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固い頭を柔らかくする

最近、視力を測りみえないことを確認し保護者の方に納得していただけたと思いきやご本人さんが「メガネなんていや」と拒否される時代になってきました。黙っていては分からないと聞くと「コンタクト」といわれる。時代の流れです。中学で「使い捨てコンタクトレンズ」、高校で「カラコン」ならまだしも小学生がメガネを使ったことがない小学生がコンタクトレンズを希望する。えらい時代です。さらにはオルソケラソロジ―の話題も多い。どうせ他院でするなら使い捨てコンタクトレンズでもカラコンでもなんでも指導すればよかったと思うこともあります。さらに「乱視」がありますねというと次回受診時には「この子は立体視もあるんです。」確かにいくら検査しても乳児医療があれば定額です。うちでチトマスステレオテストで立体視を検査したりや両眼視スクリーナーもしてればよかったと思いました。20年姫路で医療に携わっていますがすっかり時代遅れになったようです。しかし、コンタクトレンズを過剰に使うと「角膜内皮細胞の数が減少する」かことを知る人はどれくらいおられるのでしょうか?コンタクトレンズやオルソケラソロジ―問題だけではなく固い頭を柔らかくするとは「いったんクラス替えをしてしまっても学年途中にいじめ問題や不登校問題が生じた場合あるいは発覚した場合はクラス替えを認めるべきだと思うのはわたくしだけでしょうか?」私が中学3年生の時5月末までに1クラス40人になったらクラス替えをすることになっていました。いじめ問題が4月に発覚した場合もっと柔軟に対応するべきです。今も全国に私たち家族と同じように苦しむ多くの方のためにせつぼういたします。

年末年始

年末は十二月二十九日まで診療いたします。新年は一月四日から診察を再開させていただきます。予防接種のための各種ワクチンは豊富に在庫しております。今年はクリスマスに東京慈恵会医科大学での産業医学振興財団の産業医講習会に申し込んでいましたが見事外れてしまいました。朝9時から夕方6時くらいまでの講習会です。残念です。東京三泊三日の旅はなくなりました。クリスマスと言っても仏教徒で僧侶の資格を有する身ですからケーキ屋さんともあまりご縁がありません。子供の試験の関係で一月四日はどうしようかと思いました。西川病院時代は一二月は二九日まで働く。一月四日から働く。これが当たり前でした。開業してからもこの原則は守っています。こどもの勉強をみてもいまやこどものほうが賢い。国語くらいでしょうか?太刀打ちできるのは。毎晩子供の横でビール飲んで座っているだけです。来る日も来る日も中学受験やめたらよいのにと思いながら子供の横に座っています。今、姫路では「医者になりたいから中学受験」という発想は減っているようです。塾の先生から聞いた話ですので間違いありません。理由は別にあります。理由は診察にお越しいただいたときの話題といたします。しかし、診察に関係ない話をするとものすごく怒る人がいます。このブログを見て診察に来てくださる人は多いようです。このブログを見てこなくなる人も多いようです。しかし、少しずつ患者さんは増えています。感謝の気持ちいっぱいです。やっぱり、うちのこには公立へ行ってほしいなあ。でも親も子も勇気のいることです。ここまで頑張ってきたのに。泣いても笑っても1月20日12時30分には運命はきまっています。しかし、隠れて中学受験できるんですなあ。内申書ではなく通知簿のコピーで受験できるんですね。知られたくないという人に配慮しているんでしょうか?しかし最近このブログが熱い。200件以上のアクセスがある。全国からアクセスがある。一方、患者さんからお声掛けいただく事もかなり多い。お読みいただきお越しにならない方も又多いかな?しかし最近猛烈なアクセスの数です。特に昨日はすごかった。

医療事務体験記 時間外編

私一人で診察終了後、駈け込まれる患者さんがいます。断るのは医師法違反ですので当然診察しようと思います。点眼薬は最低のものは置いています。しかし、「前に先生がくれた薬がよく効いた。だしてくれ。喉が痛い」と駈け込まれることもある。まだ内科や他のクリニックがあいているのにと思いながらこの出会いを大切にしたいとつい思ってしまうのは数多くの内科系の当直をする運命にあったからだろうか?人数合わせに眼科は内科当直の病院もあった。350床の総合病院でした。当直は眼科の先生ですといえばよそへ行く人もいたが刺青が入った人は眼科でもなんでも風邪位診れるやろとよくお越しになっていました。薬が必要なら近くの調剤薬局に電話したり準備が必要です。診るのはよいが会計が問題です。時間外なのでF4をクリックするとか特別なことが必要です。そんなこと何処にも書いてありません。なかなか難しいですよ。駅が近くにないため18時には終わることにしましたがわざわざ感冒でお越しいただく方もあります。何とか自分でレセコンを使いこなせるようになりたいです。カルテの表紙を機械で入力できるように30万円の機械を導入しましたが誤入力が多く調剤薬局からかなりご指導いただきました。何とかしたいです。病院が閉まり一番不便なことがかかりつけの患者さんが夜何かあっても連絡がつかないことです。つぎはCTがないことです。私は放射線科で研修いたしました。病院時代は自分でCTを撮影していましたので不便です。

