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前立腺肥大と禁忌薬

抗コリン作用がある薬は前立腺肥大症・閉塞隅角緑内障・心臓病には処方してはいけません。胃薬のコランチルやブスコパンもおなじです。放射線科で胃カメラやバリウムで胃透視や注腸検査をする前に必ず問診します。年末にくしゃみが出る患者さんに前立腺肥大症があるとわかっているのに麻黄附子細辛湯を処方した。血管運動鼻炎かアレルギー性鼻炎と考え間黄附子細辛湯を処方した。麻黄は一般に前立腺肥大症には使ってはいけないが麻黄附子細辛湯なら附子が入っていてほじんするから良いと漢方の世界では言われているが麻黄附子細辛湯カプセルでも尿閉が起こった。この方尿閉がPL顆粒でも起こったそうです。患者さんの信頼を失ってしまいました。代わりの処方は牛車腎気丸です、八味地黄丸に牛膝と車前子を加えています。牛膝は活血作用と引血下降と言ってベクトルを下向きにします。車前子も下向きのベクトルです。このブログは多くの医療従事者と製薬メーカーの方がご覧になっているからカプセルのメーカーさんが飛んでお越しになりそうです。ところで前立腺肥大症に用いるのタダラフィルは主としてcGMP阻害薬として働く。cGMP分解を行うPDE5阻害薬です、CAMP阻害薬として血流改善作用があります。ただ処方する人には縛りがあります、どなたにでも処方できない薬です。心臓が悪い人に使えません。外国ではタダラフィルはアドシルカという名前で肺高血圧症の薬です。アンチエイジングにも使えるかもしれないようです。しかし、高齢社会です、社会福祉・医療費抑制と新聞にも大きく書いてあります。海外ではお金もちが若返りの薬つまり不老長寿の薬として服用しているそうです。しかし心臓の色々症状が出る人もおられで気味が悪い。

年末年始の休診

市内の医療機関が一斉に休診になっている。総合病院では多くの患者さんが正月の救急体制のため退院を求められる。2015年は1月5日から医療機関は一斉に始まる。12月31日から1月4日まで姫路の場合は休日夜間急病センターが稼働している。寒い上にインフルエンザウイルス感染症が蔓延しているため救急医療は何処も戦場だと思います。今日、交代勤務の方が麦粒腫でお越しになった。医療のシフトワーカーには正月は無い。むしろ割増賃金がつく正月思いっきり働いて後で休むのも一つです。私も研修医で救急部をローテーションをしていたとき正月思いっきり働いた。救急部以外は正月働いても代休もない。旧県立奈良病院産婦人科の医師の問題で高裁判決が出ていました。医師の夜間勤務は残業扱いというのが私の思いです。待機時間も労働時間というのも他業種では当たり前のことです。当直とは仕事をしてはいけないが診療拒否という言葉がことをややこしくする。普段は使わないベガモックス点眼液を処方した。休日夜間急病センターにはクラビト点が液眼液しかないためです。WLBを考える医療従事者は多い。無理して働かない。まじめに働き訴訟に巻き込まれたり怒鳴られたり患者さんにマナーつまり質の低下というかコンビニ受診する人はある。年末年始の地雷疾患といえば急性喉頭蓋炎と心筋炎です。急性喉頭蓋炎は呼吸が困難だがのどに所見が少ないそうです。心筋炎は小さなお子さんや年末働きすぎたりして抵抗力が低下した人を襲います。成人とは限りません。他の医師が診断をしたのは見たことはありますが私自身には経験はありません。どちらも診断が難しくかつ治療も難しい。インフルエンザウイルス感染症やRSウイルス感染症が大流行するこの冬は増えるかもしれません。地雷疾患とは医療側の言葉ですが本当に心筋炎と急性喉頭蓋炎は怖い。

境界型人格障害

境界型パーソナリテイ障害とか境界型人格障害ってご存知ですか?境界型人格障害とは、例えば結婚してくれないと死ぬといわれたら誰でも一歩引いてしまいます。ストーカーに発展することもあるそうです。極端な話ですが結婚してくれないと死ぬといわれて結婚したらきっとパートナーは破綻します。境界型人格障害では死ぬという言葉で相手をコントロールする傾向があるそうです。死ぬという言葉は誰でも怖い、一人でいるのが嫌で他者に依存、数時間で発言がコロコロ変わる。80パーセントは若い女性で一生付き合うものではない。両極端な行動であいまいな状態が理解できない。好きか嫌いか?依存症が高い、ラーメンひとつ作ってほしい。突き放せば自殺、近すぎたら要求につぶされる。対策は一定の距離を置いてかつ見捨てていないことをわからせる。あなたの周りにはこのような人いませんか?結婚のような大事なことを死ぬという言葉で何とかするということ自体おかしな話だと思わなければなりません。コロコロ受験校が変わる人もおかしい、もっと目的を持っているはずです。

