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ヒスタグロビンの注射

今日からうちの子にヒスタグロブリンの注射をします。皮下注です。予防接種と同じです。花粉症の注射はステロイドのケナコルトや減感作療法だけではありません。静脈注射ではありません。ヒスタグロビンは月経前、喘息発作妊娠の可能性のある人等には禁忌であります。ヒスタグロブリンは医療従事者専用のWEBで話題になっていました。ヒスタグロビンが血液製剤でなければすぐに誰でも開始したいところです。ヒスタグロブリンはヒスタミン加グロブリン製剤です。つまり、日本人の献血国内献血から製造されている血液製剤です。未知のウイルスによる薬害が起こるかもしれません。薬害箱江合が好酸球浸潤を抑制するアレルギー治療薬です。先生のところでは花粉症の注射してないの?と聞かれますがガイドラインにも隅っこにかかれていおるだけです。しかし、わたくしには2年前の3月のこの時期に花粉症がひどく重症でクラス全員から何をされたか知らないがある日突然学校へ行けなくなった子供がいます。有名なアレルギーの専門医は水しかお飲みではありません。お茶が飲めないのです。スギ花粉の減感作療法も3年はかかるといわれています。学校へ行かなかった一年足らずの期間週に2から3回うちましたが全く無効でした。いま、つまり花粉の時期は減感作療法はお休みです。ヒスタグロブリンは週一回から2回の間隔で3回または6回施行します。維持療法として有効であれば3から4か月ごとに注射します。中学入学までには何とかしてやりたいなとリスク覚悟で開始です。

サプリメントと漢方の錠剤

漢方の錠剤は数多く飲まないといけません。庶民の期待を裏切る薬が漢方の錠剤です。若い方を中心に漢方のカプセルや錠剤は人気ある。漢方の錠剤を見てこんなに多く飲まないといけないのといわれる方が多い。しかし、漢方薬のエキス顆粒をカプセルに詰めて漢方を子供に与える保護者もいる。しかし和漢箋と同じ成分である防風通聖散は毎日27錠も飲まないといけない。細粒剤ではコタロー大建中湯は27グラム毎日飲むことになります。27錠や27グラムも飲めばそれだけで痩せる気がします。防風通聖散を飲んで本当に痩せますか?読者で痩せた方はおられますか?汗が出て、尿が出て、大便が出て調子が逆によくなる方が多いような気がするのは私だけでしょうか。サプリメントを飲むひとはやせる目的ではお飲みにはならないというデータを目にしました。漢方出痩せるには無理がありますなぜなら何もない時代にどうすれば生き残れるかと考えて作られたのが漢方だからです。デイレグラ錠のプソイドエフェドリン2グラムは漢方薬の小青龍湯の麻黄よりエフェドリンの量が多い。ホームページの検索で「デイレグラ眠れない」との検索がありました。エフェドリンすなわち麻黄に敏感な方は寝れません、胃が痛い、血圧上昇などの発生も危惧されます。デイレグラ売れるでしょうか?今はまだ売れてていないようです。

1000万円

1000万円あったら何をしますか?私は眼科の器械を購入することにしました。今日、注文しました。今月末に納品予定です。たまたま器械が壊れたので一緒に買ったら安くしてもらえるかなあ。そして研修医時代私は放射線科、眼科で研修医をされていた女医さんから電話があって相談され一緒に買ったら安くなるというので夢を持ちました。私のクリニックの会計事務所は近畿に医療機関200件弱を顧問先として持っていてしかも眼科に強いようです。相談したところ「やめときなさい」と言われました。診断つけてもどうせ紹介状書いたら終わりでしょということです。確かに夢を追っているかもしれません。私は仕事以外何も趣味がないので。車もペーパードライバーだし衣服も医師には見えない格好かもしれません。愛車の自転車も普通の自転車です。もっといいやつ買ったらよいのにと言われますが今ので十分です。今日来た患者さんにも「お待たせしてすみません」というとアンタは要領悪いと言われました。その患者さんは10年以上来てくださっています。ありがたい忠告と思い御礼を申し上げました。言いにくいことを言ってくださる方はありがたい患者さんです。確かに元を取れない器械に1000万円投資してなんになるといわれたら返す言葉がない。もう戻れない。

