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ディンプルボトルの目からうろこ

デインプルボトルはこだわりでグッドデザイン賞を受賞した優れものです。効果も大切ですが点眼瓶は大切です。患者さんは点眼瓶を大切にしています。製薬メーカーも眼科医も患者さんももっと点眼瓶に目を向けるべきです。なぜなら一つ点眼瓶を開発すればすべてとは行かないがおおくの点眼液を入れることができる。ボトルのくぼみとおしやすさで分かりやすさ・使いやすさ・指しやすさがデインプルボトルの最大の利点です。BAKフリーの点眼液の瓶もよいけれどS製薬のデインプル容器に勝る物はない。快適さへのこだわりから生まれたディンプルボトルの良いところが列挙してありましたのでご紹介します。ひとにやさしいユニバーサルデザインで表示が見やすい。キャップが開けやすくノズル構造で適切な量が出て使いやすい。昔点眼液を一般名処方して先発品を選ぶ患者さんに理由をたずねたところディンプルボトルに原因はありました。濃度の違いがある群には濃度識別がしやすい工夫がある。年が行くと指先に力がなくなる為点眼液がでないでないという声は女性中心に多い。DIMPLE IS GOOD DESAIGN。こだわりのえくぼです。

風疹単独ワクチンありますか

風しんがちょっと減っているそうです。4月から風疹単独ワクチンが消えた。そのあとしばらくは「風疹単独ワクチンありますか」とよく電話があった。国内ではワクチン不足に輸入待望論が出ています。しかし、輸入ワクチンは未検定のMMRつまり3価混合ワクチン更には4価混合ワクチンのMMRVワクチンになるようです。MMRVワクチンのVはVARICELLA-ZOSTERつまり水痘帯状疱疹ウイルスなんです。びっくりします。かつてというか今もMMRワクチンの健康被害に対して多額の補償をしています。そんな中厚生労働省はなかなか輸入するとはいえるはずがありません。補償は健康被害があればずーっと続きます。しかし、いまだに「風疹単独ワクチンありますか」と連絡をいただきます。定期予防接種のMRワクチンが不足するのは近いようです。一歳と小学入学前のお子さんがうつかなり安全な物ですが無菌性髄膜炎は誰におこっるかもしれません。余分なものは体に入れたくないという気持ちはよくわかります。然しみんなサプリメントならお金を出してお飲みになってます。はしかのワクチンが無駄な物か余計な物かはだれもわかりません。すべて結果論です。大阪の体罰問題では絶対的優位な立場であるかどうか」であるかどうかが重要だそうです。争点は「絶対的に優位な立場」とはどのような立場か?検察官か裁判官しかわかりません。ファイザーの小児肺炎球菌ワクチンに新しい高力価のものが年末にも変更になるかもというとこらだそうです。

祛風湿

祛風湿とは漢方の用語です。例えば関節リウマチは風湿と風寒がくっついた風寒湿邪や風熱と風湿がくっついた風熱湿が原因です。風邪は西洋医学ではかぜですが東洋医学ではふうじゃと読みます。ふうじゃは単独では存在せず寒か熱とひっつきます。かぜをひくとは「ふうじゃ」がからだに侵入することです。傷寒の邪は太陽病期には首から、温病の邪は衛分ではのどから侵入します。のどが痛くなるのは温病の邪の侵入の可能性があります。だから葛根湯加桔梗石膏という組み合わせや荊芥連翹湯加桔梗石膏という組み合わせができます。梅雨明けしましたが湿邪がひどい状態です。温病ではいまは湿熱がひどい状態です。漢方エキス製剤では湿熱といえば茵蔯蒿の入った処方を思い出します。何せ毎日この暑さです。みんなばてばてです。明日から期末考査ですがさっぱり勉強しませんわが子です。化学式ではアンモ二アもアンモニウムイオンも同じです。人の不幸で生きる医師という人種はきっと患者さんが増えます。世の中湿邪と熱邪でやられていきそうです。コーラーは弱めで節電を心がけますが患者さんは診察時間短いのまたとくに歩いてきて汗をかくかんじゃさんはにぎやかです。こちらがクーラーの寒邪でクーラー病になりそうです。今日も暑い何でも熱中症と診断しそうです。

