記事一覧

ドライアイと4つのブレイクアップ

ドライアイを分類する手段で有効な方法はブレイクアップを見ることです。フルオレスチン染色を行い、線状のブレイクアップは涙液減少です。丸いブレイクアップは涙液の質の不良です。ドライアイには4つのブレイクが存在する。ラインブレイク、スポットブレイク、ランダムブレイク、エリアブレイクの中で軽症から中等症の涙液減少型ドライアイはラインブレイクの所見がみられます。ラインブレイクアップのメカニズムは涙液層形成の途中で角膜下方に涙液層破壊が起こります。涙液層形成の途中で角膜下方に涙液層破壊が起こります。涙液の水分減少によるものです。涙液層破壊を診ろことで角膜上皮の水濡れ性の低下を知ることが可能です。それにより角結膜上皮細胞の層別治療つまりTFOTに具体的な点眼薬でいうとジクアス点眼とムコスタ点眼に主流が移ることになるでしょう。ジクアス点眼は目の疲れや乾燥に有効です。ムコスタ点眼は異物感や眼痛などの改善に特に有効です。アメリカでは免疫抑制剤スターシスが中心です。日本かアメリカかどちらの流れが主流になるか?涙液層の形成過程でつまり角膜への塗り付け過程で涙液層が破壊されるのがスポットブレイクです。スポットブレイクはみず濡れ性低下型ドライアイとかBUT短縮型ドライアイとか言われています。ランダムブレイクは瞬目ごとに変わる蒸発更新型ドライアイに多い。涙液層破壊がランダムなブレイクアップです。ランダムブレイクアップは油層上方進展が終了してから場所を選ばない涙液層破壊です。まだまだ分からないことだらけのようです。

お受験

お受験まで21日となりました。本人の顔つきが変わってきてます。緊張感いっぱいで笑うこともなく宿題して寝るだけが楽しみのようです。風呂に入るとだるくなってしまうらしい。きょうも朝9時に入室し終わるのは19時50分らしい。明日は9時から16時20分までらしい。元旦は休みだが宿題が出るようです。更に小学校からの宿題も待ってます。長いなあ。今日病センターが9時から18時だから比較しても長い。2学期になり成績が落ちた。疲れがでて21時や22時に寝ていてはねー。しかし、怒っても仕方ない。学校の宿題出来たら「さあ寝よう」というと「寝ようか」と一緒にベッドについてくる。今の中学一年生から高校進学時は姫路・福崎学区はより広域の第五学区となり厳しくなるそうだ。Tに付属中学ができるのは小学5年生からだからまにあわない、志望校に落ちたら遠くで通える範囲なら進学させようというのが今の6年生保護者の標準的考えらしい。しかし、先生方も大変です。県外への転勤があるし、先生の頭の中には生徒一人一人の成績が頭にインプットされている。、さらには毎年、元旦だけ休日で1月4日には市民会館へ行かないといけないし、1月6日は岡山まで行って激励しそのあと統一試験日には各校へ分散して午前と午後に激励質疑の日に発表があれば不合格児童の後期試験出願や過去問を23日か24日まで指導しないといけない。先生はさらにそのあと転勤で何処の教室に配属かわからないそうです。児童も先生も大変なあと3週間です。健康第一です。インフルエンザの流行が1月19日以降になることを受験者全員の合格とともに祈っています。

アナフィラキシーとエピペン

アナフィラキシーは重症型アレルギーです。アナフィラキシーショックはは生命の危機にかかわる状態です。気管が閉塞したり末梢血管が虚脱したりすることです。インフルエンザの予防接種後30分以内にアナフィラキシーショックを起こす確率は何十万分の位置から何百万分の一であることが知られています。予防接種でも修学旅行や給食の誤食でも何でも起こる。予防接種によるアナフィラキシーは何十万分の一とか何百万分の一とか言われる頻度で発症します。接種後30分以内に起こることが多いとされています。アナフィラキシーの薬といえばアドレナリンつまりエピペンです。エピペンはドイツメルク社からマイラン製薬この度ファイザー社が発売元になりました。この間八チアレルギーから食物アレルギーに適応拡大しさらには保険適応になり大変身近なものになりました。「最初は救急救命士がうつと医療行為か」「学校の教職員がうつと医療行為か」「山の中で蜂に刺された同僚にエピペンを使うと医療行為か」?という次元の低い問題から発展しました。今は姫路市教育委員会的には全職員がエピペンに対応できるよう取り組まれているそうです。蜂アレルギーの林業の方も多くお持ちになっています。給食や修学旅行での誤食をゼロにすることは無理といわわれています。