学習能力と花粉症

子供さんの花粉症の薬はどんな基準で選んでますか?私は「眠くないか?だるくないか?」を重視しています。インペアードパーフォーマンス二ついて以前記載したことがあります。眠くならずだるい位の状態です。つまり花粉症でだるいか薬でだるいかわからない状態です。例えば第二世代抗アレルギー薬の中でオロパタジンの細粒も2回飲むところを一回にしたり0.5グラムのところ0.3グラムにしたり工夫しています。オロパタジン0.5グラムは錠剤にすると5グラムです。つまり1錠です。オロパタジンの点眼液がパタノール点眼液です。オロパタジンは非鎮静抗アレルギー薬に分類されていますが眠くなる人は多いと思います。第二世代抗アレルギー薬の中でセチリジンは非鎮静には分類されていません。第一世代のポララミンやぺりアクチンなどはREM睡眠を傷害します。学習にとってインぺアードパーフォーマンスは大きな障害です。子供は一生懸命勉強しようと思っても妨げるのがインペアードパーフォーマンすです。眠たくないだけでなく本人が自覚できないインペアードパーフォーマンスから子供を守りましょう。第一世代の抗アレルギー薬は血液脳関門を通過しますすると頭に影響します。中枢神経抑制でパーフォーマンスが低下します。第一世代の抗アレルギー薬は安いが抗ヒスタミン効果は第2世代と同等です。然し運転にも適しません。以前鉄道関係の運転手さんが眠くなるから鼻炎は辛抱するといわれていました。子供の学習に大きな影響を持つのが第一世代抗ヒスタミン剤です。ヒスタミンは脳の神経伝達物質です。

花粉症いかがですか

スギ花粉の飛散で開院以来の大盛況でしたがようやく落ち着きました。思えば年に一度だけお越しいただいている方の多いこと多いことびっくり致しました。漢方薬と鼻噴霧ステロイドそして第二世代抗アレルギー薬の組み合わせでいかに抗コリン作用の副作用である口渇とだるさを感じない治療をめざし患者さんの満足度が高いか納得し自画自賛しています。「眠くならないと薬が効かない」というのはうそです、なぜならヒスタミンというケミカルメデイエータ―は鼻汁分泌や目ではかゆみを引き起こしますが頭の中は覚醒させます。抗ヒスタミン作用は悪く言うと肥満過食、倦怠、運動の低下、認知機能障害、眠気や痙攣誘発など数々の悪さを引き起こします、漢方薬を用いると安くて眠気や口渇を予防できます。しかし、行き過ぎると不眠を引き起こします。カプセルが弱いといわれ顆粒や細粒にすると効果があがる人も多いですが飲めない人も多いです。第一世代の抗ヒスタミン剤は確かに安いが抗コリン作用が強い。いきなり花粉が襲来したため普段に比べ随分診察が荒くなっていたように思いますがもう大丈夫でしょう。

配合剤とアイミクスHD

配合剤が流行りです。アイミクスHDが昨年発売されました。特徴はカルシウム拮抗薬が最大量配合されていることです。海外では早くから配合剤が点眼薬として使われていました。10年ぐらい前は点眼薬でも配合剤は無理であると聞いていました。何が無理というと日本では配合剤の許可が下りないとのことでした。ところが最近アイミクスHDやユニシア配合錠HD、コソプト点眼液など血圧や眼圧など数字ではっきり出る領域において配合薬が多くなっています。この裏には新薬開発が特許切れに間に合わないという背景があります。点眼薬では配合剤を用いることにより防腐剤アレルギーの予防やアドヒアランスの向上に間違いなくつながります。最近発見した配合剤にアイミクス配合剤HDがあります。アムロジピンが10mgが入っていることが特徴です。今までの配合剤ではアムロジピンが5mgでしたが初めて最大量の10mg入っています。海外ではおおむね70パーセントはアムロジピン10mgが使われているそうです。アムロジピンはCCBに属する高血圧治療薬です。ARBとCCBの合剤が数多くあるがアムロジピン10mgはアイミクスHDだけです。

緑内障検診

緑内障検診は何でどういう検査で見つけると効率的でしょうか?