セレスタミンを離脱するときの薬

セレスタミンを離脱するときの薬に何を用いるか?まずは慎重にセレスタミンを減量する。セレスタミンを漢方薬の併用で抜け出せた方を幾度となく経験しています。ステロイドから抜け出すには焦らずゆっくりというのが基本です。ステロイドは元気を出すホルモンです。ステロイドは止めると急に元気がなくなります。以前他院で見た患者さんですが高齢の方でした。セレスタミンを減らす速度が速く副腎機能不全になったそうです。〇〇〇病院では診断がつかず大学病院で診断がついていました。セレスタミンを減らすことはプレドニンを減量することになります。急速に減量すると副腎機能不全を起こします。何人かの方に漢方薬を併用することでセレスタミンやべゲタミンから離脱することに成功しました。漢方薬の中の補剤の出番です。副腎皮質ステロイドホルモンは元気が出るホルモン、水を体にため込むホルモンです。顔は丸く満月様顔貌になります。補剤は参耆剤と言われ身体に元気をくれるセリ科ではなくウコギ科の人参と黄耆の組み合わせからなる薬です。人参は水を体に貯める働きを有しており黄耆は体から水を抜きます。この働きをうまく使えば悪魔のようなステロイド配合剤の連用からセレスタミンから脱出できますよ。薬手帳にも抗ヒスタミン薬との記載が多すぎる。セレスタミンは正しくは抗ヒスタミン薬とステロイドの合剤というべきです。

グレースビット錠

グレースビット錠は14種類の疾患に保険適応を有する腎排泄性の抗菌薬です。グレースビット錠に続く抗菌薬はないとされています。グレースビットは現存する最後の最強のニューキノロン系内服抗菌薬です。グレースビットは1錠が50MGですしかも錠剤が小さく飲みやすい。漢方の錠剤は錠数が多く飲みにくい、漢方のカプセルは大きくて飲みにくい。大違いです。クラビットと違いグレースビット錠は使用方法も一日一回でも2回でも大丈夫です。抗生物質は売れれば売れるほど耐性菌ができてしまいます。販売量が増えると耐性菌が増えるというので困ったらお使いくださいというメーカーの姿勢が大いに評価される薬です。特に嫌気性菌につよいのが売りだそうですが誤嚥性肺炎に期待がかかるようです。キノロンといえば水に溶けやすく点眼液はみんなキノロン系になっています。グレースビットは点眼液にはならないのでしょうか?グレースビットは発売から5年経過し糖尿病がらみの副作用でこの日本から消えた今は亡きガチフロ錠。眼科ではガンガン点眼として使われています。眼科以外では使われないとなるといざという時にとっておきたい薬です。ガチフロキサシン耐性菌を作るのは眼科医にかかっています。オフロキサシンで十分なものはオフロキサシンをまず使用することが大切です。

風疹ワクチン助成券

風疹の大流行による県と市の助成金が始まりました。国の助成はないようです。おたふくかぜと水痘が100万人の罹患者がいるのに助成していないということです。風疹だけ特別扱いできないという厚生労働大臣のはなしです。接種助成券を見て不思議に思うことが一つあります。医療機関確認欄というものがあります。そのひとが助成対象かどうかは助成券をもらうためにわざわざ保健所までいっておられるのに何を医療機関が確認するのでしょうと思いました。そうだ念には念をということでしょうか?妊娠に対して特に丁寧に書かれていました。話は少しずれますが広域の予防接種制度も便利なようで不便です。医師会と提携する近隣市から麻疹・風しん一期とポリオに来られました。保護者の方は広域になったことをご存じで近くに実家があるからと以前からうちで接種いている方です。土曜日に来られたので月曜日に「すこ○○センター」に電話したら原本でもコピーでもよいといわれたのでコピーを送りました。そした電話があり次回からは原本を送ってくれという話でした。広域で提携して便利なようでまだまだ活用されていないんだなと痛感しました。7月か8月には麻疹風しんワクチンはなくなる或いは不足するとされています。現在も直近の納入実績で麻疹風疹ワクチンが納入されるようになっております。麻疹・風しんワクチンの予防接種の3期・4期が廃止されあまりまくると予想されていた麻疹風しん混合ワクチンが今度はいつまでもつか?という次元に変化してきました。おとなの方の麻疹・風疹ワクチンの需要が大きく増えました。昨年の今頃なら「今日言って今日でないといけない」という人が多かったが土曜日希望で電話が鳴ることが増えました。

