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自然免疫と獲得免疫

私のように50代半ばのものが医学部で学んだのは獲得免疫です。2000年つまり21世紀の免疫学は自然免疫だそうです。ショウジョウバエで見つかったTOLLーLIKEーRECEPTERの世界です。自然免疫はアレルギー学会の専門医講習会でしばしば話題となります。自然免疫はDENDRITIC CELLと樹状細胞の表面に存在するTOLL LIKE RECEPTERがカギを握っているようです。これが温病学の衛気に匹敵するそうです。東洋医学会の邪正闘争の世界です。獲得免疫は営気つまり血管の中にあるそうです。温病を勉強しても薬がない、今やせんじ薬を保険で処方すると何処も大赤字のはずです。しかし、OTCの方剤にも温病の方剤は非常に少ない、これは日本が鎖国した清の時代の出来事だからです。傷寒論と金匱要略に保険適応の147方剤の多くが傾いているからだそうです。傷寒論など経方では首からあるいは背中から風邪をひくと考えます。温病ではのどからウイルスが入ると考えます。麻杏甘石湯でも経方と温病では生薬の配合が異なります。具体的には麻黄と石膏の比率が異なります。

改正労働安全衛生法

マイナンバーカードばかり話題になりあまり話題になっていませんが12月からストレスチェックテストが行われます。ストレスチェックテストの結果必要な人は産業医による面談を受けることになります。2014年6月に国会は通過しています。改正労働安全衛生法の話題が増えてきました。当面、50人以上いる事業所例えば学校単位で一人の産業医が必要です。産業医講習会もしばらくはこの話題が増えそうです。労働政策研究・研修機構の調査によると残業が多い人は早く昇進しないさらには企業側も約半数が時間外労働を評価しないと答えた。ところが週の労働時間が40時間未満の人に比べ60時間以上の人が自分の作業効率が高いと評価したそうです。短時間労働者は増えている。一方正職員の労働時間は2014年最も高かったそうです。OECDの調査で労働生産性が高いそうです労働時間が短いほどは。安保関連法案で飛んで行ったホワイトカラーエグゼプションが次の国会ではまた議論になるのかもしれない。ホワイトカラーエグゼプションは今は労働の評価には時間座標が重視されていますが一定の職種で一定の賃金を受け取っている人は時間による評価を行わないというものです。

夢前インターチェンジ開通します。

9月26日午後に中国縦貫道の夢前インターチェンジが開通します。夢前インターチェンジの開通により福﨑の工業団地へのアクセスが良くなるとともに観光バスも増えると思いますが交通事故対策はどうなんでしょう夢前インターチェンジと福崎の間はいくらするんでしょうか。車の運転ができない私にはあまり関係ありません。シルバーウイークが終わりました、前半は東京で小児東洋医学会、後半は夢前川に子供たちと行きました。久しぶりにこんなにゆっくりしました。夢前インターチェンジがいよいよ今週の土曜日開通します。これで塩田温泉の夢の井さんにはバスが行きやすくなると思います。元気なうちにに一度夢の井さんの夕やけこやけや上山旅館に宿泊してみたいと思います。シルバーウイークには上山旅館や昔の輝の家さんへに曲がる角にある駄菓子屋さんの磯部商店にも行ってきました。今度は駄菓子屋の磯部商店さんは刑務所の矯正展に出展するそうです。夢前町の小学校中学校を見ると少子化がそして夢前町過全体では過疎化は思いのほか早く進んでいます。姫路市全体では54万人の人口ですがインターチェンジで活性化するとよいと思います。夢前町の道路は朝は福﨑に向いて夕方は姫路市内に向けて渋滞しています。夢前高校近辺では多くの自転車通学の高校生を見かけます。信号を増やした方が良いと思います。また歩道の拡幅も必要だと思います。

薬疹

薬疹とは全身投与された薬剤により生じた皮膚粘膜病変のことを指します。外用薬で局所に生じたものが薬疹ではなく接触性皮膚炎です。薬疹はいつ・だれに発生するか不明です。薬疹の診断は血液検査ではできません。範囲は広範囲・左右対称・丘疹状・蕁麻疹状が一般的です。播種性紅斑丘疹状・蕁麻疹状の形をとることが多いそうです。蕁麻疹型は2から3分ぐらいでする発疹が多いようです。播種性紅斑状薬を服用して3日以内や21日以内の皮疹は感染症を疑うべきだそうです。固定薬疹は薬を服用して数時間で出現する、境界明瞭の紅色丘疹で皮膚粘膜の境界に見られるそうです。灼熱感やピリピリ感がある。紅斑が癒合すると紅皮症になるそうです。多形紅斑型もある。円形紅斑が特徴で癒合すると地図状になる。てんかん薬は重症薬疹であるDRUG INDUCED HYPERSENSITIVITY SYNDROMEを引き起こすことで有名です。今は亡き相見三郎先生は柴胡桂枝湯や芍薬甘草湯がてんかんに効くとの報告がなされています。しかし、EEGでの変化を検討していません。症状や発作回数だけです。漢方薬が正しい評価を受けるにはEBMが大切です。

