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おとなの風疹単独ワクチン

大人の方の風疹単独ワクチン依頼の電話が増えました。おとなの風疹ワクチンの依頼主の電話の声は女性ですが男性つまり配偶者がお越しのことも多い。子供さんでは定期予防接種の制度がありワクチンは税金が使われることが多いつまり公費のワクチンということです。「ワクチンなんで高いの?」もっと安いところ探しますという話もしばしばです。しかし結局お越しになることが多い。どうも姫路ではおとなの風疹ワクチン接種可能な施設は限られるようです。予防接種等の自費診療をたくさん実施すると消費税を払う羽目になるとか消費税が上がるとまた税金がふえると思う。予防接種を行うとワクチンの費用が非常に効果になっています。一方患者さんは予防接種を自費で行うと高いと思う。医療者側と受診者には相反する思いがある。最近急にふえたのが30歳前後の方がご夫婦で風疹ワクチンを希望されることです。土曜日にご夫婦で仲良く来られることが増えています。挙児希望の中で先天性風疹症候群について話題になるからだ思います。ちょっと前はご夫婦というのはなかったが最近とみにご夫婦あるいは夫だけというのも増えています。今の30歳ぐらいの方は風疹の抗体がない確率がかなり高いらしい。なぜなら麻疹と風疹の予防接種を一度接種しているかいないかとせいう世代代だらだそうです。以前は不妊治療開始前のつまり挙児希望の助成でしたがパートナーというか誰が家庭に持ち込むかと発想が変わっています。少し世の中が変わりました。インフルエンザの学級閉鎖が今のところ減っています。兵庫県西部ではB型インフルエンザは他の都市からの持ち込みというか阪神間の学校や沖縄に旅行したという特殊なかたがB型陽性になっているようです。もうすぐB型インフルエンザが流行るのでしょうか?

コンタクトレンズ

「そちらでは購入せずネットで購入を考えてるんですけど」とか「なんとかいう名前のカラコンを合わせてほしいんやけど」[処方だけお願いします」という方がこられたり、電話連絡があったりそして[そのカラコン一枚持ってきてください]というとお越しにはならない。カラコンはめてきてくださいというと「はあ?」といわれます。サンプルのレンズも販売実績で供給される会社もあります。誰かが買わないといただけません。契約書を結ばないとサンプルレンズをくれない。いくらでも何枚でも好きなレンズが眼科というだけで手に入る時代は終わった。販売しないとサンプルも手に入りません。コンタクトレンズ診療なんてしたくない。私の本音です。断ってばかりいないといけない。西川病院時代からお越しで角膜にキズが入ったときだけ来る人大歓迎です。コンタクトレンズはよそで買ってもらえばよい。自分とこの子供にはできるだけコンタクトレンズは遅く装用してほしい。私自身は角膜にキズが入れば出番です位に思っています。ケアが悪くてアレルギーを起こせば出番です。トライアルレンズやサンプルレンズをインターネットそ他で購入する方のために使うと予備が亡くなったり、また交換用にとっておかねばなりません。メーカーは未開封のコンタクトレンズのみ交換可能です。コンタクトレンズ販売業は5年更新しかも兵庫県の薬務課が査察に抜き打ちでくる。コンタクトレンズの販売業やめようかなあと思う時がしばしばあります。ましてコンタクトレンズの処方箋などこの世に存在しないものを希望されることもある。「コンタクトレンズが高価である。」と思われる方、安いレンズを希望されるならハードコンタクトレンズがお勧めです。安くて安全です。しかし残念ながらハードコンタクトレンズを希望する人は少ない。痛いゴロゴロする。「ゴロゴロするから安全なんです」と逆にご説明します。眼科医の腕の見せ所はハードコンタクトレンズです。使い捨てとは衛生面から見るとこの上すばらしいことです。しかし、なんでもデイスポーザル製品は高価です。さらに煮沸消毒なき後のソフトコンタクトレンズ用ケア用品は高価です。マルティパーパスソリュ―ションとは言っても消毒・殺菌・すすぎいずれの効果も乏しい。コンタクトレンズを駅前にある眼科併設めがね店、インターネットで購入するひとが増えていると思います。先日、姫路の昔のメインストリートであるみゆきどうりを歩いて実感しました。コンタクトレンズ販売所併設眼科が多いこと多いことびっくりです。老舗眼鏡店のすぐそばにコンタクトレンズ販売所併設眼科が移転していました。昨日お見えになった方も2年ぶりですが開口一番、一番やすいソフトコンタクトレンズといわれました。ちなみに前回はカルテによると一番安いカラコンといわれています。首相が賃上げと叫んでも反応は鈍い。そしたら同じコンタクトレンズなら安いものを買いたくなります。眼科と量販ではメーカーのしきい価格が違うとされています。競争できないとされています。「TAKE HOME MESSAGE」何か持って帰っていただける診療が必要或いは保証が必要なのでしょう。後2年でコンタクトレンズ販売の免許更新の時期です。やめようかどうしよう。電話などでの応対のみならず講習会に年一回参加したり、県の収入印紙を購入したり面倒なことばかりです。「コンタクトレンズ販売」がうっとうしい今日この頃です。

