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経口糖尿病薬

経口糖尿病薬には3つにわけられます。一つはインスリン分泌改善薬、インスリン分泌改善薬、食後高血糖改善薬の三つです。昔からあるのはビグアナイドとSU剤です。インスリン抵抗性改善薬にはチアゾリジン薬とビグアナイド薬があります。インスリン分泌促進薬にはDPP-4阻害薬とSU薬と速効性インスリン分泌促進薬があります。食後高血糖には速効性インスリン分泌改善薬とアルファグルコシダーゼ阻害薬があります。増えましたねえ薬が?生活習慣病の中でも糖尿病は医療費が高くなります。インスリンやビクトーザをうてば在宅自己注射管理料としてそれだけで8000円以上のお金が必要です。インスリンや高血圧のお薬をやめられた方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?そんなにいらっしゃらないはずです。インスリンや高血圧の薬は一度飲むとなかなかやめられません。そうは思いませんか?

テネリア

テネリアは生活習慣病の中でも最も怖いⅡ型糖尿病のくすりです。テネリアは糖尿病の薬の中でDPP-Ⅳ阻害剤に分類されます。DPP-4阻害薬はすでに4種類発売されています。DPP-Ⅳ阻害薬は陰クレチン関連薬と言われています。テネリアは一日一回投与の半減期は約24時間の薬です、SU剤やチアゾリジン系薬剤に併用可能です。糖尿病の患者さんは多剤投与の片が多くいらっしゃいます。2型糖尿病の患者さんに有効です。いままで朝服用すると夕方には効かなくなるという話もありましたが半減期24時間なら大丈夫でしょう。良質なHbA1cつまり体重増加をきたさず低血糖を引き起こさない状態を期待しましょう。まもなく発売です。一年間2週間に一回受診しないと薬がもらえません。

八月が来るたびに

「八月がくるたびに」という本を読んで読書感想文を書いたのが小学校4年生の時だった。毎日新聞の「わが家のいちょうの木」というタイトルで文章が載ったのは小学校三年生の時でした。8月が来ると宿題しないと大変だと学生時代はいつも思った。予備校時代は夏季講習を受けるとあっという間に夏休みが終わっていました。下のこどもが今年の夏休みの最後の宿題と言ってリコーダーの練習をしていた。私はお盆までに宿題が終わったことは一度もなかった。今は陶芸教室やなんやら宿題ができるようになっている。近頃大変暇になってしまいました。おかげでレセプトも終わりです。保険請求が厳しくなり数か月たちました。おかげで優秀な事務員さんも入りスムーズに終わりました。もう一人おられたらよいのになあというのは贅沢でしょうか?西川病院の話が患者さんからありました。一部の木は書写のお寺に寒いときに移植してあります。参拝されたら植わっているかもしれません。私にとって八月は宿題、当直など楽しい思い出は少ないです。お寺と病院してたら旅行などとんでもない。お盆の棚経で黒い衣を着ると汗だくでした。

糖尿病薬の副作用

糖尿病薬の副作用って何が思いつかれますか?ビグアナイド系は胃腸関連の副作用、SU剤は長期持続しないこと、DPP-4阻害薬は血糖降下作用が限定的、アクトスは体重増加、心不全、膀胱がんのリスクの上昇、骨折、αーGIはガスが出るなどの腸の不快感、GLP-1作動薬は注射のみで内服薬がないことです。どんな薬も副作用があります。そばだってアレルギーで死ぬこともあります。

ネシーナとアクトス

ネシーナとアクトスはともに武田薬品さんの糖尿病のお薬です。ネシーナとアクトスの合剤をリオベル配合錠と言います。武田薬品のアクトスはアメリカでジェネリック医薬品におされ、さらに日本では膀胱がんリスクで大変な苦戦をしています。と日本経済新聞に昨日掲載されていました。一方、ジャャヌビアとグラクテイブはネシーナと比較してすべての薬と併用可能です。インスリンと併用可能です。ネシーナを飲むと大体HbA1cは1から2下がります。「何の努力もしてないで」とおっしゃいます。DPP-Ⅳ阻害薬はそのDPP-Ⅳ阻害の選択性に大きな差がありいちばんDPP-4に特異的に働くのがネシーナです。DPP-Ⅳはひとの脂肪細胞から出るアディポネクチンです。また、DPP-Ⅳは脂肪細胞や骨格筋細胞においてインスリン抵抗性を惹起する。アクトスとネシーナを併用すると脂質代謝を改善します。アクトスとネシーナは膵臓のβ細胞を保護します。糖尿病自体が発癌リスクを高くするという報告もあります。

