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抗うつ薬はミルタザピン

アメリカでは不眠症に使われ1番の薬は抗うつ薬のデジレルと聞いています抗うつ薬の。ミルタザピンはシェリングプラウのレメロンと明治製菓のリフレックスという名で発売されたがミルタザピンが12月にいよいよ後発医薬品が登場します、発売時にレメロンの講演を聞くために大阪まで行きました、シェアの多くはMSDではなく明治製菓ファルマが占めている。ポリファマシーにミルタザピンが有効という話をという話を集合会場で聞きました。15mg、30mgと剤型はあるが45mgまで使える。ミルタザピンはもともとシェリングプラウの製品なのでAGではないが添加物が同じという点でMEIJI SEIKA PHARMAの後発品が有利。うつ病にはPLACEBOが有利とされている。ミルタザピンは効果が早いので初回の服用でねむけを感じて困る方もあるが眠れなくて困る方にはベンゾジアゼピンの睡眠薬を減らすことも可能です。また食欲が落ちている方にも空腹感が出て人気があります。眠気は人により異なるので少ない量から増量しています。

勉強が忙しい

あっという間にセンター試験、インフルエンザワクチンの接種の人で大賑わいの毎日です。受験生はインフルエンザワクチンを2回っ施主してくれとたのまれる。受験生の子供の顔が変わっているのと同様私もWEB講演会が多いのでお忙し。昨日なんて塩野義製薬のゾフルーザ、ファイザーの薬剤師研修の単位が付いたWEBさらにはパルモデイアさらには日本新薬さんの内皮細胞のWEB講演会が2日続きでありました、まさに講演会尽くし。今日はアレルギー性鼻炎を集合会場で視聴、同じ演者なのに交通費がもったいないから同じ講演を2回一人聞いた。明日はいよいよ漢方薬のシェア80パーセント越えのメーカーの初めての全国の集合会場をつないだWEB講演会に、ミルタザピンの講演もある、今日は昼休みは過重労働面談をたくさんさせていただきました。私自身がWEB講演会で過重労働面談の対象となるなるほど大忙しです。来週もまたWEBで忙しい。今日は世界糖尿病デイでWEB講演会の帰りに見たら姫路城は青くライトアップされていましたが青というよりも薄暗いというほうが適切な表現と思います。なんぼ勉強しても賢くなれない、勉強することと多くの患者さんをさばく能力は別物です。漢方診療には診療科を超えた患者さんがお越しです、今日も講演会へ行こうと思ったらステロイドどころか保湿すら拒否のアトピー性皮膚炎の患者さんが見えた、これは手ごわい。脈診をしても触れないつまり沈脈さらには訪台が手首に撒かれて脈が取れない、舌診では舌質が薄く嫩舌でなよっとして血瘀があり歯痕もある、舌質の色は淡白、どう見ても陽虚や気虚はある。だからといって陽虚で補陽したらかゆくなりそうです、しかしかゆくて眠れない。悩みの種ができた。最近見たアトピー性皮膚炎の中で最重症です。

エキス漢方ZtoA

日帰りで東京へ行きました、新幹線は先週祝日があったためかすいてました。エキス漢方ZtoAに久しぶりに参加しました。エキス漢方toとAも比較的DVDを見て後日勉強なさる人が多いのでしょう。当帰芍薬散と桂枝茯苓丸はどう違うかあるいはどう使いわけるかという患者さんからよく聞かれる話から講演は始まりました。さらには桂枝茯苓丸の加減法である甲字湯や桂枝茯苓丸加よくいにんの話まで発展しました。さらには中国で開発された冠心2号方の日本版還元清血飲についてたんじんと芍薬は冷やす、川芎と紅花は温性です。もっと温めたいときは温める薬の併用が費用とのことでした。田七人参はニンジンとついているがウコギ科ではないそうです。時期戦略物質として中国が輸出禁止に表向けしたことがある優れものですがあくまで日本では食品であり健康保険はもちろん使えません。また4年以上すると品質が落ちるというのも高麗人参が6年物が優れるのと大きく異なります。そして芎帰膠がい湯をご紹介いただきました。いろいろな出血に使えるのはコタローだけ他のメーカーの保険適応は痔出血だけとのことでした。症例を3つも出されて10分オーバーで終わりました。復習が大切だと思います。何度もテキストを読み返し仙頭節を少しでも理解できるように努めたい、しかし最近ギャグが高等になり理解できないこともあります、系統中医学講座の上級版講座はまだまだ続いていきます。来月はアレルギー学会の講習会で大阪国際会議場で2日の間実習尽くしになります。

