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年寄り多いね

年配の女性の患者さんを受付でお見送りしていると振り向きざまに「年寄り多いね」はあーと聞き返すと[年寄りにアレルギーの人多いね]と答え直してくださいました。今週はヒノキ科の花粉飛散が増えたようです。逆にスギの花粉は減少したようです。アレルギー疾患は年寄りに多い病気となっております。正しくは低年齢化と高齢化しています。わたくしのところは成人が圧倒的に多くと言っても待合室は狭くしょぼい建物です。本来わたくしが居住するはずの建物なので仕方ありません。アレルギー疾患には気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎などがあります。舌下減感作量以外これといったスギ花粉症に対する有効な治療法の開発も進んでいないようですしこれから10年位はすぎ花粉の飛散の最盛期を迎えます。スギ花粉陽性ならヒノキ花粉も80パーセン陽性とされています。3月つらい思いをされた方は4月もつらい思いをされることと思います。こちらのクリニックがある八丈岩山周辺では4月にはハンノキ化の花粉が飛散します。マスコミではヒノキ科の花粉の飛散は少ないと言っているのに辛ければハンノキ科を疑う必要があります。採血で結構陽性にでます。ハンノキ科はカバノキ属です。ハンノキ族陽性はOASつまり口腔アレルギー症候群につながります。OASでは特定の果物や野菜を食べると口の中や周りがかゆくなりのどがイガイガします。メロン、モモ、リンゴなどとハンノキには共通抗原が存在します。

エリザス点鼻粉末

エリザス点鼻粉末は一回200μgです。鼻出血はなぜ慎重投与なぜかと尋ねると棒の先で鼻を突くからといった人がいます、うそでしょう。乳糖のみ添加物で使っているので安全というのでなぜアナフィラキシーが起こるかというとまたちんぷんかんぷん。ステロイドは体から作っているものなのになぜ妊婦につかったらいけないか?さあ。アレルギー性鼻炎合併の蓄膿の方に使用するのはどうか?適応がないとかなんとか。話が通じません。鼻咽頭感染症に慎重投与とかいてあるから。ALTが1から5パーセントで異常なのも気になりますが・・・・。匂いに配慮して粉末になってるらしいが逆には言った感じがしないのも物足りない。以前使用したりのコートがそれで使用しなくなった。成人に使用すると書いてあるが成人とはこの場合はいくつからでしょうか?昨日、WEB講演会のためグランドフェスタととおり駅南へ行きました。人人人でした。姫路が元気になるとよいのになあ。

めがねやさんも大変

メガネ屋さんの店長さんがやめるのでとご挨拶にご丁重なごあいさつに来られました。違う店舗に移られました。いまどきの眼鏡屋さんのことをお伺いしました。最近多いのがインターネットで購入したフレームにめがねやさんでレンズを合わせてほしい方だそうです。さらには安いところで購入し修理だけ来る人。パッドを交換してほしい人などいろいろおられます。確かに多いそうです。修理だけ来られたら大変です。一円にもなりません。それどころか壊したどうなることか。いまでは今まで高いと思われていたこのお店もレンズ代金込み価格で12000円からめがねがあるそうです。昔のイメージで世間ではレンズ込12000円でも高いとの先入観をお持ちのようです。同じレンズでもきっと加工の仕方で変わるであろうと思います。レンズの加工はお店で行うことが普通です。ところでめがねを修理してほしいといわれて眼鏡屋さんに断られたことはありますか。これは今の段階では少ないですがフレームがかなり壊れやすい状態の時断られます。そのうち他店で購入した者も断られるかもしれません。だからどこもコンタクトレンズ販売に手を出している。値段がすべてではありません。世間の相場としておなじものがやすくなるでしょうか。この世は価値観です。家にはお金をかける。メガネにお金をかける。それぞれです。

本格漢方

本格漢方という名の図書が手元に届きました。本格漢方は週刊朝日ムック・漢方2013の副題です。本格漢方は毎年出版されます。週刊朝日ムックに私の名が掲載するようになりもう10年以上です。当初は漢方増刊号といういう名前でした。その後ムック形式開業した年に私の名が削除され「わたしが死んだ」「もったいない、せっかくよく勉強していたのに」と漢方をしている医師の間で私が死んだという噂が立ったいわくつきのしょもつです。死んだはずの私が漢方初心者の医師の方に向けた書物を「診断と治療社」から5月に眼科漢方の代表として分担執筆させていただいた書物が出版されます。漢方はいろいろ各医師が秘密を持っている。決して本当のことを明かさないところがある。教科書を読めばすべてが理解できるわけではありません。またいろいろな流派があり全く違う処方で同じひとつの病態を治療します。漢方単独治療はガイドラインの普及とともに難しい世の中になっています。本格漢方を読むと漢方に大きな期待をするが漢方薬は魔法ではありません。副作用もいっぱいあります。草根木皮からなる生薬を使用することで優しいイメージがあります。漢方薬を二剤組み合わせいかに効かせるか?漢方薬には限界があることは明らかです。

