記事一覧

漢方内科って儲かりますか

今度開業するんですが漢方内科って儲かりますかとの記事が目に留まりました。確かに漢方内科というのも増えました。わたくしのところと同じで何回か来院してこれがいいなと思えば近医で同じものを処方しもらう方が多いから儲かりませんとの記載が目立ちます。今は簡単にかかりつけ医を患者さんが変えます。だから一人5分以上は診ないというのもありました。かといって煎じ薬を処方すれば赤字が確実です。患者さんはお金を払っていると思っても調剤薬局からすれば28日処方すればますます赤字です。姫路では保険適応で煎じ薬を処方するのは無理です。大都市でも難しくなってきているようです。いずれ漢方は大衆薬として保険から外れるかもしれない。漢方薬の会社にとって厳しい時代です。新薬をどんどん出さないと今の薬価制度ではどんどん薬価が下がりそのうち後発品が発売される。漢方薬には後発品はなぜかありません。かんぽ薬では医療機関の経営は成り立たない。サプリメントは高くないと売れない。大体2万円ぐらいに設定されている。安いと効かない。安いと売れない変な世の中です。

保険適応の漢方薬

保険適応があるエキス製剤は148種類だそうです。保険適応の漢方薬がなくなれば明治時代に戻り漢方薬は衰退する。明治時代に医師は皆漢方薬ではなく西洋医学の勉強をしなければならなかった。みんな高くて手がでなくなる。そのうち漢方も自由診療かな。コンタクトレンズも自由診療となったら検診はなくなりアカントアメーバで失明する人が多くなりそれでゆあっと世の中が丸く収まる。アカントアメーバ角膜炎なら保険診療ですが実は自殺や交通事故と同じで自損事故ですから本来の趣旨からすれば保険適応外です。業務中の事故や災害による業務中の疾病は労災保険です。労災かくしは犯罪です。コタロー匙倶楽部は保健外しが行われたらよく売れるでしょう。しかしひと箱単位だから物流費がかかります。医療保険ではビタミン剤による栄養補給はできなくなった。しかし、ビタミンでも注射してという人が増えた。或いは昔からいる。インフルエンザワクチンを打つ人が減っている、罹れば無料で医療を受けることができる。インフルエンザの予防医学は確定申告適応外です。おかしな話です。インフルエンザにかかれば医療費が無料のお子さんも多い。医療費無料はよいことなのでしょうか?

減ったインフルエンザワクチン接種者

世の中不況です。今年は全国的にどこもインフルエンザの予防接種希望者が減っているそうです。その原因は分かりませんが不況が最も考えられます。私のクリニックは人手不足なので助かっています。漢方薬希望の患者さんともゆっくり向き合えます。考えられる理由は10月から水痘・肺炎球菌の定期予防接種化が実施された。生ワクチンだから接種が遅れた。消費税が上がり不況が続く、どうせ予防接種してもかかる、今年のインフルエンザワクチンのA型が当たりだったので油断しているなどいろいろあります。誰もわかりませんが製薬会社の方が売れないとぼやいています。豊富に用意したインフルエンザのチメロサールフリーワクチンも余っている。。消費税課税業者になっているので予防接種が減ると助かります。来年も同じです。いわゆる扶養の範囲内で働くようなものです。自費収入は少しでよいです。ひょっとしたらインフルエンザウイルス感染症が昨年より流行するかもしれない。点鼻生ワクチンはいつ導入されるのでしょうか。生活保護の方がなぜインフルエンザワクチン無料なのか納得いかない。支給されたお金から生活保護の方はインフルエンザ接種費用を負担すればよい。税金も払っていない。国民年金の方が弱者です。

アレジオン点眼液などアレルギー薬の変化

アレルギーの新しい薬の話ではなく発売から一年たつアレジオン点眼液の話です、使用期限は2から3年になります。アレジオン点眼液から塩化ベンザルコニウムが除かれ代わりにリン酸水素ナトリウムとホウ酸が代わりに入るそうです。添加物を何か抜くと代わりに何か入れないといけません。すべての患者さんのためになるかどうかは別ですが参天製薬だからできる技です。リンデロンVGクリームも開口式から閉鎖式になり開封針がつく様です。私自身はリンデロンVローションは使いますがVGのゲンタシンが耐性菌が多いので嫌いです。アミノグリコシドはどうも使いにくい。PFつまりpreservative freeは点眼瓶の改良で存在していましたが今回は添加物の変更です。インフルエンザワクチンのチメロサールフリーも妊婦用に開発されたが子供に対する接種希望者が多い。シダトレンは姫路では普及していないようです、聴くところによるとスギ花粉エキスの皮下注射はシダトレンより安いそうです。効果はどちらか結論は先送りです。添加物はアレルギーとは密接な関係です。

