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予防接種の講演会

今月は予防接種の講演会が多い。B型肝炎ワクチンとロタウイルスそして侵襲性髄膜炎菌といろいろあります。最近はB型肝炎ワクチンが来年度から定期予防接種に組み込まれるとのことで大きな話題ですがビームゲンが0.5mlと0.25mlを有するのにヘプタバックスⅡには0.5mlの製剤しかありません。ワクチンで防げる病気をワクチンで防ぐ当たり前の考え方です。日本脳炎の予防接種のうち控えもそろそろ覚めてきたようでもうすぐ7歳半になる方お越しになっています。7歳半と言えば不活化ポリオワクチンの追加も7歳を超えてお越しになっている。保険所経由で注文を入れる三種混合ワクチンでなくてよかった。今や三種混合ワクチンは作られていません。三種混合に不活化ポリオワクチンを加えた四種混合ワクチンが標準です。日本脳炎・不活化ポリオ・三種混合ワクチンは7歳半を超えると有償になり任意接種になります。今日は水痘ワクチンを接種した、土曜日と言われたがお断りした、連休前にわざわざ予防接種しなくてもよいと思いませんか。姫路では土曜日の午後はどこも開いていない、急病センターしかあいていません。台風の風の音が大きくなってきましたよ。警報が出ているので当り前ですよね。

投資

私は漢方診療、アレルギー、眼科と後は少しの生活習慣病を診療しています。器械の投資として必ず毎年少しずつしています。一昨年はNIDEKのAA-2、KOWAの実用視力計、昨年は往診用のエコーであるコニカミノルタヘルスケアのP3を購入しました、今年はNIDEKのVersacamさらに自分への投資です。お盆に海外旅行すると思えば安いものだと思います。お盆の海外旅行され方のように体力がないのです。今週末は連休ですが眼科生涯教育講座で東京へ行く予定です、そして小児漢方懇話会で大阪千里、来週はキャンセル待ちをかけていた品川駅の近くの品川インターシテイホールの眼科臨床実践講座です、キャンセル待ちが回ってきました、また東京です。8月は東京駅のところのJTタワー&ホールでアレルギー学会専門医講習会に参加します。その間にはお盆の地獄のような急病センターが待っています。急病センターで一生懸命怒鳴られながら働き自己投資です。立体視がなく手術用の顕微鏡をのぞくことができないのでいろいろ手を出しています。将来は僻地は無理でも過疎地で医療をしたい。新幹線の料金でちょっとはJRに貢献しています。台風11号接近中ですがその後の12号も怖いです。今日はS製薬の講演会でした、S化学の講演会は台風で中止でした。

湿布でアスピリン喘息

アスピリン喘息とはアスピリンにかかわらずNSAIDsを服用したり貼付したときざや薬を入れた時に気管支ぜんそく様の変化を起こすことです。内服とは限りません。わが子はNSAIDsの湿布でアスピリン喘息を起こす。骨折しているがアスピリン喘息があるためNSAIDsの入った湿布は使えません。先日、来られた患者さんはOTCのクリームを塗布してNSAIDsを服用したところ蕁麻疹だけでなく息が苦しくなり所謂アナフィラキシー状態に陥ったそうです。茶のしずく石鹸以降、今、経皮感作が話題です、食物アレルギーの負荷試験をするときNSAIDsを服用して陽性率を高くする。これと同じ理論ではないかと思う。ASPIRINぜんそくにはLTRAが良いとされています。私が初めてASPIRIN喘息の話を聞いたのは藤田学園の呼吸器内科の榊原教授の話を拝聴したのが最初です。姫路もいよいよ警報に囲まれてきました、うちの子は学校が休みになると期待している。低気圧が来ると気管支ぜんそくの発作が増える。連休は眼科生涯教育講座を受講したいが宿がとれない。困った。小児臨床漢方懇話会もある。来週は系統中医学講座その次の週末は眼科臨床実践講座です。子供たちよりもはるかに勉強しています。

訪問規制

木曜日はメーカーさんに勉強会・講演会関連以外では訪問規制を敷いている。きっと日報だけ書いている人もいるだろう。医療業会の裏は面白い。大阪から朝8時に訪問してくださる方もおれば開業医が閉まっている木曜日に来る見え見えの若いMRも多かった。最近はほぼ0になりました。ほぼというのは新任の方が知らずにお越しになる、ホームページのTOPに書いてあるのにご覧になっていないのでしょう。ベテランなら私は日報だけ先生のところを訪問したことにしておきますとおっしゃる。遠く名古屋から4カ月に一回訪問してくださるMRさんのもおられる。以前は2か月に一度であったが漢方業界中国に振り回され人員削減で訪問が半減した。生薬も扱っておられるの私のところの寺院で用いる花祭りの甘茶やお正月に参拝者にお配りするお屠蘇のお世話になります。この会社とは何かと縁がある。課長さんと生徒として東京の系統中医学講座やS中医学大学の講座でご同席させていただいていました。つまり学友です。漢方業界は今瀕死の状態です、シェア80パーセントの会社がいかにリーダーシップを発揮するかです。そして匙クラブのようにせんじ薬が赤字で処方できない事態をいかにエキス製剤で乗り切れるかです。

