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過酸化水素による消毒

ソフトコンタクトレンズを消毒するときの液は何をお使いですか?過酸化水素をお使いの方も結構おられることかと思います。過酸化水素は時間の経過とともに水と酸素に分かれます。つまり安全です。ぶくぶく泡が出るのは酸素です。しかし、一定時間経過しないと中和しないのが欠点です。昔は煮沸消毒があった。今は煮沸消毒は販売していません。つまり皆さん高級な消毒液を使わざるを得ない時代となっております。私が姫路に戻った阪神淡路大震災のころは保護者の方は「コンタクトレンズなんてまだ早い」と言いつつバイトのお金で賄うことを条件に初めてのコンタクトレンズを始める時代でした。昨日診療に来られた方の話では御幸通りの眼科で診察する医師?この液良いから買ってねと営業されたとかJ社のレンズがほしいのに執拗に他のブランドのコンタクトレンズをすすめられたそうである。さら診察代が300円くらいだった聞いた。要するにコンタクトレンズの患者さんが多い診療所は不要であると厚生労働省が判断しておりコンタクトレンズ検査が多い眼科の排除を目的としており、つい最近も尼崎と加古川のコンタクトレンズ診療所が保険医慮機関停止処分を受けたのは有名な話です。一度処分されると5年の保険医停止です。しかし、コンタクトレンズ検査料Ⅱを算定する医療機関はやってゆけないように厚生労働省はしてある。だから、不正に手を染める。Rという消毒液が自主回収されたことがある。そこで私が学んだことはRという名前は同じであっても国により成分が異なることであった。煮沸器があればアカントアメーバの感染症もこわくないのになあ。そして液も安いのになあ。

中学受験はいつ学校へ伝えるか

塾では2月から新学年を迎えておられることと思います。[中学受験する]と6年生のクラス担任の先生に打ち明けるのはいつがよいでしょうか?通知簿のコピーで調査書に変えるという学校が増えています。こっそり受験することは小規模な小学校ほど容易です。11月ごろには実際の私立中学校を用いた模擬試験が行われます。田塾でも受験可能です。中学受験をするというと周りの目が気になるためクラス担任の先生に受験しますというのは一般に遅くする傾向があるそうです。しかし、聞いた話ですが最近は「アンチ私立」の先生ばかりではないようです。2学期になって打ち明けたところ運動会の練習で大変でしょうと学校の宿題を別室でさせてもらったとかいろいろ配慮していただける場合も少なくないとか。ただし、2学期の終業式あたりでインフルエンザにかかりましたと連絡してウソがばれて大変だった例もあるそうです。うちの子は3学期も学校へ行ってましたが今年は統一試験日が1月19日と遅く、3学期の始業式から結構日数がありましたので小学校を休んだ子はそれなりにいらっしゃるようです。しかし、塾の先生は決して休むことを推奨はしておられないようです。強毒のインフルエンザが流行れば考えものですがそうなれば学校自体休みでしょう。うちの子など家に一人でいても勉強などするはずなく学校へ登校した方が生活のリズムが保てます。2学期になればみんな頑張るのでクラスがあがることはなかなか至難の業だそうです。運動会は春の5月と秋の9月どちらが有利か?2学期になるとクラス固定です。少々下がっても座席が変わるだけです。春が運動会なら修学旅行もありますが6年生の7月は必死にがんばりクラスを落っこちないことです。今日は合格祝賀会です。これからは算数は数学になり英語に本格的に取り組み、本屋と文房具店と塾以外に学校の帰りに立ち寄ったことがばれたら停学です。校則が大変厳しくなります。そして成績が悪いと高校進学時に肩をたたかれるようです。中学校で義務教育は終わりです。明日は卒業式。残念ながらB型インフルエンザがぱらぱらおられるようです。うちでもB型陽性の方がいらっしゃいました。こんな場合は卒業式は出れないのでしょうか?別室で授与でしょうか?発病後五日解熱後2日。新しいルールです。学級閉鎖が大幅に減りました。新たなスタートです。中学受験がゴールではないから大変、一生研鑚です。小学校の5年生と六年生の担任の先生、そして各教科の先生方さらには保健室の先生、給食の先生そして校長先生ありがとうございました。夏休みの短歌を読み感動しました。「勉強ばっかだったが楽しかった」と記載してました。2学期になり毎日21時や22時に寝て合格するのは一つの奇跡。集中力?体力をつけないといけません。学校へ毎日通えることことは当たり前のことではありません。最後位登校班で行ってほしかった。明日は兵庫県の公立高校の合格発表。また一つのスタートです。

