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ワクチン改革

1990年代にMMRワクチンやインフルエンザワクチンによる副作用のためワクチンを予防接種することが怖いと考える時代がきた。私が小児を救急外来で診察した1990年代の前半にはまだまだはしかや風疹の方さらにはおたふくかぜのかたもおおく診察にきた。そのころの日本の製薬会社の戦略は毎日の薬である生活習慣病の薬の開発に特化していました。生物製剤やワクチンは研究所が細々と作製していました。しかし、今海外の製薬会社と共同でワクチン開発が行われています。財源さえつけば子宮頸がん、Hib,小児肺炎球菌ワクチンの定期予防接種化が実施されそうです。子宮頸がんに関しては長期予後が一定の年月をふるまでわかりません。Hibや肺炎球菌は脳炎に何人がなったかすぐわかります。しかし、子宮頸がん、Hib,小児肺炎球菌ワクチンいずれも薬代が高い。陰の貿易赤字増強剤です。薬代が安いおたふくかぜや水痘を無料化すればそれほどお金が要りません。狂犬病ワクチンももっと作るべきです。

処方箋

処方箋といえばくすりをおもいだすかたがおおくおられると思います。メガネにも処方箋が存在します。薬の処方箋を10日以上たってから薬局に持って行かれた方がおられます。原則、四日です。ご存知でしたか。処方箋に小さな文字で書いてあります。めがねを作るときめがねの処方箋をもっていかないと何が違うか。どう違うか?難しい問題です。ただ一つ言えることは病気が例えば緑内障が見つかることもあります。視力異常の子供さんを診察していて子供さんでも緑内障や網膜剥離をみつけたことがあります。緑内障に関しては全く症状がない病気です。視力が落ちると遅いともいえます。今日の姫路は真夏のように熱い。むしむしです。

色覚異常と同意

色覚異常症のかたは男性20人に1人もおられます。
2003年小学校で実施していたものが任意となりました。2001年雇い入れ時検診における色覚検査が廃止になりました。しかし、微妙な色の鑑別には問題があります。そこで、警察公安、自衛隊、運輸、印刷業、映像、服飾などでは制限があります。ご存知でしたか?まだまだつけない仕事はあるんですよ。そのような経験を子供に味あわせないためには眼科で自発的に検査を受けるしかありません。個人情報保護法が全面施行され色覚検査を自分から受けるしかない時代です。同意書にサインして小学高4年生で色覚検査を施行していましたがいつの時代か色覚検査は学校ではなされなくなりました。

眼科健診のA・B・C・D

学校健診で視力測定してA・B・C・Dに判定されることはご存じでしょうか?Aは視力1.0以上、Bは視力0.7以上Cは視力0.3以上Dはそれ以下です。つまり、1.0,0.7,0.3の3つの指標を測定することが視力検査です。今日も未就学児童の方に1.0ですというと怪訝な顔をされた。なぜ1.5見えないのかということでした。参った。眼科での視力1.0が正常値という常識は非常識だった。眼下によるがいまは1.0までしか視力を測らないところがふえてるいるそうだ。視力の正常値とは矯正して1.0なのです。コンタクトレンズやめがねを使用して1.0見えればよいのです。そしたらA判定で検診合格です。視力の正常値に対する啓もう活動がいるかもしれない。きょうは「姫路 西川クリニック」開業2周年の日です。

チョーク

学校の授業で黒板とチョークを使うのは当たり前です。黒板の色は緑です。黒板にチョークで赤い字を書くと色覚異常症の方には色覚誤認を起こす可能性を高めます。男子では20人に1人おられます。女子でも頻度はひくいが起りえます。色覚誤認はLEDライトでもおこります。発光ダイオードのランプの誤認が問題となっています。電気の配線を間違えた事例の報告もあります。これらはすべて本人責任となっています。色盲ということばは色が分からないという誤解を与える。一方知らずに大人になり仕事をするとき自己責任を負うことになっている。もうすこし、色覚の検査を受ける機会を与えてもよいと思うのは少数意見でしょうか?