遠方から漢方診療にお越しの方

遠くから漢方診療に来る方は一回で終わりということ多くある。一方意外と続くのも遠くからの方です、スギ花粉の舌下免疫療法シダトレンも赤穂から加古川まで広い範囲からお越しいただいています。たくさん続いています。シダトレンは兵庫県で300人以上の方がチャレンジされている。全国では13000人以上の人が治療中です。私のところでは院内を含めて5から10人です。一人離脱した方は校区内のお近くの方です。結構皆さん続いています。漢方薬もシダトレンも説明を丁寧にと思い、昔は馬鹿がつくほど丁寧一回で説明していた。今はほどほどにしている。合わないと思ったら一回で終わることも多い。よく聞けばいろいろの方の紹介が一番多く、二番目はインターネットのようです。一回来て終わり或はお越しにならない方どうなさっているか知る由もない。しかし、最近MR医療情報伝達者からいろいろ情報を得る。するとこうです。患者さんは私どものクリニックは遠いあるいは不満があるなにかわからない。○○というところの○○という錠剤やカプセルが手に入るか?今や院外処方箋で薬局に持っていけば何でも手に入る。今まで入っていたメーカーさんの漢方薬がぶっ飛ぶ。売り上げが落ちる。経営的に苦しいからうちの薬にしてくれ。漢方薬にはジェネリックと先発医薬品がないそればかりか新薬が今後一切出ません。中国の原料高騰・人件費高騰・為替レート何をとっても明るい話題がない漢方薬です。薬の使い方はインターネットなど得られるものとは必ずしも一致しません応用があります。ある程度名前が売れるとちょっと応用しても理解される。しかし、問題は薬剤師です、例えば越婢加朮湯には湿疹の保険適応がある、麻黄と石膏の消炎効果を期待して花粉症に用いると薬剤師がなんでこんなものつくんやろうと患者さんに言う。そのまま患者さんは去るあるいは次に薬剤師こういったとお話しくださる。お互いの信用がなくなる。ある意味沈黙は金なりです。

姫路の医療用漢方事情

今日は紹介で緑内障の漢方治療を希望する人が来られました。緑内障は眼圧を下降させるしか治療法がありません。方剤は中国語の書籍を読んでも普通の処方です。眼科領域はなかなか難しい。姫路には手帳漢方というものがある。手帳漢方は言い換えれば弁病です。手帳を見ながら漢方薬を処方するのは違和感を覚える。手帳漢方とは製薬メーカーの手帳を片手に漢方薬の処方をするものである。手帳漢方の良いところは副作用が起こった時目的外使用がない。手帳漢方はまた病名漢方の一種でもある。手帳に記載がある保険病名から薬を探すものです。手帳漢方をするには複数の手帳が必要です。私は日本東洋医学会の専門試験の時にすべて繰り替え繰り返し147処方ほとんど暗唱してしまった。グラム数はさすがに覚えていません。構成生薬ならお任せください。舌を見る舌診はすぐに診れるが脈診は微妙なことで簡単に変化します。そして脈診は難しい。問診と舌診で処方を決める。以前のようにせんじ薬が扱えた時代が懐かしい。今は漢方薬局は経営が成り立たなくなっている。高いと思われるかもしれないが漢方薬局はそんなにもうかっていまい。中国の物価や人件費為替レート全てが漢方薬には逆風です。構成生薬はメーカーにより微妙な違いがある。たとえばニキビならこの中から選ぶことになります、私のところにお越しの方はかなり勉強した方が多い。だからこれっという漢方薬が見つかればお越しにならない近くの院外処方の医療機関で同じメーカーの同じ漢方薬をもらう。そしたらシェア80パーセントの会社の担当MRさんが漢方薬はすべてうちのエキス剤を使ってくださいとおっしゃる、よそのメーカーで講演をしないで下さいとおっしゃる、お世話になっているだけにとてもつらい。大阪から朝8時に訪問してくださるメーカーさんもいる、西洋薬メーカーなら木曜日ばかり訪問するところもある、面会などしたことにして日報書いておけば誰にもわからないのにね。患者さん増えないが実はよそで私の処方した漢方薬を処方されているケースが多々あるようです、ひめじでは特に北では影響力大きいんですからといわれるが何が起こっているのかわからない。昔のように保険でせんじ薬を出せる時が来ることはひめじでは絶対ない。そしたら私の処方した漢方薬は他の調剤薬局で処方される、二剤型置く調剤薬局はなかなかない、そしたら違うメーカーになる。