涙点プラグ

涙点プラグをいれるのは下涙点と上涙点のどちらがよいでしょうか?最近は上涙点とされているようです。涙は以前の3層構造から水・ムチン層と油層に分かれていると考えるようになっています。涙の中の水がまず上に上がり後から油層の脂が遅れて引き上げられます。重力から言うと下涙点を閉鎖することが大切なように思いますがじつは上涙点だそうです。ではどのようなドライアイに涙点プラグを入れるとよいか?最近のTFOTの考え方ではArea Breakつまり角膜全面の涙液層破壊はBUTが0秒の状態です。涙の中の水分が全くない重症の状態です。高度な角結膜上皮障害を起こしていることが多いです。Area Breakには上下の涙点プラグが最適な状態です。診療していますと大きな病院で涙点プラグを入れてもらったが痛くてできなかったという方が時々おられます。わたくし自身も涙店プラグを入れた患者さんからゴロゴロするので抜去してほしいと頼まれた経験があります。LMSといろいろサイズがあります。涙小管にプラグが落っこちるといけないのでどうしても大きめのプラグを挿入することに起因するのかどうかわかりません。冬だけならキープテイアを用いるのがのが一番だと考えます。最近アレルギー性結膜炎で目が潤う人が大変多い。これでかゆみがなければ最高です。

色覚異常

色覚異常の検査を希望しないとあるいは親がおかしいと思わないと受けられな時代です。しかし、男子児童の20パーセントに見られるまれではない状態です。日本眼科学会誌に「こんなスライドやめてください」というのが載ってました。赤と緑これは大変有名です。庭園で緑の木が茂っている中で赤の花がポツンを咲いている状態です。オレンジと黄緑、緑と茶色、青と紫。さらにピンクと白と灰色、緑と灰色と黒、赤と黒、ピンクと明るい青などだそうです。更には多数の色を一枚のスライドを使わないようにさらに背景色と文字のコントラストをつけるように注文がついていました。さすが眼科の一番権威ある学会です。これからはユニバーサルデザインの時代です。色だけで見分ける時代は次第に変化してゆきます。小学校で色覚検査を施行しなくなりました。その制度がなくなった初期の方が就職する時代を迎えております。色覚検査はやはり必要な気がします。

コンドロン点眼液

コンドロン点眼液についてアクセスが増えています。「コンドロン点眼液なぜなくなるのか」といった類のアクセスです。コンドロン点眼液は大変古い薬です。点眼薬にも最低薬価というものがあります。つまり古い薬はどんどん安くなります。そして最低薬価になるとやめたいと製薬マーカーは申し出ますが厚生労働省は許可しません。庶民の感情から言うとなぜ「コンドロン点眼液」はなくなるのか?多分製造元の会社はずーっと前からコンドロン点眼液はやめたかったはずです。利益を生むどころかひょっとして赤字を生むかもしれません。コンドロン点眼液でまぶたがかぶれて怒られたこともありますがドライアイかどうか診断するにはコンドロン点眼液を処方して喜ばれたらドライアイだと診断していました。3月は別れの月です。私はさみしさを感じるいやなつきです。コンドロン点眼液はヒア連点眼液にジェネリック医薬品が出るという時代に負けた格好になっています。歌謡曲のテーマでも卒業や別れをテーマにしたものが桜より多い気がするのは気のせいでしょうか。私の時代は金八先生や贈る言葉はまだありませんでした。中学校や高校の卒業式にどんな曲がうたわれたか全く覚えておりません。勉強しないからTVしまってあったかもしれません。