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眼精疲労

眼精疲労の患者さんが来られたらまずめがねがあっているかどうか。老眼年齢かどうか?老眼年齢なら今より度数がゆるいめがねを勧める。遠近両用をお使いなら緩い目のめがねを勧める。遠近両用は万能めがねではないことをお伝えし単焦点めがねを勧める。それも室内用の緩いめのめがねです。何でも見える魔法のめがねは存在しません。めがねををかえてだめならドライアイとかの目の治療になります。シリコンのプラグは怖いからキープテイアをすすめる。考えてくるという人はたいてい二度と来ない。世の中そんなもんです。眼精疲労を漢方でなおしてというのは特殊な方です。何処からクラシエ薬品の桂枝加竜骨牡蠣湯が眼精疲労に有効ということになったのかさっぱりわかりません。しかし、ビタミン剤も眼精疲労にはほとんど無効でしょう。だから眼科ではビタミン剤は処方できません。案外気持ち良くなるのはアイマスクです。あっためると結構気持ち良くなりますよ。ドラッグストアで売ってます。眼精疲労で受診して緑内障ということもあります。眼底検査もしっかりしましょう。眼底写真で緑内障は発見する時代です。

過酸化水素

過酸化水素は二酸化マンガンを触媒として酸素を発生されことをいまどきの小学生は学んでいます。昔わたくしも学んだような気がします。ソフトコンタクトレンズのすすぎ、消毒、洗浄には何をお使いですか?MPSですか?それとも過酸化水素ですか?一液タイプで楽なのはMPSです。MPSはマルチパーパスソリューションと申します。すすぎ、洗浄、消毒がすべてできる液です。アカントアメーバにははっきり言って弱い。アカントアメーバを考えると昔ながら煮沸機を用いた消毒が有効です。しかし煮沸消毒器は発売されておらず今の日本では手には入らない。過酸化水素は水と酸素に分解されます。大変安全です。しかし、中和するには6時間とか4時間かかります。それまでに過酸化水素が不意にコンタクトレンズを使う羽目になり過酸化水素が目の中に入ると激痛が走ります。今日もおひとり来られました。過酸化水素は激痛が走りますが飲める水で洗えば大丈夫です。焦ることはありません。洗眼したら眼科受診してください。商品名でいうとAOセプト、コンセプトです。

冬の食事

寒くなってまいりました。冬はエネルギーを蓄える季節です。漢方薬の世界で補腎といいます。食べ物でいうとエビ、牡蠣、ブロッコリーなどをとる補腎になります。ねばねばぬるぬるや黒いものを食べることも補腎です。冬になると動物は冬眠しないといけません。動物もエネルギーを蓄える時期です。黒い食べ物って意外とありません。黒砂糖、黒糖焼酎、丹波の黒豆、黒納豆、黒キクラゲ、黒ゴマ、黒豆、海藻、こんぶ、しいたけ、ひじきなどでしょうか?案外少ない。ねばねばぬるぬるの食べ物にはとろろ、めかぶ、なっとう、おくらなどがあります。腎は五行では五情という立場で考えると「驚・恐」驚く、恐れるに匹敵します。受験前は誰でも不安になります。しかし、今の時期に不安いっぱいで一回試験が悪いと食事がとれないといううちの子はかなりの腎虚かもしれません。しかし、聞いていると枕が涙でびっしょり濡れる女子児童もいらっしゃると聞きみんな中学受験では悩むのでしょうと感じました。話が食事から離れてしまいました。いつものことです。他に、補腎の食べ物はブロッコリー、エビ、マグロ、ナッツ、杜仲ですが杜仲は漢方薬に使うのは枝です。杜仲のお茶は葉っぱです。ちょっと違います。こんなこと何処で勉強したかというと東京医療福祉専門学校です。中医学講座の薬膳を和田先生に学びました。

むくみと漢方

足がむくむ。心臓や腎臓は問題ない。漢方で何とかしてくれ。利尿剤は嫌。便秘になる。漢方薬でむくみをとるには①尿をだす、②便を出す、③汗をかくこの3つの経路があります。その3つを兼ね備えている処方が防風通聖散です。1グラムの麻黄で汗をかく。大黄で大便を出す。滑石で尿を出す。この薬は和漢箋としてOTCでも発売されていますが高い。五皮飲というせんじ薬があります。姫路おでんでおなじみの生ショウガの皮を始め皮を煎じるというものです。小太郎の九味檳榔湯も面白い。聖光園細野診療所では九味檳榔湯合五苓散という組み合わせで使われるそうです。九味檳榔湯は下向きのベクトルの薬で構成され二便を出す方向にベクトルが向いている。後は気や陽を動かしむくみを解消するという方法です。理基剤を用います。その代表が九味檳榔湯です。陽を動かすとは温めることです。附子末や附子錠を加えるのが手っ取り早いでしょう。くれぐれも心臓や腎臓の検査をしっかりなさってから漢方薬はお飲みください。

