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シダトレンとマイナンバー

10月からシダトレンは長期処方が可能になりマイナンバー制度が導入される。マイナンバー制度になると姫路市から転出先の市町村に電話連絡一つで引っ越しが終わるそうです。私はマイナンバーが来たら貸金庫に入れようと思っています。スギ花粉症の舌下免疫療法であるシダトレンがだれでもe-elerningを受講したら8月27日から医師免許があれば処方できる。さらには10月からは長期処方が可能になりました。約一年が経過して安全性が確認できたとの判断です。東京にホテルニューオオタニのアレルギー学会へ休診にして何をしに行ったんでしょう。たった一年でe-lerningのみで処方可能になるなんて。シダトレンが売れなかったからでしょうか。ダニで舌下免疫療法に参入する会社の力でしょうか。まあシダトレンが安全との印籠でしょう。舌下免疫療法の普及のためには良いことです。マイナンバー制度で儲かるのはパソコンで一元管理するような業者さん。そしてマイナンバーには保存期間がないからいやらしい。3年後には医療での導入を目指しているようです。マイナンバーは分散管理されるからまだ安心なようです。私のクリニックでも直近の給与明細にマイナンバーの説明用紙を入れることにしています。

配糖体

配糖体ってご存知ですか?漢方薬の構成生薬に多く含まれる配糖体のはなしを古くから拝聴していた元S薬科大学薬学部教授が姫路にお越しになるというので楽しみにしておりましたが体調不良で急きょ演者変更になりました。元教授のお話は初めて拝聴したのは15年ぐらい前、故広瀬滋之先生の三河湾漢方セミナーでも聴いた。2年連続で他メーカーの講演会で拝聴しましたから質問がしたかっただけです。甘草に含まれるグリチルリチン(GL)が腸内細菌でグリチルレチン酸GAに代謝されるそして血液中ではGAとして存在します。GAは尿中には排泄されないそうです。このGAがPSEUDOALDOSUTERONISMの原因と考えられています。漢方薬の有効成分としての配糖体は腸内細菌により加水分解という代謝されるからアグリコンとして吸収される。空腹時に投与することで速やかに腸管に運ぶことが重要であるとされてきました。そして漢方薬は食前または食間に投与なっているようですと。しかし、それならば五苓散が嘔吐下痢にそして麻黄湯や葛根湯がすぐ効くことが解釈できません。配糖体はそのままの形態で吸収されることもあるし消化酵素による加水分解もありますこの講演は。漢方薬のつまり中成薬注射が中国で行われているそうです、腸内細菌が関与するなら中成薬の注射は説明できない。

西日本医師漢方アカデミー

9月26日兵庫県保険医協会の医院経営研究会が早く終わったので元町から梅田まで移動し梅田の阪急グランドビル26階で西日本医師漢方アカデミーに参加しました。西日本医師漢方アカデミーは百人近く参加者がおられたようです。大杉製薬の漢方薬の研究会はどこもいっぱいです。日本東洋医学会において九州地区ではかなりご講演を頻回にされている講師の木村豪雄先生は山本巌流ばかりではなくどんな質問にも対応ができる漢方よろず相談のコーナーもありました。楽しかった。私のレベル超えていたのか講演が早かったのか一部ノートがとれなかった。エキス2剤でせんじ薬を作る方法もいろいろ教えていただきました。それ程充実していた。第二回は同じ会場で11月に行われます。オオスギ製薬のMRさんが時々くるでの使っている。使っているのはおすすめ商品とがとれていない。五苓散が特におすすめだそうです。さらには賦形剤が乳糖ではなくトウモロコシでんぷんのジュンコウからの導入品補中益気湯の錠剤などです。昔は高砂のサフランとか時代とともに変わります。講演会が終わった後は大丸の買い物とヨドバシの買い物です。中国からのバクガイ客でにぎわうヨドバシマルチカメラ梅田では自宅のブルーレイが古いのにXLを買ったので子供に叱られた。大丸は梅田・東京駅・元町によく行きます。今回はB2で子供にいくらの食物負荷試験をしたくてイクラを買って帰りました。そして、10年ぶりにいくらを一粒食べさせた、結局何も起こらなかった、さらに5粒食べさせたがなんともなかった以前口の周りが真っ赤になり魚卵アレルギーは緩解しないというので一切禁止していました。良かった。その後毎日いくらを食べています。

