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便秘の漢方薬

糖尿病やアトピー性皮膚炎の患者さんでは便通異常が多い。西洋役と漢方薬でどのように違うのでしょうかと聞かれることが多い。まず、大便を柔らかくする働きを持つ成分の生薬がある。代表は芒硝ですがあとは種の仲間があります。仁という漢字を使っている生薬です。麻子仁とかハトムギことヨクイニン等が代表です。種には油が含まれており便を柔らかくする潤腸作用があります。だから、おなかが痛くなることが少ないといわれています。ももの種である桃仁は潤腸作用だけではなく活血作用もあります。活血作用とは血液をサラサラにする働きです。だから、活血作用のある生薬配合剤は流産に注意です。ウチダのコウイMは補気作用とともに潤腸作用をもっています。補気は補肺氣が中心です。のどを潤すと腸を潤します。腸と肺は表裏の関係です。だから呼吸器を潤すと腸も潤すことになります。

入院中の他科受診

「入院中の他科受診」ということばをきかれたことはありますか?一例をあげるとある医療機関に入院中の患者さんがアトピー性皮膚炎などの漢方薬を入院中の医療機関にはないといわれてとりに来られることです。厚生労働省はあるいは厚生局は「薬だけ」というのは存在しないという立場です。にもかかわらず「入院中の他科受診」という言葉が存在することに大きな疑問をもちませんか。投薬が入院前ならよくて入院中はダメというのが疑問です。慢性疾患だけではない急性疾患ならいつ入院するかはだれもわからない。昔はDPCなる概念はなかったため開業医の薬はもってこなくてもよいといわれていたものがいまではすべて薬を持ってきてくださいと言われるようになった。しかし、患者さんはここでもらった薬の方がよいというからという理由で投薬希望で来られる。しかし、オンライン請求が始まり、さらには縦覧突合がはじまり一発査定されかねない事態となっている。入院中に他の医療機関を受診することついてあまり広報活動されていないように思いますが如何でしょうか。

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は悪でしょうか?点眼薬にもジェネリック医薬品があります。わが国では全く同じものではありません。わが国では何が同じかというと主成分です。アメリカでは全く同じものです。基剤とか添加物は日本のジェネリックでは違うのです。却ってしみないためさし心地が悪いためジェネリック医薬品でやすいことは関係なく、後発品のほうが人気がある点眼液もあります。PFというのをごぞんじですか?防腐剤がはいっていないという意味です。案外防腐剤アレルギーは多い。やさしい薬と説明を受けてもらった薬にかぶれると医師に不信感を持つことになります。点眼液には共通の防腐剤が入っています。ひとつだめなら何をさしてもだめです。

先発品か後発品か

保険診療で使える薬に先発品と後発品があることをご存知ですか?また診療報酬改定が2年に一度は行われていることをご存知ですか?その中で不思議な思いを描いたのは先発品かそれとも後発品かという薬の話題です。眼科の点眼薬のなかでミドリンM、サンコバミオピン、カタリンK、フラビタン等の点眼液は先発品として平成22年度改定では認められていました。この度の24度改定では先発品ではなくなりました。一方、一般名処方加算20円つまり2点というのが認められましたがこれらが先発品でナクなった為一般ネイ処方しても2点の算定は認められていません。わたくしが西川病院時代に行ったトライアルでは点眼薬ではS制約の容器に人気が集まりました。特にご高齢の方では一滴がでやすいものに人気が集まりました。1割負担の方にとっては容器の方が効果より重要なようでした。今は一般名処方はしてません。20円は頂いておりません。漢方薬は先発品と後発品はありません。ご安心ください。

コンタクトレンズの処方箋

コンタクトレンズの処方箋を見られたことはありますか?わたくしは眼科に転科して以来コンタクトレンズの処方箋というものを見たことがありません。しかし、コンタクトレンズの処方箋くださいというひとがいる。コンタクトレンズの処方箋を見たことがおありなのでしょうか?薬の処方箋は西川病院が院外処方化した約15年前から市内のあちらこちらで見られ今日ではあたりまえになっている。薬の処方箋は厚生労働省がひな形を決めています。コンタクトレンズの処方箋は多分ひな形というか様式というかはっきりしていないと思いますよ。そういうことは想定外です。もし破れたものが入っていたらその破れたコンタクトレンズに対してだれが責任を持って交換なり返金なりをするかというと?です。その陰には大量に仕入れて買いたたくというちょっとやくざ?な方が介在している場合もあるのではという噂を聞きます。極論ですがあなたがやくざの資金稼ぎを手伝うということはないでしょうか?駅前の一等地で経営が成り立つ業種の一つがコンタクトレンズ販売業ではないでしょうか?安く買ってたくさん販売っすれば儲かる?