プレゼンテーション

ある学校のプレゼンテーションを聞く機会を得ました。教員に対して専門のインストラクターがプレゼンテーションを指導するからものすごく人の心をひきつける。まずは難しいことは言わない。中学から入学するとまず一年生はアジアから旅行するそうです。勉強以外から入る世界一周旅行の話。実は授業料よりも旅行の積立がお高いそうです。私が思うのは中学校で世界中を旅行したら将来の楽しみがなくなるのではないかと思います。わたしの時代からスキーを高校の卒業旅行にしていた男子校もこの学校の影響かアジア旅行に代わるそうです。学校は勉強をするところです。しかし、卒業して世に出てから世界のグローバル化に対応することを目標とされているそうです。生徒自身がパワーポイントのソフトを用いてプレゼンテーションするそうです。しかし、携帯電話とパソコンをリースして持たせる方針だそうです。社会に出てから携帯電話とパソコンなしの生活は考えられないというメッセージには大変共感します。更には50Mプールまである。プレンゼンテーションを聞いていると素晴らしい教育環境だと思いました。噂通り引き込まれそうでした。プレゼンテーションは訓練すればどうでもなります。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンを接種したのにインフルエンザに罹った。2012年米国ではA型2種類B型2種類の4価ワクチンが承認されました。痛みの少ない優しいワクチンをめざすそうです。他には経鼻ワクチンがあります。投与経路が自然感染と同じであること局所の免疫を獲得できることなどを理由に2003年経鼻弱毒生ワクチンが承認されました。対象は2歳から49歳だそうです。効果も期待するほどではありません。今のインフルエンザワクチンは脳炎・肺炎の重症化を防ぐとされ値ますが絶対的なEBMはないそうです。よく重症化を防ぐワクチンという言葉を耳にするが必ずしもそうではないようです。2009年の新型インフルエンザ騒動ではノバルテイスとGSKの2社からアジュバント入りのワクチンが承認されました。アジュバント入りの方が成績が良かったそうですが輸入物として敬遠されました。今日の新聞の一面にあるように「日本の独り勝ちは今は昔」のようです。ips細胞も高橋先生が0.05が0.1になることを目標にしていると語られていました。より安全で有効なワクチンの開発が可能かどうかは分からないが答えです。

福祉医療

「お宅福祉やっってる?」「福祉と申しますと?」「生活保護やがな。」「生活保護はお取扱いございません」。生活保護を取り扱うかどうかは医療機関が申請します。生活保護には保険証がありません。市役所へ行き受診券をもらってそれから受診することになっています。福祉医療とはひとり親やあるいは親がいない・身体障害者などをさし生活保護は福祉医療とは言いません。福祉医療の方は保険証をお持ちです。いちいち市役所へ行く必要はありません。近隣のF町やT市では中学卒業まで医療費ゼロ円です。姫路は所得制限ありでやっと中学3年生まで2割負担になります。私は0円はよくないと思います。うちの子たちは1歳超えたら3割負担しています。0円になるとドクターショッピングや不要不急の患者さんが増えます。間違えなく医療資源の無駄遣いをします。以前兵庫県○○協会の役員をしてくれないかと言われましたがお断りしました。医療費0円を進めていることが一つの理由です。一部負担金をとることは近畿厚生局から強く言われています。その一部負担金が0円というのは悪いことだと思います。何でもタダはいかんと思いませんか?ねじれ国会で生活保護を厳格化する法案も流れました。

ブラック企業

この世にはブラック企業大賞というものがあるそうですね。インターネットで検索すれば出てくるそうです。ブラック企業の有名な判例としてあるブラック企業で過労死視した事件に大庄○○事件というのがあります。居酒屋チェーン店だそうですが長時間勤務による過重労働を抑制する措置をとる義務があることは自明とし平成23年の○○高裁判決で控訴棄却されました。初めから20万円で募集したとします。その明細は例えば基本給で十万円、残業代が10万円という契約が問題になったそうです。36協定で1か月100時間の時間外労働を6か月にわたり許容する内容だったそうです。労働基準監督署がこれを受けていたそうです。これを受け取った労働基準監督署に鼻にも問題はないそうです。しかしこの過労死を受けて基発0216第3号過重労働による健康障害防止のための総合対策についての一部改正についてという通達が発動したそうです。限度時間を超える一定の時間まで延長する労働時間をできる限り最小にするという当たり前の通達です。人件費が営業経費の一番の経費である外食産業においていかに持てる力を発揮するかという点が大切だという教訓を与えた判決であったそうです。暗然配慮義務をもとに36協定や給与体系が問題となった判決です。