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インフルエンザワクチンとEBM

インフルエンザワクチンをうってもインフルエンザウイルス感染症に罹ったという話は朝飯前で2回インフルエンザワクチンをうったのに2回かかったといわれるとつらいものがあるがまれではないと思います。あるデータではインフルエンザワクチンの有用性は1歳以上6歳未満で20パーセントから30パーセント、65歳未満で70から90パーセント65歳以上では45パーセントです。インフルエンザの感染様式は飛沫感染および接触感染です。潜伏期間は1.4日とされています。感染力のある期間は症状が出るⅠ日前から発症後3日から7日です。インフルエンザになってから抗インフルエンザ薬を用いるかどうかについてはタミフルその他の抗インフルエンザ薬と異常行動の因果関係が明快な結論を出すのは困難であることそして永遠に十代の未成年者にはハイリスク群を除いて差し控えになっています。すべての抗インフルエンザ薬を処方した時、抗インフルエンザ薬を処方したあかつきには2日間は保護者の観察下おくようにに配慮が必要とされていることを指導しなければならない。インフルエンザに罹患するといわゆる4月ルールでインフルエンザになってから5日かつ解熱後2日、幼児においては3日出席停止処分が必要になります。近畿統一試験までインフルエンザウイルス感染症が流行りませんようにお祈りします。すべての受験生がベストの状態で試験をうけれたたらよいのになあ。潜伏期間が1.4日というのは試験前の日はあれこれする勉強するより休む方が賢明かとも思います。ドキドキしますが私には図形や数列は分かりません。理科も人体以外はさっぱりです。表を理解したり計算なんてさっぱりできません。

BCGの変更

BCGの接種期間が2013年4月から延長されます。厚生労働省の決定によりBCGは生後12か月までに延長されます。BCGは今まで生後6か月までとされていましたがあまりに予防接種の回数が多いことによるものではなく骨炎を減らすためだそうです。BCGは生後早期に接種しないと結核感染リスクを増す可能性がある。「生後5から8か月」が推奨されます。私の施設ではBCGはは施行しておりません。しかし、ヒブ、肺炎球菌、三種混合と不活化ポリオ、あるいは4種混合ワクチンの間にBCGを接種するため小児科へ予約していただく必要があるためこのブログを記載しました。インフルエンザが流行すると予防接種の発熱かインフルエンザによる発熱か?迷ってしまいます。ラピアクタがあるといっても嫌な季節です。全然関係ありませんが、うちの子が県外の学校ですが合格いたしました。県内のゴールは1月19日です。

EPA

EPAはイコサペンタエン酸、イコサペンタエン酸と呼ばれているものです。EPAは長鎖多価不飽和脂肪酸の構造式を持ちます。二重結合を複数個有します。n-3系とn-6系に分かれます。n-3系はリノレン酸、EPA,DHAです。n-6系はリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸が含まれます。EPAといえば青魚です。EPAが一番豊富な青魚をご存知ですか?マイワシです。マイワシの丸干しです。次は養殖はまちです。次が鰊でその次がさしみかすしのマグロです。EPAが善玉なら、アラキドン酸は体内で代謝され悪玉となります。EPAは長期間にとり続けると体全体の細胞に取り込まれ。細胞膜を形成するAAつまりアラキドン酸はEPAに置き換わります。EPAは医療保険で処方する場合はエパデールという商品になります。エパデールの薬理作用は血小版凝集抑制、脂質代謝の改善、動脈硬化の予防が挙げられます。nー6とn-3の比率の重要性も叫ばれています。HMG-CoA還元酵素阻害剤つまりスタチンはコレステロールを低下させます。EPAは中性脂肪を低下させます。DHAは脳に多く、EPAは脳にはない。DHAをたくさん取ると頭がよくなるか?必ずしもそうではないようです。DHAとEPAの合剤であるロトリガまもなく登場ですが私のこのブログに多くの「ロトリガ」をキーワードとした検索ある、検索の中で注目は「ロトリガはなぜ高いか」というものです。新薬は高い。それではいけないでしょうか?それとも武田薬品の企業力でしょうか。

人食いバクテリア

人食いバクテリアという名の再起は果たして存在するか?人食いバクテリアとは劇症型感染症を起こすビブリオやアエロモナスのことです。複数の細菌です。人食いバクテリアつまり劇症型A群溶血連鎖球菌はのどが真っ赤になる普通の連鎖球菌と比較し死亡率30パーセントであることからこの名前がついたらしい。基礎疾患がなく30代の健康な男女に突然発症すというから怖い。ペニシリンやマクロライドの抗生物質を用いるが感染部位の血流低下がみられなかなか聞かないそうである。1992年日本でも初めて報告されています。伝染力は強くはない。四肢の疼痛などから始まり尿毒症、DICなど多臓器不全に至るそうです。感染部位を思い切って取り除くことが大切です。怖い話です。30代の健康な男女を襲う人食いバクテリア。