規制改革会議

規制改革会議をご存知でしょうか?○○会議が多すぎてさっぱりわかりません。規制改革会議ではビタミン剤とうがい薬について縛りを設けたことがどう効果を発揮しているか2015年中に結果を出すようです、2016年の診療報酬改定にいかしたい模様です。内閣府の経済財政諮問会議、財政制度等審議会財政制度等分科会では漢方薬の保険外しの動きがあるそうです。社会福祉保障費削減が課題です。眼科医療費の5パーセントを占める抗VEGF抗体や新しいC型肝炎の薬さらには抗がん剤の薬価を少し下げたら十分に漢方薬は保険で処方できる。新薬はTPPでも発展途上国のために特許を早く切れるようにしてほしいと要望が出ています。漢方薬は良い味を発揮している。経済諮問財政会議では2020年に後発品80パーセントを目指している。しかし、姫路だけではなく芦屋でも無料化が実施されました。無料化をする条件としてお薬は後発品を選ぶことを義務付ければよいではないかと愚考します。生活保護やなんでも無料で福祉医療の保険証使って医療を受ける方には後発医薬品しか出せないようにしてどうでしょう。漢方薬の財源なんてすぐできるような気がします。30年後は大きく人口激減するんですからみなさん少しずつ辛抱がいる。65歳以上が25パーセント以上、85歳以上が1000万人、30年後にはみんながシルバー世代です。高齢者の年金で若い人の生活を養う発想はやめてほしい。受験生の皆さんにはシルバーウイークは迷惑でしょうか。予備校時代は秋風が吹くと寒い思いがしました。子供が中学受験の塾にトイレを借りに行ったら宿題してこなかったお子さんの氏名が貼ってあったといってました。夢前町の学校へ行くと少子化でお子さんがいません。先行き真っ暗、本当の少子化対策とは何か、出産に対する援助だと思います。市長も4年たったら引退県知事も4年たったら引退。保険医協会も本当の意味での少子化対策してください。皆さん今度の日曜日は職員採用の面接についてのセミナーです。私は司会です。申し込みがまだな方まだ間に合いますよ。

やんちょるそん先生の講演

小児東洋医学会のクラシエのランチョンセミナーで沖縄のヤンハーブクリニックのヤンソルソン先生のお話を初めて拝聴しました。やんちょるそん先生は著書を4冊持っておりどんな先生かなあと思っておりました。結論はヤンチョルソン先生は著書も素晴らしいがそれ以上にご講演は素晴らしい。先生のお兄さんも漢方医だそうです。内科はハリソン、小児科はネルソン、中医学はヤンチョルソンとのスライドを提示されお弁当をゆっくり食べている方へ時間稼ぎをされました。中医基礎理論の話でつないでおられました。帰宅してやん先生の出版物を見ましたが教科書にないことがスライドに提示されたようでわからないこと書き逃したことはそのままになりそうです。あとの症例提示ではいろいろな角度から例えば五行から症例を分析しておられました。先生は患者さんから「漢方で」といわれない限り漢方薬は禁じ手だそうです。製薬企業のランチョンセミナーにはネット上でも賛否両論がある。どちらかといえばランチョンセミナーは残してほしいとの意見が多いようです。昔は学会に弁当屋さんが来て予約をしていました、レストランは込み合うから話を真剣に効こうと思えば弁当しかなかった。

飲酒量が多い

残業が多いと飲酒量は増える。これはエビデンスがあります。うつ病の方にお酒を飲んでも快感がなくなる薬を処方したが全く無駄な人がいた。仕事がないとイライラする。暇だから飲酒する。HbA1Cがどんどん上がる。レグテクトという薬ですがどうなんでしょう。複数の患者さんに使いましたが皆さんやめたいがやめられないとおっしゃいます。以前のシアナマイドのように吐き気はしません。飲酒の多い人は東洋医学的には肝と胆と関係します。般若湯とか百薬の長と言われますが・・・・。飲酒量が増えると中性脂肪が上がり尿酸値が上がり痛風になる、ところが尿酸値は食事に必ずしも依存しない、体内での合成の方が多いそうです。アサヒのスーパ-ドライの500mlを5本飲んでも尿酸値が4mg/dlという人が私のクリニックにはいるからびっくりする。一方アロプリノールは薬疹がこわい。シルバーウイークです。お彼岸だからイセダ屋さんで麦酒をまとめ買いする姿が増える。尿酸の薬がフェブリックやトピロリック・ウレアデックと20年ぶりに続々登場している。

