記事一覧

シダトレンのJAU

JAUはJAPANEASE ALLERGY UNIT略です。JAUは世界共通単位ではないそうです。スギ花粉の舌下免疫療法シダトレンを数多く導入されている、そして来年兵庫県でもご講演される湯田先生の話ではWHOではIUINTERNATIONALUNIT、AUは北米で用いられておりALLERGY UNITの略、BUは北米で用いられておりBIOLOGICUNITの略で表現されます。シダトレンもワクチンも冷所管理が必要です、つまり返品してもどのように管理されたかわからないから返品不可の製品です。まして感染性廃棄物としての破棄が求められます。捨てるにも多額の費用が掛かる。シダトレンを始めるには12月中という要件がつく。12月にシダトレンを始めないと今度は6月になる。全国どこへ旅行するかわからない時代です。今始めないとシダトレンは半年遅れてしまう、スギだけですかと良く聴かれますがスギが克服で来たら全然違うとおっしゃる保護者も多い。しかし12歳以上となると部活に塾が通院の邪魔をする。11歳と12歳で2種混合ワクチンの接種漏れが非常に多い。小学校高学年からはお忙しいようです。ダニとスギ花粉症では患者さんがお困りなのはスギのようです、ダニは年中鼻がおかしい、スギは3月に一気にブレイクします。そうそう今話題の化血研の注射による免疫療法が品薄らしい。

アレルギー教育

アレルギー総合講習会はなぜ行われるようになったか。国民に分かりやすいアレルギー科を目指しているそうです。日本ではアレルギー学会専門医を有しないアレルギー科の標榜が多いそうです。半分以上はアレルギー学会専門医ではないそうです。単一診療科の医師による講演を極力避け複数の診療科の医師を講師に充てるという素晴らしい配置に妙を感じる講習会でした。アレルギーはアメリカでは総合的に診療する、日本では臓器別に診る。プライマリーケア学会を中心にまずかかりつけ医が耳や鼻そして目の診療を行うように研修しているようです。先日、Tolllike recepteIL-1レセプターファミリーはMYD88を介して自然免疫を活性化する話、アトピー性皮膚炎のδトキシンについて講演を聞きました。ドローンが問題視されている。今年は姫路城でも問題になっている。一方で活躍している。私の家にはヨドバシカメラ梅田店でドローンの横に展示してあったカメラ付飛行機が2台あります。しかし、外で飛ばしていない、つまり自宅の敷地内で飛ばします。アレルギー学会専門医であるからには臓器別ではなくアレルギーを横に見ることが大切であり基礎医学からアレルギーを見直す必要がある。

ニキビの漢方治療が有効

最近は眼科の診療にお越しの方にもニキビの漢方治療を押し売りしています。非常にニキビの漢方治療は好評です。ただし、若い女性のみならず男性もニキビには漢方薬による治療が非常に有効です。50歳になってもニキビが治らないとの悩みはあるそうです。ニキビの漢方治療はとても有効です。嘘だと思ったら一度お試しください。ニキビは体の中から治す治療がとても有効です。運動や食生活を変えて漢方薬を服用することが重要です。ニキビつまり尋常性ざ瘡が瘢痕化しているものにも効く可能があります。アトピー性皮膚炎にも有用ですがニキビには漢方薬がとても良く効きます。暑いころにはニキビの漢方治療として清熱を中心にと取り組みましたが今は寒くなっているので祛風を中心に治療を行っています、平性の漢方薬を中心にしています。アダパレンが登場した2008年面皰治療元年ですが2015年はBPOが登場し2016年尋常性ざ瘡ガイドラインが改訂される予定です。BPOは維持期のニキビ治療ではとても重要です。点の治療で炎症を抑え、線の治療で面皰を抑える。このたび新しいニキビの治療薬が登場するようです。面皰は瘢痕麻化ニキビのもとですからまずは面皰の段階で介入することが大切なようです。

