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女性の脂質異常症

50歳以上の女性の脂質異常症は多い。高脂血症・脂質代謝異常症・高コレステロール血症いろいろな名称がある。薬飲まなあかんのんとしばしば尋ねられる。薬物治療を行うか悩むところです。あるいは患者さんから薬飲みたくないけど飲まなあかんのんと尋ねられる。閉経前の女性において脂質異常症は生活習慣の見直しが一番にある.エビデンスレベルB、推奨レベル1です。閉経前であっても家族性高コレスレロール血症又は冠動脈疾患の2次予防ならびに1次予防のリスクが高い患者には薬物療法を考える。推奨レベル1エビデンスレベルCです。閉経後の女性の脂質異常症は生活改善が優先される。しかし危険因子を十分勘案して薬物療法も考える。推奨レベル2a,エビデンスレベルBです。上記は日本動脈硬化学会、動脈硬化性疾患ガイドラインに記載されている内容です。まだまだわからぬことばかりの脂質代謝異常の治療です。脂質異常症と話は少しずれますが製薬メーカーから1000万円以上のお金が渡った医師は180人もいるそうです。講演料・原稿料いろいろありますがガイドライを作成する医師がお金をもらっていては平等性に乏しいように思う。

分子標的治療

分子標的治療は一つのものしか効かない。ある意味抗がん剤のイレッサと似ています。今臨床応用される分子標的療法が抗IgE抗体です。先ほどもアレグラFXを薬局で購入されていました。今の日本ではアレルギー薬は規制緩和の対象になっている、では今後アレルギーの世界はどうなるのでしょうか?分子標的治療に入っていく予定です。アレルギーの原因をサイトカインプロフィールからその患者さんに合ったものを一つだけに絞り込みます。何らかのマーカーを用いてタゲットを絞り治療することになると推測されます。抗IL5抗体、抗IL13抗体、抗IL17抗体、抗TSLP抗体などの開発が進んでいるようです。まさに治療の個別化です。ぺリオスちんという物質がバイオマーカーになるかもしれないようです。

腰痛と労働衛生コンサルタント

労災疾患で多いのは腰痛です。労災認定を受けにくいのも腰痛です。3月20日ごろ労働衛生コンサルタント試験の口述試験の合格証が届いたと知人からお礼の電話をいただいた。労働衛生コンサルタント試験に合格してもさらに東京か大阪で9月ごろ講習を受講しなければならない。いろいろ傾向と対策を教えたかというとそんなことはない。テレビコマーシャルしている大手ハウスメーカーや警備会社で産業医を務めるのでわたくしの方が学ばせて頂きました。昨年秋中学校の同窓会があった、中学時代は生徒会の役員をちょっとだけしていました、中学校とはいえ生徒会役員になるには演説しないといけません。なぜわたくしが生徒会役員などにクラス代表で立候補したか、さっぱり思い出せない。4月の市会議員にでも立候補するなら参加するのだがせっかくの休日ぐっすり眠っていた。最近は腰痛に対し過度な安静は求めない。腰痛は誰でも経験する。だから労災認定されにくい。腰痛は公病か私病かわからない。ドイツから出た論文で気功は腰痛に対して非劣性を示すと記載されていた。鍼灸も同じでEBMに乏しいとされている。。座業では15パーセントに腰痛がみられる。体重と既往歴で有意差があるそうです。

古いアレルギーの薬

今年のスギ花粉症は姫路では軽症でした。OTCの薬をいつもは飲んでいたが一度漢方薬でと口コミで来られた方、舌下免疫療法シダトレンを施行している御縁で初めて漢方薬を服用された方など乾糞賞の漢方治療を求めて患者さんがお越しになられた。。西洋医学において古い抗アレルギー薬と新しいれルギー薬どう違うか?ご存知ですか?古いアレルギーの薬は新しい薬がドラッグストアでも混在している。抗アレルギー薬の脳内移行の問題です、頭の中へ移行すると頭がぼっとするだけではなく痙攣リスクが上がります。小児用で新しい抗アレルギー薬と言えばアレグラドライシロップ、アレジオンドライシロップ、ザイザルシロップ、ジルテックドライシロップがあります。古いものといえばぺリアクチンとポララミンです。これは保険適応の問題が大きい。風邪には同じ鼻症状でもアレルギー薬は保険的には使えない。だから鼻を止める薬を風邪では処方しないという小児科医も増えている。ウイルスや花粉を体外へ排出するための生体防御反応として鼻汁を出しているとしたら無理に止めることは生理的ではありません。漢方薬にはドライシロップやシロップという剤型はない。保護者の熱意がないと漢方薬でも試してみようでは飲めない、さらには効かない。OTCでも新しいのは医療用とまったく同じです。