五苓散とアクアポリン

五苓散は利水剤です。水の偏在をただすところが利尿剤とは異なります。五苓散のお話を台9回と第13回小児漢方臨床懇話会と第43回小児東洋医学会で拝聴しました。わたし自身は五苓散はそれ程用いません。多くのMRさんが眼科だったら柴苓湯使いますか?とたずねられます。柴苓湯は五苓散と小柴胡湯の合剤です。五苓散とAQPを研究しておられる現東京理科大学薬学部磯濱洋一郎教授を知ったのは第9回小児漢方懇話会でした。五苓散には白朮五苓散とそう朮五苓散があります。どちらが良いかと話題にする便秘になる人がおられるからです。メーカーもあります。蒼朮なら利水作用、白朮なら補気があります。作用に違いがあるかどうか?五苓散は慢性硬膜下血腫で使われるようになっており。、小児科領域の嘔吐・下痢では注腸や座薬として広く用いられているそうです。AQPは粘膜皮膚ASTROCYTEつまり星状膠細胞にもあるそうです。これらの場所は生体防御反応の場所です。AQP3が水の吸収AQP5が水の分泌だそうです。さらにはこの世には低気圧が接近するのがわかる人がいる。この型の頭痛にも五苓散が良いと古く百合会が発表しています。気圧変化により増悪する病気には気管支ぜんそくもある。五苓散は気圧の低下速度に関係するのかそれとも絶対値かとのお話を聞きました。誰か研究テーマにすると面白いと思います。

小児東洋医学会に入会しました

日本小児東洋医学会に入会しようと思ったらWINDOWS10になってしまいPRINTERが使用できなくなってしまった。そこで今回小児東洋医学会の会場で日本小児東洋医学会へ入会しました。7000円支払い5000円の書籍をいただきました。日本小児東洋医学会は小児科学会の専門医更新単位は取得できるが日本東洋医学会の専門医更新の点数はないようです。本来シルバーウイークは日本東洋医学会の更新しょるの50症例を選ぼうと思っていましたが演者の先生方素晴らしいので東京まで行ってしまいました。夏に小児漢方懇話会でお話を拝聴したAQPの話。日本東洋医学会の兵庫県部会でお話を聞いた免疫学から見た感染症と漢方薬そして日本医は方剤が少ない温病への期待の話。著書をたくさん保有している横浜薬科大学の根本教授のお話は初めて拝聴しました。根本幸夫先生のお話は今時珍しくPOWERPOINNTを用いず講演されました。奥が深い話でした。沖縄で中医学を実践されている梁哲成先生のランチョンセミナーでの講演も楽しかった。黒木春郎先生のお話は初心者向けかと思ったら学会での講演なのでさすがと思えるSCIENTIFICな内容でした。来年は大阪で行われるそうです。

やぶ蚊

蚊が媒介する感染症に対する関心が高まっている。やぶ蚊の中のネッタイシマカ日本脳炎、デング熱、マラリアいろいろあります。蚊が活動するのは夜間です。夏も長袖の衣服を着用するべきかもしれません。長崎県で豚が日本脳炎ウイルスを保有している豚が多いようです。ヒトスジシマカがデング熱を媒介する。誰がデング熱を持ち込んだか?疑問があります。戦後70年になりますがデング熱の流行も70年ぶりだったそうです。デング熱は全例保健所に報告する必要があります。日本脳炎と異なり媒介する動物はいないそうです。ヒトをかんだ蚊がまたヒトをかみます。これが感染ルートです。帰還兵が70年前は持ち帰ったといわれるデング熱です。神戸でもデング熱は報告されています。RASTでかを調べることができるかと言われました。調べてみるとRASTでやぶ蚊で調べることができます。デング熱・マラリアなどは漢方薬の世界では温病に属する概念です。昔はこれらを厲と総称したようです。シルバーウイークも中日です、山や谷へ行かれる方も多いと思います、蚊ばかりではなく蜂にもご注意ください。