インターネット学習

薬疹はアレルギーです。SGLT2阻害薬でかゆみや発疹を訴える方がいる。掻痒感つまりかゆみがどこからが重症かわからないが日本人にはSGLT2阻害薬で多いようです。シダトレンの会社のMRさんにいただいた薬剤師向けのネット配信の薬疹の講演の案内が来ない。MAILで問い合わせたら薬剤師向けなので配信してませんが見れるようにしておきますと返事をいただきました。ネット配信の相手を選んで配信されている、先日はメンタルの話のパンフレットをいただきましたが私には配信されない、電話をしてみると精神科向けのレベルが高いものだがMRさんから案内があったなら配信しますといわれた。このブログは各製薬会社の本社の方も閲覧いただいています。誤ったことを記載して訂正を求められたこともある。たしか、OABのパッチでした。薬剤師向け薬疹は配信がおわりましたがご覧になられた方もおられるかもしれません。まだまだネット配信による学習は暗中模索のようです。理由は不明ですが眼科領域はほとんどインターネット講演会が行われていません。アレルギー領域は舌下免疫療法においてインターネットでのe-learningが大きく進化しています。

BAKフリージクアス点眼液

BAKは塩化ベンザルコニウムのことです。眼科では重要なグラム陽性菌に有効であるから重要です。BAKの配合は重要です。ほとんどの医療用点眼液に入っています。BAKフリージクアス点眼液にジクアス点眼液が変身するそうです。BAKフリージクアス点眼液に代わりに入る防腐剤は病室の前設置されているに消毒液クロロヘキシジンです。入院基本料の算定条件である病室前の擦式の消毒器に入る消毒液であるヒビテンです。ソフトコンタクトレンズの上から指してよい点眼液はないのが現状です。ソフトサンテイア点眼液もBAKはフリーですがホウ酸が代わりに入っています。緑内障薬のトラバタンス点眼液やアイファガン点眼液にはBAKが入っていませんが代わりのものが配合されています。PF点眼液やNP点眼液、さらにはunit doseという形でBAKフリーの点眼液は使われている。ヒアルロン酸の点眼液にはPFやUNIT DOSEが存在するがジクアス点眼液が水とムチンを分泌する大きな期待がかかる点眼液です。角結膜上皮障害を有するドライアイには欠かせない点眼液です。今までPFでしたが水とムチンを増やすBAKフリージクアス点眼液もよいです。

耳鳴りの漢方治療

耳鳴りの漢方治療はなかなか手ごわい。耳鳴りといえば五臓の腎です。外邪でいえば風邪、そして肝風内動などです。耳で陽が騒いでいる、耳鳴りがするとき体の上方で陽が盛んになります。低音と高音で鑑別することも昔から行われています。肝は昼、腎は夜。肝にも実証の肝火上炎と虚証の肝陽上亢があります。西洋医学で耳鳴が3か月治らないと電話が受付にかかってきたらしい。漢方薬で治療をしたいのですがゆっくりお話を聞いていただけますかといわれました。漢方診療を精神科と勘違いしているようです。精神科や心療内科を標榜すると長時間話を聞くと診察料金が高く算定できる。とにかく長い時間医師の前で話して共感を得たいという患者さんがいるのは間違いない、前の人が長いと私も待ったから長い時間話をしようと悪循環に陥る。これは心療内科へ行くべき病態です。精神科や心療内科へ行く人が口が渇くといえば西洋薬を見直す必要がある。心療内科の薬における口渇は向精神薬の抗コリン作用です。ここで漢方薬を処方するとどんどん悪くなる。

DHAとEPA

日本人は魚を食べなくなっている。そこで魚嫌いの方はEPAやDHAをサプリメントで補おうとしている。眼科用のサプリメントにはDHAとEPAが入っています。エパデールはEPA単独、DHAとEPAは配合されるのがロトリガ。EPAはDHAの上流にありEPAからDHAは作られます。EPAの方がDHAではLDLのサイズが大きくなる。高感度CRPは動脈硬化の指標で薬価未収載です。EPA/AAは半年ごとに保険適応があるそうです。大規模臨床研究は欧米ではロトリガ、日本ではエパデールです。日本が誇る疫学調査は久山町のものです。はじめて久山町の疫学調査をされている医師の話を聞きました。久山町は福岡県です。山形県の舟形町とともに有名です。まずは市内の多くの地域が市街化調整区域だそうです。つまり人が移住してこない。保健師は指導するが疫学調査をする一方、医師は指導しない。そして久山町の方は健康に対する意識が高いそうです。EPAは久山のEBMで支えられています。

