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アトピー性皮膚炎と桔梗と枳実

アトピー性皮膚炎と桔梗と枳実の二味をうまくアトピー性皮膚炎に使っておられる医師のお話を聞きました。経方で桔梗・枳実を含んでいるものは大柴胡湯、四逆散、エキス剤にはないが排膿散と枳実芍薬散があるそうです。枳実と枳穀はどう違うか?枳実の方が幼い青いミカンだそうです。今の甘く改良したみかんでは効果が薄いそうです。枳実は苦寒で強い薬です。期日はかゆみに良いそうです。枳実は胸部に有効、枳殻は消化管に有効だそうです。枳殻は枳実に比べ虚証に用いるそうです。芍薬には皮付きの赤芍薬と皮をむいた白芍薬があります。漢方エキス製剤は白芍薬ですが自費の刻みでは赤芍薬が多く使われます。活血化瘀には赤芍薬がよいそうです。アトピー性皮膚炎で亡くなる方はまれです。だから病位は半表半里で少陽病位に少陽の伏邪がそんざいする、温病の営分・血分に病者が存在する、瘀血、陰虚陽亢あるいは陽虚それも四逆湯を用いるくらい重症の陽虚で表寒裏熱そして瘀血つまり下腹部あたりにドロドロで動かない瘀血が存在する。だからアトピー性皮膚炎は皮膚の病気といえないとの解説でした。なかなか新鮮なお話でした。あすからの診察に生かしてゆきます。表現は違うが私の使う方剤と共通でした。赤字だらけの漢方診療ですが不思議な世界です。

タケキャブ錠

タケキャブ錠の講演会を聞きに行きました。タケキャブとは武田薬品のタケとPキャブのキャブを合わせた命名法です。タケプロンはもういらんと講師の先生はおっしゃっておられました。PPIでは肝障害という副作用がみられたものがタケキャブにはほとんどないそうです。タケキャブがおそらく一年後に長期処方可となれば大きく伸びるのでしょう。PPIは食前に服用した方が良かったがタケキャブ錠の時代が来て食前・食後・寝る前に服用してもPHの影響が関係ないそうです。胃の中は酸性でPHが低い。当たり前のことですが食事をするとPHが上昇し賛成が弱くなる。NK新聞に日本の製薬会社の有望度のようなものが出ていました。発展途上国を中止に考えると現在のライセンス切れまで12年は長い。発展途上国の人が好い医療を受けるにはジェネリック医薬品が早く出なければならない。5年でライセンス切れを目指しているそうです。日本の国内メーカーとしてはせっかく開発して5年でジェネリック医薬品が登場すると思うと開発意欲がなくなる。

オレキシン

今話題のオレキシンについて講演会に参加させていただきました。私のクリニックでベルソムラを処方する人は漢方薬からの切り替えがあります。日本とアメリカで発売されているベルソムラですが女性に人気があるような気がします。睡眠潜時が長いため寝れたらよいという人には向かず睡眠の質を気にする人に向いているようです。オレキシンには神経ペプチドAとBがあるそうです。オレキシン受容体拮抗薬のベルソムラは反跳性不眠が怖いので今までベンゾジアゼピンを服用なさっている人には向かない薬です。OR1とOR2の二つの受容体がオレキシンにはあるそうです。OR2は覚醒の維持、OR1とOR2ではREM睡眠の抑制に働くそうです。OREXINの生理作用としては食欲の制御、睡眠の覚醒、自律神経の制御、報酬系、内分泌の調節など様々な働きがあるそうです。モノアミン作動性ニューロン、さらにコリン作動性ニューロンの1と2があるそうです。REM睡眠は筋弛緩、NON-REM睡眠は体動する時期のようです。メラトニンとオレキシンは視交叉上核との関係の有無で明らかに違うためあまり関係のない物質のようです。今日は高校の合格発表と雨で暇です。

