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姫路の新しい駅ビル

姫路の新しい駅ビルを眺めながらシャンパンをいただきました。姫路の新しい駅ビルは7階建てに見えるが6階建てだそうです。姫路の新しい駅ビルは地下へ直接へ入る階段があるから7階建てに見えるそうです。最上階は北向きはお城を眺めるのには最適のようです。しかし、FESTA南館のお隣に新みゆき苑ビルが建設中ですが新しいJR姫路駅前で元気になるのでしょうか?今までなかったブランドが姫路に入るのはよいですが既存の建物から新駅ビルに移るならあまり活性化につながらないように思います。新しい駅ビルが建つとFESTA南館の3階・4階には新駅ビル完成後にはどんなテナントが入るのでしょうか?新駅ビルの地下へ直接入る階段は大雨の時大量の水が地下へ流れ込まないか心配です。多分何か対策を講じてあると思います。東京ではよくあるスタイルの入り口ですからわたくしが時代遅れなのでしょう。4月末か5月初旬のオープンだそうです。桜の開花には間に合いませんが人の動きが変わることには違いありません。新しいものが大好きな土地柄です。

妊娠とうつ病

わたくしのクリニックへ遠くからわざわざうつ病で多くの薬を服用中の新婚さんおひとりが約6か月お越しになっている。メンクリで多くの薬を処方されています。必ず家人が同伴されますが家人は診察室へは入ってこられないことが多い。目指すところは妊娠です。そのためには薬を少しでも減らしていくことです。第二回目の診察で「先生目を見て話すんやね」と言われた。初めてそんなことを言われました。さて妊娠するとハッピーなので「女性にとって幸福を感じる時期であるので精神疾患特にうつが悪化することはないのだろうか?」いやそんなことはありません。薬物療法をやめると4人に3人が大うつ病の発作が起きるとのことです。更には約2人に1人はうつ治療中止後妊娠期間中に再発したそうです。妊娠中のうつは産後のうつを3杯リスクを高め、早産や低体重児の出産につながるそうです。更には低栄養、自殺とも関係してきます。つまり薬物使用は最小限に志母体の安定と胎児への薬の影響を最小限にすることが目標です。女性のうつの好発年齢は20歳代とさらに重傷な陽極性障害つまり昔の言い方をすると躁うつ病は50歳前後です。子育て、更年期、介護女性には避けてとれない道です。

Brimonidine点眼液

Brimonidine点眼液は海外では0.2パーセント製剤が使われています。日本ではブロモニジン0.1パーセントが発売されています。交感神経α2刺激薬です。眼圧下降機序としては防水産生抑制、ぶどう膜強膜流出促進です。BACは含まれていません。日本では0.1パーセント製剤が用いられています。局所副作用としてアレルギーが挙げられています。5歳以下要注意2歳未満の幼児は禁忌です。心肺機能への影響は少ないとされるが高血圧薬との併用注意です。。。全身副作用は傾眠・疲労・口渇・頭痛が挙げられています。2例のアレルギー症状をとうとう経験しました。Bromonidine点眼液でまぶたがかゆいといわれました或いはまぶたが赤くなっていました。BACフリーとはいうものの代替物質亜塩素酸ソーダが配合されています。BACフリーは角膜には優しいかもしれません。眼瞼炎や結膜アレルギーの報告が増えています。Brimonidine点眼液は海外ではアルファガン,日本ではアイファガン点眼液という名前で出ています。

ドライアイと低濃度ステロイド点眼液

TFOTはTear Film oriented Therapyの略だそうです。Tearfilmは涙液層のことです。ドライアイが炎症と関係あることは確かです。ドライアイの患者さんにステロイド点眼液を処方するとよいと聞き処方しようとしたが患者さんに断られる。これが偉い眼科医だとみんな喜んでステロイド点眼液を使っていますよといわれます。さらにはステロイド点眼液から離脱できないとまでいわれます。アメリカではレスターシス点眼液以外はドライアイ治療薬として認められていません。アメリカではドライアイは炎症であり免疫抑制剤による消炎のみがドライアイ治療として認められています。さらにヨーロッパではドライアイに対してこれという治療はないそうです。一方、日本では角膜上皮障害と涙液の安定性の低下にドライアイが大きく関係していると考えられています。日本では今までは水を足すだけでしたが涙という水の中にムチンを分泌する薬が世界に先駆けて発売されています。そこでTFOTという考えが生じました。涙のコンポーネントである脂、水、ムチンをそれぞれ補うことがTFOTの考えに基本です。理論どうりにいくかどうかわかりませんがTFOTで考えられていることが実践されたら日本から世界へドライアイの治療が発信するようになる日がくるでしょう。

