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リトロガ粒状カプセル

武田薬品からEPA・DHA製剤が発売されます。その名がリトロガ粒状カプセルです、従来のEPA製剤がスイッチOTC化される代わりにリトロガ登場です。リトロガはω―3脂肪酸エステル製剤です。出血性の状態には禁忌です。脂質異常症のなかでもトリグリセリドの降下作用が優れているそうです。ドライアイにω―3脂肪酸が有効であるという報告がありサンテルックスというサプリメントにも含まれています。持田のエパデールが二〇〇九年から審議で検討のの結果OTC薬として発売されます。中性脂肪値が一五〇から三〇〇までの方に有効とされています。スイッチOTCの条件は三年間の市販後調査の義務付け、適正使用調査の実施です。脂質異常症には糖尿病が隠れており早期発見を遅らせることから条件付き承認となりました。持田製薬が製造し対象製薬が発売します。

イモバックスポリオ皮下注と4種混合ワクチン

不活化ポリオワクチンのためでしょうか?四種混合ワクチンのためでしょうか?最近ホームページの予防接種のところがよく閲覧されています。イモバックスポリオ皮下注シリンジは針が25ゲージ、四種混合ワクチンのクアトロバック皮下注シリンジは針が26ゲージ、四種混合ワクチンのテトラビック皮下注シリンジは針が27ゲージとなっています。イモバックスポリオ皮下注シリンジは無色透明の液、四種混合は不溶性で均等に白濁します。ポリオの株もイモバックスポリオはsauk株、四種混合ワクチンはsabin株です。従来のポリオワクチンはsauk株でした。テトラビック皮下注シリンジは2本単位でしか発売されていません。イモバックス皮下注シリンジとクアトロバック皮下注シリンジは一本単位です。細い針がよいか太い針がよいか。一見細い方がよいですが太い方が薬が入っていきやすくなっています。どう違うか?知りたいところですね。saukはIPVを世の中に送り出したジョナスソーク、sabinはOPVを世のなかに送り出したアルバートせ-ビンという人の名前に由来するものだそうです。日本では話題のIPVもOPVも時期は同じだそうです。四種混合ワクチンのIPVは世界で初めて日本で使用されるものだそうす。

生活習慣病に良い食べ物

生活習慣病に良い食べ物とはいったいどのようなものでしょうか?そんなものはありません。しかし、現実にはマスコミの影響で生活習慣病に良い食べ物がとりあげられています。本当は生活習慣病に良い食べ物とはバランスの良い食事です。食べてはいけないものはないはずです。しかし、青い魚は血液サラサラにするというと青魚ばかり食べるひとがいます。青魚ばかり召し上がるとどうなるでしょうか?血液中の尿酸値があがります。コレスレロールの値も上昇します。アルコールを飲まないのに女性で血液中の尿酸値とコレステロールの異常がみられる方がいらっしゃいます。まさにレバーや魚特に青魚を内蔵まで食べる方でした。確かにエスキモーの人が寒い中、生活をして脳心疾患が少ないことから青魚の油に注目がゆきこのたびOTCでもEPAの薬が発売されようとされています。持田製薬がつくり大正製薬が販売するようです。DHAとEPAの製剤が武田薬品から発売予定です。サプリメントによる肝障害は後を絶ちません。一つのもので健康になるというのは無理があります。却って、一つのものを大量に摂ることで健康になるのは無理がある。

カロリーゼロ・ノンカロリー

カロリーゼロやノンカロリーの表示をよく見かけます。ノンカロリーもカロリーゼロも本当はカロリー100mlあたり5Kcal未満であるということはご存じだと思います。500mlのペットボトルでは25Kcal未満はゼロということです。カロリーオフ、○○ライト、ダイエット○○は100mlあたり20Kcalということだそうです。さらにはカロリーオフも100mlあたり40kcal以下と決まっているそうです。シュガーレスやノンシュガーというのは一グラム当たり0から4Kcalです。これらには砂糖の100倍の甘味があるそうです。すこしわかった気がします。しかし、理解したとは言えません。昨日は四種混合、イモバクックスポリオ皮下注、小児肺炎球菌ワクチン、麻疹風疹ワクチン、インフルエンザ多数で今日は腕が痛いです。

紫蘇

紫蘇が漢方薬に使われていることをご存知ですか?紫蘇の葉は漢方エキス製剤に用いられている部位です。漢方エキス製剤の参蘇飲や香蘇散の蘇は紫蘇からきています。紫蘇の葉は辛温解表薬です。つまり風邪薬です。紫蘇の茎は栄養素の通り道です。つまり、消化管の気を巡らし理気剤として使われます。紫蘇の種は紫蘇子と言います。紫蘇子は種がおちる様子を想像させるものです、上向きのベクトルを下げる働きつまり咳や便秘に応用されます。漢方エキス製剤にはありませんが三子養心湯という処方があります。紫蘇の根は人体の中では根本です。つまり、先天の本を想定するものです。薬用は主に赤い紫蘇が使われるようです。蘇葉の効能は発散解表、蘇梗の効能は理気・安胎です。青紫蘇は大葉と言われます。刺身のつまや薬味として用いられます。