妊娠中の水痘

水痘はみずぼうそうのことです。水痘ウイルスが神経節に潜みストレスや免疫の低下により発症するのが帯状疱疹です。妊娠中に水痘や帯状疱疹にかかるとどうしたらよいでしょうか?日本では経験がないので有用性が危険性を上回る場合のみ使用のことという但し書きが付きます。すいとうは主に飛沫感染ですが空気感染も起こります。CDCのデータでは妊娠中に抗ウイルス剤を用いても大丈夫とのことです。どういうことかというとたまたま妊娠にきづかず抗ウイルス剤を服用した例を調査してアメリカのCDCは大丈夫と言っているようです。帯状疱疹が一番発症しやすいのは三叉神経の第一枝の領域です。つまり、めのまわりです。

高齢者と脱水

生活習慣病や癌ばかりが大きくとりあげられます。そのかげで高齢者の方の熱中症がクローズアップされています。室内で倒れていても熱中症があると誰もが認識をできる社会となりました。わたくしもひとりのみならずの高齢者の世話をさせていただいています。高齢者はいろいろ薬を服用しています。そのため嚥下困難を伴うことも多いと思います。認知症も知らず知らずのうちに進行します。飲水したことも忘れることがあります。尿道バルーンが詰まっていてもうまく表現できません。また暴れているぐらいにしか認識されないことも多いと思います。体温調節機能も十分ではなく表現力も乏しくなっておられます。昨日も医師会の会議でしたがそんなこんなで欠席致しました。猛暑日が続きます。高齢者の方の水分と電解質の補給には十分配慮しましょう。OS-1もいいですが高齢者の方はそんなに飲めません。嚥下筋の低下は想像以上です。

コソプト点眼液

コソプト点眼液は韓国で支持されている点眼液です。チモロール点眼液とドルゾラミド点眼液の合剤です。プロスタグランディン点眼液が一番の日本とはちょっと違います。コスメティックが韓国では重要視されています。睫毛が伸びる、まぶたが黒くなる等の副作用を重要視するのが韓国式です。緑内障の遺伝子が似ているとかで講演会ではお隣の韓国の話がよく出てくる今日この頃です。近視矯正手術のレーシックも韓国のほうがすすんでいるようです。海外ではドルゾラミドは2パーセントですが日本では1パーセントです。コソプト点眼液の弱点はしみると霧視です。韓国のかたはしみるより外観重視です。どのプロスタグランディン点眼液とも併用できるコソプト点眼液が単剤の1位になるのは間違いないでしょう。プロスタグランディン点眼液はジェネリック医薬品を含め30種類もあるますからね。なぜ日本の点眼液の濃度は低いのでしょうか。

めがねをかけると視力が落ちる

「めがねをかけると視力が落ちる。」これはまことしやかに語られている迷信のようです。これは近視の進行とは関係のないことです。一つの説としては心因性視力障害のまぎれこみです。心因性視覚障害は詐病ではなく、めがねをかけたいとか母親の愛情を兄弟の中で自分に取り返したいという気持ちが目の症状として現れることです。そのような病態を視力がでにくいため近視と解釈している場合があります。だから、近視は治ると誤解している方がいる。近視は治るはずがないのだが近視はなおるという本がたくさん発売されている。近視は目の長さがながい状態です。目の長さが短くなることはありません。もうひとつの説はめがねをかけ始めると目を細めることをしなくなり大きく目を開けてみることを始める。すると調節力を使わないため一見視力がかえって落ちるような錯覚におちいる。

中学生まで医療費ゼロ

姫路の近くには姫路市に比べ医療費の自己負担がすくない都市がある。あるいは姫路に比べて負担が少ない都市が多い。なかでも中学校まで自己負担ゼロの都市がある。しかし、きいてみると眼科の学校医がいないそうです。但し、眼科の健診はされているそうです。一人一人の生徒さん、学生さんとの委託契約なのでしょうか。すべての健診が多数の人を診る為けつして丁寧とは言えません。委託契約で丁寧に診るのも一つの政策です。限りある予算です。しかし、縦覧突合検査が始まり保険の審査が異常なまでに厳しくなりました。保険が査定されると10割まるごと医療機関が損することになります。さらに院外処方の場合、調剤料も医療機関の保険点数から減点されることになります。ああ大変。