漢方のやせ薬

漢方薬で痩せたい。そんな思いを持つ方は多い。漢方薬で痩せることは無理であると思いながら書いてます。「漢方なら優しい無理のない痩せ方ができる。「そう思っておられる方は多いと思います。防風通聖散はOTCでは和漢箋という名前で発売しています。OTC薬として多くの方が買われたことがあるはずです。固太りに防風通聖散、水太りに防已黄耆湯というキャッチコピーがあります。本当にやせるでしょうか?もう何年も防風通聖散をお飲みになっている方に聞きました。防風通聖散を飲むと胃腸の調子が良いので続けています。防風通聖散は本当は汗、大便、小便を排出することで体調を改善する薬ではないでしょうか?一貫堂体質分類では防風通聖散は臓毒体質の薬です。汗、大便、小便から毒を排出する薬です。防已黄耆湯は黄耆が君薬です。黄耆は人参と同じ補気作用があります。しかし、人参と異なり固表止汗作用がある汗をコントロールします。さらに人参と異なり利水作用があり水分を排泄します。防風通聖散大黄・麻黄わずかに配合されているのがみそです。漢方薬のつくられた時代には食べ物がない不足した時代に作られた方剤が多い。漢方薬に痩せる働きを期待するには無理がある。麻黄は新陳代謝を促進する。麻黄は覚醒剤みたいなものです。摂りすぎはいけない。もうのかわりの生薬はない。1gの麻黄が防風通聖散を引き立てる。

心拍数

過程の血圧計で血圧を測るとき心泊数もわかります。心泊数をはかるときとしては早朝の血圧測定時にはかることが一番信用されるそうです。せめて5分は安静にするとよいそうです。ミネソタコードから考えますと心拍数は毎分50以下で徐脈、毎分100以上で頻脈です。人間の寿命っていくらでしょうか?日本人は80歳以上です。しかし、ジンバブエは38歳、シオラレオーネは34歳です。家庭血圧計の普及で脈拍が簡単に測れるようになっています。心血管疾患死亡比で考えますと脈拍が70以下かつ収縮期血圧135以下の人に比べ脈拍数は毎分70拍以上かつ収縮期血圧135以上ですと3.16倍です。収縮期血圧135以下で脈拍が毎分70以下になりますと2.16倍の心血管疾患死亡率です。家庭血圧を測るのは起床後一時間以内のことが多いと思います。脈拍も早朝が一番安定するようです。血圧とともに脈拍を見ると血圧の薬が変わることもあります。今年も明日で診療が終わります。開業二年半になります。カルテが5000冊を超えました。カルテラックがいっぱいになりました。今後もこのブログを読んで共感いただけた方がおこしいただけるクリニックを目指したいと思います。いつもすいています。いつも静かです。黙々と仕事をすることに美を感じます。インフルエンザの予防接種の時期以外は子供さんは少ないいつも静かなクリニックです。たくさん患者さんと職員がいるともめ事も多い。少数精鋭という言葉が適切かどうかわかりませんがブログを読み共感いただいた職員と患者さんのクリニックとなりたいです。

芎帰調血飲第一加減エキス

小太郎漢方には「匙倶楽部」というものがあることを知る人は少ないでしょう。「コタロー匙倶楽部」には保険適応でない処方がいっぱいあります。煎じるのは大変という患者さんが多い。「太虎堂の芎帰調血飲」補血活血だけではなく香附子、烏薬、益母草は他のエキス製剤にはあまり配合されていません。烏薬と香附子で気の巡りを改善しその気が血、津液の巡りを改善します。芎帰調血飲第一加減は保険適応の「太虎堂の芎帰調血飲」の加減法です。芎帰調血飲には気の巡りと血の巡りを改善させる生薬が多く含まれています。芎帰調血飲に入っていない生薬は桃仁、紅花,牛膝で活血、桂皮と芍薬で調和営衛、枳実、木香、延胡索で理気止痛です芎帰調血飲も芎帰調血飲第一加減も産後や女性の漢方薬です。肝腎陰虚、気滞化熱、血瘀の体質に痰飲など余分な質がたまっている錠他の改善に用いる処方です。過食、ストレス社会、過労、夜型生活、睡眠不足などの女性にぴったりとされています。冷え症と言ってもいろいろです。ストレスで気が廻らず熱がめぐっていない可能性があります。どうも日本人は上熱下寒が多い。冷えたストレスに芎帰調血飲および芎帰調血飲第一加減エキスが使えそうです。

いつまでインフルエンザの予防接種していますか

いつまでインフルエンザの予防接種していますか?との電話が増えました。この西川クリニック近辺にもインフルエンザの患者さんが散見されだしたそうですよ。そのため呼吸器感染症のリスクが低い私のクリニックにはインフルエンザの予防接種29日に受けたとか1月4日に受けたいという電話が多くなりました。出来れば29日は勘弁してほしい。何かあったとき心配です。関東では流行入りしたところが多い。福岡ではかなり前に学級閉鎖してましたよね。マスコミはノロウイルスで騒いでいますがインフルエンザの流行も遠くないとみんな思っている。2月の中旬になったらインフルエンザワクチンは返品します。それまでインフルエンザワクチン可能ですよ?