子供の心身症と気の漢方薬

親や周りの大人の愛情がすべての気を生み出すもとになっています。ストレス反応は子供の場合、身体症状やテストの点数の結果として現れやすい。手に汗握るこどもには四逆散、不安がりやさんでで泣き虫さんには肝麦大棗湯また、きれる、多動症には抑肝散加陳皮半夏が提唱されています。四逆散、肝麦大棗湯、抑肝散陳皮半夏これらは気に働く漢方薬です。気剤と日本の漢方では言います。」元気を患者さんからいただきそして及ばずながら差し上げる。漢方診療はコミュにケーションの場です。これらの処方は一例です。しかし、根本にある原因を解決することが大切です。しかし、すべて精神科へ紹介しても子供は診てませんというところも多い。うつ病の方が多すぎてとても対応できなのでしょう。また、児童心理というのは小児科と精神科の中間のようなイメージを持つのは私だけでしょうか。ただ、精神の薬に抵抗がある人には漢方薬は優しい薬のイメージを持っていたただけると思います。少し前に太宰治の「走れメロスは人権ですか」との検索を受け私のブログにたどり着かれた方があります。多い区の教育委員会で「走れメロス」が取り上げられていることに驚きました。やる気、勇気、根気そして元気この4つが今の子育てに必要不可欠な4つの気です。気はENERGYです。詳しくいえばVITAL ENERGYです。四つの気のうち一つでも欠けると子供が子供ではない日のような気がします。最近思いついた4つの気です。

Lid Higiene

Lid hygieneとはまぶたを衛生的に保つことです。まぶたをマッサージする。こつはなんて言うほどではありませんがこつはタリビッド眼軟膏を塗りまぶたを横にこすります。顔を洗う時には、顔をあらう一方で睫毛の根っこを洗います。マイボーム腺の管理がLidhygineでは一番大切です。マイボーム腺梗塞のかたが今日も来られました。マイボーム腺はあぶらの分泌腺です。梗塞とは心筋梗塞や脳梗塞と同じで詰まるということです。温度が低いと油が固まるから特殊なサーモグラフィーで観察すると低温になっているのが観察されました。Lid Hygieneはまぶたをそしてマイボーム腺をあたためることです。まぶたを温めることは難しい。専用の温罨法のツールが開発され市販されています。ムコスタ点眼やジクアス点眼だけではドライアイの克服は難しい。まぶたをあたためることが大切です。お風呂ではなかなか難しい。まぶたを温めることは保険の給付対象外です。ドラッグストアで売ってるまぶたを温めるものを積極的に活用するのもひとつです。

ドライアイとためしてガッテン

NHkの「ためしてガッテン」の効果は甚大です。ためしてガッテン放送後「ムコスタ点眼 ブログ」での検索が異常に増えています。今日の姫路は外は雨です。しっとりした空気で目が楽です。風邪が流行っていますがかぜの予防にもなります。目がコロコロする今日この頃です。すっかり冬のように寒い朝が続きます。寒くなると空気が乾燥します。ドライアイの症状がでてきます。涙が出るとかいうドライアイの方が結構いらっしゃいます。涙が出るというドライアイはどんなドライアイでしょうか?比較的軽いドライアイです。本当に重症になりますと涙が枯れてでなくなります。シェーグレン症候群が代表です。シェーグレン症候群は口渇とか目の乾燥とか全身の乾燥症状を認めます。関節リウマチに合併する二次性シェーグレンが多いとおもいます。昔は慢性関節リウマチ戸言ってましたが慢性という言葉は永遠に治らないようなマイナスのイメージが強いため慢性という言い方はしなくなりました。私のうちにはテレビがありません。残念ながら「ためしてガッテン」は見てません。でも、ためしてガッテンのおかげでムチンもメジャーになりました。日本発のドライアイ治療薬が世界中で使われると素晴らしいことだと思います。インフルエンザの予防接種もマスコミの取り上げ方次第です。先日「本当は怖いドライアイの話」がインタネットで講演されましたが何が怖いのかよくわかりませんでした。

月経前緊張症と漢方薬

月経前緊張症とは月経前だけ精神身体症状を呈する病態です。漢方薬が有効です。約半数の方に何らかの症状がみられます。0.05パーセントの確率で重症例があるそうです。駆瘀血剤が使われることがおおい病態です。瘀血と血瘀という漢方用語があります。一般には日本漢方では瘀血といいます。血瘀とは血の運行が滞る状態です。滞ってできた産物を瘀血といいます。血液どろどろの状態を瘀血といいます。気滞瘀血、気虚瘀血等気の異常と密説な関係にあります。寒いと瘀血になるこれを寒凝瘀血という。血の運行に関係するのは心、肝、脾です。心は推動作用、肝は蔵血作用、脾は統血作用を有します。血液の運行はこの3つが働きます。月経により血が排泄されます。そのまえということは「瘀血」の蓄積した状態です。排泄経路として漢方は汗、尿、大便、嘔吐の吐方という方法が考えられます。現代では吐法というのは毒物を摂取した時しか考えられません。血瘀を改善するには便通の改善が一番です。少なくとも固くない大便の排泄が有効だと考えます。大便とともに瘀血が排泄されます。

再審査付箋

今月は国保連合会から再審査付箋が届きました。24年3月分です。再審査付箋とは一度審査してだめ。もう一度審査してどうなったかという結果表です。患者の皆さんが3月に診察に来られ終わったと思っておられるようなことを今ごろ議論するのが保険診療です。医療事務をして初めてわかる世界です。再審査とは保険診療で皆様が3割を窓口で押支払い頂きました残りの7割が振り込まれるかどうかの世界です。意外や意外ですが眼科は外科です。拡大解釈して使う薬が多く存在します。或いは効能を解釈して使わなければいけません。解釈の問題です。糖尿病網膜症は兵庫県では特定疾患として認められています。このように都道府県により保険診療は異なります。糖尿病網膜症は糖尿病が原因で発症する眼底出血です。従いまして、血管強化薬であるアドナやタジンの内服は認められているはずです。しかし、3月のタジンが査定され再審査請求でも認められないかもしれません。今月の15日以降に結果はわかるそうです。ほとんど誤りがないのがわたくしのクリニックの保険請求です。