記事一覧

漢方薬の話

最近漢方薬の話が少ないといわれてしまいました。昨日来院された漢方薬を取りに来る患者さんは統合失調症で薬をたくさんのんでいる。結婚して主治医に伝えたところ薬は減った。しかし、年末まではこのままでと言われ何とか漢方でと姫路市外から6月から受診中です。まず、切り口として便秘がちで精神疾患があるから桃核承気湯を処方した。それから補気・補血の薬を使用した。そうするとなんか元気な気がする。更によくばり補気・補血さらに活血作用がある薬を処方した。薬の名前は企業秘密です。味が悪いといわれ本の薬に戻した。そのときいわれた。「先生顔をみてお話しされますね」見てはいけなかったのだろうか?恐る恐る尋ねてみました。「顔を見てお話しすると不快ですか」パソコンばかり見ている先生多いですよ。ああよかった。そして、便秘の薬さいきんのんでませんね。最近便秘が治ったんです。なるほど補気すると元気になる。胃腸も動く。補血すると潤腸作用で大便が柔らかくなります。やはりこの方は気血両虚だったんですね。心と体は心身一如といいひとつのものです。気持ち良い運動するのが人生の基本ですが漢方には漢方薬の良さがあります。

数学Ⅰの点検

私の高校時代によく用いた問題集の「数学Ⅰの点検」が出てきた。コンタクトレンズ診療にお越しになった姫路西高の生徒さんに尋ねると今は「数学Ⅰの点検」は存在しないようですが私の時代の生徒にはなつかしい。「数学Ⅰの点検」は姫路西高数学科の編集です。市販されていません。数学Ⅰの点検を開けると1数と式がある。12番目の問題がN進法です。うちの下の子供がむずい。と言っていたN進法を私自身は高校生で学んでいたんだ。2進法で1011とあらわされる数は10進法ではいくらか?さっぱりわかりません。N進法が昔はとくことができたのです。しかし、ばかになっている。N進法って今も高校一年生でしょうか?最近学生さんがめっきり減ったのでわかりません。

老視の機序

水晶体すなわち目の中のレンズは遠くを見るとき薄く、近くを見るとき暑くなってピントを合わせることができます。年齢とともに水晶体の弾力性が減少し近方を診るとき暑くなる事が困難になります。「近視は老眼にならない」はあやまちです。近視はもともと近方が見える目です。だから、水晶体の弾力性がなくなっても近くがみえます。40歳を過ぎると誰にでも起こる現象です。目が疲れるだけではなく肩こり、頭痛の原因になります。適切なメガネやコンタクトレンズの装用が重要です。まとめると老視はピントを合わせるのが難しい状態です。単に近くが見えにくい状態ではありません。一生めがねをかけずに済む人は何処にもいません。年には勝てません。

予防接種法の一類疾病

予防接種法の一類疾病はその発生および蔓延を予防することを目的としてこの法律の定めるところにより予防接種をを行う疾病です。致命率が高いことによる社会の損失の防止を目的にする日本脳炎、破傷風と集団予防目的のジフテリア、破傷風、ポリオ、麻疹、天然痘、結核があります。集団予防を図るジフテリア、百日咳、麻疹、風疹、結核、Hⅰb,天然痘、小児肺炎球菌、ムンプス、 水痘、ロタウイルスが挙げられます。致命率の高さ、長期予後から社会的損失防止を目的とするHPV,B型肝炎、日本脳炎、破傷風が挙げられます。社会から感染源をなくすために予防接種をしている側面があります。

打率5割

めがねからコンタクトレンズに変えたら打率5割近くに上がったと昨日診察に来た中学生の方がおっしゃっていました。3回目の来院でしたが今回は乱視用に変更しました。昔、岡山G高校が甲子園を沸かせたことがあります。その時のレギュラーメンバーの2人が姫路の中学から特待生?で春の選抜大会に出場していました。ほとんど休みはなく姫路に帰ってくることがないのにたまたま帰ってこられたときにたまたま病院に来られて、そのころまだ出始めの乱視用ソフトレンズをお勧めしたところ夏の甲子園には出場できなかったが打率が5分上がりましたと言われました。まだそんなにレーシックなどみんな知らなかったし姫路はほとんどの方がレーシックをしていなかった時代の話です。そんな時代から見れば画期的な時代です。レーシックをすると遠くは見えますが近くはいずれ老眼鏡が必要になります。しかし、野球の選手なんて年俸うん億円の世界です。お年を召されて老眼鏡を必要としても現役時代にたくさんの年俸を得ておられることでしょう。

