半夏白朮天麻湯エキス製剤に違いがありますか

このお花は毎年かりんに咲きます
むくげが散った後はこの花が楽しみ

半夏白朮天麻湯エキス製剤は六君子湯に沢瀉湯、神曲麦芽の消導薬、化痰の天麻疏肝薬(黄耆)温裏薬(乾姜)清熱薬(黄柏)というラインナップです。WEB配信の「Dr西川実徳の漢方ちょっと良い話」の9月のテーマ半夏白朮天麻湯のお話をするため今日も一日PCに向き合った。まずPCに東洋医学辞書を入れているので東洋医学には便利です。製薬協のPROMOTION-CODEというものが講演には遵守が求められる。特定の企業に偏った話をしてはいけない。半夏白朮天麻湯エキス製剤は各社でいろいろな色が出ます。すべての会社において甘草は配合されない。神曲と麦芽、乾姜と生姜、白朮と蒼朮メーカーでいろいろ違う。私は半夏白朮天麻湯は小太郎漢方製薬のものを好んで使っている。半夏白朮天麻湯以外にも色々こだわりがある。蒼朮が入っちない会社神曲と蒼朮が入っていない会社神曲と乾姜が入っていない会社がある。すべてで4メーカーある。この中ですべての生薬が入っているのが小太郎漢方製薬の医療用エキス製剤である。甘草が入っておらずむくむとかがない、さらに六君子湯去大棗甘草陰を補う甘草大棗が抜いてある。六君子湯の骨格に神曲麦芽という消導薬つまり消化薬が二つも入っている。私の講演は基礎理論をお話しする時間がない。蒼朮は運動器に良いつまり整形外科疾患白朮は補気作用乾姜はおなかを温める、生姜は裏から表へつまり五臓の脾や腎から肺へ気を引き出す作用カッコン湯などに配合されているのはそのためだ、気を表に引っ張ると汗が出る。出すぎないように芍薬(白芍)が入っている。漢方薬はバランスを考えている。毎月第二水曜日の1時から30分、こんなお話をさせていただきます、医療従事者の方におかれましては小太郎漢方製薬のホームページからお申込みいただきご視聴よろしくお願いいたします。金原出版から出ている究めるエキス漢方大全(9900円)を追加で2冊購入しました。