小児に抗アレルギー薬をどう用いるか

抗アレルギー薬とはアトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎などに用いる内服薬をさします。第二世代以降で私が使ったことがある薬ではアレグラ錠は7歳以上12歳未満は一回30mgを朝夕二回に分けて服用します。クラリチンは3歳から7歳未満に5mg一日一回7歳以上は10mg一日一回服用です。ジルテック顆粒は2歳以上7歳未満2.5mgを一日二回7歳以上15歳未満は5mgを一日二回服用することになっています。ロイコトリエン受容体拮抗薬ではプランルカスト水和化合物つまりオノンドライシロップもあります。モンテルカストは小児にはアレルギー性鼻炎の適応病名はありません。第一世代の抗アレルギー薬つまり抗ヒスタミン薬は口渇や倦怠感がありすすめられておりません。漢方は飲める子は飲めるし全く飲めない子も存在します。新しく出るアレグラの強力な薬ディレグラですが小児適応は取得していません。クラビット500位大きな錠剤です。子供には飲めないでしょう。しかも一日量が4錠分2です。ディレグラは鼻炎のみの適応です。売れるでしょうか?目がさえるという点ではよいが血圧をあげたり心臓に負担がかかります。高齢者向けではありません。

COPD

COPDは私が学生時代はCOLDとよんでいました。COPDは慢性閉塞性肺疾患です。lとpはLUNGとpulmonaryの違いです。官報でH24年7月10日公示され「COPD]といえば国民が80パーセント以上わかるように努めることが通知されました。要するぬメタボのようにCOPDが国民の24パーセントから80パーセント以上に使われる日が来るよう広報されることが決まっています。健康21の中で癌、糖尿病、循環器疾患、COPDと第二次健康日本21ではCOPDでは追加されました。原因として煙草が悪い。健康日本COPD21にCOPDがくわえられました。COPDが世界の死亡原因で第3位に入ってきました。1位が虚血性心疾患、第二位が脳血管障害そして3位がCOPDです。30年前は三位は下部呼吸器感染症でした。日本ではCOPDは9位です。なぜCOPDをケアしなければいけないか?COPDは全身疾患で併存症が多い疾患です。然し併存賞の有無は治療に変化を与えません。COPDには心不全が合併すると心不全が悪化します。COPDはうつの有病率を上げます。うつはCOPDの予後を悪化させます。COPDを有すると消化器疾患が合併する確率も上がります。COPDと喘息,心不全は症状が似ています。はいの音も同じような音がします。また主訴が息切れという点も共通です。心不全がCOPDを合併するのは35パーセント、COPDが心不全を合併するのは20パーセントです。COPDがあると心不全は予後がよくなります、COPDはプライマリケア疾患合併リスクを高めます。肺炎は既述のごとく16倍、骨粗しょう症は3.14倍、心筋梗塞は1.75倍です。