休日加算

レセコンを自分で触ってみて難しいのは当たり前ですが意外と休日加算は大きいんですね、初診の方に休日加算を算定するとかなり高くなります。532点とレセコンが算定しています。普段初診料は282点です。12月29日から1月4日までは夜間早朝診療加算はは算定できません。もともと18時以降の受診の方へ早朝・夜間診療加算は算定されます。コンタクトレンズ診療には夜間早朝診療加算は算定できません。私のクリニックは場所がわかりやすいようでわかりにくいと以前から言われる。スーパーの横なので分かりやすいと一見思いますが実は通行量は案外少ない、カーブなので早く通り過ぎる、建物が小さい。開業医なんて安定しているようで倒れたら終わり細く長くか太く短くなるようにしかならない。しかし、他院が閉まっているから一期一会の方も多い。本当は急病センターが診療していても今年の様にインフルエンザが流行していると眼科では受診したくないはずです。あーあ外は大雪です、あたり一面いつの間にか真っ白です。今日は家には帰れません。この雪でも休日夜間急病センターはいっぱいなのでしょうか?

めばちこ

今年初めての患者さんはめばちこでした、内科でクラビット1.5を処方されたがよくならないとのことでした。麦粒腫が医学用語とするならば「めばちこ」は関西の方言です。関東ではものもらいです。年末になりめばちこが多い。OTCの抗菌点眼液で治ればよいがなかなか治らないでしょう。私今日診察来なかったらどうなりましたかと質問いただきましたが私は占い師さんではありません。「たら」という質問は医学での世界では禁忌だと思います。麻黄の入った漢方薬も有効な可能性があります。まずは患者さんご自身が養生するかどうか?年末で残業続きなら治らないでしょう。病気を治すには自然に治るものと治らないものがある。子供さんには処方しないがめばちこには補剤を大人の方には追加します。或いは肩こりに効く漢方薬で発表つまり汗をかくこと理気薬を用いて津液や痰や飲を除く、さらにオレキシン受容体拮抗薬で寝るのも一つです。ベンゾジアゼピンや非ベンゾジアゼピンと異なり寝入りはいまいちだが自然な眠りを誘ってくれる。依存症や耐性に対して安全そうに思う。年末には必ずめばちこが増える。みんな子供は行事で疲れている。大人は仕事でヘロヘロです。私は医師国保なので自家診療できないからどこかの医療機関へ行かないと処方箋がもらえません不便な保険証です。兵庫県病院厚生年金基金が解散するそうですね、老後なんて誰もわかりません。年5パーセントで増えてゆくなんて夢物語が続くはずがありません。現時点では試算も今はできないそうです。ああ老後がますます不安です。兵庫県病院厚生年金基金は運用がよいと聞いていましたがこれだけ病院が減ったらあかんわね。

体内時計

昨年何度か体内時計についての講演を拝聴しました。スポンサーは武田薬品工業です。体内時計やサーカディアンリズムという概念が普及するにはMSDと武田薬品の力が必要です。体内時計は覚醒系と睡眠計のバランスです、24時間周期です、サーカディアンリズムや概日リズムとも言います。年とともに眠る必要がない。加齢により6時間寝ると充分になります。メラトニンの分泌により朝に朝日を浴びると覚醒し夜中に眠ります。昼の12時に高く深夜の12時に低くなる。メラトニンは昼夜逆転の補助です。覚醒物質であるオレキシンは1998年見つかった。というより日本人が見つけた。昨年お二人のうちのおひとりの先生の発表を拝聴したのは既述のとおりです。1月9日は武田薬品の講演会です。楽しみにしています。オレキシン受容体拮抗薬を処方した患者さんが正月明けに診察にお越しになります、どんな答えをお持ちでしょうか?今年もマイスリーやデパスをやめたい方お待ちしています、かなりの方がベンゾジアゼピンのデパスや非ベンゾジアゼピンのマイスリーから離脱できています。

不眠症の治療アルゴリズム

じほうから出ている睡眠薬の適正使用休薬ガイドラインのスライド特に不眠症治療のアルゴリズムをなまとWEBの講演会で何度も見ました。ベルソムラの登場で睡眠医学は大きく変わるかもしれません。今年は私自身が驚くほど漢方薬でマイスリーやデパスを離脱減量に成功した方が多いのにびっくりしました。不眠症の治療アルゴリズムが最近色々な講演会でパワーポイントの中で登場する。じほうから出版されている睡眠薬の適正使用・休薬ガイドラインに記載されている図です。睡眠薬の適正使用休薬ガイドラインは2500円の小さな書籍です。睡眠薬は消失半減期・抗不安作用の有無・リズム調整効果の有無など作用特性が異なる。アルゴリズムが医学の世界でも多く使われています。第一選択薬、第二選択薬といった具合です。HPの検索アルゴリズムがかわったんでしょうかそれともみんながお気に入りに入れたからでしょうかブログが思わしくない。毎日200人以上の方が何も書かなくてもアクセスしてくださる。GABA受容体に結合するベンゾジアゼピンと非ベンゾジアゼピンのすいみんやくは必ず減量できるようです。GABA受容体にはα1が睡眠、α2が抗不安、α3が筋弛緩α5が耐性のサブユニットです。昔のωがより詳しくわかってきたようです。姫路も雪が積もる正月は久々のような気がします。