咳喘息

咳喘息は喘鳴がなく咳だけが続く状態です。もちろん、咳喘息が喘息に移行することがあります。喘息に移行する予防策として吸入ステロイド療法が考えられています。咳喘息の鑑別疾患には何があるか?咳が続く病気には逆流性食道炎、副鼻腔気管支症候群、気管支喘息などがあります。逆流性食道炎は高脂肪食、肥満が危険因子とされています。咽喉頭異常感症の原因と考えられています。副鼻腔気管支症候群は後鼻漏、前鼻漏を特徴としています。気管支喘息は肺に音が聞こえる喘息です。胸部レントゲンで異常がみられない咳つまり咳嗽がみられたらまず逆流性食道炎、気管支喘息、副鼻腔気管支症候群を除外し咳全国という概念を知ることが大切です。長い間咳が続くときはまず胸部レントゲンを撮影することが大切です。

老眼

老眼の人が最近診察にお越しになる。皆さん40歳代です。こどもがほとんど診察に来られないからどうしても話題は老眼になるのでしょうか。「近視は老眼にならない」というのはうそです。近視の人は手元が絶えずみえるのでそれを老眼にならないというのです。本当は手元を見ているとき遠くのカレンダーを見ようとして見えないことです。ピント合わせができないことを老眼と言います。コンタクトレンズを使用すると老眼に早くなる。これは正しい。コンタクトレンズを使用中の方は早く手元が見にくい等を訴えられます。学校で授業するする先生は手元の教科書と離れた距離にいる生徒を同時に見ないといけない。遠近両用めがねを最も必要とする職種です。40歳代になると急に調節力が低下します。これはどうしようもないことです。遠近両用メガネは万能かというとそんなことはない。階段の上り下りやパソコンを見ることには?階段の昇降は足元が浮いて見えます。特に女性の方には多い。パソコンを遠近両用メガネでみると顎があがり肩こりの原因になる。パソコン専用めがねをお勧めいたします。コンタクトレンズは0.7くらいに合わせその上からめがねをかける方法、1.0のめがねの上から老眼鏡をかける方法いくつかのパターンがある。老眼にきく漢方薬はないのは言うまでもない。

動脈硬化

生活習慣病はなぜ改善しないといけないか?動脈硬化が原因で血管が狭窄あるいは閉塞するからです。動脈硬化にもガイドラインがあります。2012年度版動脈硬化性疾患予防ガイドラインができあがり、今回の改定で診断基準境界域の設定、脂質管理目標値へのNOnHDL-Cの導入、一次予防における絶対リスク評価による患者の層別化 動脈硬化性疾患の包括的管理、高リスク病態の明示の5点でした。眼底写真で動脈硬化はわかります。血管の交叉現象や動脈と静脈の太さの火でわかります。MRIがない時代は大変重宝されました。

コンタクトレンズ診療が自費になったら

コンタクトレンズの診察費が自費になるという噂が出ては消え、出ては消えています。私のクリニックにはコンタクトレンズでお越しの方はすくない、積極的に勧めないからです。自分の子供が低年齢からコンタクトレンズをしていると思うとびっくり仰天。低年齢からコンタクトレンズを始めて何が悪いのでしょうか?角膜内皮細胞の数の減少、ドライアイ、適切に矯正されためがねをかけられない。いろいろあります。高度医療管理機器と言いながらインターネット販売は継続している。となりの韓国ではコンタクトレンズ診療は眼科医の手を離れているという噂を聞きます。コンタクトレンズ診療が面白いと思う眼科医は多くないのでと思います。。ハードコンタクトレンズの普及によりコンタクトレンズは日本人になじんだ文化です。その文化もレーシックに置き換えられようとしています。中学生でコンタクトレンズ装用を始めたり、小学生でオルソケラソロジ―を始めたり世の中随分変わりました。高校生でで過度なアイメイクやカラコンをはじめ大学生になればレーシックの時代も近いのかな。「コンタクトレンズの診療」が自費になればどうなるのでしょう。私のような田舎者は安全面時からめがねで十分です。

予防接種の予診票

定期予防接種の予防接種の予診票もいろいろあります。わたくしが一番気になるのはMRワクチンの4期に父兄の同伴の有無、緊急連絡先という欄が姫路市では設けてあることです。MRワクチンの4期は高校三年生を対象としています。もしも、アナフィラキシーが知人同伴の時に起これば訴訟問題になりかねない訴訟ではなくても争いになりかねない。高校生に責任能力は乏しく、あと半年のMR3期ですが同伴はあたりまえです。高校三年生は未成年者です。不活化ポリオワクチンもおなじです。保護者とは別に同伴者の欄が存在します。同伴者とは不測のことが起こったとき責任が取れる人のことです。近所のお子さんを預かってくるのはよくないことです。なんかあったら責任取れますかと行政は言います。それなら一文入れて同伴者は何かあれば責任とれる人と明記すべきです。保護者の方も家で待機するなら不測の事態に対して同伴するべきです。問診票に携帯電話などの緊急連絡先が書いてあっても帰宅途中で子宮頸がんワクチンなど失神する可能性がありますよ。