舌下免疫療法の脱落

舌下免疫療法の脱落者が増えている。講演会でおうかがいするのは予約制でお越しにならない方に受診勧奨をしているところが多いようであるが予約制ではないので受診勧奨を私共ではしていない。最初はみんなまじめに来られていたが今は違う。小さなお子さんは保護者次第、成人は本人次第。せっかく自費で適応のない年齢から始めてもお母さんが仕事を初めて管理しないとやめてしまう。ダニもスギも濃い製剤と薄い製剤が存在します。スギ花粉症を考えると薄いほうで十分患者さんは満足している。スギとダニは全く副作用が異なる、スギは口腔内の副反応が軽い、しかし高濃度の製剤を子供に使うと口内炎がおこる。やはり、鼻や目と同じで口の中にアレルゲンが入るので口内炎がアレルギー反応として起こるのかなあと思っています。口は消化管の入り口です、胃まで到達すると胃酸があります、たんぱく質を変性させます。これが舌下免疫療法では大きく寄与していると思います。頑張って続ける気持ちの方にお越しいただきたい。

ネイリンが効いている

爪白癬は爪水虫のことです、昔の薬つまりラミシールは肝機能障害を起こすことがありあきらめた経験がある人が多いようです。また最近の塗り薬は重症には効かないという印象があります。爪水虫の新しい薬ネイリンはやっぱりよいみたいです。治療費は一見お高いように見えますが一日薬価800円ぐらいの3割ですが12週間投与してやめる治療です。12週間のネイリンの投与は費用的にはクレナフィンやルコナックを一年投薬するのと同じくらいになります。私共での経験は発売後まもなくクレナフィンやルコナックよりも有効なようです。漢方診療をしていると爪水虫の装弾を受ける。最近は爪白癬に外用液を塗布して治療することが多かったがネイリンにコンバートした人が3月でかなりきれいになっている。ネイリン一日一錠12週間投与でで爪が透明になっている。ルコナックを使っていたのは何だろうと今日実感しました。

大阪漢方談話会

今日も晴天の様です、今日はホテルサンルート梅田の大阪漢方談話会に朝から参加してまいりました。人気の大阪漢方談話会は参加費が無料ということもありいつも満席です。関西系統中医学講座よりも一時間遅く始まるので一時間遅く家を出た。昨日は多くの人が街に出かけたようです。姫路ではインフルエンザはまだ2週間に一人くらいです。かつて新型インフルエンザといわれたPdm09が全国的に優位ということです。毎週休日には中医学の勉強に散財しています。確実に講演会で一度聞いた話を忘れて復習すると定着します。そして明日からの診療に生かすつもりで勉強しますがなかなか知識の定着は進みません。ふみぞの松田皮膚科の松田三千雄先生の話に続いて皮膚科の医師の話を二日続けて拝聴いたしました。十味敗毒湯は抗菌作用よりもホルモン作用特にエストロゲン作用が効いているとのことでした。ニキビに低用量ピルのLEPを海外では使う話を聞きました。十味敗毒湯がにきびに効くのはこの働きなんですね。赤ニキビには炎症をとることが大切です。最近私も百貨店で購入した保湿をしています。額ににきび用の発疹が出ているんですが保湿できれいになることを実感しています。途中で抜けて名古屋に向かう途中岐阜くらいから真っ暗になり名古屋は雨でした。

排膿散及湯

排膿散及湯の興味を持ったのは東京での系統中医学講座が始まったころだから2000年ころだろう。昨日の松田三千雄先生の講演では麻黄湯に排膿散及湯を合わせてインフルエンザに用いるということを学びました著書にも詳しく書いてある。今日は東海漢方セミナーで西森(佐藤)婦美子先生に痛風や尋常性乾癬、数々の難病に排膿散及湯が効いた経験があると伺いました。気の昇降出入をする薬として系統中医学では多くの応用ができることを示唆しています。勿論ニキビや副鼻腔炎にも有効なことをしばしば経験する。あっためたり冷やしたりしない方剤で使いやすい。化膿性疾患に用いるには冷やす力が足りません、逆に可能性疾患以外では応用範囲が大きい。排膿散及湯は溝掃除の薬つまり三焦通利をする薬と西森先生はとらえておられる。そして排膿散及湯が一貫堂処方に入るという新しい考え方です。私も化膿性疾患以外のいろいろな病気に用いて効果を上げている。冬場には冷やさない方剤として重宝している。