不応料

予防接種の不応料とは予防接種をする予定でお越しの時に予防接種が問診等の結果できなかったらいただくお金です。定期予防接種の場合不応料が設定されています。問診だけでお金を取るかという方もおられかもしれません。今の予防接種でワクチンの料金が高いのは小児肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンそして一番高いワクチンは子宮頸がんワクチンである。ワクチンを作る会社が吸い上げ失神したといえば医師の責任。子宮頸がんワクチンなぜ筋注かといえば皮下注ではしこりができることがあるそうです。風疹単独ワクチンの問診票に本人が記載しわたしが注射しようとするとちょっと待ってと奥さんのところへ相談にそしてわたしの知らぬ間にそのまま帰ってしまい不応料をいただき損ねました。先日は先日で四種混合ワクチンでお母さん勘違いで大損しました。予防接種はもともと利益が出る領域ではありません。普通、自費診療なら予防接種の料金はワクチン代金+初診料+注射の手技料が接種料金です。スマートフォン対応にホームページ改定予定しているので煩雑な予防接種をするよりも保険診療に戻るのが一番かなあ。風疹ワクチンの問診票書いてすってある液を見ていながらやめて帰る患者さん挙児希望だそうです。子供の予防接種では勘違いでおっしゃるお母さんが時々おられます。今日の人不応料ください―。今日はグランドフェスタのオープンからか暇でした。MRワクチン3期と4期どこまで姫路市での接種率を回復できるでしょうか?或いは100パーセントに近づくでしょうか?

多治見疫学調査報告書

医学系の学会はいって良いことなど少ないが今日は緑内障学会から一通の郵便が届きました。岐阜県多治見市で最近といっても2000年ですが多治見疫学調査報告書が届きました。多治見疫学調査は日本が世界に誇る緑内障の疫学調査です。個人情報保護法は2003年に施行更には2005年全面施行ですから大変な努力であったと考えられます。多治見スタデイの報告書で残念なのはOCTが普及していなかったことです。いまならOCTを撮影し解析されるが10年以上前のものがやっと解析されるとはびっくりです。感度と特異度をご存知ですか?感度は陽性的中率、特異度は陰性的中率をさします。FDT弟子や検査をスクリーニング弛緩度55パーセント、特異度が92パーセントで意外や意外早期緑内障にはFDTは役に立たなかったそうです。やはり眼圧25mmHg以上では要注意です。進行が速いことさらに有病率が急上昇することが問題点です。眼圧は計ってみないとわかりません。時に小児の発達緑内障を発見できることもあります。緑内障には関係ありませんが男の子の色覚検査一度は受けていただきたいです。春休みですがわたくしのクリニックは大人の方中心です。夢のようです。姫路に帰ってきたときは90パーセント子供ですよ。大人の方はきませんよと〇〇Sに言われました。そういえば○○Sの人やめたのかなあ。〇〇Sと同じ会社の担当MRさん毎年変わっています。毎年担当者が変わっていてはあかんでしょう。

緑内障は超慢性疾患

緑内障は超慢性疾患です。一晩で失明する病気ではありません。孔子の言葉「我15にして学に志」これは耳から離れない言葉です。然し十五歳で勉強を始めても遅いような気がする。「三十にして立つ」「四十にして惑わず」「五十にして天命を待つ」「六十にして耳順」「七十にして心の欲するところに従っても矩をこえず。」平均余命が違う現代においてこの通りは行きません。50歳になり天命を待つ境地に至る余裕がある人は少ないとおもいます。平均余命は平均寿命に5歳たしたものです。沖縄ですと90歳ということになります。70歳でおしまいの孔子の文章は20歳倉加えるとよいのかと考えます。先日、R大学の眼科のS教授のご講演を拝聴いたしましたが教授ですが人格を感じる方で友人の話では素晴らしい人らしいです。緑内障は超高齢社会の下で眼科では数少ない超慢性疾患です。眼科での在宅医療ははっきり言って遅れています。在総診も普通は内科や外科のクリニックの主治医が算定してしまいます。すると眼科には緊急の往診の概念しか残りません。つまり、眼科疾患特に緑内障は大変多い病気です。しかし、緑内障を定期的に管理するという考えは厚生労働省や厚生局にはありません。また、緑内障を管理するには視野が検査出来ないとなかなか難しいものがあります。孔子の言葉には「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」というのがあります。「度が過ぎることは足りないことと同じくらい良くない」だそうですよ。

