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調節機能測定

調節異常のなかでは代表的なものとして調節緊張と調節痙攣がある。調節機能測定は近業が多い方の目の疲れに対する検査また本当に老眼であるか確認することもできます。JFCのSPEEDYとNIDEKのAA2があります。考案者は同じ一人の眼科医です。調節反応量はグラフの縦軸の高さ、HFCは寒色から暖色への変化を表します。どちらかといえばSPEEDYは簡易検査、AA2は研究目的だそうです。どちらの機器もまずオートレフを測定し基準値を算出します。そこから固視指標をおってしっかり見ることで検査を行います。眼精疲労は毛様体筋の緊張状態に依存するそうです。調節微動は静止指標を固視しているときに生じる他覚的屈折値の揺れのことだそうです。検査中に固視指標が8段階にわたり近づいてきます。この測定値から算出した調節微動高周波成分の出現頻度〔HFC〕を毛様体筋の活動程度として評価します。この装置で検査して必用ならばミオピン点眼液、ミドリン点眼液、低濃度サイプレジン点眼液を用いることになります。更には遠近両用メガネをお勧めする状態になることもあります。毛様体筋の疲労つまり眼精疲労は調節微動の高周波成分が大きくなります。

アイシャンプー

アイシャンプーを販売しているのはメデイプロダクトです。アイシャンプーは涙の成分に着目し目に負担をかけないクレンジング料です。アイシャンプーは睫毛の根元をケアします。目元を洗ってきれいにする事は眼科専門医ならだれでも知っているが何を用いてきれいにするか?意外とわかりません。アイシャンプーは目元専用クレンジングです。保湿のためヒアルロン酸配合です。涙と同じ浸透圧だからしみません。涙と同じPHですから弱アルカリ性です。山姥は消えたがカラコンでまぶたを真っ黒にすることが流行っています。まぶたにはマイボーム腺という脂を作る腺があります。マイボーム腺にアイラインタットウをいれている患者さんがおられます。マイボーム腺機能不全を人工的に作っているようなものです。涙の表面は油層です。油層は涙の蒸発を抑えます。つまり油層はドライアイと大きな関係を持ちます。日本では輸送を形成する良い点眼液がありません。海外には油層形成する点眼もあるそうです。クレンジング本来の洗浄機能に加えて目元の炎症を抑える低刺激かつ高性能なクレンジングです。

社会医療診療調査

社会医療診療調査をご存知ですか。社会医療診療調査で結膜炎と思い眼科受診したらいくらになるかというデータがあります。社会保険診療調査では一般の方がレセ単価680点、後期高齢者は1034点です。1点10円です。高齢者の方が病気が多いので当然のことです。近畿厚生局のホームページに掲載されているレセ単価と随分差があるようです。昨日結膜炎でお越しのご婦人の方2人から窓口負担2000円は高いといわれました。眼科なんて結膜炎になったときぐらいしかお越しにならないことが多い。2000÷0.3の相当算やはり6000円位になります。近畿厚生局の平均になります。高点数は悪、しかし低点数も悪。なぜなら必要な検査をしなかったら病気を発見することを否定していることになります。と医師会でお話を聞いたことがあります。昨日結膜炎の患者さんから「この前2000円以上したわ。高いですね。」と言われました。平均点数から見てうちは安いです。6800円や10340点に0.3をかけると2000円では済まないはずです。初診料が2700円ですから0.3をかけるといくらでしょうか。糖尿病になったらインスリンの指導料8100円×0.3を毎月支払っている人もいます。まさか私が緑内障と思わないから眼底写真や眼圧など他の診療科で実施しない検査を無駄に思うのでしょう。40歳以上の20人に1人70歳以上の10人に1人が緑内障です。

風しんの集団感染

昨年秋に山陰で風疹ウイルスに幼稚園で風しんワクチンを接種した子も含め風しんに集団感染したと話題になっています。風しんウイルスには薬がない。風しんワクチンだけでなく絶対安全なワクチンなんてありえない。この度承認された減感作療法のエキスも普通の薬と同じくらい安全とされていました。風しんには危険を冒しても予防接種をすることが求められる。一回接種で95パーセントの抗体獲得が可能とされているが維持率はどうなんでしょう。発端者が一歳でワクチン未接種者であったとのことです。風しんウイルスだけでなく不特定多数がさわるクリニックのおもちゃ汚いですよね。キッズルームは眼科では作ってもすぐ廃止なるところが多いと聞きます。アデノウイルス感染症が流行ったら止めようがないからです。きれいつまり清潔な医療機関なんて存在しないと思っています。昨日普段から来られている糖尿病合併の感冒症状の方に点滴やら採血やらしていると同じく感冒症状のお子さんと保護者が返ってしまった。帰ってしまった後何処へ行かれたかは不明です。他へ行けばもっとウイルスはいる。インフルエンザワクチンの型が当たっていたのに作成過程で変化していたそうです。11月にはわかっていたのにM新聞が報道したのは昨年の暮れでした卵依存から細胞培養になるんでしょうか。眼科でも細胞培養の研究は進んでいるようです。

