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第43回小児東洋医学会と漢方薬の飲ませ方

第43回小児東洋医学会は盛会でした。シルバーウイーク一日目の日本小児東洋医学会の一日目のデイスカッションから1日目の黒木先生の初心者向けと言いながら斬新なお話、2日目の小児漢方懇話会でお話を聞いてよくわからなっかたAQPのはなし、今度10月に大阪へもお越しの高橋秀実教授の免疫の話、鍼灸師と薬剤の資格を持ち多くの著作を出され50歳台で学位を取得し60歳を超えて薬学部の教授になられ65歳を超えてもなお教授の根本先生のお話そして会長のお話。その中でも一日目のデイスカッションが面白かったのでノートを見ながら復習します。子供に漢方薬をいかに飲ませるか?外来小児科学会では3回もパネルデイスカッションのテーマになったそうです。大人でよくやる桔梗湯をうがいしながら飲むのは子供では飲めない子供は吐けばよい口に含んで吐き出す。だから食前が良い。20CCの水や湯では解けないから電子レンジを用いるとよいそうです。葛根湯加辛夷川芎は昨日記載しました。酸っぱい漢方薬には酸っぱいレモンウオ-ターも相性が良いそうです。塩辛い方剤には海苔の佃煮、みそ味噌汁に混ぜるとよいそうです。鼻詰まり・風邪・インフルエンザの麻黄湯が飲めないお子さんには味をわからなくする意味で塩辛いものに混ぜるとよいそうです。

お待ちしてたんですよ

小児東洋医学会2日目の昼のクラシエさんのランチョンセミナーの後着座していると昔私のところを担当してくださったMRさんがお声がけくださった。先生系統中医学お待ちしていたんですよとお声がけくださった。今回だけ第二日曜とのことで宿泊し本家系統中医学講座に参加するように変更をコタローさんにお願いしました。ところが宿泊が安いところがなく朝6時ののぞみで行こうと思ったが勉強したくないのか金縛りで朝4時に目があいていましたがさぼってしまいました。どうも数年前まで担当していたMRさんがお茶の水の会場で私のことを待っていただいていたようです。昨日の小児東洋医学会は四谷でしたが葛根湯辛夷川芎をいかの子供に飲ませるかという話がありました。一つは錠剤を使う、これは年長者でなければいけません。二番目は顆粒の会社ではつぶさなければならないからコタローの顆粒を使う。私は個人的には川芎のようなセリ科の植物はセロリが好きか尋ねています。マルツエキスやチョコレート味のアイスの中で溶かすとよいそうです。なんと酸っぱい小青竜湯はトマトケチャップを混ぜるとよいそうです。疲れたけど楽しい小児東洋医学会でした。

アレルギーの検査

私のところには普通の眼科と思ってお越しになる方、単なる予防接種に来る方、漢方アレルギー科さらには皮膚科と思ってお越しになる人いろいろおられます。アレルギーだと思い採血しましょうかとお話しすると希望される方が多いが検査をしてほしくないという保護者もおられる。アトピー性皮膚炎では特異的IgE抗体、HRT,TARC、血小板、好酸球、LDHなどを調べる。しかしTARCが高くないアトピー性皮膚炎がある。さらに食事制限を過度にした人ではIgGや血清アルブミン・電解質もなども調べるそうです。TARCですがアトピー性皮膚炎で意外と低い人がいる。サイトカインプロフィルから考えるとTH2サイトカインからTH1サイトカインへ重症アトピー性皮膚炎ではシフトしている可能性があるそうです。気管支ぜんそくもアレルギーです。吸気NOが炎症の指標として普及しています。採血検査は冬になると難しい。同じ人の血管とは思えないほど血管が見えない。寒くなるのでそろそろ採血は控えめにと思っています。昨日と今日は東京で行われた小児東洋医学会に参加していました。16時30分まで休憩もそこそこに勉強しました。今帰宅しました。シルバーウイークの学会得るものが多かった。顔が赤い乾いたアトピー性皮膚炎では荊芥連翹湯あるいは柴胡清肝湯と桂枝茯苓丸の合方を進める発表があったがマーカーはRAST・RISTではなくTARCが良いとの話でした。