後発品

今は医師が後発品変更不可の印鑑を押しても疑義紹介で後発品に変わるそうです。昨日の新聞に先発品のライセンスの12年が長いとの記事が載っていました。医療費s九減のため5年にしろという話が世界的にあるそうです。先日、ヒルドイドのセミナーをMRさんと一緒に見ました、横から、いろいろ解説していただき役に立ちましたヒルドイドには60年の歴史があるのです。認知症などでパッチ剤を使う人にはパッチ剤の周りにヒルドイドを塗ることがよいそうです。ところで勉強不足でしたがというか当たり前ですがビソフテンフテンローションとヒルドイドローションは全く同じではありませんでした。どちらが良いか話は別です。後発品の方が却って添加物が改善されている場合もある。しかし、価格が違いすぎる。先発品は1200円後発品は500円何よりも患者さんのためにという声がCMから聞こえてきそうです。私は何よりも患者さんのためにを信じビーソフテンを多用しています。しかし、点眼液や皮膚科用剤は基剤が異なります。オーソライズドジェネリックと言って全く同じものもあります、アレグラやブロプレス更にはクラビットにはオーソライズドジェネリックがあります。オーソライズドジェネリックについては以前のブログをご覧ください。

私には手術ができない

私は顕微鏡下での手術ができません。眼科に入って初めて立体視がないことに気づきました。立体視がない、他の人には当たり前に浮いて見えるものが浮いて見えるものが浮いて見えないことに気づきました。手術の時に糸が切れないという致命的な弱点が分かった時には人工透析部に変わろうかと思ってしまいました。立体的にものが見えないなんておもわかった。病名は見ていただいた先輩医師によって言うことが違った。輻輳不全とか斜位とかいろいろいわれた。子供の時期から顕微鏡で物が見にくいのはわかっていたが単に不器用なだけと思っていた。頼んで入れていただいた眼科なので医局をやめるわけにいかず今も眼科を診療している。患者さんに迷惑をかけないためできるだけ手術室に近づかず眼科の診療をしている。最近学校での色覚異常の検査が復活するというので話題になっている。色覚異常でつけない職業は減っている、しかし色でものを判断するということが全くゼロではない。すべてがユニバーサルデザインになっているわけではない。色覚バリアフリーになっているわけではない。後援会のスライドを作るにも眼科の学会ではこの色とこの色は色覚異常の方には鑑別できないから控えるようにと書いてあるが一般的にはスライドを作るときに色覚以上に配慮した色の組み合わせは少ない。色覚以上が今注目されている。ABO血液型のAB型の頻度と色覚以上を有する男子の頻度が同じだそうです。女性は500人に一人の色覚異常者がいます。保因者はいっぱいいます。うちの子供たちには立体視があるのか?一度調べないといけない。

シダトレンみんな続いています

スギ花粉症の舌下免疫療法シダトレンを昨年10月から開始された方ですがおひとり一番近くの方を除き継続しています。西川クリニックのHPはアレルギー学会のHPとリンクされています。ご覧になるとわかりますがシダトレンの講習会をうけなくてもe-learningをうけなくてもシダトレンを処方可能になるかもしれないそうです。この後ハウスダストではなくダニの舌下免疫療法が2社から出てきます。また、講習会を受ける必要があります。もしかしたら12月のパシフィコ横浜のアレルギー総合研修会あたりでで講習会があるのでしょうか。最近MAST33を希望される方が多くなっています、舌下免疫療法の準備かなとも思っています。今年はスギ花粉つまり雄花がついていません。患者さんも軽症です。シダトレンが早くも効果を発揮していると思われる方もおられますが姫路の方の花粉症が軽いのはシダトレンの効果ではなく昨年の夏の気象によると思います。ダニと言ってもアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくをお帰る力はなく適応病名はアレルギー性鼻炎とうかがっています。根がいいいる治療である舌下免疫療法をどこまで続けることができるか?塾や部活がある世代には無理なような気がします。一か月中断したら又やり直しですよ。くじけそうになっても頑張ってください。

確定申告

確定申告の時期もおわりました。確定申告は無事終わられましたか?医療費の年間の領収書を希望される方が増える時期です。ドラッグストアで購入した風邪薬も確定申告に使えるってご存知ですか。領収書の再発行は悪用されるかもしれないつまり二重に使えるため再発行の印を押す必要があります。高額医療費でお金を返してもらいかつ確定申告でまたお金が返ってくる、年間領収書を希望される方は普段はイランから年間でくれと言っていただけると嬉しいです。4月の20日と13日に確定申告税、叉の名を予定納税とさらに消費税というものが口座引き落としされます。質素倹約しないといけません。いろいろ物入りです。今年は花粉症がすごく軽い。昨年よりもさらに軽い。鼻づまりや目の充血が少ない。ただかゆいだけただくしゃみ鼻水だけという人が多い。シダトレンを開始した人はシダトレンが有効であると思っておられかもしれないが花粉の飛散が少ないので今年は軽くて当たり前です。