抗アレルギー薬と相性

抗アレルギー薬でも白癬菌感染症でも薬には相性があります。抗アレルギー薬は三環系とピペラジン系があります。三環系には「アレアレ、アゼん、ザ・ジーさんはクラスメート」アレジオン・アレロック・アゼプチン・ザジテン・クラリチンの記憶術です。N医大のK先生の記憶術です。つまり三環系のアレルギー薬は似ています。この中の処方が効かなければピペラジン系に変更するべきだと講演で話されていました。三環系のアレルギー薬はベンゼン環を4つ有しています。ピペラジン系はアレグラ、タリオン、セルテクト、エバステル、ジルテック、ザイザルでしょうか?「アレグラい、 エパったジーさん、セがたりん」と記憶するそうです。あなたがお飲みの薬が効かない場合K先生は三環系とピペラジン系をかえようと唱えておられました。公害かスギ花粉かハンノキかは不明ですがつらい人が増えるこの時期ご自分の服用されている抗アレルギー薬を考え直す時期かもしれません。ところで、ザイザルがごろ合わせに入ってません。ジルテックが2月1日からOTC薬となりました。怖いなあ、交通事故。ジルテックの改良型がザイザルですから覚える必要ありませんね。

最高裁不受理

奈良県立の病院勤務の産婦人科医の「宿日直」が時間外労働に当たるという大阪高裁判決が最高裁不受理という形で幕を下ろした。最高裁不受理の判決が日本の急性期医療に及ぼす影響は大きいと考えられます。つまり、最高裁不受理を受けて現在コンビニのように患者さんを受け入れている救急病院の宿日直には時間外手当を支給する必要を生じるからです。奉仕の精神や自分のスキルアップのためという考えが通用しなくなり医師も労働者という考えのもと労働基準監督署が動く可能性があるからです。宿日直の手当てでなく、平素の基本給の1.5倍とか1.25倍という時給計算が必要になります。医師の宿日直は過酷です。そして平日の昼間と同じ医療を求められる。朝8時から翌日の午後6時までぶっ通し勤務です。救急救命センターの方がむしろ楽です。宿日直は以前このブログでも取り上げました通り軽作業です。速達が来たから受け取る。患者さんの情報に関する照会が来たから答える。宿日直は現実には平常の外来をしているのと変わりません。宿日直の勤務を時間外勤務にするならよほどの診療報酬アップがないと救急医療は採算が合わないでしょう。

チョコレート

チョコレートは美味しいでしょうか?私は好きではありません。虫歯が増えそうで警戒してしまいます。チョコレートのカカオに含まれるフラバノールには抗酸化、抗凝固、抗炎症作用があるとされています。少量のダークチョコレートを取ると血圧が下がる。チョコレートの摂取が多い人ほど心血管エベントが少ない、チョコレートを置く捕る男性で脳卒中のリスクが少ない具体的には17パーセント下がる、脳卒中の既往がある人で再発が19パーセント下がる、チョコレート接種が少ないほどBMIが低い、チョコレートを多く食べる男性で糖尿病リスクが35パーセント下がる。最後にチョコレート消費量が多い国ほどノーベル賞受賞者が多い、わたくしには商業的な考えが多分に入っているような気がします。皆様いかがでしょうか?このブログをご覧の方の8割はこのクリニック近辺の方あるいは姫路の方です。毎日約300件のアクセスをいただいております。最近、診療は大変暇ですがHPをご覧の方は増えています。明日はチョコレートがきませんようにお祈りしています。

