているし自己負担3割のところ他人の保険証でつまり1割で処方箋が欲しいそうです。長い間来られていましたがこれで話がこじれてそれからはお越しではありません。保険の決まりについて健保組合ももっと啓もう活動すべきではないかと思います。セラミド配合の保険適応の保湿薬はない、セラミドが減ると皮膚が乾燥する。生芋こんにゃくは肌に潤いを与えるそうです。市販のこんにゃくは粉にする時点でセラミドがなくなるらしい。こんにゃくといえば群馬県が96パーセントを作っているらしい。セラミドが豊富なのはジャガイモの皮らしい。ふつう捨てる部位です。体の外から40度以上の熱い風呂はかえって乾燥肌と作るそうです。風呂上りの保湿は風呂のなかで早急に横向きに塗るとよいらしい。ヒルドイドローションやヘパリン類似物質なんか50g処方したら300mgになってしまう。

眼科検診

今学校での眼科の検診ではどのような内容が行われているのか。視力票の1.0,0.7,0.3の3つの指標がこたえられるかどうか?これでABCDに分類することが全国で行われています。コンタクトレンズ装用者や眼鏡装用者では裸眼の視力など測定していません。保護者の時代とは大違いです。色覚検査も昨年から復活しました。高校3年生が色覚検査を希望して受診することが増えすぎた。先日、小学校と中学校の眼科検診のダブルヘッダーでした。中学校から小学校へと移動するがそれでも一時間かからない。恐るべき少子化。姫路に帰って20年、荒れた学校が多かった。中学校なんかどこもそうでした、そして定時性も。最近は心因性視覚障害という異常者が増えれいます、いわゆる眼心身症です。動的視野検査で求心性視野狭窄。近視や遠視も多いがとにかく心因性視覚障害が多い。兄弟の中で下の子が鳴りやすい、思春期が早い女子に多い。姫路市の所得制限ありの無料化で受診者が増えているような気がします。就学前の3歳児検診でも姫路市は両眼開放オートレフラクトメーターで弱視の早期発見を目指しており大人ばかりの静かなクリニックも最近少しにぎやかです。

第49回アレルギー専門医教育セミナー

東京国際フォーラムで行われる第49回アレルギー専門医教育セミナーの申し込みは相変わらずすごい。今回からはWEBのみになり14時からWEBのみで始まった。14時になったと思ったらカウントダウンが始まった。そして必要事項を送信したがなんと20番台でした。ところがこの日に親族の49日が執り行われることがわかりました。いかなる理由でも返金されない。5月15日テキストが届きました。しかし、糖尿病学会はもっとすごい紙媒体の雑誌や学会の抄録などをすべて廃止にしています。時代についていけません。オバの49日が16時からです、姫路につくのが最短で20時ごろです。残念ながら49日は欠席です。アレルギー学会の総会が年に一回の開催になりそして学会と一緒に行われる専門医講習会は非常に人気です。サンゴの講演の演者は大学は違いますが学生時代からの知り合いです。えらくなられてます。わずか3時間ですがアレルギー学会総会と合わせ総合アレルギー専門医として漢方診療に役立つように居眠りすることなく頑張って勉強します。普通学会は9時スタートですが今回は8時半始まりです。

スギ花粉症以外の花粉症

MAST13、MAST26,MAST33,VIEW36,VIEW39と同じ薬価でどんどん進化するアレルギー検査です。なぜスギ花粉症ばかりが注目されるか。春から秋まで花粉症は存在する。ヒノキはスギ花粉症の8割が合併するとされる。ヒノキ科の花粉というのはみんな知っている。ブナ目の花粉となるとあまり知られていない。ブナ目にはカバノキ科とブナ科があります、ドングリをつけるのがブナ科です。シイノキ、カシの木などがブナ科です。カバノキ科にはハンノキ・しらかんばがあります。カバノキ科はバラ科と交差するからややこしい。OAS口腔アレルギー症候群をもたらすのです。果物アレルギーや野菜アレルギーが増えています。今まで日本では食べることができなかったあるいは日本人にはなじみがない食物は怖い。スギ花粉症はOAS口腔アレルギー症候群ではトマトに当たる。なぜVIEW39にはトマトが存在しないのか?5月は松の花粉が飛散しているようです。VIEW39にマツが入る良いと思います。私の住む家に珍客が見えました。土地を売ってほしいとのことでした、お断りいたしました。