こどものインフルエンザ

ノロウイルス感染症からインフルエンザウイルス感染症にシフトしているようです。子供にインフルエンザが昨シーズンつまり2011から2012年になぜ流行したか?2011から2012年のシーズンはAソ連株が消えA香港株が流行したことに尽きる。さらにそのあとB型が流行った。昔の新型つまりソ連型にタミフルが耐性を示したのは子供です。インフルエンザのキットが陽性になるかどうかははインフルエンザのウイルス量に大いに関係する。したがって早期に重症化することはあるのです。ノイラミニダーゼ阻害薬は4種類に増えた。しかし、一回吸入のイナビルばかり使うのは危険である。一回しか吸入するチャンスはないからである。上手くすえなかったら?イナビルは機関や肺に長時間貯留するのでうまく吸入できれば大変有効です。吸入薬は4歳以下では確実に吸入することが大変重要です。ノイラミニダーゼ阻害薬はA型には有用だがB型には効果は劣ります。一方タミフルは10代は異常言動の問題で使用不可である。ラピアクタは陰圧の部屋であればよいが点滴には15分かける必要がある。その間ウイルスが巻き散らかされる可能性がある。一般の患者さんに移る、あるいは院内感染を起こす可能性は否定できません。吸入回数が一回という言うのは失敗するとゼロ回と同じです。リレンザのように十回あるのと全くことなります。

東西の違い

臨時列車が中学受験生のために1月6日にわざわざでるそうですね。中学受験に臨時列車なんて時代の変化です。姫路への帰りは熊山駅発になっていますから!。朝は6両編成、午後は4両編成。専願217、非専願700人と保護者の方を合わせるとそんなもんでしょうか。私の時代にはなかった中学校です。伊勢志摩と奈良への修学旅行は国鉄でした、東京と伊豆箱根方面も新幹線とバスでした。考えてみれば大学受験も関西から始まり関東方面に移動します。インフルエンザの予防接種は関東では11月にはうち終わっているようです。関東の方が12月中二は流行入りしており正しい選択です。同じ日本でもずいぶん異なります。先日面白いことを聞きました。便秘薬の酸化マグネシウムは関西では「カマグ」と呼び関東では「カマ」と呼ぶそうです。いまは錠剤ができてマグミットという商品名で呼ぶ人もいます。時代と地域で異なります。うちのこはいよいよ第一志望、第二志望、第三志望もだめなら午後受験あるいは後期で高校三年生が校舎から飛び降り自殺して人気が下降した中学校を勧められました。「天命を尽くして人事をまて」というけれど一年間学校に行けただけもよくがんばった。人事は尽くしてはいないかもしれない。もっと頑張れたかもしれない。論説文は得意だが物語文は苦手。物語文を他人がもっと読み何を考えているか考えてほしい。それで行くところが無かったら関東の学校を受験することです。人間的に関東へ行くのはまだ無理です。

受験生とインフルエンザ予防

今日は私の居住する兵庫県姫路市では早くも私立中学受験です。第一志望とされる方には大きな意義を持つ日です。今日から診察です。ノロウイルスもインフルエンザウイルスも怖いそして私は。生ぬるいが送り迎えは必要である。デンカ生研の添付文書を見てもA型は83パーセント。B型は55パーセンしか予防できない。周りにインフルエンザが発生し何とか親としてできないか?イナビルの予防投与である。耐性菌の問題など副作用の問題さらに予防だから保険適応外で自費という問題もあり推奨するわけではありません。昨年に比べて近畿統一試験日が1月19日と大きく遅れることし学校が始まり約2週経っている。昨年つまり2011から2012年は1から3月にピークがきました。更に流行したのがH3N2とB型でした。A型から始まりめまぐるしく変化しました。2005から2006年にはアマンタジン耐性インフルエンザ、2008年から2009年にはタミフル耐性インフルエンザ〔H1N1〕など体制が生じたのも事実です。画期的なインフルエンザの注射薬ラピアクタを何人かに使用してみましたが一日以内で解熱しませんでした。ラピアクタは小児に確実に投与できるとされています。注射ですから吸入よりも確実です。子供はあっという間に脳炎になることがあるようです。抗インフルエンザ薬を投与しても間に合わない。予防接種とことない単なる熱を下げる薬です。さらに新しい抗インフルエンザ薬RNAポリメラーゼ阻害薬ファビピラビルが承認申請中だそうだがどんな薬でしょう。