OCT導入です

本日OCTがやってきました。OCTは緑内障と黄斑部の病気の診断に有効です。3年経って消費税が上がってから購入するのがベターと思いましたがファイリングシステムがパンクしましたのであわせて思い切って購入することとなりました。あれば便利なくても診療はできるのがOCTです。眼科の世界ではOCTが開業時になくてはならないものに変身しています。なぜなら病院の眼科ではOCTが標準になっています。緑内障ではOCTの普及とともにプレペリメトリックグラウコーマという概念が普及していくと考えられます。視神経乳頭所見と対応する視野所見というのがこれまでの緑内障診断の基本をなしていましたが変わるかもしれません。性的視野検査で緑内障と診断した時には40パーセントの視神経繊維が欠損していることが知られていますがこれからは40パーセント未満の視神経繊維欠損も積極的に治療して行く時代の到来かもしれません。立体的に診ないとわからなかった黄斑部疾患もOCTがあれば容易に診断できるかもしれません。税務的には手術しない施設では不要かもしれませんがこれからは標準装備になるかもしれません。

花粉症と花粉温度ナウ

MSD株式会社のWebサイト「花温度ナウ」をご存知ですか?積算温度から全国132か所の花粉情報を予測するそうです。花粉温度ナウは姫路周辺のデータはありません。これに対して環境省花粉観測システムでは赤穂郡上郡のデータがみれます。全国的に正月からの積算温度が400度になると花粉が飛散するのが一般常識ですが今年は2月20日頃花粉飛散の目安となる積算温度400度を超えています。本格飛散は積算温度480度だそうです。兵庫県西部では3月2日頃480度を超えたそうです。3月7日から花粉の飛散は急増しました。タイムラグがあるのはなぜでしょう。私にはわかりません。今年の花粉治療の話題といえば一日一回の鼻噴霧用ステロイドが小児にも使えることではないでしょうか。鼻噴霧用ステロイドのナゾネックス、アラミスト、エリザスの3種類があります。ジェネリック医薬品はまだありません。一番人気はナゾネックス点鼻薬かと思います。エリザスもパウダーで化粧崩れを気にする人向けですがデバイスが不人気でした。ナゾネックスは効果とともにデバイスが人気です。MSD社がナゾネックスを発売しています。発売以来ナゾネックスを使用していますが味覚異常がお一人おられましたが他は副作用は経験していません。

任意継続

健康保険の任意継続制度をご存知でしょうか?さらには任意継続にすると保険証の番号が変わるそうです。さらに事業主負担も自己負担になり全額自己負担になります。以前「社会保険本人が1割負担」で「国民健康保険が3割負担であった」為任意継続のメリットがありましたが今はどちらでも自己負担は3割です。従いましてどんなメリットがあるのでしょうか?一般に前年度の所得に応じて国民健康保険の保険料が決まります。したがってたくさん退職前に所得があった方は任意継続が有利なことが存在します。任意継続は長くて2年間です。そして任意継続になると保険証の番号が変更されることをご存知ですか。従いまして患者さんは[お金ちゃんと払ってるのになぜ電話がかかってくるの]と言われます。そうではないのです、インターネットでオンライン請求するようになり資格喪失が簡単に保険者の方にわかるようになっています。番号が変更になるとその番号に該当する人が資格喪失したことがすぐわかります。そしたら窓口負担金以外のお金が入金されないのです。「保険証は医療機関受診時必ず月に一度はご提示ください」というのは現代は転職が多く保険証が頻繁に変わるからです。それを簡単に見破るのがオンライン請求です。任意継続にすると福利厚生が国民健康保険とは違い手厚くなっております。

トビエースと抗コリン作用

さらに強くというタイトルでトビエースが登場しました。トビエースは過活動性膀胱の治療薬です。抗コリン作用には膀胱の収縮抑制、眼圧上昇、胃腸の平滑筋の収縮運動の抑制、狭心症発作の誘発等が挙げられます。抗コリン作用は花粉症やかぜのくすりでのどが渇く、便秘、尿閉等不快な症状の多くを指します。抗コリン作用は口、前立腺、大腸など多くの臓器と関係します。その中でも意外と知られていないのが抗コリン作用と頭です。頭と泌尿器科はつながっています。認知症の人にPL顆粒など抗コリン作用が強いものを投与すると錯乱状態になることがある。意外と知られていない事実です。今のアレルギー世代が高齢者になると抗アレルギー薬で認知機能が低下することが予測される。ファイザーから出た新薬のトビエースはデトルシトールのプロドラッグだそうです。今までのプロドラッグはロキソプロフェンのように胃腸障害という副作用軽減が目的でしたがトビエースは過活動性膀胱の治療効果を高める為また抗コリン作用を軽減するためにプロドラッグになったところが特筆されます。さらにCYP2D6は個人差があるためデトルシトールでは増量不可でしたがトビエースでは可能になりました。