ベルソムラがいよいよ出る

ベルソムラがいよいよあす発売されるそうですね。ベルソムラには2剤型ありどちらも置かないといけないから大変ですね。ベルソムラは日本発の薬です、そういえば12月1日に発売のROCK阻害薬も日本での発売のみだそうです。ベルソムラはわが国が世界的に突出するベンゾジゼピンや非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の使用量を減らすことになるのか、ロゼレムに比べて1日目から有効であると聞くと期待してしまう。うつ病や不安障害での不眠障害での2次性不眠に対する地検は行われるのでしょうか?夜間の途中覚醒での平衡機能はどうなのか?減量や中止による再発性の予測に関する研究、不眠症のcomobidity、QL指標へのインパクトの検討等検討課題もいろいろあるそうです。反跳性不眠があるそうでマイスリーからの切り替えには慎重にしないといけないそうです。ベルソムラに依存性がないのは何とも魅力です。しかし漢方でもベンゾはやめられる。プラセボでも3割は効く。心がベンゾに依存している人が多い。睡眠薬においてはすぐ効いてすぐ切れる薬はやめた方がよいそうです。

大気一転の法

大気一転の法という言葉を聞いたのは15年以上前のことでした。おそらく奈良県立医大特任教授の三谷和男先生の講演で大気一転の法について聞きました。エキス製剤なら桂枝湯と麻黄附子細辛湯を合わせて桂姜棗草黄辛附湯に似た処方を作ります。実際には桂姜棗草黄辛附湯は芍薬を抜いたものです。大気一転の法は病気の方向を変える処方です。太陽病の桂枝湯と少陰病の麻黄附子細辛湯を合わせたのと似ています。太陽病と少陰病では病位が大違いです。ふつうは別々に使う処方を一度に使うから大気一転の法と呼ぶようです。直中の少陰という言葉を聞かれたことはありますか普通は太陽病から少陽病に落ちます。ところが太陽病からいきなり落ちて少陰病に至りますがいきなり麻黄附子細辛湯や真武湯を処方する状態のことです。ともに附子が入っています。三陽の合病という言葉を聞かれたことはありますか葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏のことです。太陽病の葛根湯、少陽病の小柴胡湯そして桔梗石膏の石膏が陽明病です。真っ赤な顔をした状態です。せんじ薬なら柴葛解肌湯です。寒くなり風邪の方が増えています、養生と漢方薬を用いれば風邪は速く治る。

関西系統中医学講座

今日は6時47分のバスで姫路駅まで行きました。連休に系統中医学講座が開催されるのは珍しい。よほど仙頭先生がお忙しいのでしょう.系統中医学も初期のころのテキストに比べてとても見やすくなっている。何回聞いても仙頭先生がどんどん進化していくので新鮮です。今日の生薬方剤編には緊張感があった。会員通信に「受講料をお支払いしているので雑談を控え確実に受講内容をON TIMEに完了させていただきたい」との記載があった。漢方薬を扱う医師は多くが患者さんの話を多く効く傾向がある。年々中味が濃い内容で2008年ぐらいにはテキストのバインダーが大変太くなった。そしてテキストが再構成され文章は短いが中身は濃いままになり現在に至っています。私は東京からの帰りに今回雑談と記載された内容を復習するのが楽しみでした。会員通信にも楽しみですと記載したことがあります。受講者は結構笑っていると思います。徳に方剤は明日から使えるようにとの思いからこのようなご意見があったとおみますがそう簡単にマスターできないと思います。系統中医学講座は中味が大変濃いからです。更に中医学とは違うためです。いろいろな考え方があると思います。雑談入れないと寝てしまう人が増えると思います。耳鳴りに疎経活血湯がよいかもしれませんよ。

