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瓜呂仁と瓜呂根

キカラスウリをご存知ですか。北海道から南西諸島まで生育しています。かろこんは根かいです。黄色い中に入っている種子を瓜呂仁と言います。瓜呂根と瓜呂仁の違いはご存知ですか?瓜呂仁の仁とは種のことです。瓜呂根は柴胡桂枝乾姜湯や天花粉でおなじみです。瓜呂根は肺と胃の清熱・生津の効能を持ちます。白い色は肺の色です。中国語の原書と医学書院から出版された医学衷中参西録を読むの記載を見ました。口渇があれば瓜呂根を使うそうです。瓜呂仁は潤肺化痰、潤腸通便です。瓜呂根は天花粉とも言います。清熱生津、消腫排膿で脾胃虚弱にはよくない.瓜呂仁が入っているのは柴陥湯です。

麦門冬と天門冬

麦門冬は麦門冬湯で有名ですが天門冬ってご存知ですか?どちらも補院薬です。何が一番異なるか?私は帰経と思っています。麦門冬は肺と心と胃、天門冬は肺と腎に帰経があります。麦門冬は潤肺養陰、清心除煩、益胃生津の働きを有する、甘・微苦・微甘です。天門冬は清肺降火・滋陰潤燥の働きを持つ。甘・苦・大寒の性質をもちます。つまり麦門冬湯はからぜきの薬だけではなく胃の陰虚の薬になります。陰虚の熱による不眠症にも有効です。麦門冬に比べ天門冬は瀉火作用が強い。脾胃虚寒や溏便の方には向きません。天門冬は補腎ができるのが大きな違い。最近生薬を勉強しなおしています。

黄耆

補気する生薬の代表は人参と黄耆です。何が違うか?ほお両方含まれる処方を参耆剤と呼びます。補気昇陽、益衛個表、托毒生肌、利水退腫の4つの働きがあります。脾肺気虚の薬です。脾は気血生化の源です。肺は一身の気を気をつかさどります。中気下陥すれば脱肛、子宮脱、久寫、崩漏などが起こります。黄耆は脾肺の気を補い陽気を昇挙する。補気昇陽といえばよいことばかりではありません。火邪を助けやすく汗を止める作用もある。だから陰虚陽亢)怪我の初期、食癪、気滞湿阻、表実邪盛などの熱が盛んな状態には注意が必要です。熱が盛んな状態には補中益気湯は要注意処方です。補気するのは黄耆も人参も共通です。しかし黄耆は利水消腫する、人参は生津止渇する、気を補いながら津液を生じる。ここが大きく異なる。人参は大補元気、補脾益肺、生津止渇、安伸増智と補器作用以外は大きく異なります。人参も黄耆も元気を出すつまり補気作用は共通です。人参は実証・熱証には禁忌です。人参はウコギ科です。スーパーにうっている人参はせり科です全く違うものです。

ダニの舌下免疫療法

いよいよダニの舌下免疫療法がアレルギー性鼻炎に対する治療として登場するようです。スギと異なり錠剤の様で塩野義製薬と鳥居薬品から出る予定ですがまずはシオノギそして鳥居薬品から発売されるそうです。舌下錠だそうです。またまた講習会とe-learningを受けないといけない。大変だ、これから3年間アレルギー学会は東京です、アレルギー総合研修会は2年間パシフィコ横浜を抑えてあるそうです。薬価収載はまだなされていません。ではどのような方によいのでしょう。保険適応はアレルギー性鼻炎でアトピピー性皮膚炎や気管支喘息はないようです。ゾレアもよいが高いし気管支喘息にあまり使われていないようです。然し、噂では姫路ではまだまだスギ花粉の舌下免疫療法を行っている人が百人に満たないようです。関東では多くの方がスギ花粉の舌下免疫療法を行っているようです。ではどのような方に良いでしょうか、アレルギー性鼻炎のみの保険適応ということはあまり抗体価が高い方には無理ではないでしょうか。薬をやめたいという人には良いかもしれません。例えば運転の仕事で眠くなると困る人には良い、しかし、若い人には継続が困難な治療です。

