アレルギー性の蕁麻疹は5.4%

ほとんどの蕁麻疹の患者さんがアレルギーの原因検索が必要と思っている蕁麻疹は膨疹で盛り上がっている。広島大学の有名な調査ではアレルギー性の蕁麻疹はたった5.4パーセントです。大学病院という特殊な環境だから?いやそんなことはないということになっている。アレルギーでなくはなくても第二世代非鎮静抗ヒスタミン剤をFirstLineで用いる。そしてだめなら蕁麻疹診療ガイドラインに記載がある薬になる最終生物製剤も選択になる。日本の蕁麻疹診療も2018年GLが新しくなりEAACI/GA²LEN/つまり欧州のガイドラインを参考に大きく変わった。OMALIZMABの蕁麻疹への保険適応や慢性蕁麻疹は4週から8週に変わった。

アレルギー性蕁麻疹は少ないがそして機械性蕁麻疹・光線蕁麻疹・寒冷蕁麻疹・コリン性蕁麻疹であっても第二世代非鎮静抗ヒスタミン薬を用いる。しかしアレルギーの薬をすべての人に処方します。蕁麻疹は24時間以内に膨疹が消退します。ほっておいても場所が変わります、アトピー性皮膚炎と異なりもぐらたたきになるからステロイド外用を行いません。アレルギー性でなくても非鎮静第二世代抗ヒスタタミン薬。世界でスペインで開発された一番新しいビラスチン®つまりビラノア。ビラスチンはP糖タンパク基質。空腹時に服用しないと効かない。結局新規3剤はCYP代謝と関係する。有名なアレルギー性蕁麻疹の蕁麻疹における比率は5.4パーセント。広島大学の調査研究で蕁麻疹の中でアレルギーは5.4パーセント。では原因はといわれると特発性と言って原因不明が一番多い。特発性でも第二世代抗ヒスタミン薬がFirstLine。そのほか機械製つまり摩擦が原因、コリン性は汗が原因アスピリン蕁麻疹。IgEを調べてもわからないというわけです。しかし薬は抗アレルギー薬です。蕁麻疹は8週以内の急性と8週間以上経過した慢性に分類されます。蕁麻疹にはガイドラインがあります。重症例には生物製剤のゾレア®も使用できます。体重と血液中の総1gEで皮下注射する量が異なります。つまり費用も変わります。漢方薬もガイドラインには記載があります。アナフィラキシーの症状の一つに蕁麻疹がありますが皮膚症状では重症度が分かりません。単なる蕁麻疹で終わるほうが多い。軽症の方も重症の方もじまんしんの方はいらっしゃいます。消化器症状つまり腹痛、失禁呼吸器症状喘鳴などのほうが確かです。そして血圧が下がればショックです。こうなればエピペンの登場です。ショックになれば臥位にならないと倒れると頭を打撲する恐れがあります。学校保健委員会でアナフィラキシーショックに直面した時教員に何かできることはありますかとかつてご質問いただきました。仰向きになる嘔吐するなら横向き、救急隊に電話連絡する足を高くするなどですとお答えしました。もう10年ぐらい毎年参加している第16回相模原臨床アレルギーセミナー以前は蕁麻疹は広島大学の秀教授でしたが退官され蕁麻蕁の亜型の血管性浮腫をお話しされ姫路出身淳心学院出身大昔は新日鉄病院にいらっしゃった福永淳准教授が蕁麻疹の講義を担当なさっている。