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重陰必陽、重陽必陰

陰と陽は転化します。陰と陽がさらに進んだ状態が重と極でさらに進展した状態です。漢方の講演会で陰極まれば陽となる。舌診で舌質が赤いのに冷えていると演者の医師がおっしゃったのでご質問させていただいたことがある。真っ赤なを見て陰極まりて陽となる。といって人を納得させるのは妙がある。陰陽は名あり形なし。ひと生まれて形あり、陰陽を離れず。陰と陽の平衡状態は陰平陽秘です。重陰必陽、重陽必陰は中医学の基礎理論の陰陽論の言葉です。度重なる陰は陽に必ず至る、度重なる陽は必ず陰に至る。陰消陽長、陰長陽消という言葉もあります。寒極生熱、熱極生寒という言葉も熱を陽、寒を陰に置き換えるとよいと思います。ヒトがなくなる状態は陰陽離結といいます。陰と陽が離れたら人生は終わりです。陰陽は対立制約の中で発展します。ヒトは生まれた形でありいんよう離れずとも申します。陰平陽秘が陰陽バランスがとれた状態です。「やまない雨はない」のような陰と陽の変化です。そこには盛者必衰の理があります。

睡眠薬2つまで

いよいよ4月のレセプトです。4月から習慣性や依存性がないベルソムラやロゼレムも睡眠薬としてカウントされることとなりました。4月から睡眠薬は2つしか出せなくなりました。昔のBARBITURATEは使われなくなり今の向精神薬には所謂睡眠薬には大きく分けてベンゾジアゼピンと非ベンゾジアゼピンがあります。マイスリーなどの向精神薬は30日或は14日という処方制限があります。それを医療機関をはしごしてもらいに来られることがある。今はインターネットで保険請求するのでそんなことしたすぐばれる。私のところでは漢方薬やベルソムラで向精神薬をやめるためにお越しの方が主流です。そして生活保護の方の診療はしていません。生活保護の方には医療費無料の特権を生かし薬を反社会勢力に売るという行為があります。怖い怖い。話は変わりますが姫路でも注射器を反社会勢力に長しい同審議会で厳しい判決が下りました。そしてこのたびの診療報酬改定で30日を超える処方に対して向精神薬以外にも影響があります。この4月の診療報酬改定で睡眠薬は3剤処方するとカットされることになり更にはロゼレムやベルソムラなどのベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン睡眠薬以外のものも3剤にカウントされることとなりました。精神科以外の診療科で睡眠薬の処方が増えた結果のようです。

腎臓精

腎精とは遺伝子そのものです。アレルギーの一部は腎精不足で起こります。精には生殖機能インポテンスや妊娠にかかわる働き、成長機能とは成長ホルモン、血液の有形性分つまり骨髄、陰陽の元つまり幹細胞の4つの働きがあります。腎陰と腎陽の元が腎精です。ろうそくの芯が精です。精は骨髄を作ります。脳の大泉門が閉鎖しないのは軟骨病です。精は天葵です、子宮や乳房の発育促進も腎の清がかかわると中医学では考えています。。精には先天の精と後天の精がある。両親からもらうのが先天の精、自然界でもらうのが後天の精です。腎蔵精は腎が精がアルツハイマー病と関係していることを示唆します。子供は純陽です。そして稚陰・稚陽です。神経細胞を養うのが精です。脳は心が血行を維持して養います。歯も腎精です。老化で歯は抜ける。子供で親知らずが生えないなど歯が遅くはえるのも腎精の問題です。骨の余りは歯。血の余りは髪。筋の余りは爪。腎精から骨や骨髄は形成されます。腎や名門の話は概念的でよくわからないことが多く存在します。