労働衛生コンサルタント〔保健衛生〕

労働衛生コンサルタント会の兵庫県支部から電話をいただき仕事をいただきました。ご存知の方も多いと思いますが労働衛生コンサルタントとは日本医師会の認定産業医の上級資格に当たり姫路の50歳代では私だけです、たぶん、私が姫路では一番若い労働衛生コンサルタントだと思っています。今日は昼新しい仕事をいただき初めて行ってきました。守秘義務があるので詳しく言えませんが姫路では姫路では初めの業種の仕事だそうです。やめとけという声もいただきましましたが誰も従事したことがない業種なのでやってみたかった。わざわざ遠くから本社の方がお越しくださった。更に衛生管理者の資格を有する責任者の方ともお話しできました。衛生管理者を有するということは良い会社の証拠です。衛生管理者の試験は難しい。なかなか通らない。衛生管理者には一種と二種がある。産業医は主治医とは違う。しかし、内科や外科などのクリニックの医師は主治医を兼ねたいと思っていることがぽ多い。ちなみにインフルエンザの予防接種を保健室持たない会社では出張して接種してはいけない。ショックなどに対応できないことが一番の理由だそうです。嘱託産業医と異なり、一時だけの仕事が労働衛生コンサルタントには時々くる。メンタルな問題の面接です。診療終了後や昼休みにクリニックにお越しいただき対応するようにしている。VDTの健診やコンサルタントしてのアドバイスをしてみたいが多くはメンタルです。この度頂いた仕事場はなかなか充実しているようです。

アレルギー学会専門医の更新

スギ花粉の最盛期を迎えていますが今年は鼻閉がほとんど発症せず結膜の充血もほとんど見られません。姫路の花粉症はとても軽症です、昨年よりも軽症でわたし自身は暇です。よかった。アレルギー学会専門医の更新が終わりました。無地完了しました。全国で眼科専門医を有するアレルギー専門医は20人くらいです。5年後にアレルギー学会専門医を更新するにはまず眼科専門医を更新する必要があります。総合アレルギー講習会を最低一回、アレルギー学会の学術大会を一回最低5年間に参加する必要があります。さらに50単位を5年間で取得する必要があります。ちなみに専門医講習会が年間2回ありますが遅刻と相対で減点されます。関東で行われることが多いため遅刻早退の原点は厳しいです。更に今後登場するダニの舌下免疫療法の講習会を受講したいと考えています。決して利益があがる治療ではない舌下免疫療法です。しかし、舌下免疫療法はダニアレルギー・スギアレルギーの方には人生が変わるかもしれない治療です。アレルギー学会専門医でなくても可能な治療です。先日食物アレルギーの保育園に提出する診断書希望の方から電話がかかってきました。小児科に行くのが面倒だから私のところで書いてほしいという内容です。アレルギー専門の小児科を受診するように指導しましたところお越しになりませんでした。よかったです、診断書を書くということは責任がある。だから、アレルギー専門医の小児科の先生が未就学の子供の診断書は有料ですとおっしゃっていたんだ。紙に書くだけやろと保護者から言われましたが責任が生じる書類が診断書です。

全く売れないコンタクトレンズ

春はやはりコンタクトレンズが多く出る。有り難いがうれしくない、全く売れないレンズとは高級コンタクトレンズは付加価値コンタクトレンズです。高級なコンタクトレンズの一部がトラブルの元です。更に消費税を納めるとばかばかしくなる。コンタクトレンズはキズが入った方がお越しになる方が一番うれしい。メーカーは使い捨てコンタクトの価格が高いソフトコンタクトレンズを競うように作っている。初めて高級コンタクトレンズが売れました、返品が難しいため二箱つまり60枚購入いただきました。しばらくして別の方にまた高級コンタクトレンズが売れました。開封してしまうと原則返品無理なので最小で購入いただくのが一番ありがたいです。高い付加価値レンズは合わない方が多いのが特徴です。遠近両用や酸素透過性が層構造になっているものなどいろいろです。コンタクトレンズで傷が入った方がお越しいただくのが一番です、しかし、カラコンできずだと思うと言いながらカラコン溶着して診療にお越しの方にもびっくりです。筑紫が生えていました、春ですね、しかも花粉症は軽い。