糖尿病は万病のもと

血液検査でCRPが高い患者さんが続く。扁桃周囲膿瘍で痛くて会話ができないどころか声が全くでない。喉頭蓋炎ではなさそうなので抗生剤とデカドロンの点滴、輸液量2500mlと保険で査定されるくらい大量に輸液しましたが結局尿は出なかった。翌日に備えて紹介状と予約を取ろうとしたら血液検査で血糖値が400ml/dl近くある、点滴と反対の腕から採血したので限りなく糖尿病に近い。糖尿病と言われたことはないそうです。次は肺癌でIN OPの患者さん。HbA1Cが6台の糖尿病。ALBは3mg/dlしかありません。ファロム、グレースビット、ミノマイシンといろいろ内服していただきましたが大きな病院にシルバーウイーク前でしたので大病院へ紹介しました。予想通り眼窩蜂窩織炎でした。入院になりました。いろいろ漢方薬も服用いただきましたが無理でした。私のところは抗VEGF抗体や白内障手術もしないから平均点数が低い医療機関ですから保険でなかなか査定されることはほとんどありません、しかし、過剰医療だと返戻が来るのが嫌です。シルバーウイーク前でしたのでとにかくどこの病院も予約が入りません。さらには呼吸器科でかかっていると思い眼科も同じ病院と思っても予約が入りませんでした。シルバーウイークなんて誰の発想かしれませんが医療にとっては迷惑です。MRSAか緑膿菌かなんかわからないけど眼脂の培養ではMSSAの患者さん改善しています、おそらくこの人も栄養状態が悪く眼窩蜂窩織炎を起こしていたんでしょう。漢方で抵抗力を上げれたらよいがやはり抗生剤の全身投与は必要です。内服ではなく点滴が必要なことも多いと思いますが保険の査定が怖い、子供の風邪もウイルス感染だからすべ麻黄湯でよい。しかし、インフルエンザも24時経過を見て麻黄湯で解熱しなければ一度受診を促すのが良いそうです、天気が良すぎてBLOGのアクセスすが増えません。

第13回喘息を語る会

喘息を語る会も13回目だそうです。アレルギーの薬もジェネリック医薬品が急速に普及しスポンサー企業がなくなっています。バイオ製品は出ていますが先発医薬品を持っているメーカーの協賛を得がたい時代が来ています。吸入の配合剤を持つ会社がもっと元気になってほしいなあ。しかし、喘息を語る会はとても実践的な会です。特別講演はphenotype、genotype、endotypeのphenotypeに重きを置いた講演でした。講師は兵庫県の喘息死ゼロ作戦の事務局が置かれている神戸大学の先生でした。3月の神戸大学での講演会でもphenotypeについてこの時は東海大学の呼吸器内科の教授のお話でした。観察可能な特徴をベースにした分類がphonotypeです。たとえば肥満女性の難治性喘息です。吸気中のNOやIgEと臨床症状にかい離がみられるそうです.さらにはgenotypeとは遺伝子多型や遺伝子異常をベースにした分類でendotypeは明確な機能的・様態生理学的なメカニズムや治療反応性で規定される病態です。副鼻腔炎は問診ではわからないそうです。一度喘息を疑えば耳鼻科で鼻を見ていただいたほうが良いそうです。いよいよシルバーウイーク突入です。ゴールデンウイーク以上にご旅行する方が多いそうです。私は小児東洋医学会に参加します。子供は大人以上に漢方薬が飲める、そして舌診・脈診はあまり関係しません、しかし、子供は大人の小型ではありません。

ヒスタミンと鬱

ヒスタミンのH1はヒスタミンによりアレルギーが起こる。H2は胃酸分泌抑制。に関与します。ヒスタミンの1を遮断することはは鎮静作用つまり興奮や不安に関係します。さらに食欲減退を改善します。H2-BLOCKERつまりH2受容体遮断薬といえばガスターやファモチジンのイメージであり胃薬あるいは胃酸分泌を抑えるイメージです。しかし、HT2A受容体遮断は抗不安作用、睡眠相が改善作用、性機能障害軽減などの作用があることが以前にもブログに記載しています。5HT2©受容体遮断は抗不安作用、睡眠障害改善作用、食欲の改善作用が知られています。5HT1A受容体特異的刺激は抗鬱作用・抗不安作用が考えられています。昔から精神科で抗ヒスタミン薬に分類されるピレチアが良く使われています。これはヒスタミンと睡眠・不安などと関係することから当然のことであったと考えられます。ガスターなどファモチジンでせん妄が誘発されるそうです。PPIではそのようなことがないそうです。安全なイメージがありますがファモチジンでもせん妄が起きる、薬は怖い。