ムコスタ点眼液の季節ですが

私が在住する兵庫県姫路市は寒い。市の財政も寒いらしいが気温が低い。寒いからエアコンや床暖が入る。普段の年は空気が乾くが雪や雨は降らない。カラカラである。ムコスタ点眼液が発売されて1周年です。確かに著効例がある。「作用機序不明」と言う面白い薬なのでどんな方に効くかさっぱりわからない。しかし、女性に効くことは間違いない。シェーグレン症候群や糸状角膜炎にも効く。少数だが一年間一日四回きっちり入れておられるご婦人もおられます。「先生はよい薬やというたけどあかんわ」とおしかりを受けることもたびたびある。「朝目を開けると気持ち良い。」こんなお言葉をいただきました。これが男性ですと「ムコスタ点眼液はよその眼科で2回ほどもらったがよくなかった」もういらんわと言われてしまいます。抗鬱剤や統合失調症のくすりを服用中の方にもムコスタ点眼薬著効例がある。ムコスタ点眼液の作用機序として抗酸化作用が挙げられています。言葉をかえれば抗炎症作用です。そしてさらに粘膜に働く。ジクアス点眼液はP2Y2受容体に働きます。この二つがムコスタ点眼液とジクアス点眼液の違いと考えられるようになっています。この頃眼科はふだんより何処もすいてるそうです。昨年の今頃はモットドライでした。最近雨が多いのでドライではありません。患者さん激減です。昨日久しぶりにプラグを入れました。しかし、最近ブログに不審な検索があります。島根県から毎日検索する人、HPの予防接種を10人の人は見ています。昨日治際位にお越しになった方は3人です。毎日10人検索して3人しかお越しにはならない。摩訶不思議。

医師で作家や漫画家

医師で作家といえば渡辺淳一さんを思い浮かべる。更に雑誌によると今は寒川猫持さんが有名です。寒川猫持先生に一度は死ぬまでにお会いしてみたい。最近さらに医療漫画が意外と売れているようです。医療漫画といえば手塚治虫さんです。いま売出し中の人は茨木保さんです。1月ほど前、新聞で渡辺淳一先生の自伝が連載されていました。知らなかったことがいっぱい書かれていました。札幌医科大学の心臓移植が行われたとき、移植が行われたすぐそばで整形外科医としてそして講師として活躍されていたこと。W教授擁護の文章を書かれていたことなどなどいろいろ記載されていました。さらに医療漫画の特集が組まれていました、最初は手塚治虫さんから始まりいま売出し中の「医師で漫画家」は茨木保さんです。茨木保さんが奈良県立医科大学にご入学の動機も漫画家を志願してのこと、茨木保さんが手塚治虫さんに会ったのは一度だけのことで大学でお会いになったことがあるそうです。日本医事新報社から出版されている「がんばれ猫山先生」というまんがを読みました。大変面白く書かれています。しかも、内容は4コマ漫画にしては細かくリアルです。自らの開業の様子を書いているところはほぼ本当のことなのかなあと思います。それを面白おかしく書かれているようです。医療漫画は医療従事者が読むと「言外の意を汲み取る」ことが可能です。漫画が描かれた時期からか?医療崩壊を取り上げるのもお得意な様です。

PM2.5

PM2.5がマスコミで毎日取り上げられています。姫路市には7か所のPM2.5の測定所があるようです。県下で最も多く、力がもともと入っているそうです。マスコミによると測定機器は一台数百万円購入にかかりさらに定期的に用紙を変えることや保守点検が必要です。今年の1月は2回ぐらい国の設定した基準を超えているようです。PM2.5は粒子径が2.5以下という物質の総称です。1立方メートル当たり○○マイクログラムという単位です。35という基準値はアメリカの値を流用しているそうです。35以下だと安全なわけではありません。PM2.5の値は昨年と今年で大きく変わったかというとさほど変化はないそうです。偏西風に乗った黄砂と一緒に飛ぶこれからがどうか見守る必要がありそうです。黄砂は6マイクログラム程度とされています・黄砂によりPM2.5は少しだけあがるそうです。PM2.5はふゆに多くなるそうです。考査の方がはるかに大きいことがわかります。対策として室内に避難することが言われていますが喫煙空間にいるとPM2.5が高い可能性があります。日本人ができることは何か?やはり禁煙は大切です。COPDや動脈硬化などたばこの有害性は明らかです。あまり華美になっても仕方がない様で短期的には特別なことは不要、長期的には外出を控えるくらいだそうです。なぜならわからないことだらけだからです。