ジクアス点眼液とムコスタ点眼液

ジクアス点眼液とムコスタ点眼液の選択法についての講演がドライアイ研究会で行われました。ムコスタ点眼液はユニットドーズでBAKフリーですが接触性皮膚炎起るんだ。懸濁液だから皮膚につきますからね。新しい点眼の選択というタイトルでした。一方がMR力なら圧倒的です。しかしそれもよいがKOWAの実用視力計、アールテックウエノウエノが開発中のアルブミン点眼液、ホワイトメデイカルのStripMeniscometory,HBA点眼液、セレノラクトフェリン点眼液、JiNSのドライアイ保護眼鏡、メデイプロダクトのアイシャンプー、ビタミンD軟膏のような実用化を目指したドライアイ診断の方が関心がありました。やはり実用視力検査は面白い。特に私自身が実用視力を検査し患者さんとデイスカッション出来るので患者さんにも大好評です。PCめがねの試供品をかけてこのブログを書いています。噂通り少し暗く見えます。JiNS PCはブルーライトを発するLEDデイスプレイを見つめる時のめがねです。JiNS PCは眼科専門医と共同研究しているそうですブルーライトとは可視光線の中でも最もエネルギーが強く目の奥の網膜にまでに届いてしまう青色光のことだそうで。すLEDの普及とともに問題となっていますがまだよくわかっていませんすでにREDLIGHTの開発が始まっている。ブルーライトが入っていないものが一部企業で始まってます。ブルーライトは白色光をいかに安くするかということを追求した産物です。関係ないけどムコスタ点眼液でも接触性皮膚炎起るんだ。

ドライアイ研究会

今年のドライアイ研究会は眼科手術学会の会期中のため却って面白かった。慶応大学ゆかりの講演が多かった。眼科手術学会に土曜日まで参加してドライアイの権威横井先生の講演を聞くために朝一番の新幹線で飛んできた先生もおられたとのことでした。昨年のドライアイ研究会で話題になったリピフローがいよいよコーナンから発売になったんですね。1200万円するそうです。つまり、自費診療の医療機関向けですね。アイシャンプーは目にしみない、リッドハイジーンに用いる抗炎症作用を有するまぶたのシャンプーだそうです。私はドライアイ研究会にはかなり以前から加入していました。ドライアイ研究会のホームページに会員であれば自分の名前を掲載することができました。しかし著明な方の中に自分の名前を掲載することが恥ずかしい。取り立てて特別な治療をしているわけではありません。今年になり実用視力計を兵庫医大付属病院に続き兵庫県で二号機を導入したため畏れ多くも私の氏名をドライアイ研究会のホームページに掲載することとなった。特別なことができるわけではありません。しかし姫路のケーブルテレビWINKに十年以上前に出演した。テーマはドライアイであった。WINKは資金不足のため古い映像がいつまでも放送されることがある。最近は常に更新されるようになった。昨年も一策も子供同伴でしたが今回は午後からドライシンドローム学会に参加するため一人でした。

ドライシンドローム学会

昨日第三回のドライシンドローム学会に参加しました。ドライシンドーム学会はドライアイ、ドライマウス、ドライスキン、ドライヴァジャイナつまり眼科、歯科、皮膚科、産婦人科の演題が集まる学会です。DORAI VAGINAつまりドライヴァジャイナと膣が乾燥する状態です。一昨年に続き2回目の参加です。東京駅から歩いて直ぐの大手町ファーストカンファレンスは第二回からの会場です。今年はドライなジャイナの単独の話はなかったが楽しかった。坪田教授の運動・食事そしてごきげんの講演を聞くたびに元気をいただきます。そして横井准教授のドライアイの話も常に進化しています。ドライシンドローム学会と合わせて午前・午後2回講演が効くことができた。来週も東京で坪田教授午前・午後二回の講演を拝聴できる。タイトルも違います。すごいなあ。ドライシンドローム学会のランチョンセミナーでブルーライトのめがねについての講演を聞いた。JINSのPCめがねは慶應大学の眼科との共同開発だそうです。何が違うのかわからないけどJINSのがよいそうです。JINSにはモイスチャーめがねもあるそうですが昔のモイスチャーエイドが懐かしい。どうして坪田教授あんなに笑顔でおれるのでしょうか。しかし、愛車はオープンカーだそうです。私は車は運転しません。ペーパードライバーです。車に価値観を求めません。予備校大学そして勤務医とずっと阪神間でしたので車は全く不要でした。姫路では車の話題が多いが阪神間では金食い虫です。ポートライナーも12時まであったし困らなかった。自転車乗ってる方が健康です。知らないうちに運動しています。自家用車の保有台数は生活習慣病と反比例です。

