記事一覧

その睡眠薬本当に大丈夫ですか

非ベンゾジアゼピンのマイスリー、アモバン、ルネスタも3月いっぱいで規制が強化される。私は日医カリキュラムコード20と69の講演を何回も受講しているがどこで開催されても毎年日医生涯教育講座20と69を毎年受講しないといけないから大変です。特に勤務医の医師にとっては自分の患者さんのために関心がない不眠や不安の勉強をしなければベンゾジアゼピンや非ベンゾジアゼピンの薬が処方できないというのは大変な時代が来たものです。今年度つまり3月最後の20と69の講演会に参加させてもらった。新幹線代の往復を考えると無駄なお金を使ったともいえる。非ベンゾジアゼピンは良い薬の医師も多いと思う。精神科リエゾンチームの考え方するとせん妄医療安全の考えから見ると転倒が危険ということです。昔の磯見タールのようなバルビツール酸誘導体のように自殺はできないがマイスリーアモバンのような非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤を服用すると認知症になるというのに多くの患者さんが服用している現状に国が大きく舵を切るのが診療報酬改定です、ベルソムラやロゼレムだけでみんなが睡眠できたらよい世の中が来る。

ZDRUGは優しくない

非ベンゾジアゼピンの睡眠薬のことをZDRUGと呼ぶようになっている理由はゾピクロン、ゾルピデム、エスゾピクロンとゾつまりZの文字が入るからだそうです。安全・安心とされた非ベンゾジアゼピンの睡眠薬は認知症を引き起こすという論文が増えているそうです。ベンゾジアゼピンと非ベンゾジアゼピンつまりZdrugでは従来はベンゾジアゼピンが悪い薬でそんな古い薬を飲まずに新しいのを出しておきましょうとかなんとかZdrugをよい薬とする話しが多かった。Zdrugでも依存耐性そして認知症になるようだ。そしたら効かないといっていた漢方薬やラメルテオンにすがるしかなくなるかもしれない。とにかく、そばを食べてアナフィラキシーショックで命を落とすことがある時代、この薬あれないでしょうね?あれって何ですか?副作用、そんなものない薬がない。副作用はサプリメントのような食品でも起こりうる。睡眠導入剤を副作用がないと思って飲むのがおかしいわけだが依存や耐性の話をしてもご存じない方が多すぎる。効く薬には副作用がある。効かない薬出して仕方ないやろといわれるが効く薬はみんな怖い。特に眠る薬を飲んで認知症になるのは嫌だ。水商売からスーパーのレジの仕事に変わった方がおっしゃっていました。睡眠薬なしで眠れるようになってよかった。アルコールは睡眠薬と同じGABA受容体に作用する。

朮はどちらがよいか

私のところへは兵庫県西部の漢方に熱心な患者さんがお越しになる。以前からお越しの冷え性の患者さんがリーデングカンパニーの当帰芍薬散と武田薬品工業のOTC製品と飲み比べたら武田薬品の当帰芍薬散がむくみに有効だから白朮の当帰芍薬散のメーカーにしてほしいといわれた。当帰芍薬散は半分五苓散、半分四物湯とも解釈できる処方です。古典には朮との記載があり、白朮か蒼朮かはメーカーで決めている。どちらかといえば蒼朮は利水薬、白朮は補気薬です。今日の患者さんは白朮で補気ができたので利水してむくみが解消したようだ。普通は蒼朮が直接利水してむくみが解消する。最近聞いた仙頭正四郎先生の講演で当帰芍薬散にはそんなに温める生薬は配合されない。確かに乾姜や附子は入っていません。なのに冷え性に当帰芍薬散は効くか。私は思う、冷え性にフルーツは良くないという、水分が果物には非常に多い。水の停滞が冷えを招く。とうき芍薬せんきゅうの中で芍薬は微寒で少し冷やす。せんきゅうは血を上にあげる、当帰は活血する。毎日漢方尽くしです。