プソイドエフェドリン

「デイレグラで眠れません」との検索をいただきました。デイレグラのプソイドエフェドリンの量が200mgというのが多いか少ないかよくわかりません。プソイドエフェドリンは抗炎症作用や利尿作用がエフェドリンに比べてすぐれています。欧米では抗炎症作用に注目しはやくから麻黄はマオウ科のマオウは草麻黄、木賊麻黄、中麻黄があります。総アルカロイドを0.7パーセント以上含みます。フェキソフェナジンとプソイドエフェドリンの合剤であるデイレグラで眠れなくなるのはプソイドエフェドリンの作用です。トゥルーエフェドリンに比較して血圧上昇、心拍数、中枢神経興奮作用は比較的マイルドです。麻黄配合量は麻黄湯の一日量でプソイドエフェドリン6mg,エフェドリンは17.3mg、葛根湯ではプソイドエフェドリン5.7mgエフェドリンが16.4mg,小青竜湯ではプソイドエフェドリンは4.8mgエフェドリンが14.4mgとはるかに漢方エキス製剤の方がマイルドです。デイレグラのプソイドエフェドリンは漢方エキス製剤に比べはるかに多い量です。やっとわかった。ちなみにえたいが知れないデイレグラ配合錠まだ使用経験はございません。プソイドエフェドリン200mgは大量でした。

18か月から2歳未満

水痘の予防接種について学びました。先日も述べた水痘ワクチンの2回目を打つ時期ですが[18か月から2歳]までが推奨されていました。2012年4月20日に水痘ワクチンの2回目を打つ時期が変更になってました。小児科学会推奨です。水痘ワクチンを「値段が高い高い」と思いながらうっても過去の2回の流行時には一回接種では流行時予防接種有効率は50パーセントほどだったそうです。予防接種とは病気にならないというので危険を承知で接種するものですが接種すると罹らないという意識が受診者や保護者には強いとおもいます。ドイツなどに従い水痘ワクチンを2回接種している人はどの程度いるのでしょう。水痘ワクチンを[18か月から2歳]の時期に2回目の接種を行うと予防するのに望ましいという結論になったそうです。従来のように5歳から7歳未満の接種では水痘接種後一年で折角ついた抗体が陰転化するとの発想から変更になったようです。ブースター効果を期待するなら1歳から3か月以内に一回目の水痘を接種し2回目は[18か月から2歳]と決まったようです。小学校へ入学するときでは水痘ワクチンは遅いという結論になったようです。今日もおひとり水痘ワクチンの方がお越しになりました。ほんとはふたりでしたがロタウイルスらしき症状があり後日になりました。色々病気がはやりますね。

白目が黒い

ドライアイの季節が終わり花粉症の季節です。花粉症の季節は漢方が力を発揮します。漢方薬の力を一番感じるのがアレルギの季節です。眼球結膜は白目の上を表層を覆う透明な膜です。つまり黒目の季節は終わり白目の季節に移行したともいえます。白目をじっくり見てしまうのが花粉症の季節です。白目が黒く見えるところはありませんか?白目が黒く見える状態にはメラノーシス、母斑、悪性黒色腫があります。母斑細胞性母斑通称母斑です。母斑細胞とはメラノサイトにもシュワン細胞にも分化できなかった未分化な状態です。母斑とはほくろです。表面平滑境界明瞭、軽度隆起した茶滑色腫瘍です。目にもほくろができるのです。母斑は涙丘や球結膜に多くできる。母斑は先天的なものでゆっくり大きくなるため良性で放置可能です。10歳台で気になることが多いようです。一方悪性黒色腫は大変まれですがその名の通り悪性です。隆起し母斑より高くなる。急速に大きくなる。更に結膜メラノーシスがあります。有色人種の20歳以上で見られる茶褐色の色素沈着です。以上3つが白目つまり結膜にできる茶色あるいは黒いところです。