コタロー竜胆瀉肝湯

漢方薬は名前は同じでも構成生薬が異なるものがある。コタロー竜胆瀉肝湯は一貫堂の竜胆瀉肝湯,他の会社の竜胆瀉肝湯は薛氏十六種が原典です。薛氏の処方は肝胆湿熱に用います。いわゆる肝胆の経絡の場所に異常をきたす病態に用います。白癬菌感染症つまりいんきんたむしです。一貫堂竜胆瀉肝湯は温清飲が完全型で入っています。よくアトピー性皮膚炎には一貫堂竜胆瀉肝湯と言われます。黄笒・黄連・芍薬・川芎・防風・薄荷・連翹が加わります。コタローの竜胆瀉肝湯は温清飲つまり黄連解毒湯と四物湯が完全型で入っています。薛氏竜胆瀉肝湯と比べると温清飲が完全型で入り防風・薄荷・連翹が加わります。一貫堂処方は多くの生薬が配合されており優しくなっています。防風・薄荷・連翹が入ることにどういう意味があるか考えてみました。祛風と炎症を取り除く生薬と理解する。薛氏竜胆瀉肝湯を用いるときは短期にしないと体が冷える。しかし10年以上前姫路で大阪の中医師をお呼びして講演会があった。講師の中国人中医師が風邪をひきかけています、荊芥連翹湯持ってませんかと言われてカバンの中を見ると同じ一貫堂処方の薛氏竜胆瀉肝湯が入っていました。中医師はそれでよいと飲みました。温病学的には冷やせばよいのだろう。

二日続きの医院経営研究会

兵庫県保険医協会尽くしの週末でした。26日は神戸で医院経営研究会、27日は姫路で医院経営研究会。神戸では医院継承つまりM&Mなど個人の場合と医療法人の場合についてでしたが盛会でした、姫路のような田舎と違い患者さんがすでにいる医療機関を継承することは京阪神では大変有利だそうです。営業権は高く売れるとおいしいが税金も多くかかってくるそうです。今日、非常に良いお天気でした27日は職員採用面接でしたがこれはチラシ作りからシルバーウイークの後ならみんな家庭でゆっくりしているから参加者が増えるとか提案して日時決定までお手伝いさせていただきました。さらには司会です。終わってアンケートを見れば面接での質問事項についてもっと詳しく知りたいとの内容が多かった。退職の一番の理由は給与ではありません、人間関係です。次回は面接での詳しい質問事項と正解はないが答えについて解説していただく予定です。マイナンバー制度についてもお話を聞けてとてもHAPPYでした。院長先生とそのご家族そして採用担当者の方のご参加をお待ちしております。労務管理なくして医院経営はなり成立ちません。

医療機関の職員採用面接

医療機関の職員採用時の面接をテーマに講演会がありました、私は司会でした。私のところは暇なので何も困っていない・ちょっと忙しいとき・行事が重なる土曜日などちょっと困るかなという程度です。今日一番びっくりしたのは労働契約書の変更です、何かあった時の連絡部署と担当者を記載する様に変更となっています。履歴書は自筆で職務経歴書はPCで入力していただくとよいそうです。。面接での手の内を明かすので詳細は記載できません。わたくしのところのハローワークで求人が出ているが時代が変わったなと思うことがあります。もともと一番最初にご応募いただいた方が一番良い方である確率が高い。3か所応募できるシステムです。他所に決まってからご連絡をいただく、これは求人票をハローワークで受けったところへはすべてハローワークから連絡が来ます。次回は年明けになると思いますが面接での質の中身に掘り下げて行う予定です、次回も多くの方の参加をお待ちしております。医師は大学出たら先生、教員も学校出たら先生ともに危険な職業という言葉が印象的です、さらには院長婦人・事務員も含めて傲慢さを捨てなければならないそうです。