IVHとCV

IVHは中心静脈栄養のことです。場所としては主に頸静脈と鼠径の大腿静脈があります。CVーPORTとは中心静脈カテーテルのことです。CVCはCVを入れてIVHで栄養するということだそうです。私が研修医のころにはIVHという言葉しかありませんでした。食事を食べることができなくなったら胃瘻、CV、末梢の点滴、経鼻栄養、そのまま看取るという選択肢がある。看取り以外は延命になるのでしょうか。どれが良いのかは患者さんご家族の希望が大きい。胃瘻を作ると特別養護老人ホームに入れない。胃瘻枠がありすでにいっぱいのことが多い。CVを施行するともっと特別養護老人ホームに入れないから3か月ごとに病院を変わることになる。胃腸を使うという点ではNGーTUBEで経鼻栄養になる。私ももうすぐ還暦が来る、いつまでも若くない。貧血と低アルブミンになると輸液だけでは難しい。年が行くとみんな同じです。

グラッシュビスタはなぜ上眼瞼か

二ヶ月で2万円と聞きみんな引いてしまう睫毛貧毛症の薬グラッシュビスタについて以前から抱いていた疑問をカスタマーセンターに連絡しました。なぜ上眼瞼の睫毛だけに塗布するかという疑問です。下眼瞼に塗布してはいけない理由はどこにも記載がありません。作用機序から類推するに下眼瞼の色素沈着が色白日本人女性には目立つからとか下眼瞼の睫毛が伸びすぎて各結膜上皮障害を起こすのではないかと推則しました。答えは臨床治験をしていないからだそうです。上眼瞼で2か月2万円なら上下眼瞼なら1ヶ月2万円になる。上眼瞼のみに塗布と記載があるがなぜ下眼瞼に塗布してはいけないかさっぱりわからなかった。アラガンとファイザーが合併して本社機能をアメリカから移すそうですが日本ではルミガンは千寿、グラッシュビスタは塩野義製薬など複雑です。さらにアボルブがフランスの工場で作られており、とばっちりでザガーロも発売延期です。今日のGSKのアボルブ講演会は中止ともMAILが昨日きました。プロペシアとザガーロの効果の違いを見たかった。

院外処方の行方

診療報酬改定で調剤薬局のもうけすぎがやり玉に挙がっている。整骨院も儲け過ぎとされる。院外処方は割高です。しかし薬剤師が必ず関与している、一方、院内処方はあいまいです。夜間・在宅や後発品の使用率をもっと上げないと院外処方の意義が少ないとの議論様です。本来院内処方を行うと多剤処方が起こるとして院外処方が推奨されてきた。特定機能病院の近くの調剤薬局は特に処方箋の枚数の縛りが厳しい。しかし、消費税増税以降薬代に患者さんが敏感になっている。しかし、良いところもいっぱいある。実質は院内処方は無資格者が調剤している。先日、薬剤師が指示して無資格者が軟膏を混合したと処分を受けていた。院内処方なら無資格者の処方なんて当たり前です、しかし薬局になると急に厳しくなる。しかし、患者さんにとって好きな薬をもらえるというメリットがある。たとえばヒルドイドとビーソフテンつまり先発品と後発品の違いですが基剤が全く違う価格も全く違う。W/o,o/wの違いがある。整骨院もつぶれないことからもうけすぎではないかと思います。歯科も一本の葉を何回で治療していただけるか今年は日本歯科医師連盟の献金問題があり厳しい改訂になるのでしょうか。