腎精不足

腎には蔵精、主水、納気の働きがあります。腎臓ではなく腎には腎精には生殖の精だけではなく骨、骨髄、脳髄などが含まれる。体質は腎精に関係する。ALLERGYも腎精不足です。熟地黄には補腎精の働きがある。膀胱と腎の違いは夜間尿とか尿量の低下は腎の問題、尿閉、尿漏れ、頻尿は膀胱の問題。尿の出方は膀胱。尿の貯蔵と排泄は膀胱です。難経では右腎は命門、左腎は腎臓との記載があります。腎は気の根という表現もあります。腎が正常なら摂納ができます。五行から見ると驚くと腎には良くありません。腎精が不足すると発育成長と生殖に影響します。腎の陰陽は他の陰陽の源です。同じく腎の精は五臓の精の源です。ここまで詳しく学んでもいざ薬はとなると変わりません。六味丸・八味丸・牛車腎気丸・気血不足なら大防風湯に杜仲が入っている。附子末。脾腎両虚なら真武湯がある。独活寄生湯はありませんが大防風湯は使えます。生薬で腎精のものというと?血肉有情のものはイスクラにはいっぱいあるが保険ではありません。腎精不足を知っていても知らなくても日常診療では使えないから関係ない。

スマートフォン

スマートフォンは医療機器の反対側の耳に当てるとよいそうです。心臓にペースメーカーが埋め込まれていると影響があるそうです。本当にガラケーはなくなるのでしょうか。ハローワークの方のお話を拝聴する機会を得ました、20歳代の方がPCに弱くなっているとの声があるとお話をなさっていました。スマホ老眼には困ったものです。パソコンやスマホのブルーライトがこうこうと交感神経を興奮させる。体内時計を狂わせる。睡眠障害が増える。睡眠障害における生活の注意点で睡眠前のたばこ、睡眠前の飲酒そして睡眠前は部屋の明かりを暗くというがブルーライトを用いた器機を触るなとは言わないのはなぜでしょう。ここ数年で世の中変わってしまった。コンタクトレンズの検診が無駄という意見をはっきり言う人が増えた。日本ではコンタクトレンズは高度医療機器となり危険なものとして法律上は扱われるようになりました。一方ではインターネット販売が認められています。そして多くの眼科医がアカントアメーバ角膜炎を経験するようになった。こすり洗いが形骸化しコンタクトレンズによる巨大乳頭状結膜炎が増えた。

目はカメラであり時計である

目はカメラであるこれは眼科の常識です。目は時計である。つまり目は体内時計なのです。関東の眼科の講演会では体内時計のお話を多く聴くことができます。2000年に目の網膜に錐体/桿体に続く第3の光受信細胞が見つかった、第3の細胞はメラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞です。メラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞は老化予防や発病予防になる細胞として注目されています。メラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞はブルーライトを一番吸収するから眼科では注目されています。スマホを見れば体内時計が狂うのです。体内時計のリズムを概日リズムといいます。一日24時間より長い時間でめぐります。夜間はブルーライトをさけメラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞を刺激しないことが重要です。白内障手術と睡眠の質について調べた平城京スタデイという研究大規模臨床試験もあります。白内障がブルーライトがどのように目にそして体内時計を介して全身にどんな影響を及ぼすのか関心深い分野です。日中にメラトニンを浴びたら睡眠が良くなる。もっとおひさんを浴びたら今度は皮膚がんのリスクが上がる。

漢方薬のやせ薬

漢方薬のやせ薬を欲しいといわれるとそんなのないと言ってしまうときがある。漢の時代に痩せる必要などなかった。むしろ虚弱体質改善が得意な医学です。漢方薬のやせ薬をくださいとしばしばいわれる。米国ではエフェドラつまり麻黄製剤が乱用されて問題となりました。体温上昇・血圧上昇・食欲不振この3つが主な副作用ですがこれを逆手に取っています。エフェドラを輸入して服用した方が私共の患者さんにおられました。副作用がすごかったそうです。普通漢方薬のやせ薬として発売しているものは防風通聖散そして防己黄耆湯が考えられます。防風通聖散は汗と大便と尿から毒を排泄します。つまり解表・攻下・清熱と記載されている。体表には風邪が存在し、中には熱がこもっていると考えます。防己黄耆湯は黄耆により補気して利水していると思います。私の書斎に横浜薬科大学教授根本幸夫先生の食べながら痩せるダイエット漢方なる書物がありました。漢方薬を飲んでやせるのではなくツボ刺激やヨガなどを併用して痩せるようです。