カレーライスは薬膳

カレーライスと漢方薬には深い関係がある。カレーの黄色はうこんの色です。カレーにはたくさんの漢方が使われています。色は黄色です。サフラン、ターメリックは血流を改善する。更にはストレスを発散する理気作用があります。香りはシナモンは漢方では桂皮、丁子はクローブの漢方名があります、体を温め元気にする作用があります。辛味はペッパー、こしょう、ジンジャーがあります。いずれも胃腸を温めおなかの中から温めます。ウイキョウはフェンネルです。理気作用によりストレス発散します。ガーリックは滋養強壮作用があります。月桂樹はローレルです。おなかの張りを解消します。ニンニクは滋養強壮作用があります。体を温める為にはネギ、玉ねぎ、ラッキョウなどを配合するとよいでしょう。もっと汗がでます、カレーライスを食べる汗がたくさん出ます。汗をかきすぎると脱汗という状態になり却って冷えます。かぜのもとになります。

アカントアメーバ角膜炎

コンタクトレンズ診療は好きではありません。お金儲けをしているかのように誤解されるからです。コンタクトレンズ装用者にとって一番怖いものはアカントアメーバ角膜炎です。5人に1人の割合でケースからアカントアメーバは検出される層でどこにでもいると考えた方がよいようです。その中で、うちの子と同じようにうんが悪い人が3万分の一という確率で発症します。ソフトコンタクトレンズは9割、ハードコンタクトレンズが1割です。感染部位が角膜に限定される為カビの薬や掻破するしか治療方法はありません。なぜ怖いか?ゆっくり病変は進行します。病気が変化し色々な顔を見せるからだと思います。約2か月くらいだそうです。ステロイドは禁忌です。ケースは案外不潔ですよね。液は毎日変えてもケースはなかなかケアしません。レンズケースを乾燥させることは消毒です。レンズケースの蓋はとってせず乾燥させてください。

硝子体出血

今日は硝子体出血の患者さんが来られました。年間3回くらい出血するようですが今までかかっていた眼科では止血剤で様子を見るとのことでした。年間3回も硝子体出血もするなら硝子体手術ができる施設へ紹介して焼死体手術の可否について判断してもらう方がよいような気がします。硝子体出血の原因には糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症、網膜裂孔その他ぶどう膜炎があります。Bモードエコーで見る限りは網膜剥離はないようです。四日は経過しているそうです。頭を高くして眠り運動は避け、風呂は軽めに済ませる。これが生活上の注意です。すすのようなものは時々飛ぶようです。もちろん視力はまったく0です。本当はどれくらい見えていたのでしょうか?硝子体手術をした方がよいと思いますが?ご本人次第です。

11月から4種混合ワクチン始まります。

11月から4種混合ワクチンがはじまります。不活化ポリオワクチンと三種混合ワクチンを合わせて四種混合ワクチンとなります。まだ三種混合ワクチンとポリオワクチンを一度もうっていない方を対象とします。対象はなんと今年の8月生まれからと思っていましたら6月や7月生まれでまだ一度もポリオと三種混合ワクチンを接種していない方も4種混合ワクチンの対象になります。4種混合ワクチンには2種類あります。どちらも同じ株を使っています。公費の接種料金は同じようです。確か説明会では8月生まれ以降のみ4種混合ワクチンの対象とのことでしたが最近保健所にお伺いすると6月や7月生まれの方も三種混合とポリオワクチン未接種者には四種混合ワクチン使用可能とのことでしたよ。クアトロバックとテトラビックどちらがよいでしょう?

この時期の受験生

9月になりうちのこどもが食べようとするものをもどすようになりました。[すべる夢]も見た様です。試験まで90日になり、この時期同じような悩みを持つお子さんが多いようです。この時期なり受験やめたというのが最悪のシナリオです。過去問を解いてできればよいができないと一喜一憂する。志願校変更する時期だそうです。親は仕事でどうしようもないし子供の心の中がわからない。「何処でもいいやん入れたら」と言ってもそうはいかないらしい。子供には子供のプライドがあります。志望校変更をすすめられるお子さん、さらには現実を見て志望校を変更するお子さんがいるようです。しかし、逆流性食道炎の薬や漢方薬を飲むと食べられるが薬なしでは食べられない。あと90日は長い。先日夜中の2時に叫んだ。何を言ったのか定かではない。大きな声だった。よそのお宅でもあるとのことでした。不安な日々が続きます。懇談会で志望校はこのままでと言われ伝えると少し元気なようでした。子供の心の中は全く読めません。2月になって後期試験をうけまくるというのは現実的ではありません。

下肢のむくみ

有名な循環器の医師にかかっている人が漢方で足のむくみを改善してほしいと遠くからわざわざわたくしのところにお越しになった。第一診察日には舌診で瘀斑や瘀点を認めた。サフランを処方に加えました。百貨店に行くと大変高価なサフランの花が保険で処方できるのです。サフランは一日当たり1グラムが限度とされています。不眠症の方に安神作用を期待して投与することがあれば、瘀血や血瘀のひとに投与すると血液サラサラになります。九味檳榔湯と防已黄耆湯を処方しました。九味檳榔湯は理気剤です。すべてが下向きのベクトルです。防已黄耆湯は黄耆であたため理気利水します。さらには静脈瘤や瘀斑などから理気や活血するという発想です。さらに加えるなら麻黄と石膏で粛降作用で内川に水を引き込むことを考えています。水を動かすにはエネルギーが必要です。温めることです。附子を加えるのも一つの作戦かもしれません。麻黄や附子なら麻黄附子細辛湯や小青龍湯加附子も面白いかもしません。私の漢方は次なる手段を常に患者さんのために考えています。