アレルギー学会専門医

私は3つの専門医です。専門医評価認定機構がいろいろ条件を付けて専門医の統一化を図ってまいりましたが専門医評価認定機構とは別の機関を作り新たな専門医を認定するそうです。学会認定の認定専門医では学会のレベルが様々ということです。私の場合眼科専門医そしてサブスぺシャリティとしてアレルギー学会認定専門医もいがありさらには東洋医学会認定漢方専門医があります。
広告ができる専門医ができてから電話帳に広告可能になりましたがいまや電話帳を見て御来院いただける患者さんはすっかり減少いたしました。電話帳ではなく[スマートフォン対応ホームページ]の時代です。専門医を有するかどうかで今後は標榜科目を決めようという発想です。いまや開業すれば外科医も内科医です。外科専門医が内科を診ているのが今の医療です。しかし、在宅医療になれば外科の方がよい場面もあると聞きます。大きな学会認定専門医はこのままだそうですがサブスペシャリティの専門医は学会とは違うさらには専門医評価機構とは違う新たな機関が決めるということが決まったそうです。苦労して勉強して合格した専門医試験ですがただの紙切れでしょうか?[視力に始まり視力に終わる」眼科専門医の基本だそうです。

予防接種とアクセス

ホームページの「予防接種」と「アクセス」のところに毎日約20件近くのアクセスがあります。近頃予防接種は暇なのに誰が何のためにクリックしているのでしょうか?インフルエンザの予防接種ならいざ知らずインフルエンザもB型がちらほらむしろ今姫路ではやっているのはウイルス性胃腸炎という時期を迎えています。予防接種といえば四種混合ワクチンで死者が出てました。更には子宮頸がんワクチンで重篤な副作用が出ていました。予防接種にはリスクがある。絶対安全と信じておられたりとか無料だから接種するという傾向がある。今日のMRワクチン4期の方がところで子宮頸がんワクチンの接種券持ってるけどどうしようといわれました。子宮頸がんワクチンは3回うってなんぼのものであるし高校三年生には無料で受ける資格はない。BCGは生ワクチンまので4週間28日開けるのに3週間と勘違いされておられたうえ同時接種しないなら来ないというお母さん色々な方がおられます。子宮頸がんワクチンは定期予防接種ではないので十分な補償がなく東京の区が保証をするということですがかなり重症そうです。ワクチンが高額であるため子宮頸がんワクチンを実施すると消費税がかかりやすくなります。なぜこんなに「予防接種」と「アクセス」にアクセスがあるのでしょう。今月は兵庫県内のアクセスが減ってます。60パーセン台に減少しました。

年一回の受診

西川クリニックが開設されもうすぐ3年になります。方向性として大人或いは中学生以上の方が増えました。最近は花粉症の患者さんが増えていますが2年ぶりつまり去年は来院なく今年戻ってこられ「お帰りなさい」と心の中で叫んでいる患者さんが大変多いです。花粉が大量に富んだため昨年は他院にいかれた方が戻ってこられたようです。おかげで診察券を増刷していますが年度末で3月22日まで刷り上らないようです。ヒヤヒヤしています。さらに病院時代にお越しの方がぱらぱら戻ってこられてます。人の動きが激しい時代です。さらに姫路は人の動きが激しい土地柄です。新しいものができれば最初は混雑するようです。一年に一回来られる方も多い。例えばインターネットでコンタクトレンズを購入されている方、花粉症の方、糖尿病の方など御縁があるからありがたい方です。インターネットで検索してお越しの方は一回きりという方も大変多い。特に市外からお越しの方は一回きりということが多々ある。継続してお越しになるのは地元の方です。きのうはアトピー性皮膚炎の方が市外からお越しでしたが公費の保険証をお持ちで0円でした。姫路で0円などしたら急病センターがパンクしてしまいます。一期一会つまり一回きりかもしれないです。

アセトアミノフェンと合剤

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