SGLT2のRECOMENDATION改定

おととい日本糖尿病学会の総会を前にSGLT2阻害薬のRECOMENDATIONが出ました。日本糖尿病学会から総会の委任状を送れとずっとMAILが来る。日本糖尿病学会に入会するには偉い先生お二人からの印鑑が必要です。そしていち早く学会誌がなくなりました。日本アレルギー学会の学会誌は改訂され今回から大変読みやすくなりました。パソコンの画面で見ると間違いやすい。神の方が私には良い。糖尿病のお薬で何故か日本で売れないSGLT2阻害薬ですが世界で売れているSGLT2阻害薬はカナグル、フォシーガ、ジャデイアンスだそうです。しかし日本人に合っているかどうかはわかりません。カナグルってなぜいまいち売れないんでしょう。SGLT2のRECOMENDATINが2回目の改正されました。EMPAREGの結果みんな利尿剤を併用しているFDAがデザイインした試験で30パ-セントも心血管エベントが改善したそうです。75歳以上だけでなく65歳以上の認知症・サルコぺニアやフレイルの状態も要注意、当然SICK DAYも注意です。ビグアナイドのRECOMENDATIONも出ました。

最近お越しの漢方薬の患者さん

姫路市以外からは結構の数の漢方診療希望の患者さんが来られます。雑誌やインターネットで見つけたわたしを探し求めて最近県外の患者さんがおられなかったが久しぶりにお越しになりました。交通費だけでもばかにならないが基本領域が内科の漢方専門医では緑内障と網膜の難病の扱いが同じであると患者さんがおっしゃってました。一日乗り放題切符であれば大阪と姫路が一日2000円だそうです。それに姫路駅から書写ロープウエイ行きの市立図書館安室文館前まで240円×2で約2500円で来れるとおっしゃっていました。漢方専門を名乗るには基本領域の認定または専門医を有さなければならない。わずか10分か20分の診察でしたがいっぱい満足を持って帰っていただきました。だらだらお話しくださる方は最近はおられません、一方、インターネットに記載された条文の解釈をそのまま症状としておっしゃる感冒症状の方にはびっくりする。しかも一回2剤までしか出ませんと言うと次は異なる症状を語られる。ネット社会の弊害です。ところで私のところは安室です。なんと読むかわかりますか?アムロ、安室奈美恵とは縁もゆかりもありません。安室はやすむろと読みます。睫毛内反はしょうもうないはんです。睫毛はまつ毛です。

シダトレン候補者

今年のスギ花粉の飛散は非常に少なかった。6月からシダトレンを始めようという電話も少なく今日お越しの転居の方ぐらいです。転居のためいきなり2000JAU製剤です。各メーカーの示す舌下免疫療法導入者の数は2週間のスターターキットをお使いいただいた方の数です。3年は続けていただくとのことでシダトレンを初めて1年半が過ぎました。スギ花粉の飛散が姫路では少なくIgEとIgG4がバイオマーカーにならないとなると患者さんにどうご説明してよいかは不明です。全国で40000人のシダトレン導入者、4000人のミテイキュア導入者の方がしてよかった舌下免疫療法と思っていただけることを待っています。最低三年は続けると3年は楽になれる。できれば5年続ける、続けたら5年間楽になる。向こう10年間は楽にならないといわれたスギ花粉症の飛散が減っている、ひょっとしたらスギ花粉は減少するのだろうか。昭和20年代から30年代に山に植えられたスギによる人工産物です。スギのRASTは季節で変動する。シダトレンの効果判定はRASTでは不明ですシ更にRASTはバイオマーカーにはならないそうです。