食中毒

運動会の季節です、食中毒は感染症です。食中毒予防の3原則は最近を食べ物につけない。食べ物についた菌を増やさない。食べ物や調理器具についた菌をやっつける。この3つです。ノロウイルスなどウイルス性の食中毒は冬ですが細菌性の食中毒は夏です。腸管出血性大腸菌、キャンピロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、腸炎ビブリオが食中毒を起こす原因です。キャンピロバクターは食肉の中にいます。ビブリオは海で生息する金ですから刺身やすしに注意が必要です。ブドウ球菌は傷口が化膿したヒトの手での調理によるものです。飲食店で起こると営業停止が待っています。多くの最近は20度で活動します。つまり涼しくなっても運動会・秋祭りと要注意です。食中毒の三原則は細菌などを食べ物につけない、手をよく洗う、流水でよく洗う、冷蔵庫に詰めすぎない手の傷がある状態で料理をしない。食べ物についた菌を増やさない。10度以下で増殖がゆっくりする、マイナス5以下で増殖が停止する。食べ物や調理器具についた菌をやっつける。洗剤で洗う加熱することです。これから姫路では運動会と秋祭りで弁当や仕出しを食べる機会が増えます。皆さんご注意ください。

日本脳炎

日本脳炎が九州以外で子供に発症した。25年ぶりに千葉県で日本脳炎が発症した。日本脳炎は死亡しない病気です。一方薬がない病気です。つまり植物人間として生き続けることになるかもしれません。ところに最近、予防接種をうっていない方が多いのは日本脳炎である。40年間以上発症者がいない北海道では豚が日本脳炎の抗体価があることが分かっており次年度から日本脳炎のワクチンの定期予防接種化が始まりました。GLOBL化の時代ですから北海道で育っても北海道にずっと在住することはあり得ない。定期予防接種ゼロ回の方がいっぱいおられる。おすすめしても医師に責任を押し付けるような言い方をされると保護者の方の判断ですよとお話しします。生まれて以来予防接種の熱が毎回あるとのお子さんの保護者の方から相談を受けた。日本脳炎一揆初回の一回めの接種でも熱が出た。日本脳炎2期はいろいろなおかあさんに9歳を超えてから接種になっています。講演会の講師の先生の最後の言葉ですがお母さんにもいろいろなお母さんがおられます。怖がりのお母さん、能力の低いお母さん、不器用なお母さんそして賢いお母さん。いろいろなお母さんにご指導すべきだそうです。

秋バテ

朝夕、かなり涼しくなってきました。残暑では朝夕涼しくなり昼暑く体調を崩しやすくなります。残暑の漢方薬が3つ挙げられていました。清暑益気湯、清心蓮子飲、麦門冬湯です。傷津耗気を回復させる処方です。残暑というよりも秋バテという言葉が今年は多用されています。秋バテとは自律神経の乱れが本体だそうです。暑い夏が終わり秋めいてくると7度くらい日内変動があるそうです。自律神経自分ではコントロールできない神経です、車のアクセルとブレーキです。20度涼しくなると交感神経優位になるそうですと夏は副交感神経冬は交感神経が優位になります。秋は気圧が変化します。30ヘクトパスカル気圧が下がると人はストレスを感じて交感神経優位になります。40歳代になると自律神経の調節が難しい。自律神経のトータルパワーが年齢とともに落ちると太る・うつ病・不眠などに至ります。秋バテ解消には副交感神経と交感神経療法を高めることです。私は疲れ切っており副交感神経交感神経療法低いようです。今日は一日熟睡しよう。好きな曲・懐かしい音楽は交感神経をかえって優位にします。休日には散歩をするのが良いそうです。時間に追われずゆったりするのは難しい。風邪の人が多いです。

女性に多い病気

女性に多い病気にはどのような病気があるでしょう。虚血性心疾患は全年齢で男に多い。女性は70歳代の後半で増えるそうです。BASEDOW病のようなHYPERTHYROIDISMは男と女では1対4です。逆に甲状腺機能低下症つまり、HYPOTHYROIDISMは男性と女性では1対20から30です。以下に甲状腺疾患が女性に多いことでしょう。甲状腺機能異常は女性の10人に1人遠く存在します。更年期女性の15パーセントに甲状腺機能異常が合併します。甲状腺機能低下症は更年期女性の10パーセントに見られます。多いですねえ。女性ホルモンは一生を通じて劇的に変化します。月経の周期によります。個体差が大きく年齢とともに緩やかに変化します。閉経後に増える病気は高血圧、骨粗しょう症、認知症、精神神経障害、脂質代謝、脳こうそくなどがありESTROGENの減少と関係します。月経異常は40歳から50歳で起こります。ちょっと遅れて血管運動障害自律神経異常つまり自律神経に関する異常が起こります。うつ病が女性に多いのは睡眠リズムの後退が関与するとされている。女性特有の早く短いサーカデイアンリズムの影響が鬱につながるそうです、女性は早く寝ることが重要だそうです。しかし、個人的には夜早く寝るのに鬱になった方がいる。