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ヒノキ花粉の舌下免疫療法

5月になったら舌下免疫療法をはじめようという人が採血にお越しになる。そのとき話題になるのはヒノキ花粉の舌下免疫療法はいつ出るのかである。海外文献でハンノキアレルギーに対する舌下免疫療法は海外には存在する。ヒノキはどうもエキスの抽出が難しいようである。したがって鳥居薬品のアレルゲンエキスにもヒノキが存在しない。鳥居薬品の支店長さんがお越しになったので訴えてみたが難しいそうである、一回4500万円とかいう白血病薬を保険適応するならMADEINJAPANのヒノキ花粉のエキスを上市して欲しい。ヒノキは粒子径が小さいからスギが主に上気道なのに対して下気道に入っていくからPM2.5や黄砂の影響でしょうかという患者さんが4月は多い。ヒノキ花粉の症状は風邪か花粉かわからんとおっしゃるのでみんな採決をして正確なことをお伝えしようと思ている。するとCRP3、WBC12000,ヒノキのRASTが3という人が今年は結構多かった。姫路市北部では私のところの舌下免疫療法施行が多いそうです。舌下免疫療法は以前にも書いたが医師も製薬メーカーも利益がない治療これが意外と普及しない原因である。アレルギー対策基本法の元オーファンドラッグの扱いで医療機関には指導料や管理料そして原価が高い舌下免疫療法には薬価引き上げを切に希望する。ヒノキの舌下免疫療法を待ってます

さかさkidsブログ

2018年の7月の西播臨床漢方研究会以降ずっとさかさkidsブログを読ませていただいております。柴胡桂枝湯味噌汁、黄連解毒湯カレー、荊芥連翹湯カレー、辛夷清肺湯あんこ、これは坂崎先生が小児科医なので子供向けのように見えますが老人にも十分応用できます。麻黄湯は小児でカルピス‥リンゴジュ‐スで飲むならジュンコ‐の細粒、大人にはアイスクリームやヨーグルトに混ぜるならツムラの顆粒という使い分けはオリジナルで素晴しい。久しぶりにそして今年一回目の坂崎弘美先生の講演は平日の20時からの一時間でしたが満席でした。たった一時間でしたそしてあっという間の一時間でしたが非常に充実していました、漢方薬を飲みたい方が多いクリニックで漢方薬はやめてという方も少ないながらお越しになる。そんなときのために坂崎弘美先生のお話は大変役に立つ。混ぜて漢方薬を飲ませる甘いものからいものに混ぜて味を隠すのは邪道という意見もある、錠剤カプセルは邪道という話もある、漢方薬のにおいをアロマテラピーとする考えもある、いずれにせよ漢方薬が西洋薬にない味を発揮すればよいという話です。抑肝散エキスとスープを混ぜたもの、麻黄湯と単シロップを混ぜたものそして小建中湯加ミロをおいしくいただきました。坂崎先生が私を覚えてくださっていて感動いたしました。小児東洋医学会で森蘭子からいろいろなエキス製剤に混ぜて飲ませるという話を聞きましたが関西にも素晴らしい先生がおられ元気をもらった。交通費6000円の値打ちはあった素晴らしい講演会でした。

1960年代の食事に戻ろう

昨年姫路にも講演に来られた漢方を使う皮膚科医の講演をもう一度三ノ宮で聞きました。アトピー性皮膚炎がない時代の1960年代の食事のお話をされていた。1960年代の食事とは焼くか煮るか魚がメインでみそ汁と酢の物がついて白い米飯というイメージです。魚のEPAやDHAには未知の可能性がある。なかなか意識を高めないと魚の油を撮ることはできない。毎日テレビで報道される栄養学の内容は偏りがある。しかしながらその報道内容には偏りがある。もともと今のようにアトピー性皮膚炎はなかった、アトピー性皮膚炎はいろいろな因子が絡んで発症する。姫路の小児科医は家から畳が減った、イグサの使用が減ったからアトピー性皮膚炎が減少していると唱えている。このような1600kcalの日本伝統の食事をとればアレルギーは減少するはずだとおっしゃてました。マルチファクターでアトピー性皮膚炎は発症する。ギリシャ語のATOPOSはSTRANGEの意味と理解している。アトピー性皮膚炎患者さんが入院する機会は減っている。しかし入院すれば標準治療ができているかどうかの確認ができる。食事を変えるのは難しいが薬よりも有効だそうです。