漢方の講演会の講師

漢方薬の講演会の講師に呼んでもらったらさっそくスポンサーの会社と他の会社の人が来られ評判どうでしたかと聞かれました。そこでアンケートの結果を教えてもらった。難しかった・スピードが速いとの意見もあったそうですがわたくし的にはおおむね良好とご評価いただきました。逆に生薬から方剤を考えていると薬剤師さんらしいご評価をいただき一安心です。ご縁がございましたらまたお呼びください、漢方の講演会をお受けするにあたり地元公民館での眼科の公演をお断りしたことをお詫びいたします。県医師会雑誌を読んでいると漢方の講演会の講師についての意見が述べられていました。投稿文を書かれた先生はM先生に弟子入りしたと記載してあった。その医師が漢方の講演会にいかれたときの講師が製薬会社で学んだ漢方であると批判が掲載されていました。講演をして一番勉強をしているのはこうだと思います。まずはPCの勉強になります。そして、あれも話したいこれも話したいとどんどんスライドが増えていきます。楽しかった、また講演会に読んでくださいね。暖かいアンケートありがとうございました。

誰が給与くれるか

誰が給与をくれるか?医療機関で働く者の給与は患者さん、MR.MSさんの給与は患者さんから迂回して医療従事者から還元される。これは社会保険労務士から聞いた話です。患者さんが増えないと昇給はない。増えた患者さんが昇給を認めてくれる。ちょっと言いすぎだと思いますが本当に聞いた話です。消費税がらみで受診抑制の今日この頃です。ドラッグストアチェーンが急速に調剤業務に入ってきている。梅田の一等地でも調剤併用のグループ店舗ができている。医療機関を受診してもドラッグストアチェーンと区別がつかない人が増えている。保険診療には療養規則というものがある。無理なものは無理です、7月から姫路の中学生未満の8割が医療費無料になるとあれもこれもさらには不要不急の急病センターの受信が危惧される。遠くからの応援医師が必要になる。ドクターショッピングも行われる。医療の接遇研修の司会を頼まれた。どんな講師になるでしょうか。医療従事者はスチワーデスとは違う・地域の違いもある。保険証を持たず来た患者さんで未収金が生じた。診療拒否といわれるのも困る。

エピペン

食物アレルギーでエピペン(0.3)を海外に持ってゆきたいといわれました。体重30kgで0.15か0.3かが分かれます。海外ということはつまり英語で記載してある文章がほしいそうです。ファイザー製薬のカスタマーセンターに連絡して専門のMRさんが持参していただきました。カードようなものを想定しましたが大きな紙に記載されていました。これからはアレルギーを有する若者が増え続けると思います。学校医をさせている先で今年もエピペンの教職員向け研修を人事異動後の4月に依頼された。修学旅行に対する研修です。姫路の教職員は熱心です。いろいろな方の助力でパワーポイントの用意ができました。気管支ぜんそくではアドレナリンは0.3mgを3回皮下注や筋肉注射で15分間隔で3回用いるものです。迷ったら医療行為には当たらないから打ってくださいと繰り返し伝えています。エピペンはドイツメルクからマイラン製薬そしてファイザーへと販売が移管している。そして、保険適用になりました。7月から中学生以下の80パーセントが姫路でも医療費無料になるかもしれない。7月からということはゴールデンウイークもお盆も急病センターで働く私にはお盆休みが怖い。

レセコン研修

医療事務には接遇教育が大切です、姫路で医療従事者向けの接遇講習をするので司会をしないかとお誘いいただきました。どんな講師がお越しになるのかワクワクします。前回は講習会で即戦力なんて落ちているわけがないといわれました。先日兵庫県保険医協会にお伺いしたときレセプトの作成講習も行っていました、私もずっと前に参加したことがありますが紙のレセプトの作成でした。昨日はお昼休みにレセコンのインストラクターに来てもらって経験を有する新たしい事務員と一緒に聞きました。同じ会社のレセコンでも時代が違うと大きく違うようです。昨年、年末年始やお盆は私も一人で受け付けもやってみましたが患者さんがとても優しい、普段は何を言われるかわからない。医療事務センターのレセコンを用いての実習はとても高額です・以前レセコンを見せてほしいと言われたがお断りしたことがある、レセコンは個人情報の塊です。今やオンライン請求が当たり前でレセコンが導入されていない医療機関はほとんどない。いわゆる高齢医師の特例措置の医療機関だけである。医師もレセコンつかえて当たり前さらには電子カルテが当たり前になっています。マウス操作が普通のPCと同様になっており従来のPCと異なります。わたしも産業医をするためにPC操作が必要になりブログを書くようになった。私的にキーボードを使うことは大切です。子供たちの学校は携帯禁止です、しかし、みんな自宅にはもっているようです。コンタクトレンズやPC昔はなかったものが必需品となっています。