塾の送迎

「塾の送迎なんて。」と思っていましたが最近は子供をほぼ完全防備しています。先日も同じ校区のお子さんを一緒に車で連れて帰ってきました。公共の交通機関を使うのが本来の姿です。社会性を身に着けるには公共の交通機関を使うべきと考えていました。わたくしは中学時代バスで元町3丁目バス停近くまで塾に通い何も問題なかった。今はコンビニエンスストアが増え、夏になると私のクリニック周辺には夜になるとガラの悪い生徒?がたくさん現れます。先日はクリニックの裏から夕方ガラの悪い生徒さんが出てきました。薬物でもやっていなければよいのですが。学校保健委員会のテーマが「薬物中毒」という世の中です。送り迎えなんて贅沢というのは昔の話です。姫路で一番人気があるという小中一貫校の周りには公園があり送り迎えの車がこの周りにいっぱいだそうです。保護者の方の話では子供を守るためにはそんなこと当たり前といわれていました。私立へ行っても公立へ行っても塾通いは必須みたいです。私立へ行けば学校への納付金だけでも160万円だそうです。その上、塾、通学の交通費、塾の送り迎え世の中いったいどうなっているんでしょうね?駅前で子供を一人にするのは危険です。田寺3丁目や市立図書館分館前のバス停も8時になると物騒です。

特異的IgEと食物アレルギー

「アレルギーの採血」をしてほしいと頼まれる。採血をして結果説明して終わりとはいかない。抗原特異的IgE検査生後6か月たつと信頼性が増します。増すと言われています。強い症状が出るものにはピーナッツやそばがあります。そばやピーナッツはなかなか食べられるようにはならないと考えられています。卵や牛乳は一般的に年齢とともに食べることができるようになります。しかし、症状、体重、年齢などが異なるためスタンダードには基準値なるものは決められません、「臨床的な目標としては「トラブルなく食べること」です。不要な食物除去がをなくすことも必要です。特異的IgE検査の値のみならず年齢、皮膚の症状も大切です。今日ロキソニン錠を服用してのどが真っ赤、顔はパンパンに腫れて、目は真っ赤になった人が来られた。わずか服用後に時間ほどのはななしです。歯医者さんで処方され他ロキソニンを服用したそうです、ロキソニン錠は何処の診療科でもだれでも安易に使ったことがあると思いますが怖いですね。OTCのロキソニンSもロキソニン同じものですよ。海外へ飛んで行かれました。薬は怖い。しかし食べ物でも恐ろしいことは起こる。さらにはアレグラもOTCで全く同じものがアレグラEFとして久光製薬から発売されました。どんどん規制緩和されます。エパデールも持田製薬が製造したものを中性脂肪の薬として大正が発売予定です。

最近増えたこと

最近増えたこと。ノロウイルス感染症が増えRSウイルス感染症がへった。姫路市内の小児科の病棟もかなりいっぱいになっているようです。その影響か私の所では0歳と1歳の予防接種が増えている。予防接種の種類が増えたこともある。それ以上に増えている。Hib,小児肺炎球菌ワクチン、三種混合ワクチン、不活化ポリオ単独、四種混合ワクチン、MRワクチン、Hibワクチンの追加、小児肺炎球菌ワクチンの追加、おたふくかぜワクチン、水痘ワクチンなどです。「ここなら呼吸器感染症が少ない。」という理由だそうだ。ノロウイルスはアルコール消毒無効だとされています。次亜塩素酸ソーダで何でもかんでも消毒できるわけではありません。待合室の椅子を次亜塩素酸ソーダで消毒すると一発で剥げてしまいます。しかし、0歳児さんは案外予防接種はスムーズに進みます。予防接種中に3歳児さんのお母さんに今日は怒られた。はじめておこられました。20歳のお母さんでした。お母さんが協力してくださるから、あるいはお母さんの協力の大切さを実感いたしました。お母さんの抱っこの仕方って大切です。職員一人珍しくついていましたが抑えきれませんでした。おかあさんの抱っこの仕方はとても大切です。最近はワクチンの種類が多くお母さんから学ぶことはいっぱいあります。たまには怒鳴られることもあるさ。昨日は急病センター、今週の日曜も急病センター、そして働けど働けど体重減らず。てんじくの中華弁当ももったいないからいつもの自家製おむすび食べました。