月経困難症

月経困難症は漢方薬の世界では瘀血です。瘀血は日本漢方、中医学では血瘀です。月経困難症は一般に生理痛という言葉で知られています。漢方エキス製剤では桃仁・牡丹皮がカギです。月経困難症では低用量ピル促進派が30パーセントおられるそうです。避妊薬ならOC、月経困難症ならLEPと呼び分けている。月経困難症はいわゆる生理痛です。海外ではアスリーツは当たり前のようにLEPを使っています。日本のアスリーツではLEPは大変まれらしいです。アスリーツには漢方薬はドーピングになる恐れがあります。肝経、脾経、腎経いずれも足の裏にある経絡が生理痛には関係が深い。痛みは中医学的には四文字熟語で不通即痛、不栄即痛、不柔即痛と表現される。諸痛痒瘡皆属於心。瘀血の舌には紫色があります。瘀点や瘀斑も見られます。舌下静脈の怒張も見られます。女性は7の倍数つまり49歳から大きく変化すると大昔の日とは考えました。月経痛は気血のめぐりの改善その結果として瘀血の改善が大切です。

ハンノキ

ハンノキ陽性の方が多い今日この頃です。ハンノキは公園などに植えられています。ブナ目カバノキ科のハンノキです。ブナ目とは秋にどんぐりのみをつける樹木だそうです。北海道や長野県ではシラカバで検索した方が良いそうです。ブナ目では花粉間の交差反応が強い。カバノキ科花粉症には成人大豆アレルギーが起こることがあるそうです。学童以降成人に多い大豆アレルギーの検索にはf353Glym4イムノキャップアレルゲンコンポーネントつまりGly m 4特異的IgEを測定する判定が可能だそうです。従来のイムノキャップ大豆では成人に多い大豆アレルギーは陰性だったようです。納豆味噌醤油に比べて豆乳では症状が出やすかったようです。このように花粉症と食物アレルギーつまり果物や野菜アレルギーが密接な関係であることは知られています。口腔アレルギー症候群とPFS花粉関連食物アレルギー症候群は全く同じではありません。採血なんてして意味ありますかという保護者も多いが医学はどんどん進化しています。

気管支ぜんそくの漢方治療

気管支ぜんそくの弁証は実症4つ、虚証3つです。実証は寒邪・熱邪・痰邪・気鬱があります。虚証は脾虚・肺虚・腎虚です。哮喘の喘は呼吸困難、哮はヒューヒューです。という音がすることを意味します。肺主呼気、腎主吸気。肺為気之主、腎為気之根となる。という言葉が中国の古典には記載があります。慢性呼吸不全は腎虚です息苦しくて横になれない、深呼吸できない、息切れがひどいのが腎不納気です。アレルギーは腎精の不足がかかわることが多い。気管支ぜんそくの緩解期には腎虚の治療が良いとされています。子供の夜尿症に漢方薬は良く効きます。腎気虚の腎不納気で牛車腎気丸が有効な場合があるといいます。気管支ぜんそくは本虚表実、虚実夾雑とされています。肺は水分代謝と呼吸の臓器です。肺清降為順、肝昇堤為順。津液は動かないと痰飲となる。痰がたまると咳が出る。宣発は体から濁気を排出、水穀を輸布、衛気を体表へ散布する。粛降は清気の吸入、気道の異物を取り除く、津液の精微物質を下へと運ぶ。水穀が脾から吸収され肺で宣散粛降され皮膚に行く。余りは膀胱から尿として出す。肺は水の上限つまり通調水道です。