ヒノキ花粉症にも漢方薬がとてもよい

仙頭正四郎先生の読体術が新しくかなりました

花粉症治療といえば小青竜湯や麻黄附子細辛湯などで温めるだけと思っていませんか。小青竜湯をもっ薬なんて聞かないと思っていませんか。経方つまり傷寒論の処方で温めるのは2月から3月の上旬の方剤ですと効果が上がります。透明な鼻水を見るとつい小青竜湯を飲みたくなるが次第に聞きにくい人が増える。先日は耳鼻咽喉科に倣って漢方薬を2か月分とおっしゃる方がいらっしゃったので次からは耳鼻咽喉科へとお話しました。因人制宜つまり人により漢方エキス製剤が変わるのは患者さんもわかる。証に従うというのもわかる。しかし因時制宜つまり時期により季節により方剤は変わります。3月下旬から上旬のヒノキ花粉では一見陽虚にに見えても温めるだけでは効果が落ちる。小青竜湯では?また漢方薬はメーカーにより生薬の産地や量が異なります。どこでも同じではありません。姫路市では4月下旬はブナ科白樺ハンノキに変わり5月のゴールデンウイークにはイネ科そして6月のつゆになるとダニそして夏の終わりなるとキク科そして涼しくなるとHDmiteそして小春日和の11月にはスギが間違って飛散する。スギ花粉の舌下免疫療法は5がつ~つまり東北に旅行してもスギ花粉の飛散が終わる時期である。花粉症の漢方治療には麻黄による外向きベクトルは必須です。しかし内むきベクトルさらには温腎陽に配慮が必要とされています。プラセンタも立派な温腎陽です。私は処方箋には食前と記載していますが食後に漢方薬を服用するようにお勧めしています。麻黄が入ると絶対に眠くなりません。ただし鼻水唾液涙を選択的に止めることはできませんので口渇が起こることはあります。そんな時には石膏含有方剤の消風散や桔梗石膏を使います。