足を骨折しました

子供が足を骨折していました。学校の先生から腫れていて痛いから家で診てあげてくださいと言われました。学校の先生がおっしゃる通り足背が腫脹していました。保健室で手当てもしていただいたそうです。外傷の既往はなく足が痛い、足が腫れているだけでした。経過を看ていましたが熱感を伴うので整形外科に行くとやはり折れていました。そこでいわれたのが外傷の既往がないため腫瘍か骨髄炎かもしれないとのことで学校を早退してMRIまで取りに行く羽目になりました。採血でCRPと白血球が正常のため骨髄炎は否定的されました。MRIでは腫瘍らしき影がありませんでした。となるとまたまたうちのお騒がせ少年が学校であった何かを隠しているかもしれません。何もしないで第二中足骨がおれるだろうか?いや折れないでしょう。いくら尋ねても打撲を否定します。困ったこどもです。しかし、腫瘍や骨髄炎と聞いてびっくり。一般の方ならもっと驚かれることでしょう。

目がかゆい・鼻がむずむずする

目がかゆい、鼻がむずむずする。2週間ほど前から具体的に申しますと一月二十六日の土曜日です。。目がかゆい・鼻がむずむずするという人は多くなかったですか?全国で増えているそうです。空いている私のクリニックにもそれなりに目がかゆい・鼻むずむずのかたが来られました。これは今、はやりの公害ということはないでしょうか?「スギ花粉の敏感型」というには寒い気がします。積算温度が低い。スギ花粉というには季節がはやい・はやすぎる?姫路でも少しだけハンノキが観測されているようです。シラカバの仲間のハンノキは北海道でも2月中旬から飛散するそうです。兵庫県では4月中旬以降が多いように思います。スギ花粉は11月に飛散するのは桜の花が11月に咲くのと同じです。よくあることです。これだけ寒い一月にかゆい・鼻むずむずの人がおられることに違和感を覚えます。スギ花粉敏感型・ハンノキ・中国から飛んで来た公害どれでしょうか?今日も朝一番はステロイド注射やってませんかと入ってきたのは若い男性です。ステロイドの全身投与は怖い。ガイドラインからも外れている。いったん全身にいきわたったステロイドは抜くことはできません。しかし、アトピーでも花粉でも一度ステロイドの筋肉注射をすると抜けられないようです。ステロイド注射やってませんというと2度とその人は来ない。ステロイド注射の副作用は満月様顔貌、骨粗しょう症、胃潰瘍、ざ瘡、電解質異常、糖尿病、高血圧など怖いものはいっぱい。鼻噴霧ステロイドやステロイド点眼液までに抑えるべきです。セレスタミンも要注意。ステロいが含まれています。しかし、ポララミンと同じ抗ヒスタミン薬と説明されています。ステロイドが入ればよく効きます。

PAD

PADは末梢血管閉塞性疾患のことです。PADNに対する動脈硬化の指標として簡易な物には頸動脈エコー、PWV,ABI,微量尿アルブミンなどがあります。PADに対するこれらの検査でDOPPLer血流計がGOLDEN STANDARDです。誤差が少ない、再現性がよい、測定環境による影響が少ない、安価などの理由です。PADがある人では冠状動脈疾患や脳血管障害のリスクが高くなります。日本における死亡原因は31パーセントつまり3人に1人は悪性腫瘍です。16パーセントが冠状動脈疾患、11パーセントが脳血管障害、他の血管障害が2パーセントとなっておりこれまた3人に1人は血管の障害つまり閉塞や出血でで亡くなられておられることになります。PADはfontaine分類の一度は無症状、二度は間欠性跛行、三度は安静時疼痛、四度は壊死です。PADの死亡原因は心臓病、脳血管障害、その他の血管障害の順です。LipoPGE1の注射がよく効きますが三度の安静時疼痛以上の症状に適応があります。そこで内服でよいか?専門施設に患者さんをご紹介いたしました。手術の適応はないだろうか?ドキドキしましたがむしろ内服薬の適応だといわれました。ああよかったと思ったのはわたしだけでなんで注射してくれないのかと怒っておられました。世の中難しい。厳密に言えば専門医から勧められた内服薬のプレタールも「と書いてあるから安静時疼痛」FOTTAINE分類の3度以上です。