コンタクトレンズアレルギー

最近というか今日だけでも3人もいたのがコンタクトレンズアレルギーです。そもそもコンタクトレンズアレルギーが増えたのはなぜか?使い方か?それともコンタクトレンズケアに問題があるのか?コンタクトレンズが汚れてその汚れにまぶたの裏側が反応するものです。コンタクトレンズアレルギーが増えたのは時代の変化なのか?それとも病院から一つのクリニックになり敷居が低くなりコンタクトレンズアレルギーが多くなったのか。眼科専門医でアレルギー学会専門医が少ないためかとにかくコンタクトレンズアレルギーがとにかく多いほんとに多い。しかも患者さんに強いステロイドを使うからいついつこれますか?と尋ねると来るというから処方したら数か月後に来院子供というか生徒さんを叱っても何も生まれませんから黙ってます。まあ関東と関西でも眼科専門医のコンタクトレンズに対する考え方が大きく違う。インターネット販売という抜け道にコンタクトレンズユーザーが流れると眼科はパソコンのごみ箱である。眼科専門医にもいろいろな考え方がある。わたくしはコンタクトレンズをアレルギー学会専門医の立場から診ようと思います。

朝顔

朝顔の花は7から8月に咲きます。朝顔はヒルガオ科の仲間です。ツルは上から見て反時計回りに巻きつきます。朝咲いてひるにはしぼみます。「あさがおにつるべとられてもらい水」は加賀千代女の歌です。朝顔の種は漢方の材料です。牽牛子は朝顔の種です。牽牛とは彦星のことです。逐水作用があります。逐水作用は檳榔子と同じ作用です。腹水を便から水を逃すことにより改善する作用です。有毒なので妊婦や虚弱体質のものには用いてはいけないと強い作用がある。決して、庭の朝顔を漢方薬として使わないでください。五苓散料のように単純に利水しても体から水は抜けません。あっためるか気を巡らせるか何かしないと水という物質は廻らない冷えた物質しすぎません。めぐるにはエネルギーが必要です。からだに余計な物を排出するには尿、汗、大便を排出することです。

一酸化炭素中毒

福山のホテル火災が毎日新聞上で取り上げられています。普通、物が燃えると一酸化炭素ではなく二酸化炭素が発生します。火事の時発生する有害ガスには一酸化炭素があります。一酸化炭素は無色無臭で水にはほとんど溶けません。一酸化炭素は酸素に比べて200から300倍ヘモグロビンにくっつきやすいという事実があります。するとヘモグロビンは酸素を全身へ運搬できなくなります福山のホテル火災でも同じですが建物のなかの方は酸素が少ないため燃えても二酸化炭素にならず一酸化炭素になります。一酸化炭素は比重が0.97で空気に比べると軽い。したがって、かがんで逃げることが大切かもしれません。福山のホテル火災の報道を新聞で見る限り防火管理者が社長なのか誰なのかはっきりしません。私も姫路の防災センターで防火管理者の講習をうけましたが20歳代で火災が発生した時とてもとても責任が取れる立場のにはないと思われる方が多かったような気がします。防火管理者には責任がついてきます。この度の姫路の消防の査察でも防火管理者未選任が何軒かあったようです。

芍薬甘草湯

芍薬甘草湯をご存知ですか。芍薬甘草湯は薬味が少なくシャープな働きを持つ薬です。こむら返りの専薬です。それ以外にも高プロラクチン血症や高テストステロン血症、ニキビ、女性の生理痛、ブスコパン等の抗コリン作用がある薬を使いにくい前立腺肥大症や心疾患患者さんの消化管検査の前処置などいろいろな病態に応用されています。筋肉には平滑筋以外に横紋筋と心筋があります。平滑筋の収縮とか痙攣に有効です。平滑筋は常時内臓をゆっくり動かします。平滑筋は寝ている間もゆっくり働いています。平滑筋は縞模様がない勝手に動く筋肉で不随意筋といわれています。骨格筋は手足を素早く動かします。縞模様が入った横紋筋です。自分の意思で動く随意筋です。例外は心筋です。激しい運動にも耐えるよう作られています。横紋筋に似ていますが勝手に動きます。芍薬甘草湯は破傷風の全身けいれんや足の痙攣性疼痛にも有効です。耳の中の筋肉を緩めるのに芍薬甘草湯を使う耳鼻科医もいる。甘草が多いので魏アルドステロン証によるむくみや高血圧に要注意です。

酢酸プレドニゾロン眼軟膏T

目の周りにアレルギー疾患がみられたときのわたしのお気に入りは酢酸プレドニゾロン眼軟膏Tです。酢酸プレドニゾロン眼軟膏Tは日東メデイックの製品です。酢酸プレドニゾロン眼軟膏Tはウイークのランクのステロイド外用剤です。眼軟膏でAが入っているものは要注意です。Aとはアセチルフラジオマイシンです。まぶたが抗生物質であるアセチルフラジオマイシンに感作されるケースは多い。酢酸プレドニゾロン眼軟膏はAが入っておりません。だから重宝しています。アレルギーの薬でアレルギーはおこります。Aは抗菌作用は現在それほどなく、むしろ皮膚炎の原因となり悪役として知られています。