エキス漢方ZtoAは気機でした

夕方から雨と聞いていましたがまだ雨は降りません。1019年度の第一回エキス漢方ZtoAに参加するため飯田橋に来ていました、10連休を控えて新幹線はすいています。ききの話とは何か。気機と書きます。気の巡りのことです。大好きな処方排膿散及湯は仙頭理論の中核処方だと思っています、そして今日の症例問題の答えは排膿散及湯ときゅう帰調血飲のエキス剤2剤の併用が答えである。最近桔梗石膏も理気財と系統中医学では考えている。私自身は苓桂朮甘湯の返報量刑○関東を公式のように使っている。

漢方薬の副作用で多いのはむくみ

漢方薬は副作用と紙一重の世界です。漢方薬で一番多い副作用はむくみです。漢方薬で便が柔らかくなり喜ぶ、あるいは柔らかくなると下痢になったと嫌な感じがする人もいる。肝臓ではなく甘草が原因でのむくみが漢方薬の副作用では一番多いとされる。昔患者さんがこの漢方薬に肝臓の薬が入っておりそれがむくみの原因らしいですなあと患者さんに言われたことがある。なるほど調剤薬局の薬剤師さんはだれでも甘草走っているという前提で生薬のカンゾウを説明したが患者さんはカンゾウとは肝臓と理解したようだ。日本語は難しい。私なんか舌足らずの話し方をするからもっと誤解されているんだろう。カルテの表紙に甘草禁止と書いているがうっかり忘れることがある。患者さんのほうから薬変えて甘草は言ってませんねと言われることがある。漢方薬を服用したらむくみに要注意です。芍薬甘草湯には肝臓ならぬ甘草がいっぱい含まれている。むくむ人には煎じるときには炙甘草というのがあるがエキス剤でははちみつであぶる炙甘草は使えない。

ブナ目ブナ科の花粉の飛散が始まる時期となりました

4月の姫路ではブナ属の花粉の飛散が控えています。ヒノキの花粉の時期かくれて飛散するのがブナ目の花粉で一般的にはハンノキや白樺ということになっているが姫路ではハンノキを私は一度見ただけです。シラカンバは長野や北海道へ行かないと存在しません。ブナの花粉はヒノキや杉と時期が重複しわかりにくい。血液検査をしないとわからない。ブナは口腔アレルギー症候群の原因として重要です。唇や口の中が野菜や果物を摂取してかゆくなる。桃やサクランボが問題になる。野菜・果物アレルギーは急速に増えている。まだまだ分からないことが多いがも一つの食物アレルギーつまり重要になるのがブナアレルギー。花粉症が原因で起こる食物アレルギーがあることを知ることは大切です。コナラ・ブナ・しいのきがブナ科です。近畿県内ではおおよそ20パーセント以上の方にハンノキ属は陽性との報告がある。