めばちこ

過去2年間秋にはメバチコが両眼にできた。夏に頑張った疲れが出る季節です。ところでメバチコは方言です。両眼にできたメバチコは手ごわい。オフロキシンの眼軟膏、ベガモックス点眼液、ベストロン点眼液、クロマイ配合のコリナコール点眼液いろいろな系統と剤型の抗生物質を用いても全く無効でした、そこで漢方薬の大量療法を施行しました。用いた漢方薬は加味帰脾湯です。四物湯と四君子湯が入っているのは人参養栄湯や十全大補湯です、気血双補の錠剤は加味帰脾湯しかありません。加味帰脾湯が良いところは気虚と血虚の両方を治療しかつ寫の生薬が配合されています。補うだけではなくじゃを取り除いてくれます。気虚であれば補中益気湯が今年四月に新発売されました。MSDからオオスギ製薬の販売が移ったジュンコウです。ジュンコウはMSD時代からうちのは越婢加朮湯に翼状片の保険適応があるとよく宣伝を受けていました。賦形剤は乳糖ではなくトウモロコシでんぷんです。十味敗毒湯にも錠剤がある。もともとは刑防排毒散の変方ですからニキビだけではなくもっと広く体の表面の風邪の対して用いることが可能な方剤です。病名をブログでかくとためしてガッテンの世界になりますから風邪(ふうじゃ)としています。涼しくなり3週間前には右目に昨日から左目にまた麦粒腫です。

建中湯類

建中湯類は飲みやすい漢方薬です。子供とご老人に良く用います。とくにセンノサイドを用いないで便秘が良くなるので習慣性がなく使いやすい。主薬の膠飴は麦芽糖である。マルツエキスとして販売している。こどもの方が何でも案外漢方薬を美味しいとおっしゃるようです。こどもには人参は不要だと聞く。膠飴で滋養するのが良い。芍薬で緊張をとる。シルバーウイークに小児東洋医学会へ行ってきました。名古屋では白内障学会も開催されていました。子供に人参のような元気そのものを補う薬は良くない。それよりも水あめで元気をつける、さらには夜尿症も治してしまう。東洋医学の考え方はさらに漢方薬の魅力は小児科領域で発揮されるのかもしれません。芍薬と甘草は配合された方剤すべてアドレナリン抑制系を選択的に活性化するそうです。さらには拮抗バランス、循環システムを果然するそうです。芍薬の量が異なる3つの方剤が桂枝湯では風邪、桂枝加芍薬等では過敏性腸症候群、桂枝加桂湯では精神不安を直すのです。建中湯類はさらには当帰建中湯、黄耆建中湯へと派生してゆきます。飲みやすい漢方薬ですがそれでも服用できませんと言われることもある。

ニキビと漢方薬

皮膚科のにきびの話です、MRSAにレボフロキサシンが50パーセント耐性、クリンダマイシンが20パーセント耐性だそうです。ニキビ治療のデュアック配合ゲルにはクリンダマイシンが配合されています。12週するとアダパレンかBPOに変えるそうです。最近ニキビ治療ではピーリング効果が盛んに言われています。ニキビの治療で意外と漢方薬をドラッグストアで購入している人が多い。特にツムラの清上防風湯を服用している方が多いような気がする。男の子も服用している。若い方が漢方薬を服用するかどうかは保護者の考えが大きいように思います。カプセル・錠剤もニキビの女性のために増やしました。顆粒・細粒以外でお願いします。と言われたら仕方がない、ご年配の方ならカルセルやオブラートに包んでもお飲みいただける。漢方診療はコンタクトレンズ診療をするよりも楽しい。お話をいっぱいできるが皮膚科ではないので皮膚科にもっぱら従事していないので皮膚科特定疾患管理料が算定できないが苦しい。漢方の患者さんだけでは経営が成り立たない。茵陳高湯・温清飲・十味敗毒湯…錠剤やカプセルがある。黄耆が入ったエキス製剤もなかなか良い。建中湯でおなかを調節するのもよい。

ジェネリック医薬品

姫路市内の基幹病院の皮膚科と眼科ちょうど私の関係するところでジェネリック医薬品が急増です。今までは基剤が違うといって後発品変更不可になっていました。ところで今日は土曜日ですが土曜ワイド劇場を見て思いました、日本調剤が元気なんですね。日本ジェネリックという製薬会社を持っておりGSKの研究所を買ったが手狭で隣接を購入するそうです。さらにはPHEIZERから購入した古城を回収するそうです。確かこの調剤薬局をポートアイランドで見ました。ジェネリック医薬品で儲け調剤薬局で儲けて儲け過ぎのような気がする。CMも日本の調剤とかやっている。診療報酬改定では眼科が厳しいが調剤や製薬メーカーも厳しそうです。テバ・日医工・沢井・東和の4大メーカーには追い風です。日本ジェネリックの薬を日本調剤が売ればもうかります。土曜ワイド劇場のCMもわかります。ところで12月にはカデュエット、エクスフォージ、ジェイゾロフトのジェネリック医薬品が登場するそうです。この市場は大きい。