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四つのブレイクとドライアイ パート1

四つのブレイクとはドライアイの方のフルオレセイン染色パターンによるドライアイ分類です。スポットブレイク、ラインブレイク、ランダムブレイク、エリアブレイクの4つがあります。その中で注目されるのがスポットブレイクです。BUT短縮型ドライアイのスポットブレイクです。スポットブレイクは涙液層の形成過程の中の角膜上の水分塗り付け過程で涙液層が破壊されます。開瞼直後の円形の涙液破壊です。病態は表皮上層の水濡れ性低下です。3コンポ―ネント治療から言うと膜型ムチンを補うことです。ムコスタ点眼液、ジクアス点眼液がとても期待される分野です。スポットブレイクがみられる例ではBUTは0秒です。ジクアスは水も分泌しますがムコスタ点眼液は保湿効果を期待してヒアルロン酸Naの併用を行っています。

涙が出るドライアイ

最近涙が出る人が姫路では多いのではないでしょうか?ドライアイかもしれませんよ。重症ドライアイは涙がでませんが比較的軽症のドライアイは知覚神経刺激でリフレックスループ涙腺システムを介して涙を増やします。今の時期の姫路は空気が乾燥し、冷えた空気、乾燥が刺激になりリフレックスループ涙腺システムによる涙液増加が反射性に起こっていると思います。シェーグレン症候群のような重症ドライアイと違い軽いドライアイではリフレックスループ涙腺刺激が起こります。日本のドライアイ治療は従来水分補給でした。たしかに乾燥した冷たい空気の中でヒアルロン酸を補充することはよいことです。気持ち良いと思います。アイマスクでも温罨法もとても気持ち良いです。昨日も今日も通勤途中で霜を見ました。さむいですね。感染性胃腸炎は兵庫県ではやっており全国で2番目と書いてありました。ノロウイルス感染症ですよね。こわいこわい医療介護施設で流行すれば全滅です。まな板には次亜塩素酸ソーダつまりハイターです。

修行

阿闍梨といえばえらいように聞こえるが今は何もえらくない。私も20年前に阿闍梨になりました。天台宗の本山である比叡山延暦寺の延暦寺会館に宿泊し、みんなから病院をさぼって遊びに行くようにさげすまれ四日ほど比叡山で過ごしました。法華大会と書いて「ほっけだいえ」と読む修行に参加しました。法華大会は4年に一度です。本当にえらいのは比叡山千日回峰行をされた大阿闍梨です。「大」がつくかつかないかで大違いです。大きな病院ほど病院を休んで宗教的事由にて病院をさぼることに対して理解がない。あれも一つのいじめです。しかし、そんなハラスメントをハラスメントと言わない時代でした。いまは何処にでもハラスメントやいじめはあります。千日回峰行の道を昼間に一日歩いただけでしんどいと思う人は多い。それを夜中にひとり歩くのはつらいことです。こわい。山姥でも出てきそうです。本当のけもの道です。人生みんなキズを背負いながら生きているのです。だから、死を覚悟で千日回峰行ができるのです.途中でやめたら死が待っています。結局、どこにも人権問題はありリピーターがいるということを申し上げたい。

原稿〆切り

原稿を二つ書くことを頼まれている。一つは兵庫県保険医協会の新聞、もうひとつは分担で書く眼科漢方の2ページ見開きの原稿です。保険医協会の新聞には私の意見がよく掲載され今年話題の「いじめ問題」を昨年から取り上げはじめいろいろ意見を述べさせていただいております。ることをこれにより多くの開業医の子弟がいじめられた経験を持つことを知るところとなりました。先日患者さんに言われた。「先生の子やからいじめられた」うん。目立つからだそうです。しかし、それなら寺の子でかつ病院の子のこのわたしはもっといじめられても?時代が違いますね。今回は何を書こうか?夢前町の産廃問題はもっと詳しい医師の方がおられるし何を書こうかと迷っている。先日も急病センターで他科のいしから「よく書いてるね」「読ませてもらっているよ」恥ずかしいと思いながら「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。私の大学の大先輩には眼科医で作家の「寒川猫持」先生がおられる。人生50年と考えれば後は余分な人生です。法事や当直で日曜祝日もなくよく働きました。何か世の中の役に立てればと僻地に当直のお手伝いに行ったりしました。今回は何を書こうか?兵庫県下の多くの医師の目にさらされ結構読まれている。時期的にはいじめ問題でしょうか?誰がいついじめられても恐喝されてもおかしくありません。弱者の方の味方に慣れる文章を書きたい。一方、眼科漢方の原稿はEBMがなく大変苦戦です。困った困った。

実用視力

ためしてガッテンでムコスタ点眼液やジクアス点眼液を用いると視力が改善するという話があったそうです。これに対し医師の間ではムコスタ点眼液やジクアス点眼液で視力が改善するというのは言い過ぎではないかとサイト上でディスッカションしていた。車の運転時、パソコンの画面でのかすみ目の成因として考えられたのは眼瞼の運動です。開瞼することにより眼表面の涙液動態の変化が視機能に影響するそこに時間の概念を加えて視機能を評価する概念が実用視力です。実用視力から考えると改善すということのようですね。実用視力は実用視力専用の機会が必要でどこでも測れるものではありません。