くすりはこわい

女性に良くある皮膚疾患の漢方治療という講演会に参加させていただきました。大変盛況でした。黄色い生薬をよくお使いになる先生だなあと思いました。黄連、黄芩、黄檗のことです。わたくしはできるだけ黄色い生薬の配合された処方は間質性肺炎が怖いので使用しません。間質性肺炎は乾いた咳が出て発熱する病態です。更に漢方薬で起こりうる副作用では肝機能障害があります。温清飲とか黄連解毒湯です。清熱解毒薬に生薬学では属する薬です。冷やすため皮膚科領域ではよく用いられますが冷やしながら皮膚をはじめ全身を乾かします。そして乾燥させます。しかし、外用薬の使い方もお上手なようで漢方治療の前後の写真を見せていただき目からうろこでした。しかし、そばでもアレルギーは出る。アナフィラキシーショックも起こる。アナフィラキシーは予防接種だけではありません。最近、アナフィラキシー一歩手前の方がお越しになった。ロキソニンで夜10時に喉がイガイガ、顔面は発赤腫脹朝一番に駆け込んでこられました。今、規制緩和でロキソニンSはOTC薬として発売されています。どんな薬も食べ物もアレルギー機序を介した副作用があります。

萎縮型加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は高額な治療費がかかる疾患です。しかし、治療しなくてもよいゆっくり進行する加齢黄斑変性症があります。加齢黄斑変性の中の萎縮型というものです。何が委縮するかというと網膜色素上皮細胞が委縮します。網膜色素上皮細胞とブルッフ膜の間に黄白色の物質がたまります。久山町スタデイでは50歳以上の日本人の100人に1人は加齢黄斑変性症と診断されています。滲出型黄斑変性症は高額で未認可の薬を用いたりする必要があります。萎縮型の黄斑変性症は何もしなくてよいと考えるか何もできないと考えるか?受け止め方の違いです。アメリカでは200万人の高度視覚障碍者がおられます。2020年には300万人にも及びます。黄斑変性症に関する久山町の疫学調査によりますと煙草が悪い、喫煙が唯一有意差があることが判明しました。そこで手を出したくなるのがサプリメントです。サプリメントの講習会も行きますが決して患者さんにお勧めは致しません。漢方薬にもEBMはありません。今から急病センターです。一日頑張ってきます。

ノロウイルス感染症流行

今の日本一番欲しいワクチンはノロウイルスの感染を防ぐワクチンが挙げられます。毎年秋から冬に流行します。ノロウイルスは嘔吐下痢症、あるいはウイルス性胃腸炎の代表です。なぜ怖いか?アルコール消毒は無効です。まな板を次亜塩素酸つまりハイターで消毒することが大切です。ドアノブが感染源である可能性が高いとされています。トイレに入ると手洗いします。しかし、入る前と後。トイレで手を洗いますがトイレに入る前はノロウイルスが付着した状態です。次亜塩素酸ソーダは金属腐食するため金属は消毒できません。以前にノロックスプレーというものを使いましたにがりをおうようしたものでした。ノロウイルス感染症のもとになる野は二枚貝のムール貝や牡蠣です。それから嘔吐した吐物です。吐物処理には手袋はもちろん古新聞を御用意ください。さっさと廃棄することです。カキフライを皆さんどうやって食べますか昔は酢牡蛎が大好きでした。食べない方が身のためです。カキフライも中までほんとに火が通っているかどうか不明です。フライでも危険は残るそうです。例年より2週間早い流行入りだそうです。今日は子供の音楽会あいにくの雨です。

追加の予防接種

追加の予防接種忘れておられませんか?生後2か月からハードな日程が続きます。小児肺炎球菌ワクチンプレベナーは初回免疫をつけた後2か月経過後、ヒブワクチンと三種混合ワクチン、4種混合ワクチンは初回免疫をつけた後1年後です。三種混合は二混として4回目の追加接種が11歳12歳で行われます。不活化ポリオ単独は今のところ初回免疫までしか接種できません。A型肝炎、B型肝炎の追加は2週から1カ月、さらに6か月後です。日本脳炎は1期追加は1年後さらに2期が待っています。麻疹・風疹ワクチンは小学校入学一年前の4月から3月31日までです。本当はこの時期におたふくかぜと水痘をすることが望ましいとされています。