5月・9月の連休

五月に連休があるのは毎年ですが今年は9月もある。今年は9月に5連休です。木曜日休みの医療機関はさらにもう一日お休みです。良く儲かっていると処は旅行でもされるにはもってこいです。クリニックの事業所得も減る。当然パートタイム労働者も所得が減る。年俸や月給の方は変わらぬ所得ですが幼稚園・保育園などみな休園です。外食産業の方は却って仕事が忙しい。今年は連休に多分急病センターの当直も当らないでしょうと思っていたら大当たりゴールデンウイークもお盆も急病センターで働きますよ。神戸なんか3時間か4時間交代だが姫路は長い、朝9時から18時までです。五連休とは困ったものです。急病センターへ行ったら当たったらとても忙しいでしょうと他人事と思っていたら盆とゴールデンウイークの両方急病センターです。運動会の時期でもある。国策は休め休めというが衣料に休みはない。しかし、救急外来を普通の外来と思っている人も多い。まして子供の医療費無料化を進めている自治体ではより一層コスト意識が低いのではないだろうか?最近急速に進む中学校卒業までの医療費無料化。良いことばかりではない。医師はホワイトカラーエグゼプションの対象になりそうな気配です。TVでコマーシャルしている大企業の産業医の話が来た、仕事に恵まれ幸せです。そろそろ従業員が出てきてくれます。

トラブルを防ぐ労働契約書の書き方

1月にトラブルを防ぐ労働契約書の書き方というタイトルで講演会があった、私立中学の入試とセンター試験がなければもっと多くの方にご参加いただけたと思います。開業医は経営では全く素人、一従業員が開業という形でいきなりトップになるから医療は難しい。そんな業種型にありますか?と以前社労士さんから尋ねられたことがありました。一緒に働いている人が退職という問題に直面するととんでもない人間関係に至ります。一週間に小規模医療機関では44時間という特例があります。病棟の看護師はおそらくみんな変形労働時間制になっているでしょう。変形労働時間制にしないとゴールデンウイーク・正月の勤務は回っていかない。変形労働時間制は週に40時間労働になり一気に広がりました。労働契約書は更新して初めて生きるものです。院長夫人も意外と何もご存じない方が多い、だからトラブル急増中なのだと思います。むしろ労働者はあちこち転職して色々な経験と情報を得ています。労働契約書には必須事項があります。記載しないと労働契約書としては意味がないことになります。その中で聞いた話ですがわたくしを含めた医療従事者の給与は誰が支払うか?患者さんだそうです。ではMS.MRさんの給与は誰が支払うか?患者さん経由医師や調剤薬局を含めた医療従事者だそうです。日本の製薬会社の一番が初めてA社に入れ替わったそうです。世の中患者さんはどんどん入れ替わります。何時までもお越しいただけるわけではありません。盛者必滅のことわりです。有給を5日は取ろうという議論が進んでいます。比例付与という考え方があります。週何回というか何日働くかというところから計算します。就職後6か月で生じた有給休暇の時効は働き始めて2年6か月つまり2年後です。私のもとに一枚の労働契約書が届いた。実によくできた契約です、労働衛生コンサルタントに関する人材派遣からの労働契約書です。医師や看護師の派遣に関するFAXが最近増えている。労災保険が私にはないのでタクシー通勤です。せっかくのお話です頑張ります。診療終了後新しい仕事を始めます。いつまでかは不明です、しごとができなければ解約できる契約になっています。労働衛生コンサルタントは仕事ができて当たり前です、産業医と同じでは首が飛ぶ。タイムカードも業務報告もきっちりしなければならない。面接は電話で十分していただきました。姫路の夜間休日急病センターの勤務を内科・眼科でしたのは私一人でしょう。今度は精神科も入るが私は主治医をしようと思っていません。うつ病の方がおられたら紹介です。自分で見てはいけない。場の管理をする立場です。紹介状でいかに職場復帰を進めるかです。