スギ花粉とヒノキの花粉の違い

スギ花粉とヒノキの花粉は漢方薬を処方するうえで明らかに症状が違う。西洋医学的には粒子径が小さいのがヒノキの花粉です、つまり下気道まで入っていくので咳や痰が出ます。スギ花粉は上気道なのでのどのイガイガとくしゃみ鼻水そして目のかゆみが多いと思います。3月上旬と4月では気温が異なります、4月はうんと暖かくなります。3月は温める漢方薬ですが4月になると温めるだけでは効かない漢方になってしまうことが多くなります。最初は漢方薬って効くと思ったがいつのまにか胃が悪くなったというのは化熱したと考えるべきです。しかしながら西洋薬と同じように💊を考えている人が多く困ります。漢方薬を出せるだけという人には多く出しますが季節の変化で漢方薬を考えるということは因時制宜といって昔から知られています。ヒノキ花粉とスギ花粉と違う漢方薬を処方するのが効く漢方と思います。小青竜湯を長らく服用している人に違う処方をすると先生の漢方薬のほうが小青竜湯に比べて効くことは珍しいことではありません。3月が傷寒なら4月は温病だと思います。ブナ目やイネ科の花粉はもっと温病だと考えて処方しています。

石膏で冷やす漢方治療

ヒノキ花粉の飛散が全盛期を迎えようとしています。4月になって冷やす漢方薬を多用するようになっている。石膏が気分の熱を冷ますので石膏が入った漢方薬をヒノキ花粉症には多用しています。アレルギー性鼻炎がヒノキの花粉で増えてきた、ヒノキはスギに比べて粒子径が小さいので下気道まで侵入するとされている。漢方薬的には2月と異なり暖かい春の日差しを受けて熱がこもるので冷やすとうまくいくことが増える。今までと同じ漢方薬だと鼻が詰まるのが解消できません。スギ花粉がある人の80パーセントはヒノキ花粉もある。スギ花粉がある人の30パーセントはカモガヤ花粉症を有するとの報告がある。スギ花粉症は重厚に気や津液を引っ張り出す麻黄一辺倒でよかったが内側への粛降を意味する石膏の必要なのがスギと異なるところです。日が変わると雨が降るようだ、夕方のこの時間、さくらみるために外へ出るとヒノキ花粉がいっぱい飛散している。

漢方薬は2剤まで

多くの都道府県で漢方薬は2剤まで2回受診されて4種類を処方すると健康保険の守備範囲を超えていると医療機関が全額負担することになる。何でを推進した時代があったが今はとよく受診者から言われる。今のところ日本では皆保険制度が成り立っていることになっているが本当は企業の過剰な負担で成り立っているように見えるだけではないかと思う。医療事務の方向けにじばさんビルでお話をさせていただく講演資料を見て思わずこれの患者さんバージョンをやらあかんなあというとそうですねとおっしゃってました。保険とドラッグストアの違いが判らない方が多くなっている、例えば30日を超えた処方を推進した時代があった、今は分割処方やなんや異なるが前はもらえたのにといわれても症状安定とかいろいろ条件が付いたのでさらには連絡先を教えるとかいろいろ条件が付いているとは患者さんは知らない。ヘルペスの内服薬に軟膏を処方するとこれまた査定される。薬を出せば出すほど損をするのは医療機関です。PIT目的のファムビルも調剤薬局でジェネリックに変えられたら査定されたら文句は言えない。しかし調剤薬局はどこへ行ってもかまわない。

再発する病気それは単純ヘルペスです

ヘルペスを再発する人に抗ヘルペス薬をあらかじめ保険で処方する新しい承認が下りた。普通は予防は保険適応外です。再発する病気といえば単純ヘルペスです。ストレス日光そして風邪の発熱で再発しやすくなる。なる人は繰り返す。私は人生で経験していない単純ヘルペスですがファムビルに新しい適応ができた。欧米では当たり前のONE DAY TREATMENTといわれるものです。PATIENT INITIATED  THERAPYともいいます。つまり保険で口唇ヘルペスや性器ヘルペスを年6回以上の再発を認める人にあらかじめファムビルを処方しておきます。確かに性器ヘルぺスなど受診が遅れそうな気がします。性器ヘルペスのほうが口唇ヘルペスに比べ予兆がある。前兆があるへルぺスの方には朗報である。今までなら自費で購入していただかないといけない世界です。ファムビルはバラシクロビルに比べて知名度が低いが効果は同等とされている、ファムビルのほうが腎臓にやさしい印象である。