他人の子を叱る

私は自分の寺の横の墓地で遊んでいて小学生のち一度だけ叱られた。当時のことなので危険だ「墓石が倒れてけがしたらお父さん喜んでか」と言われた。ベネッセの調査では約一割の親は自分の子供が怒られることに絶対的険悪感を持っているらしい。許せる親は3割にすぎません。東京都の調査では500人にアンケートを取り8割が自分の子も他人の子もきちんと叱ると答えたそうだが本当だろうか?私は診療時成人の患者さんが多いせいか普通の眼科ではないため悩みを持って診察にお越しの方が多いためかはっきり注意することにしている。当然子供患者数は少ない。眼科では感染リスクを考えプレイルームは設置しない。「勇気を出して他人の子供を叱れますか」如何でしょうか?医療系サイトでも眼科で診察をうける患児以外をどう扱うかという問題提起されたことがあった。診察をうける子供だけを診察しに入れるという意見が多かったように記憶している。眼科には高額医療機器が多い。多くの職員がいれば患児を観る余裕ができるが。眼科のこと以外でも、予防接種でも同じようなことがあるのです。3歳の子を一人椅子に座らせる保護者の方がいらっしゃいます。無理無理絶対に無理です。どんな賢いお子さんでも。ましてや接種直後に失神を起こしたりしたら大変です。背もたれのある椅子といえども何のツッパリにもなりません。「核家族化」「移動社会」の影響で他人の子を叱るのは勇気がいる。要するによその子はほっとくのが一番なんでしょうね。しかし、インフルエンザの予防接種には兄弟で来る。ご両親でお越しになるご家庭がある。大変助かる。予防接種が痛いかどうかに一番影響するのはおこさんを固定する方法と力です。うごかなかたったら痛みは確実に軽減する。世のお父さん方「イクメン」にご協力ください。私は西川病院があったころ当直時には子供をベッドに寝かせ私は床に寝ていました。もっとちいさいころはベビーカーを診察室の前においていました。普通の病院では無理です。糖尿病の患者さんんばかりだったのでつまり感染症の方が少ない環境のなかで可能なことでした。

おたふくかぜの予防接種必要ですか

おたふくかぜの予防接種って必要ですか。よくある質問です。誰もが疑問に思うことです。おたふくかぜの予防接種は任意接種ですのでこのような質問が生じます。MMRとして混合ワクチンが定期予防接種から外れて20年近くなります。1993年にMMRは中止となりました。おたふくかぜ単独ワクチン接種率は全国で見ると3割程度です。諸外国のように2回接種など夢の夢です。0.05パーセント程度の無菌性髄膜炎の発症が原因だそうです。おたふくかぜは別名ムンプスと言います。ムンプス脳炎、難聴さらに思春期以降では睾丸炎や卵巣炎のリスクがあがります。任意接種ですのでおたふくかぜのワクチンを子供に「うつかうたないか」は保護者が自分が決めることです。インフルエンザも任意接種ですのでうつかうたないかは保護者の考え方です。絶対安全ではないしインフルエンザワクチンは毎年変異するため株が変わります。「うってもインフルエンザにかかるから」インフルエンザは重症化しないための予防接種です。おたふくかぜはならないための予防接種です。変異もしないためのワクチンです。

増減点連絡書・各種通知書のみかた

またまた大晦日の世間はゆったりモードの中、兵庫県国保連合会から国民健康保険過誤調整結果通知書それにと付随した資料がきました。こちらから兵庫県国民健康保険団体連合会へ取り下げ依頼をしたものともう一つがややこしいものです。福祉医療ってお分かりですか。乳児、母子、老人などの保険のことです。福祉医療の保険証お持ちで県外の保険証を提示いただきました場合近畿税理士国保以外の保険証を提示いただきました場合、福祉医療は使えないというものです。つまりうちのクリニックの未集金発生ということです。「県外国保被保険者にかかる福祉医療」には要注意ですよ。ところで兵庫県国民健康保険団体連合会のホームページに大変役立つ内容がアップされたそうです。12月28日にアップされたそうです。「増減点連絡書・各種通知書のみかた」及び「保険医療機関等の請求および受領に関する届け出」というものです。医療事務を目指す方には必ず役立つ内容と信じています。