ナゾネックス点鼻液の小児適応

ナゾネックス点鼻液にいよいよ小児適応が追加されました。MSD社のナゾネックス点鼻液は今まで15歳以上の方にしか使用できませんでした。この度ナゾネックス点鼻に12歳以上は一日1回2噴霧、12歳以下は一日一回1噴霧と変更の上小児適応ができました。うちの子には海外治験のデータをもとに発売以来使用してまいりましたがこれで診察に来られた患者さんにはナゾネックス点鼻が使用できます。フルチカゾンプロピオン酸エステルからナゾネックス点鼻液への大きなシフト間違いなし。頭がすーとしたと発売当初から支持されてきたナゾネックス点鼻液がいよいよそしてますます支持されることでしょう。インペアードパーフォーマンスから見ても素晴らしい薬です。鼻噴霧ステロイドの中でもナゾネックス点鼻液が一番です。

遠視です

何処の眼科も学校健診で忙しい時期です。こどもさんが遠視ですと言われたらたいていの人は見えすぎる良い目と思っておられることでしょう。それは違います。遠視は疲れやすい目です。幼児でメガネをかけているのはたいてい遠視のお子様です。遠視は目の長さが短いことです。像が後ろに結像します。後ろに結ばれた像を前へ持ってくることは難しい。ご本人にしたら疲れやすい。めがねが分厚くなる。遠視は放置すると調節性内斜視や弱視のもととなります。さらには集中力がなく学習に支障がでます。学校健診では遠視の方はB判定で精密検査になります。遠視が近視になることはかなり多く存在します。

乱視とは

昨日は雨で午前に患者さんが集中し大変お待たせいたしました。眼科で予約性がうまく機能しないのは天気により患者さんの数が左右されるからです。今日と昨日の午後は大変お待ちいただいたかも。今日は乱視のお子さんが何人かおられた。乱視とは二重三重に重なって見えることです。どこにも像を結ばないことです。お子さんは何処にも合わない像を目を細めて調節し一つの象として診ます。だから瞬きをしません。みんなドライアイになります。めがねを作成しても掛けるかどうかは子供自身に主権はあります。親が理解があっても子供が学校で何をするかまで管理できません。20時から医師会館へ行かないといけませんので今日はこれにて失礼します。

めがねをかけさせたくない症候群

眼科健診の春です。「メガネをかけさせたくない症候群」をご存知でしょうか?何処にメガネをかけさせたい親がいるか?いないでしょう。そしたら「メガネをかけさせたくない症候群」が生じるのは仕方ない。おそらくいないであろう。近視とは何か。これをご両親にご説明することなしには語れません。近視とは目の長さつまり眼軸長が長いことだ。遠視とは何か?くどいが目の長さが短いことだ。一度目が長くなると短くならない。そしたら近視が治るわけがないのは自明です。それを「近視は治る」などという書籍が発売されているから迷路に入る。ドクターズショッピングがはじまる。近視には遺伝子の働きが大きく関与している.日本人には近視になりやすいという宿命があります。メガネを勧めると何が問題か。近視の度数が進むことです。そう信じている保護者は多い。全くの誤解である。誤解されているのは視力と近視の度数は必ずしも相関しない。裸眼の視力をはじめ視力で議論するのが問題な様である。

みずあおい

姫路には魚町や塩町という繁華街があることをご存知ですか?一年ぐらいいってません。魚町や塩町には年に一度くらい眼科医会の二次会などでいかせていただきます。行くところは限られています。個人で行くことはめったにありません。もうすぐわたくしが開業して2年です早いものです。光陰矢のごとしとか歳月人を待たずといいますがあっという間の二週間です。その一方で平成24年6月7日に姫路の塩町に新しい日本料理の店がオープンします。「みずあおい」と言います。みずあおいの場所は塩町の雪洲ビルというところらしいです。みずあおいのマスターは今日とのセンチュリーホテルで修業した方です。みずあおいのマスターはかなりの偏屈です。夕方6時から12時まで営業しているそうです。みずあおいは昼間は仕出し屋さんらしい。みずあおいは6席だけの小さなお店です。よろしければ一度お立ち寄りください。かなりの偏屈マスターです。