慢性疼痛とオピオイド

慢性疼痛とは「疾患が通常治癒するのに必要な期間を超えているにもかかわらず、訴えつづけられる痛み」です。最近、疼痛は心因性疼痛と侵害受容性疼痛さらに神経障害性疼痛の3つにわけられるようです。例えば慢性腰痛は侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の混合型が60パーセントです。オピオイドが有効なのは侵害受容体性疼痛と神経障害性疼痛です。当然ですが心因性疼痛には使ってはいけない。オピオイド依存症を生むだけです。オピオイドとは「アヘン類似物質」のことでモルヒネ、コデインが含まれます。慢性腰痛には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が含まれます。痛み止めといえば一般にNSAIDsつまり非ステロイド消炎鎮痛剤です。さらには最近では末梢神経障害性疼痛の薬であるリリカつまりプレガバリンが普及しています。しかし眠くて眠くてという患者さんが多いのも事実です。2010年から強オピオイドであるノルスパンテープが使えるようになりました。私も複数の患者さんに頼まれ慢性疼痛にノルスパンテープを処方しておりましたがかぶれるようになりその後手術に至りました。ノルスパンテープの登場とともにオピオイドは気軽に使えるようなりました。日本はオピオイドなどの麻薬使用量が少ないとされてきましたが現在は必ずしもそうとは限りません。

乱視・近視・遠視・老視

乱視・近視・遠視・老視を正しく理解されている方が意外と少ない。「TAKE HOME MESSAGE」として最近視力を測定した後、乱視・近視・遠視・老視を解説しています。乱視は一つに像が合わないこと例えばランドルト環がシャネルのマークに見えることです。二重・三重に見えることです。近視は目の長さが長くなり網膜の前に像が結ばれること、遠視は赤ちゃんに多く目の長さが短い状態で像は網膜の後ろに結ばれる状態です。老視は通称老眼です。水晶体つまりレンズの厚みが分厚くなったり薄くなる状態が若いときだとすると40歳を過ぎると水晶体つまりレンズの厚みが変化しなくなる状態つまりレンズが固くなる状態です。40歳を過ぎますと調節や屈折の度数が3D以下になり読書に不自由を生じます。最後に近視の方は老眼にはならないというのは本当でしょうか?過ちです。調節力の低下が老視なら近くが見えないこと以外にも老眼の症状は存在します。老眼とはピント合わせができないことです。近視の人は近視の度数により何cmで一番見えるか決まります。近視の人が手元の一部のものが見えることを老眼にはならないといいます。40歳過ぎたらだれでも老眼になりますよ。老眼に漢方薬をとアクセスいただいた方老眼に聞く漢方薬があれば私がほしい。でも40歳過ぎたら緩い目のめがねを一つお持ちなると楽ですよ。普段かける室内用のめがねです。そして40歳過ぎたらメガネは4つは欲しいですね。室内用、運転や旅行用、そして遠近両用さらにPC用です。さあ20時から医師会の委員会です。いかなければ。

おとなのFDEIA

FDEIAは食物依存性運動誘発アナフィラキシ―のことです。食物依存性運動誘発アナフィラキシーは抗原物質を食べるだけでは発症しません。FDEIAは[食べた後に運動が加わる]と発症します。通常ではFDEIAは吸収されない未消化な物質の吸収によるとされています。従来、子供のアナフィラキシーのことばかり問題となっていましたが大人にも食物依存性運動誘発アナフィラキシーの報告が増えているようです。子供の食物依存性運誘発アナフィラキシーの誘因は球技など比較的激しいスポーツですが大人の食物依存性運動誘発アナフィラキシーは徒歩、清掃、入浴など軽い動作で起こるのが特徴だそうです。また運動負荷だけではなくNSAIDsを服用していた方が多いのも特徴とされています。血小板凝集抑制目的で低用量アスピリン療法を施行中に発症していた例もあるそうで容量依存性はないようです。さらには茶のしずく石鹸使用者につまり大人の女性に多くのFDEIAが多くみられたのは記憶に新しい。加水分解グローバル19Sが添加されていた小麦による経皮感作が原因です。茶のしずく石鹸によるアレルギーはω―5グリアジンに対する特異的IgE抗体陰性で眼瞼つまりまぶたが腫れることが特徴的でした。