感度

感度について最近でもよく医学の記事にデータが出てきます。公衆衛生で学生時代感度と特異度を計算する問題が大切でした。しかし、感度と特異度は今でも苦手です。感度は病気にかかっている人が検査陽性に出る割合のことです。特異度は病気にかかっていない人が検査で陰性に出る割合です。病歴は感度、身体所見は特異度を示すことが多いそうですね。つまり感度が高い検査や所見が陰性であれば病気の可能性は低い。特異度の高い検査や所見が陽性であれば病気である可能性が高い。これが学生時代からなかなか覚えられません。

抑肝散と抑肝散陳皮半夏

認知症の周辺症状で有名な抑肝散はもともと子供の漢方薬です、抑肝散と抑肝散陳皮半夏を切っている使い分けしている人はなかなかいない。陳皮半夏を加えることで胃腸にやさしい。薬味が多いほどやさしい処方になる。本来抑肝散は小児のけいれんに用いる薬です構成生薬を見ても熄風薬が多い。緊張が強い人、怒りがある人に良いと江戸時代には言われたそうです。熄風薬には天麻や釣藤鈎ですがその働きは過緊張をほぐす、めまい、震戦がある。そこで仙頭先生に聞いてみました。私が陳皮も半夏も燥性ですがと申しますとそう考えてもよいが内向きかつ下向きのベクトルを考えるとよいとアドバイスいただきました。六君子湯にも陳皮半夏が入っています。六君子湯は二陳湯と四君子湯を合わせたものです。網膜色素変性症の人に六君子湯を処方すると胃が荒れたと異常をただきました。理論的には脾虚の薬ですので胃があれるはずはないはずですが網膜色素変性症の方は胃腸がとても弱い。だから四君子湯で補う力が不足し二陳湯で理気し空回りしていると思う。信用を無くし患者さんはお越しにならなくなった。10年以上前の話ですが漢方薬とは副作用がないと思っていたのにと電話で連絡があった。漢方薬に副作用がないと思っている人がいまだいるのだと再認識した。

児童の漢方薬

最近、漢方薬が飲める児童が増え、漢方薬で心身症を治療したい保護者が増えている。しかし、最初は根性を入れて粘り強く子供つまり児童に接する必要がある。子供に漢方薬を処方するとき四診はしないのが普通です。その理由はまだ色がついていない子供では何をしても異常は出ません。夜尿は中医学では腎気不足です。更には肺脾不足、肝胆湿熱もある。癇証とは煩躁不安、形態消瘦、面色少華の状態です。癇癪とは精神的に不安定で夜間不眠を伴う。小建中湯は桂枝加芍薬湯加コウイです。芍薬が入っており緊張を緩める。FLASHBACKでは有名な神田橋処方がある。子供にも使えるそうです。神田橋処方は四物湯合桂枝加芍薬湯を派生させたものである。子供は繊細で、色々な現象が起こることに対して保護者がなぜを繰り返さないといけないです、繰り返しても子供は本当なことをなかなか言わない。授業の間の休憩時間によその教室に入ってはいけないほど今の教育は難しくなっている。学校でも子供の姿はオープンスクールでみるものは仮像であり、安心してはいけない。オープンスクールで授業中児童には恥をかかせてはならないということがバックボーンにある。加害児童の保護者逆切れということが日常茶飯のようです。かといって薬を飲まないなら児童の精神科というは相手にしてくれない。小児では甘麦大棗湯は抗不安薬として多用されている。心の問題では飲みやすいのでまず使ってみる価値がある。不安な子供には甘麦大棗湯がよい、保護者が子供が本当に漢方薬が飲めるのかと一生懸命な姿が子供に伝わる。子供にかかわる問題が今の学校には多すぎる。