この先生の話面白いで

先日大学の特任教授の漢方薬の講演会を聞きに行ったら公園会の後私のことをこの先生の話面白いでとおほめ頂きました。特任教授のお話を聞くのは久しぶりでした。一番前に座りました。そして司会の先生に以前名刺をいただき、渡していなかったので名刺をお渡しに上がりました。公園は1時間50分でした。残り質問の時間です誰も何も祝いの出司会の先生が私を指名してくださいました。四物湯と苓桂朮甘湯を合方し連珠飲をエキスで作るという話でした。質問その一は薬局でどう説明するか?普通の薬剤なら連珠飲なんて聞いたこともない。薬剤師さんが首でも傾げたら処方医が間違ったのかと患者さんは思ってしまう。薬局との連携についてです。2つ目は舌診で紅舌なのになぜ四物湯か?慢性疲労症候群の患者さんで陰極まり陽となったとのことでした。なるほどおおおお???感動しました。そしてS状結腸部の圧痛は桃核丞気湯で決まりなんて言っていたら漢方薬に未来はないという話で四物湯加桃仁つまり疎経活血湯の方位だというのに感動したので新見先生がモダン漢方で最後に腹診をするそして処方が変わるのは1割だとおっしゃつていましたと私が追加発現して散会となりました。そのあと特任教授の先生が久しぶりにし西川君とお声をかけてくださった。司会の先生が次会は西川先生に講演してもらうんですとおっしゃるとこの先生の話は面白いでとおっしゃって下さいました。実際の話やもん。なるほど特任准教授の先生に漢方専門医になるときの症例10例を審査いただききっと印象に残っているのでしょう。2月までに聞いてよかった、会費払ってよかったといわれる講演の準備します。きょうの関西系統中医学講座で会費払っているのに雑談があるから最後まで講演が終わらないとの意見が記載してありました、私は最初から参加しているので感じるのですが系統中医学講座はどんどん進化しています。だから終わらないのです。新見正則先生の講演なんか人生論的な話が多く含まれます。仙頭先生もマスコミで活躍されてきた先生です。私は今までどうりでよいと思います。奥が深く何回聞いても楽しい。紅葉を見に行くより楽しい。

コニカミノルタのP3

コニカミノルタヘルスケアのP3という携帯型エコーを購入して半年がたちます。弘前大学の小林先生の講演を拝聴しました。早期がんを発見するエコーではありませんしカラードップラーもできません。エコーを打ち出の小づちつまり儲かるという開業医さんもいます。P3は膀胱を診るのが一番得意のようです。まずは膀胱内の尿量が分かります。神経因性膀胱などの観察に良いみたいです。CAROTISやIVCを用いて脱水を診る時代です。IVCに比べてCAROTISは簡単でかつ血管系を測定はしないそうです。,膀胱の残尿から小児も老人も脱水を診る時代だそうです。脱水は唇や舌でみる時代からエコーでみる時代になるです。携帯エコーは100万円以下であるようで往診が得意な医師には好評なようです。寝たきりの方には背部からエコーを当て腎臓さらにプローブを横向きにして胆のうの観察をするそうです。さらには肺ではAline,Blineを用いて気胸もレントゲンに負けないくらいわかるそうです。

耳鳴り

漢方薬はめまいには効くが耳鳴りには効かないといわれています、然しどうにかして漢方薬で藁をもすがる思いですという患者さんのためにいろいろ探すが出てくる処方は皆同じです。そこへ耳鳴りで一人のご婦人が来られている。マキノのプリントしてこられました。もっともそうな2つ漢方薬の処方を差し上げました。さっぱりだったそうです。耳鳴りは眼科領域と同じで肝腎同源が大切な領域です。さらには脾の領域が大切です。脾とは膵臓・肝臓・脾臓です。口内炎がよくできるので脾虚は絶対ある。いきなり八味地黄丸は絶対胃腸障害を起こしそうです。東洋医学の肝は肝臓ではありません。どちらかといえば自律神経のことです。直接なら補腎ですが胃腸が弱い人は地黄が飲めません。中医学的には左帰飲・右帰飲更には左帰丸と右帰丸もあるが保険適応は内。補腎薬と運病学は日本の保険適応の薬には欠けている。昨日も藁をもすがる耳鳴りの患者さんが見えた、色々漢方薬も試されての受診です。脾虚から攻めることにしました。一生懸命考えています。