傷の消毒

けがをして傷を消毒することは当たり前でした。昔の常識は今の非常識です。今は消毒をしても無菌にはできない更には消毒には細胞毒性があります。今は生理食塩水や水道水で洗う時代です。ガーゼも非常識です。ガーゼを傷の上からして次の日にガーゼをはがすのに痛い思いをしたことはありませんか。従来の考えでは水道水は不潔である。しかし、今では傷を消毒することは古い。消毒液で消毒してガーゼを当たるの養護教諭の仕事であった時代が過去のものになりつつあるそうです。医師会の会合で聞いてびっくりしました。昔予防接種の時ヒビテンで消毒をして接種したにもかかわらず消毒してないといちゃもんをつけられました。持っているヒビテンを見せるとともに横についた職員が消毒しましたよと言ってくれました。怖いです。一万回インスリンを服の上からうって大丈夫だから予防接種の後風呂に入ってよいとの見解が出されています。昔ながらの考えではばい菌が入るといけないから当日は風呂に入ってはいけない。時代とともにいうことが変わります。昨日の衛生委員会でも日本脳炎の予防接種の後はいってはいけない風呂に入ったから熱が出たと思っておられる方がいた。予防接種後の入浴は今では当たり前の話です。

プロトピック軟膏がどうしても欲しい。

プロトピック軟膏がどうしても欲しいという患者さんが見えた。しかし患者さんにはアトピ-性皮膚炎はない。困るなあ,このどこのどなたかしらないですが。プロトピック軟膏も説明の仕方次第だと思います。悪性リンパ腫にり患するリスクが上がるかもしれないといえばためらう。ステロイドと異なり皮膚が薄くならないといえばステロイド外用薬が嫌と思う。WEAKかMEDIUMのステロイドの眼軟膏を処方するのが普通です。アトピー性皮膚炎でない方にプロトピック軟膏を処方して困るのは患者さんです。副作用が出て救済されない事例で2番目に多いのが適応外の使用です。その後どうなったかは想像にお任せします。昨日もニキビの漢方薬について説明会をしていただきましたが適応症のある4つの処方の解説で終わりました。本社認定の全国共通の保険適応のあることだけを話しするのが今は認められているようです。そういえばミノマイシンには尋常性ざ瘡やニキビの保険適応はありません。当たり前のように使われています。

アレルギー性鼻結膜炎

アレルギー性鼻結膜炎とはなにか?アレルギー性鼻結膜炎は結膜炎と鼻炎の合併です。世界的に有名なISSACの問診票にある病名です。疫学調査ではアレルギー性鼻結膜炎は良く用いられます。アレルギー性鼻結膜炎についてのコメントを書く仕事の締切りが一週間後に迫っていると連絡が来た。文章にすると公文書として後々まで残るそして図書館で保管される。先日が発表の日でした。査読をしていただく日です。口腔アレルギー症候群OASは花粉症と大きく関係します。姫路ではバラ科の植物はハンノキやシラカバではなくブナだそうです。ブナがVIEW36やMAST33に加わるとよいですね、スギ花粉症は交差抗原としてはトマトです。スギと交差抗原性があるのはトマトだけです。ブタクサが交差抗原性を有するのはスイカ、メロン、キュウリ、バナナ、ズッキーニです。OASの注意点は原因となるフルーツや野菜を食べないこと、抗原陽性の花粉症対策です。きれいな花にはとげがある。バラとその仲間には要注意です。ハンノキはどこにでもある。スギだけが花粉症でない今はダニやハウスダストに要注意です。納豆アレルギが遅発反応なのでOASではありません。納豆アレルギーはダイビングを関係が深い。納豆キナーゼは血栓溶解薬としても使える、しかし3時間くらい経過してアナフィラキシーを起こす。絶対安全はないのに予防接種をする前にこの注射副作用はまさかありませんよねとおっしゃる方がいる。納豆みたいな発酵食品でもアレルギーは起こるのに。

ニキビ

ニキビの始まり毛穴が詰まることです。目に見えない毛穴のつまりが微笑面皰、白ニキビが面皰、赤ニキビ、化膿したニキビとなります。ニキビができる機序は①皮脂の分泌・②毛穴のつまり、そして③アクネ菌の増殖です。ニキビが気になってとご相談いただくときどこですか?と思うことがある、これは微小面皰です。外用れ血の井戸は2008年から使われています。アダパレンことディフェリンゲルは黄穴のつまりを取り除きニキビの進行を抑えます。昔は硫黄カンフルローションでしたが今はデイフェリンゲルです。抗菌薬のアクアチムやダラシンは赤ニキビに使います。ニキビはストレスで悪化する、春悪化するのは過剰なホルモン分泌が関係する。冬は乾燥肌です、肌の生まれ変わりが妨げられます。ニキビにはもちろん特に5月以降UVも増悪因子となります。さらに夏は皮脂の分泌が盛んになります。洗顔しヒルドイドで保湿しそして薬を塗ります。額やあごに髪の毛がふれることも増悪因子となります。食事では脂肪分を控えることです。マルホさんのUVのパンフレットを待合室に置いていますとても人気です。デユアック配合ゲルが2から8度で冷所管理なのは薬局泣かせです。同時に返品不可です。