GOOGLE MAP詐欺

GOOGLE MAP詐欺とは医療機関相手の新しい詐欺です。今話題のGOGLE MAP 詐欺とは多く医療機関にGOGLE MAPからいかにもかかってきたようにGOOGLEMAPへ無料で登録するからさらにはお金は決してかからないから院長をだせと執拗に要求する。たしか、078からの電話番号でした。そして院長が出るように要求しさらにはAPPOINTMENTを要求する。そししてAPPOINTMENTの日に時間に違う人が電話をかけてくる。GOOGLEMAPを名乗り電話をかけてくるのは違う人です、そして検索キーワードについての話が始まる。最近多い様でインターネット上医療機関に電話がかかりGOGLEMAP詐欺と言われているとしました。結局SEO対策の勧誘です。6万円以上かかるということで約束が違うと電話を切りました。他の医療機関では文句を言うと男の方が出てきて最後は向こうから電話を勝手に切るようです。救急救命センターに勤務していたときガードマンが患者さんのことで電話ですというので電話にでたらマンションの勧誘だった。今はナンバーデイスプレイが普及しているこんなことしたら訴訟になるやもしれない。迷惑FAXで世の中色々と海の向こうでは玩具メーカーが訴訟に巻き込まれているそうですよ。

トリーさんの舌下免疫療法

ホームページのトップページにトリーさんの舌下免疫療法をリンクしました。スギ花粉の舌下免疫療法シダトレンが始まり一人の落伍者だけでもうすぐ、皆さん続いています。一番近い校区内の方がすぐリタイアされました。トリーさんの舌下免疫療法でどこへ行けばよいかわからない人のお役に立てばよいと思います。加古川や赤穂の方は続いています。一番近くの人が遅刻しやすいと昔から言います。スギに続き今後HDではなくダニの舌下免疫療法が始まります。標準化ダニ抗原がやっとできました、検査用と治療に用いる。今まではハウスダストでした。しかし、ダニの皮下免疫療法は第三相試験の52週の間に4例52週以降で何と2例のアナフィラキシーショックが起きたそうです。副作用は軽微なものを含め47.7パセントです。シダトレンと同じで重症気管支喘息と喘息の補佐時にはは投与してはいけない。ロラタジンやフェキソフェナジンを予防的に投与しても約4分でアナフィラキシー発作が誘発されている。やっぱり今までスギで一例だけSCIを施行したことがある。私が行うのはSCITを無理と判断してダニのSLITはすでに承認されているので発売まで待つことにしました。訴訟案件は一例たりともいやです。市役所の職員が嫌なことでも面倒なことでも市会議員の前でだけ医師会の要望に前向きに考えますというのと似ていますよね。なぜ定期予防接種を竜野市の人が姫路接種するのが簡単で姫路の方が竜野で接種するはダメなのか?竜野市の職員の方はわざわざ予防接種の問診票を私のところまで持参されました。隣接市の方が無料で急病センターを小児科で受診するなら相応の負担を隣接市町村にも求めるべきです。

色覚異常とAB型

ABO式血液型のAB型と色覚異常の共通点は男性に限って言えばどちらも5%の方に認められることです。各自治体で今年から色覚異常の検査が任意という形で復活する。。養護教諭と医師対象で県の医師会館で色覚異常のCDが漏れなくいただける講演会があった、必死で参加したが参加者が多数で当日はCDをいただけませんでした、やっとCDが届きました。土曜日の14時に県医師会館はきつい。内容は京都の眼科医会が作ったものでカラーのスライドでなければわからない内容です。わたしがショックだったのは焼いた焼肉と生の焼き肉の色の違いが区別がつかないことです。今日は学校医をしているところのエピペン講習会の講師をさせていただいたり、校長先生と養護教諭の先生が遠くから赴任のご挨拶にお越しでした。その学校では希望する全員の児童を対象に色覚検査を施行するそうです。今年の学校保健の最大の話題は色覚検査の復活です。色覚バリアフリーの世の中ができるとよいと思います。