年末12月29日の午後以降の患者さん

12月29日の午後から一人でぼけっとしていました。お電話をいただいたり直接来られたりゆっくりしているから患者さんとの会話が弾んだ1、眼科の建物が最近大きいですね。私のところは将来は住居にする予定で立っているので小さいんです、2、コーヒーや水が飲めるクリニックってどう思いますか?診療報酬からコーヒーも水も出てますから診療報酬髙くてよいならみんなするでしょう。厚生労働省が医療機関にサロン機能を求めたらみんなするでしょう。こぼれた水で転んだ時の責任も嫌ですね。3.前の病院でっかかったからすぐわかったけどここにあるとは知りませんでした。よく言われるんですよ子供が中学校を卒業すると試験や方面の方がこの隣のスーパーには来ないから。今日なんかあけと言っても患者懇志儲からんやろ、初めから多くの方の来院を待っていません。来年の進級式や入学式の受付業務の練習ですよ。もともとゆっくり見るしかできません、捌く診療はできません。小さな開業医は看護師も医療事務もそして医師自身がすべてある程度できた方がよいし患者さんとの距離がとても近く5000円札以上をだされた方はいなかった

ドクターX

先日ドクターXを初めてみました。すごい視聴率なんですね。わたしのうちにはTVはあるが見れないようになっています。ウイはでき昼に再放送しているのをはじめて見ました、医療従事者から見たらナンセンスです。有り得ない世界だから視聴率が取れる。ブラックジャックでもそうです。手術がうまい下手というの必ずある。大門美智子が結婚した。「私失敗しないので」という表現大変いやだ。失敗は成功のもとという。失敗がないなんてありえない。予防接種の間隔について医療従事者の間で不活化ワクチン7日、生ワクチン28日という間隔を開けずに接種することがミスかどうか?インターネットで議論になっている、わたしも、小児肺炎球菌とヒブを7日開けず接種して始末書を書いたことがある。更に肺炎球菌ワクチン査定され1万円損しました。最近母子手帳を持参せずインフルエンザの予防接種を受けにくる保護者が増えた。前にどのワクチンをいつ受けたかなんてわからない。保護者がみんな理解できると思わない。医療安全の言葉にタイタニック号も沈むというのがある。手術の病院との契約もあり得ない。実際の医療現場と大いに異なる、だんだん見ているうちに腹が立つ。病院の勤務医の待遇改善のためという名目で眼科において基本検査が診療報酬削減している。消費税も5から8パーセントに上がり4月の確定申告時に収める消費税も上がっている。クリニックの隣接月極め駐車場6000円税込のままだしコンタクトレンズも5パーセントのままにしている。トラブル回避のためですがみんな余裕やなと思っているのではなかろうか危惧する。アスファルトを引いて広い駐車場です。もう年越しですが清掃のためクリニックに来たら患者さんがおひとりならずお越しになった。もう今日は寝るだけです。レセコンを休日に設定するのは難しい。ホワイトカラーエグゼプションはどこ行った。選挙で消えた。

ワクチン効果が低いA香港型インフルエンザ

昨年はわたしのクリニックの職員の子供は誰もインフルエンザにかからなかった。2014/2015はインフルエンザワクチンが良く効くAソ連が流行したからだそうです。Aソ連は老人にはスペインかぜが昔流行した影響で抗体があるとされる。2014/2015のインフルエンザワクチンはメイドインジャパンのインフルエンザワクチンが注目されています。WHOが推奨していないA香港株を採用しているからです、A香港型は大変変異しやすいそうです。本来は当たっていたのにワクチンを作成してい過程でと変異してしまったというのを避けるためです。2年ほど前に確かありました。それほどインフルエンザはノロウイルスともに変異しやすいのです。関東地方では11月から流行が始まりました。これは10年間で2番目に早いそうです。北半球と南半球の2つのインフルエンザワクチンしかないと思っていたがブログに既述のように日本独自のA型株を今年は使っているそうです。冬休みはどう影響するのでしょうか、帰省や旅行でウイルスがまき散らかされるのか?それとも学級閉鎖の様に収束に向かうのか?抗体ができにくいつまりワクチンが効かないB型そしてA香港恐るべし。しかし、姫路では12月後半ワクチンの販売が減少したようです。接種しても効きにくいからでしょうか?効きにくいからこそうちの子たちには3回接種しました。A香港に一回かかれば終わりではありません、Aソ連が来るかもしれないさらにはB型かもしれません。リスク軽減には予防接種或いは自費診療でタミフル一錠を家族が10日服用するのも一つの認められた予防法です。