頭痛に呉茱萸

漢方診療にお越しの女性の方のお話を聞いていると頭痛のない方は少ない。今日はあいにくのお天気そして昨日はお城まつりのパレードにぴったりの熱いお天気昨日との寒暖差が大きい。こんな時に調子が悪くなるのが気象病です。お天気頭痛です。安易に鎮痛薬を服用すると薬剤誘発頭痛をきたす。苦い漢方薬よりも錠剤のほうが服用しやすい。頭痛外来を受診された方のお話を聞いていると薬剤誘発頭痛はかなり蔓延していると思う。まずいが呉茱萸が入っている漢方の方剤を服用できるのが頭痛でお越しの方の特徴である。まずいですねえとおっしゃってもリピートします。呉茱萸はごしゅゆと読みます。系統中医学講座で学んで呉茱萸は素晴らしいといつも思う。頭痛持ちの女性に処方すると複葉で切る。呉茱萸は温める生薬ですが気を下げる。ふつう温める生薬は水蒸気のように気が上がっていく。おまけに鎮痛薬と違い帰経が胃にも入るから消化器症状も改善する。ただ味が良くない。温めるからしもやけにも使う。九味檳榔湯は理気薬の中に呉茱萸も入っている。九味檳榔湯は治打撲一方や通導散と並んでエキス製剤の中では貴重な温下剤です。気象病は女性に多く梅雨や台風の接近するこれからつらい季節が参ります。高齢者ではめまい比較的若年者は頭痛、乗り物酔いしやすい人、PMSやPMDDの女性などに気象病は多いことが分かっています。最近2月中旬から雨が多い、つまりわたくしの化学療法私自身の体質が変わったようです。最初は薬を服用するとだるかったが今は薬が蓄積して朝から倦怠感が強い、お天気頭痛、お天気腰痛などの気象病に五苓散というのは今では誰でも知っている。古くは名古屋の百合会が提唱した五苓散は膀胱に帰経して尿が増える。三多一少が主徴の糖尿病の方では中医学の陰虚体質のなっているので便秘が増悪することがある。もともと便が固い人は要注意。低気圧が接近すると気温も上がったり下がったりする。肝経・胃経に帰経する呉茱萸の入った方剤が良い。川芎はせんきゅうと読みます。川芎で首から上の血流を改善するするのもいよいが胃がもたれる人も少なくない。このような時は食後に服用するのをお勧めしている。また津液代謝を促進つまり水を動かすのは利水作用だけではありません、気を巡らせば津液は動きます、温めても津液は動きます。ドラッグストアでテイラックやギアガードという名前でOTCの薬で販売しています。今日は朝から頭が痛い。