ディレグラ配合錠

デイレグラ配合錠は新しいアレルギーの薬です。フェキソフェナジン塩酸塩とプソイドエフェドリンを合剤にしたものがディレグラ配合剤です。フェキソフェナジンはスイッチOTCとなったアレグラ錠のことです。世界に通用する2つの抗アレルギー薬にはアレグラとクラリチンレデイタブ錠があります。アレグラ錠は眠気が少ない抗アレルギー薬です。しかし、アレグラ錠でも10人に1人は眠くなるようです。ディレグら配合錠のエフェドリンにはトゥルーエフェドリンとプソイドエフェドリンが存在します。葛根湯の生薬のなかの麻黄はメーカーによりトゥルーエフェドリンとプソイドエフェドリンが存在します。風邪に効くのがトゥルーエフェドリン、肩こりに効くのがプソイドエフェドリンとされています。アレグラにエフェドリンを加えるのはねむくならないために最良の選択だと思います。元々眠くなりにくいアレグラ錠にプソイドエフェドリンを加えたディレグラ錠はひょっとして結構売れるかもしれません。

アレルギー鼻炎の漢方治療

アレルギー性鼻炎に小青龍湯をお考えの方は多い。はじめから小青龍湯って処方してもらえますか?といわれる方もいる。小青竜湯が効かなかったら漢方薬は効かないと感がる方は多い。漢方薬はまずいとかくさいと思っておられる方は多い。せんじ薬に至ってはにおいに敏感な鳥が寄ってくるくらいです。錠剤やカプセルの漢方は邪道という医師もいる。しかし、お子さんには錠剤やカプセルの漢方薬は大変有効です。一方漢方で治療してほしいという人もいる。西洋医学的に弁病するとくしゃみ・鼻水・鼻づまりのどの症状があるか?花粉症の始まりは最初は5月に変な風邪が流行るというところからである。花粉症という病気は風邪の一種としてはじまった。西洋医学では鼻づまりと鼻水の二つに分かれる。そしてくすりがきまる。漢方でも似ているが体全体の冷えと熱は見分けたいと考えている。今の日本では江戸時代の「葛根湯医者」と異なり「小青竜湯医者」が増えていると思う。代表的な病気としてアレルギー性鼻炎だが小青竜湯は利水薬としているいろいろな病気に応用できる。ただし、保険適応のない方剤は多い。重篤な健康被害が出たときが問題です。肺の粛降作用を持つ方剤には鼻の症状に有効なものは多い。具体的に書くと保険適応外で何かと問題ですのでひかえますが気管支喘息の適応症を有する処方が多いようです。

蓄膿症と漢方薬

中医学では鼻淵といいます。蓄膿症の症状には黄緑色の鼻が出る膿性鼻汁、後ろに鼻が出る後鼻漏、鼻閉、匂いが分からない嗅覚障害さらには顔が痛いさらには眼窩蜂窩織炎を引き起こす。冬になると顔がまた痛くなったいう人がいる。外科的治療と漢方薬以外にはマクロライド系抗生物質の長期少量療法もありますが最近のマイコプラズマ肺炎の流行で分かったことはマイコプラズマにマクロライドが効きにくくなっていることです。原因としては風熱の邪や風寒の邪が入る。普通の風邪との違いは臓器特異性でないだろうか。鼻という臓器に特異的に邪が入ることです。西洋医学ではのどからウイルスが入ると考えるのが普通ではなかろうか?傷寒論では何と首の後ろからウイルスが入ると考えたからすごい。あと出てきた温病学は口からウイルスが入ると考えた。より西洋医学に近い発想です。風腑や風池から者が侵入するなんて思いつかない。風熱と風寒の症状の差は何か?最初ぞくぞくするのが風寒です。最初から熱いのが風温や温病における邪です。ぞくぞくすることを漢方薬の世界では悪寒といいます。慢性化することを化熱といいます。蓄膿症に対し耳鼻科の中では処置が大きな位置づけだそうです。上顎洞や篩骨洞など副鼻腔の出口が炎症やそれに伴う浮腫で詰まることが蓄膿である。処置で治るのが市番だと思います。されど漢方薬も捨てがたい領域です。