何で花粉症に注射

ステロイドの注射といえばみんな大丈夫?と思う。しかも1シーズンに一回だけという注射懸濁液で効果も持続するが副作用も持続します。だからアレルギー専門医は決してステロイドの注射を花粉症後時では行わない。ステロイドの注射をしているのは内科や外科でアレルギー専門医ではない医師が行っている。内服すればいつでも辞められる、注射は一回すれば数カ月効果も副作用も持続する。怖すぎるお話です。今年は花粉症がひどい、舌下免疫療法を以前から続けている方はにんまりしている。今年って花粉飛んでますよね、みんな周りはひどいのに私は楽なんです。これって舌下免疫療法が効いていますよね、そうですよ、思い切って初めてよかったです。一方電話で1シーズンに一回接種するとき注射ってやってないの?何でやってないの。これは効果も副作用の持続する可能性のあるステロイド懸濁液です。楽してうまい話はないのが今の世の中です。

苓桂〇甘湯

エキス漢方ZtoAが始まり1年になります。なかなか3時間のために東京へ行くのは難しい。午前中にも何か勉強できればなあとも思う。苓桂朮甘湯、苓桂味甘湯、苓桂甘棗湯の奔豚3兄弟を巡るお話は応用範囲が大変大きい。系統中医学講座では大きくとらえられることがなかったが下向きの木の流れを意識した仙頭正四郎先生オリジナルの発想だと思う。奔豚気は腎からまっすぐ上につき上げる病態だそうです。頭痛やめまいHotflashヒステリーにパニック障害いろいろな病態に応用しています。奔豚の基本方剤は苓桂甘棗湯です。苓桂味甘湯と苓桂甘棗湯はコタローさじクラブの処方で医療用漢方製剤にはありません。さらに苓桂〇甘湯の快進撃は続きます。五苓散も苓桂○甘湯の方位を持っている。さじ倶楽部の定悸飲さらには九味檳榔湯も苓桂○甘湯桂枝茯苓丸も苓桂○甘湯の方位を持っている。○のところにどんな生薬が入るか興味深い。

子供のアレルギーの採血

採血検査でアレルギーを見てほしいという人が増えている。私がそもそも採血で調べることを進めるのはスギとダニの舌下免疫療法目的です。小児科と異なり介助する人がいない、採血だけしてみても増悪の防止に向けて対策をしないといけない。採血せずに指先の血液で微量で検査できるキットが開発されている、私が一から拾まで検査しないといけないので指先からの検査はやめた。採血して検査することが目的でない、治療にいかに役立てるか。そして検査件数が多すぎるとのことで支払い基金が査定するようになっている。検査会社にはお支払いしないといけないから赤字になることが増えた。無料のお子さんだと査定されると100パーセント損をすることになる、これではやっていけない。とくにVIEWやMAST葉かなり査定される。13項目以内に絞りなさいということです。査定まで行かなくても症状詳記が増えた。小さなお子さんにも以前は検査していたが小さなお子様は人員配置が手厚い小児科での検査を進めている。査定されることが増えたので検査の項目を絞っている。大人のアレルギー検査はどこに行けばよいかわからない人が多い。血液検査ならお越しください

じんましんガイドライン2018

蕁麻疹の講演に参加しました、久しぶりにアルモニーアッシュに行きました。蕁麻疹のはなしを同じ講師から昨年加古川の商工会議所で聞き姫路の商工会議所で聞きそして今日はアルモニーアッシュアットステイツで聞きました。蕁麻疹診療ガイドラインができて初めてのお話でした、蕁麻疹んひとつの型である遺伝性血管性浮腫HAEは日本で2000人いるはずだが治療を受けているのは500人とのことでした。言葉を変えると5万人に一人の病態です。多くは20歳代で診断されるそうです。ブラジキニンがHAEには関与するそうです。HAEはC4とC1INHを検査すると低下しているそうです。発症時生理や抜歯など出血が関与したりストレスが関与したりする。皮下の浮腫は赤みがなく関節可動域の制限を受けることもある。さらには呼吸困難時挿管困難なこともある。今までC1INHを補充するベリナートP、2018年12月からはブラジキニンB2受容体で拮抗するイカチバントつまりフィラジルが使えるようになったそうです。カリクレイン阻害薬は現在日本で治験中だそうです。