志望校変更

志望校変更の季節です。いよいよ近畿統一テストまで残り54日です。同じクラスのお子さんが一人減り二人減りいよいようちの子は最後列のようです。「お声掛けされたらどうしよう」と子供自身はドキドキしているようです。食事がなかなかとれないようです。J党の総裁、えらいさんが飲んでいるという世界で一番売れているという胃薬を用いて何とか食べ物がのどを通るようです。燃え尽きなければよいと思います。6年間過ごした小学校の皆さんと同じ中学へ行くことも強く勧めています。中学校・高等学校の6年間は長い。そして予備校もいかないといけないかもしれません。遠いところにはいきたくないそうです。こわいことがいっぱい待ち受けているかもしれません。昨年たくさん合格者を出しすぎた学校が合格者を減らすという噂もあります。厳しい日々です。塾は休んでも小学校は休むなと教室長からいわれがっばって学校へは通っています。1月20日まであと少しの機関頑張ってほしい。人間的に強くなってほしい。結果より過程を大切にしたい。

悪循環

人生もドライアイも悪循環です。きょうはリフレックスループ涙腺システムの話です。ドライアイになると涙が出ます。なぜだかわかりますか?目が乾くと生体防御反応として潤うよう反応します。然しこれが悪循環になることもあります。これを最近はリフレックスループ―涙腺システムと呼んでいます。角膜は三叉神経の支配を受けています。そのため異物が入ると異物感が原因で涙が出ます。これは悪循環ではありません。シェーグレン症候群の方は涙腺が破壊され涙を作ることができません。ふつう、ドライアイは泣いたら涙が分泌されます。涙の安定性の低下により症状が出ます。核膜上皮障害が発生します。そして反射性涙液分泌が起こることをリフレックスループ涙腺システムと言います。そし涙の安定化を図る一連のメカニズムをレフレックスループ涙腺システムと言います。まずは問診でしょうじょうを聞く。さらに悪循環でドライアイからキズが入るメカニズムを考える。そしてリスクファクターを考える。そしたらジクアス点眼液やムコスタ点眼液がどのような方に合うかわかるかもしれません。今日も急病センターでがんばります。18時までです。姫路は長い拘束時間です。特に小児科の先生には頭が下がります。回数も多いからです。これも悪循環です。小児科医に増えてほしいです。

コソプトシンポジウム イン大阪

コソプトシンポジウムへ参加させていただきました。コソプトは点眼液です。ドルゾラミドとチモロール東海・北陸・近畿の眼科医の方が参加されていました。たいへん緑内障診療に役立つ内容でした。そして、コソプト点眼液の宣伝が非常に少ない講演会でした。少ない宣伝のなかで知ったことは緑内障点眼液のシェアの12パーセントまで伸びている支持されている薬であること。さらには他の配合薬が6パーセントしかないのに12パーセントまでシエアを伸ばしていることです。確かに使いやすい。よくないのはしみることですが、良いように解釈するとしみる点眼液は入っているかどうか明瞭で二滴目を点眼しないことです。話題としましたはOCTと視野検査をいかに使いこなすかです。HFAのパターン偏差をしっかり読むこと、NTGでは急な症状の変化は起こらないから急に暗く見えるというように急な変化があるときは緑内障ではなく網膜や頭の病気に目を向けようとのことでした。さらにもう一つの演題は正常眼、緑内障眼、高度近視眼にはオーバーラップしてるグループがあるので何か新しい指標を誰かが見つけることが大切であるとのことでした。たいへん学問的な話でした。あすはまた急病センターで働いております。今日はゆっくり休みたいです。

快適なインフルエンザ予防接種

快適なインフルエンザの予防接種とはどのようなことでしょうか?自費ですので価格に目が向きがちです。安いことよりもおこさんとこられた「お母さんが感染しない環境づくり」と「時間的に不快感を与えないこと感じないこと」そして「すべてのワクチンの在庫を豊富に備蓄していること」のようです。わたくしのクリニックには。しかし、どこからともなく市内の各所から老若男女を問わずさまざまな予防接種にお越しになります。インフルエンザのキットもしてますが原則ノロウイルス感染症や呼吸器感染症の方は少数です。信頼関係のある方だけです。予防接種がいくら上手でも薬液により大きく痛みは変わります。今年のインフルエンザは痛いという話もあるし痛いといわれると自分自身の未熟さかと思うし難しいです。どんな条件で痛みは緩和されるのでしょうか?針を刺す医師又は看護師の能力と相性、針の太さ、注入速度、製造会社などがあります。能力的には皮膚が薄い方はつまむ。まじないをかける。針の太さは太いと穿刺はいたいが注入は容易です。25Gの太い針を用いるとあっという間に終わります。細い針は穿刺は痛くありません。今年は液が痛いという説もあります。今年は2500円になりインフルエンザの予防接種が減ったかというとあまり変わりありません。更には不活化ポリオ単独、四種混合ワクチンが秋からはじまりました。腕の固定も大切です。机の上で固定をしっかりすると安定するようです。小さなお子様の場合はお母さんの力が大きいようです。昔、ルンバールをするとき看護師さん次第で大きく変わりました。おかあさんが針先は見ないよう指導されたり、帰りは「ハッピーセットを買いに行く」といった甘い約束をする。子供さんの腕を固定しようと努める。おばあちゃんもご一緒に来られたりしたら最高に予防接種がしやすくなります。

出席停止期間

出席停止問題といえばいじめ問題ですが、インフルエンザ感染症の出席停止「学校保健安全法予防規則」により出席停止期間の基準が定められていますが平成24年4月1日から変更になっています。今までは解熱後2日でしたが、「施行規則改定」により発生後5日活解熱後2日が出席停止期間です。5日も働くお母さんが休めるでしょうか?いじめ問題の出席停止処分はどうなったんでしょうね。ざる法というかほとんど運用されていないようです。