吉備漢方でとってもわかりやすい中医学入門について

釧路は今朝は2度、昼でも10度だそうです。谷口書店のとってもわかりやすい中医学入門はとても分かりやすい。釧路から遠路はるばるとってもわかりやすい中医学入門の著者松田三千夫先生がお越しになるとのことで岡山コンベンショナルセンターへ行ってきました。次回は5月にこれまたお話を聴講したことのない大物だそうです。大変期待しております。著書にサインをしていただこうと持参しましたがブレイクしていたので諦めました。講演内容は谷口書店のとってもわかりやすい中医学入門のご著書のとおりで舌。あらかじめ予習をしていきましたので充実した2時間でした。陰=水+血という発想は面白い。日本漢方の陰陽の陰と中医学の陰は異なる。しかし日本漢方のお話の中で混ぜて使う漢方医が増えていると思う。それは昔から言われる陰虚の概念を混ぜて使うことから始まっている。ところで岡山県ではヨクイニン末は3カ月以上続けて処方すると査定されるそうです。難治性尋常性疣贅とかコメントを書いても保険が通らないそうです。岡山県の漢方薬の保険の審査はとても厳しい要です。講演会の最後に松田三千夫がちょうようとうについてご解説いただきました。排膿散及湯と腸廱湯を一緒に使うとよいとお話しくださいました。松田三千夫先生はインフルエンザにおいてもご著書に記載があるように麻黄湯と排膿散及湯を用いられ大きな効果を得ておられるそうです。また松田三千夫先生の講演が効ける日を楽しみにしています。

名古屋の安保ホール

古方派・後生方派が主流の日本の漢方で異彩を放つ一貫堂医学。まだ書物は矢数格先生、松本先生の2冊しかないのが現状です。14時30分から名古屋の安保ホールで兵庫医科大学の大先輩で学生時代呼吸器内科の講義をしてくださった第五5内科の先輩が一貫堂医学のお話をなさるので大阪漢方談話会を早退し新大阪から名古屋に向かった。安保ホールには先月もコタロー漢方名古屋セミナーで行ったところです。患者さんの自己負担が少ない保険適応の漢方薬で何とか満足を得ていただくために東京から博多の間をうろうろしてしています。交通費/宿泊費などの無茶苦茶お金をかけています。一貫堂医学は万病回春や和剤局法の処方を用い傷寒論や金匱要略の処方は用いない流派で東京や兵庫県東部では盛んな東洋医学です。今日話を伺ってびっくりしたのはエキス製剤を一日2グラムや3グラムしか使わない医学です。昨今漢方薬が保険で出せなくなっている。社会保険での査定は大変厳しい。ヨクイニンが岡山では3カ月しか使えないそうです。この流派のように少ない量で治療するのがこれからの保険診療のような気がしました。

インフルエンザseminarイン姫路

今年は今のところインフルエンザはAソ連のPdm09が多いようです。姫路キャッスルホテルでのインフルエンザセミナーは毎年参加させていただいておりますがあっという間に終わりました。感染症の専門医ではなくNHOの呼吸器専門医の先生を講師にインフルエンザの薬の話は少なく四方山話という形でのお話でした。インフルエンザウイルスと間違え見つかったインフルエンザ菌を発見したのが北里柴三郎脱兎のお話から始まりました。インフルエンザは細菌感染ではなくインフルエンザウイルスであろうということを言ったのが1919年日本人の山内保先生。インフルエンザ後の肺炎には3つあり細菌性、ウイルス性、混合性です。ウイルス性肺炎は3日以内に発症することが多く、Pdm09で多いようです。二次性細菌性肺炎のハイリスクは65歳以上、肥満、妊婦だそうです。どうもインフルエンザに100人がかかると3人が肺炎になるようです。ノイラミニダーゼ阻害薬は肺炎抑制に有効だと考えられているそうです。細菌性の肺炎の原因菌は肺炎球菌、ブドウ球菌、インフルエンザ菌が多いそうです。2割程度ブドウ球菌で半分がMSSA,半分がMRSAとのことでした。IMMUNOMODULATORYTHERAPYとしてマクロライドやステロイドを用いるのはあまり効果がないようです。STATINは魔法の薬、インフルエンザにも有効との報告があるそうです。質問でゾフルーザについての話が合った。アミノ酸変異株は実臨床の話ではないので今はあるいは使ってみないとわからないとのことでした。