第22回静岡漢方研究会

系統中医学講座で学び始めてもうすぐ20年です。系統中医学講座を主催のコタロー漢方製薬のMRさんそして講師の仙頭正四郎せんせいありがとうございます。昨年終了したコタロー名古屋セミナーの最終回とthemeは同じそれでも私は浜松市に向かった。ほんとんの話でした。しかしテキストは同じでもどんどんお話の内容は進化しています、今日もほぼ満席でした。苓桂朮甘湯のように苓桂〇甘湯の骨格を有する処方はほんとん気に用いることができる。五味子が入ったり大棗が入ったり丸にはいろいろな生薬が入る。九味檳榔湯にも苓桂〇甘湯の方意がある。以前から呉茱萸湯と苓桂朮甘湯で肘後方のほんとん湯の代わりと思い私は多用している。まずい呉茱萸湯が意外と飲める。桂枝茯苓丸も名前のごとく桂枝と茯苓が入っている、五苓散も桂枝と茯苓が入っている。みんなほんとんの要素を持っていると考えてよいみたい。ほんとんは心の病で腎気がまっすぐ上に対上がっているようだ。同じテーマだが確実に講師の話は進化してわかりやすくなっていた。20年聞いても飽きない話すごすぎる。しかしながら私が成長していないともいえる。もう60歳が見える年齢です、保険での漢方診療をもとんる方はどんどん増えています。ひかりで浜松まで来て新幹線の運賃2万円以上かけて浜松市に行った価値はあった。帰りの新幹線で復習します。

アレルギー性鼻炎に漢方エキス製剤

今年は目が赤くなる結膜炎、鼻が詰まって眠れない鼻炎、ちょっとのどがイガイガする人が多い。小さな子供でも飲めるこは飲める。点眼液はステロイド懸濁液、抗ヒスタミン薬の内服薬は鼻詰まりに無効なので西洋薬はLTRAぐらい、デイレグラは心臓に負担がかかるし8週までにとどめなくてはならない。年配の方で眠りが浅い方には要注意、原則デイレグラは若い人に使う。この苦しみから逃れたいと思うならスギ花粉症の舌下免疫療法に6月からチャレンジすることにお勧めします。漢方薬を処方いたしますというと…。効果発言時間が短いのは漢方薬なんですよ。えーつ、うそー。うそなんか言いません.真剣な話です。学校もっていって休み時間に服用してください。なんなら2回分一度に服用してください。お茶でよいですか、服用しないと0です、それでよかったら水探してください。3月に入り10日ほどそんな会話ばかりです。漢方薬は食前に服用しないといけないとっていませんか?食事をとったから薬をンめないという人結構おられます。漢方薬と舌下免疫療法を用いたら人生はスギ花粉から解放されます。

アレルギー性鼻炎薬の漢方治療の虚と実

今年はスギ花粉が大量飛散。お陰で大賑わい。小青竜湯が欲しいとこられたら断る。これは保険診療ではない、話をするとわかった先生が良いと思うのをくれとみんなおっしゃる。漢方薬に詳しい医師とおもってくるからみんな今まで小青竜湯をOTCで購入したり病名漢方でこれでも飲んどけと出される。小青竜湯は日本漢方では実証で苓甘姜味辛夏仁湯が虚証となっているが小青竜湯も水が溜まっているという点で虚証である。日本では体力がある人が実証と昭和に決まった。最初は戦争で何もない時代、それはそれでよかった。平成を迎えてみんな体格がよくなってしまった。どうも体力で実や虚を分けるのは時代にそぐわなくなっている。アレルギー性鼻炎になると鼻水がどんどん分泌される、これが実証である。邪が実である。虚とは物の不足なり。麻黄や石膏そして冷えていたら附子を使うのがアレルギー性鼻炎の基本方剤です。先日の木曜日快晴だった、そして鼻が詰まった患者さんばかりなので麻黄と石膏で勝負に出たが途中でエキス剤が明日まで入らないことが分かった。この薬はヘルペスの水疱にも効く。熱があると石膏、冷えがあれば附子、炎症には麻黄と石膏を考えている。炎症とは赤い、はれる、痛い・かゆいもアレルギー性炎症です。今日の雨で明日は花粉が2倍、夢前町から飛んでくる、地面から舞い上がる。暖かくなるから石膏だ。