ドライアイ研究会主催講習会

ドライアイ研究会主催研究会に今年も参加いたします。とても楽しいので3年連続参加です。会費は昔からずーっと15000円です。年会費緒3000円です。昔大坂で得行われたときはシャンパンがでたような気がします。お隣ではドライマウス研究会が行われていました。来週は東京眼科アカデミーでまた東京です。これまた15000円です。自分に投資するにはお金がかかる。これで患者さんお越しいただけなかったら勉強が無駄になります。今年はWOC開催に伴い眼科の学会はWOCの前後2か月間自粛となっている。したがって手術学会と重なってのドライアイ研究会の開催です。主要学会期間中は講習会自粛のはずではなかったのかな?したがって一つの大学からの演者が多かった。層が厚い大学だなあ。この大学が兵庫医科大学の眼科を上回り全国一手術件数が多いそうだ。たかがドライアイされどドライアイ。実用視力計が人気です。たいていの検査にはまた検査といわれるが実用視力計で測定すると集中力皆さん凄い。そのあとも患者さんと機械の前で患者さんとデイスカッションです。今検査して春雨の3月にもう一度検査したら瞬目回数かなり違うようです。瞬目回数ですが10月の検査結果と今の検査結果は大きなかい離がみられます。平均視力は2秒に一回指標が提示されるので慣れが必要です。今日は近畿統一試験日です。講習会が終わるころ近畿統一試験日の結果発表が行われる。最近は合格発表もインターネットの時代です。

レグテクトジョウ333mg

レグテクト錠333mgはアルコール依存症断酒補助薬ですがアルコールを服用すると吐き気を催すのではありません。レグテクト錠333mg日本新薬の製品ですがグルタミン酸作動性神経神経を抑制します。レグテクト錠は昨年5月に発売されたものですアルデヒド脱水酵素阻害薬ではありません。アルコール依存症とは後で述べますが6項目のうち3日項目を満たしたらアルコール依存症です。断酒の意思をご本人が持つことが一番です。心理社会的治療を受けているもので離脱症状がみられないことが条件です。服用方法は1日6錠分三毎食後です。空腹時に服用すると血中濃度があがりすぎるようです。因果関係不明で自殺に関係することが疑われているのでしっかり診察することが大切です。作用機序は明確ではありません。過量と判断する症状は下痢です。重大な副作用はアナフィラキシーと血管腫脹です。アルコール依存症では糖尿病・高血圧・肝硬変のリスクが高いことです。ICD-10の分類では飲酒したという強い欲求、アルコールが切れると離脱症状、断酒することが不可能、同じくらい酔うために飲酒量が増え田アルコールによる問題があるにもかかわらず断酒しないの6項目のうち3項目以上あればアルコール依存症です。あなたは大丈夫ですか。私は患者さんに今日はじめて処方しました。

オブリ―ン錠

今日の治療薬2014の716ページにもオブリ―ン錠120mgすでに2013年9月承認と掲載されていました。さて昨日はオブリ―ン錠120mgの講演会に参加する機会を得ました。絶対最初はマスコミの取り上げ方次第ですが爆発しそうな気がするそんな予感の薬オブリ―ン錠120mgです。オブリ―ン錠は服用方法が一日三回毎食直後となっています。食事や運動で改善しなくなったとき飲む薬です。たった2Kg体重減少させるためならどうでもよい。諸悪の根源の内臓脂肪が減るなら有効でしょうか。11の肥満関連疾患を減らすことができるならよい薬となり生き残るでしょう。日本の特定健診では福井のカットオフ値が男性85女性90です。諸外国では男性の方が腹囲は大きくなっています。欧米はBMI30以上という基準で腹囲の基準も作っています。肥満では男性では大腸がんリスクが高くなり女性では子宮がん、乳がんのリスクが高くなります。製造承認から時間がかかっております。いまだに薬価がつかない。なぜでしょう。私のように比叡山の行院仕込みで早く食べる人とゆっくり食べる人では食直後と言っても差がありますよね。比叡山の修行僧には植物性の脂しか当たりません、大豆蛋白で作ったウナギ丼ぶりうまかったです。主食は飲むおかゆです.熱いが音をさせぬよう飲まないと叱られます。正座の時間が延びる。修行中正座だらけなのに食事も真剣に食べて早く正座から全員が解放されないといけない。日本食の弱点は塩分です。しかし、何も考えずにしょうゆやソースをかける今の生活に比べたら塩分も控えめかもしれません。私が行をしたのは春でしたので山椒の佃煮などいただけました。病院では仲間から当直日誌に有給休暇を取ってさらには救急救命センターの当直をしないやつがいると書かれ悔しかった。メタボの基本は食事と運動です。